○竹田説明員
先ほどから大分問題が出ましたので、簡単に要点だけを御説明させていただきたいと思います。
農林省関係の
電力の
割当につきましては、
電力の
割当を実施しているところといたしまして、非常に問題がありまして頭を悩ましているわけでありますが、五百キロワット以上のものにつきましては、これは大体大きい消費者でありますので、
生産計画その他
農林省の方で、個々に実体を把握されまして、その
割当は
農林省と
安本との協議によりまして数量を
決定いたします。そうしまして五百キロワット以下のものは区々でありますので、現在では設備別に一と申しますのは用途別に、灌漑であるとか、排水であるとか、脱穀であるとか、そういうような
電気を
使用されます実体に即応いたしまして、
使用基準一キロワット・アワーに対して、幾らの月間キロワット・アワーが必要であるかという
使用基準を、実情に合せまして
決定いたしております。そうでなければこの
使用基準はさらに画一のおそれを免かれませんので、ほんとうに使われますものの最盛期負荷率というものを特にきめて、
使用量の高い時期に即応するように努めておるわけであります。しかしそういたしましても、実際には天然現象その他によりまして
使用が相当俘動いたしますので、われわれといたしましては、こういうものに備えまして、従来からも調整
保留というものを大幅にと
つて、これに対して即応して参
つております。しかし今回の
電気料金の
改訂によりまして、従来のように
電気はこれだけ
割当てる、
割当てた以上
使つてはいけない、
供給してはいけない、こういうような
割当制度から、單に
料金の料率の適用の
割当に性質がかわ
つて参
つたわけであります。従いまして
関係方面等の意向では、調整
保留を今後全然持つ必要はない、従来
使つてはいけない、
供給してはいけないという性格が一変されたのでありまして、もしこのスタンダードの
割当以上使われます場合には、
電気企業の経営の面においては石炭をたいて調整しておりますから、調整
保留的なものを出す必要はない、こういう
関係方面の意向が強か
つたようでありますが、
農林関係におきまして、自然現象その他の事由が十分ございますので、この
特殊性を強調いたしまして、今回の四・四半期の
割当につきましては、調整
保留分がと
つてあるわけであります。従いまして今回の調整
保留分は、従来の調整
保留分よりも性格がかわ
つて参
つておりまして、この調整
保留は
先ほどお話がございましたように、通産局に今までのように一律に渡しておりません。私の方で現在中央
保留としてまだ
保留してございます。従いましてこの調整
保留は今後におきましては二千三百九十万キロワット・アワーでございますがもこれを
先ほどから
お話がございますように、天然現象に即応して配分する、こういう趣旨につきましては、通産局の方に通牒をいたし、さらに説明会を持ちまして、よくこの趣旨の徹底をはか
つております、従いましてこの状況によりまして、われわれの方は二千三九〇万という数字を重点的に施行して行きますならば、
農林関係の方に大した支障がないようにできるのではないかと、実は四・四半期においては考えておりますが、多少今後、来年の第一・四半期第一丁四中期等におきまして、若干事務当局としては危機がないわけではありませんが、精一ぱいの努力をいたしたいと思
つております。