○高橋(權)
委員 私は幸いにして至るところで便利を与えられておる立場でありますが、本省といわず、出張所といわず、至る方面に参りますと、寒いときにはストーブ会議が盛んに行われ、何か組合の話合いでもあるときは夜十一時まで、電燈は官費だと思う
意味からかつけて、いらないことに時間をつぶしておるような人間がいる。そういう人間に限
つて超過勤務手当などをより以上主張しはしないかと思いますから、これは
一般民衆からも、
ちようど先ほど
土橋委員のおつしやるように、税金のかけ方について不服があるように、われわれ国民は、役人が遊んでおるのが多いのに非常に驚いておるのであります。より以上に馘首して、まじめな人間な優遇する。人数が少くなれば少いほど、まじめに働くと思うことがありますから、私はより以上に嚴選されて大いに――なまけものの標本のような者がたくさんおります。
それからもう一つ、老若を問わず今官公吏方面を調べると、帽子をあまりかぶり過ぎて頭のはげた者、それから遺伝的に頭のはげた者のほかに、花柳病のために頭のはげている若い者、年寄り、局課長初め属官に、黴毒の保菌者がたくさんおります。そういう黴菌を保菌している黴毒患者、及び淋病の病気を持
つている者が
相当おりますから、こういう人聞こそ早くやめさせぬと、脳性黴毒でとんでもない、このごろの
公団以上のことを起しはしまいか。これはまじめに聞かなければならぬ問題である。前に申し上げました
通りに、役人の試験のごときも、
ちようど私が体格検査で黴毒、淋病並びに肺病の患者はオミツトせいと言
つたのは、そこにあるのであります。私このごろ若い者ばかりと
考えておつたらまだ未成年者にして、もう色けが出て、花柳病に侵されている者がたくさんある。私は電車内においても目撃しておるのであります。当局におかせられてば、なおさらそういうふまじめな局課長でも属官でもどんどんと首切る。なまけものの首を切
つて、そうして新しくまじめに出て来る学生でも、偉い者は登用するというような方法も、これはあながら駄弁じやないと思うものであります。今後よければ一つ血液検査をして、それから尿検査をして、この前私にある
人事院の幹部の方が、黴毒はわかるが、淋病は
ちよつとわからぬ、こう言われた。しかしこれはまじめな話だから……淋病ほど鑑定しやすいものはないはずである。そういうものは、
土橋氏のごときまじめな方々は御心配はいりませんが、私のような年をとつた人間の目から見ると、非常に品行の悪い人間が今官公吏に多いのでありますから、私はそういう方面からまた馘首する方法を一つ
考えていただきたいのであります。そうしてまじめなる官公吏は優遇する。これも賃金ベースを上げる一方法だと思うのであります。そうすると
土橋さん方は心配なく、高橋權六の言うようになると思います。私は幸いにして総理
大臣にでも
なつたならば、それをただちにやるけれども、まだ悲しいかな一議員にすぎないのであります。
その次にもう一つお伺いしたいのは、この労働組合というようなものをあまり甘つたらかしたためであるかしらないが、本省にいきますといろいろな売店を廊下に設けてあるものがある。ああいう廊下を通行することを妨害するようなものは、撤去する
意思があるかないか。ああいうことも能率の不増進になるのであります。この間から
農林省の食糧管理局か、今食糧庁と名をかえていると思いますが、廊下をずつと通ると、でかいテーブルを置いて売品をしているから、これは何のためにこういうことをや
つておるか、個人か組合かと言うと、個人だ。個人の店を廊下の真中に出して、もし一たび火を失した場合に、それこそなまけ坊主ならば頭をぶつけて死んでもいいが、より以上なるところの、まじめな官公吏をして負傷させることがあ
つてはいけないと、私は痛切に感じておるのでありますが、第一番にあの食糧庁等の、あの廊下に売店を出しているようなものを、ただちに撤去する御
意思があるかないか。こういうことこそ国民の代表者の
委員たちの
考えなければならぬことであると思うのであります。
ちよつとお尋ねいたします。