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1950-04-27 第7回国会 衆議院 内閣委員会 第22号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十五年四月二十七日(木曜日) 午後一時四十一分
開議
出席委員
委員長
鈴木
明良君
理事
江花 靜君
理事
小川原政信
君
理事
木村
榮君
理事
船田 享二君 井上 知治君 田中
萬逸
君
山口六郎次
君
鈴木
義男
君
松岡
駒吉
君
出席国務大臣
国 務 大 臣
本多
市郎君
出席政府委員
行政管理庁次長
大野木克彦
君
大蔵事務官
(
国税庁総務部
長) 正
示啓次郎
君
農林事務官
(
大臣官房長
)
平川
守君
海上保安庁長官
大久保武雄
君
経済安定事務官
(
総裁官房長
)
平井富三郎
君
経済調査官
(
中央経済調査
庁監査部長
)
木村
武君
経済調査官
(
中央経済調査
庁査察部長
)
吉田
龍雄君
委員外
の
出席者
專 門 員
龜卦
川 浩君 專 門 員 小關 紹夫君
—————————————
四月二十七日
委員松澤兼人
君及び
米窪滿亮
君辞任につき、そ の補欠として
松岡駒吉
君及び
鈴木義男
君議長の 指名で
委員
に選任された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件
連合審査会開会
に関する件
行政機関職員定員法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出等
一八二号)
—————————————
鈴木明良
1
○
鈴木委員長
これより
会議
を開きます。 本日は
行政機関職員定員法
の一部を
改正
する
法律案
を議題といたします。
質疑
に入ります前に、
本多国務大臣
より
定員法
に関して懇談いたしたいとのことでございますが、御了承願いたいと思います。 ————◇—————
鈴木明良
2
○
鈴木委員長
これより
質疑
に入ります。
鈴木委員
。
鈴木義男
3
○
鈴木
(義)
委員
電気通信省
の
定員
については、
予算
の定める
範囲
内で
政令
をも
つて
増加
することができるというふうにされたようでありますが、
定員法
というのは
法律
でや
つて
いるのに、どうして
電気通信省
に
限つて政令
でやることを許す御
趣旨
でありますか。
本多市郎
4
○
本多國務大臣
これはまことに
定員法
で
最高限
を押えて行くという
趣旨
からは矛盾する感があるのでございますけれども、
電気通信事業
の特質上、こうすることが適当であろうと考えたのでございます。それと申しますのは、
電気通信事業
は御
承知
の
通り
今
復興途上
にあるのでございますが、
電話交換局等
の増設に
伴つて
、
相当
人員
を
増加
するという必要を生じて参ります。これを見込みまして、大体は
定員法
上の
人員
を
増加
しておるのでございますけれども、その
進捗状況
によりまして、多少かげんを加えるところがなければ、それに即応することができないではないか、さらに
国家経済
の面から考えてみましても、この
電気通信省
の
事業
は、
人員
をふやすことによ
つて牧益
を
増加
する、営利的な面から考えましても、そうした場合が考えられますので、まつたく
電気通信事業
の性質から、少しく余地を残して、
電話局等
が
思つた
よりも早く落成したという場合、
予算
の
範囲
までは
政令
をも
つて
増加
してやることができる、国会が開かれますと、またその機会に
定員法
の上の
改正
となるのでございますけれども、さような道を設けて置いていただきたい。かように考える次第でございます。
木村榮
5
○
木村
(榮)
委員
今懇談的に御
説明
なす
つた定員
と、二十五年度
予算
との間には、食い違いは全然ないのですか。
本多市郎
6
○
本多國務大臣
予算定員
との間には、一万五百ほどの違いがございます。これは
予算
を
査定
いたしました当時と、その後の
統制撤廃等
の進行いたしましたこと、さらにまた
予算
の
範囲
内においても、でき得る限り再検討して、今日の
実情
から縮減できるものは縮減したいということで、一万五百くらいが縮減いたしております。
木村榮
7
○
木村
(榮)
委員
その一万五百のおもなところ、たとえば
経済安定本部関係
とか、
農林省関係
とか、一番影響の多いところはどこですか。
本多市郎
8
○
本多國務大臣
これは
お話
の
通り
、
経済統制事務
の
減少
の多かつたところでありまして、通商産業省、さらに
農林省
、
運輸省
、
経済安定本部
、この四つのところが大
部分
を占めておるのでございます。
木村榮
9
○
木村
(榮)
委員
たとえば
農林省関係
を見ますと、
人事院
の方からは、
定員
をふやせというような
勧告
も出ておるやに承
つて
おります。
相当
食糧買上げ
問題とか何かでも、微妙な
関係
があると思いますので、特に
農林
あるいは
経済安定本部
、
通産関係
といつたような特定な方は、
関係
のございます
政府委員
の方に来ていただいて御
説明
いただきたいと思います。
本多市郎
10
○
本多國務大臣
各省関係
の
政府委員
を招致せられまして、御質問される場合の、そのことは別でございますが、
人事院
から
農林省
その他について、
人員
をふやせというような
連絡
があつたではないかという
お話
ですが、それはございました。その
関係
と申しますのは、やはり
人事院関係
の
人事
に対応する
部分
で、
会計
、
人事等
の
方面
に、
相当
作業
が複雑にな
つて
参りますので、その
方面
の
人員
が寡少にならないようにという
連絡
があ
つたの
でございますが、その点は
実情
に即するように、それぞれ考慮して満たしてあるのでございます。
木村榮
11
○
木村
(榮)
委員
今の
退職手当金
は昨年
通り
といいますと、昨年きまつたような標準をそのままことしもやるわけなんですか。大体
総額
どのくらいな
予定
になるのですか。今御
説明
なさ
つた退職者
があつたとした場合の
総額
、概算でいいですが……。
本多市郎
12
○
本多國務大臣
昨年の
行政整理
の際に、六月以降九月までの
強制退職者
に支出いたしましたあの基準を適用するという
意味
でございますが、今
予算
の
関係
から、さらにまた
現実
の
退職者
に、今三段階とな
つて
おりますので、どういうふうに
退職手当
が支給されるかということにつきまして、
作業
中でございまして、明日もしくは明後日提案の際には、その根拠も数字上わかるようにして御
説明
申し上げたいと思います。
木村榮
13
○
木村
(榮)
委員
今度
配置転換等
で、四千四百名くらいは実際
上退職
になる、しかし
新規採用
の方も、いろいろな
関係
で起
つて
来るといつたような
お話
があつたと思うのですが、その場合には、昨年の
行政整理
の場合に首切られた連中で、今まだ職がないといつたふうな者を、優先的に御
採用
になる御意思はございま
せん
か。
本多市郎
14
○
本多國務大臣
これは特に優先的にということを、いろいろ
法令等
によ
つて
定めることは困難であるかと存じますけれども、昨年
行政整理
によ
つて
退職
せられました人は、それぞれその
所管省等
に
連絡
のあることでありますから、そうした面については、でき得る限りあつ
せん
をするようにしておるのでございます。
木村榮
15
○
木村
(榮)
委員
今度
経済調査庁関係
でどのくらい首切りが出ますか。
吉田龍雄
16
○
吉田
(龍)
政府委員
経済調査庁関係
におきましては、
総員
において千六十六名でございます。
本多市郎
17
○
本多國務大臣
その点につきまして、
ちよ
つと
説明
をつけ加えておきたいと存じますが、実員との相違と申しますか、いろいろなくふうをいたしましても、ただいまのところでは七百十六名くらい
退職
を見なければならないというのが現在の
状況
であります。
木村榮
18
○
木村
(榮)
委員
この中で
調査官
はどのくらい減るのですか。
吉田龍雄
19
○
吉田
(龍)
政府委員
調査庁
に関しましては、
調査官
あるいは
事務官
、
雇用員等
を通じて総計でこれだけの
定員
が
減少
することにな
つて
おりまして、その内訳についてはまだきま
つて
おらないのであります。
木村榮
20
○
木村
(榮)
委員
御
承知
のように
調査庁
は二級官以上が多く、三級官が少い。
従つて調査官
というのは私
たち
の
知つた範囲
では二級官以上だと思います。だからただ全般的にこれだけ減るというのではなしに、
調査官
の方から何ぼということは全然わからないのですか。
吉田龍雄
21
○
吉田
(龍)
政府委員
現在のところは
総員
においてきま
つて
おりまして、どのランクにおいて何人減らすということは今後きまるわけでありまして、今のところはきま
つて
おらぬのであります。
木村榮
22
○
木村
(榮)
委員
承るところによれば、
調査官
はほとんど
減員
にならなくて、
調査官
でないほかの
事務関係
の人が大分減るような話ですが、それがもしほんとうだといたしますと、いささかおかしいと私
たち
は思います。
経済統制
が解除にな
つて
、その他諸般の情勢で、
経済調査庁
の
機構
を縮少するという
意味
合いで減るわけだと思いますが、そういたしますと、どうしても
調査官
が大幅に減るのが常識だと思います。ところが
調査官
は減らなくて、末端の
事務系統
だけが減るといつたような話ですが、そういうことは間違いないですか。
吉田龍雄
23
○
吉田
(龍)
政府委員
昨年の
行政整理
におきまして
相当
大幅に
調査庁
を
整理
いたしました際、
事務官
、
雇用員等
におきましても
相当
整理
されましたので、この面においての今回の
整理
し得る
人員
というものは非常に少いのであります。今回の
整理
は大
部分
が
調査官
にかか
つて
おり、
事務官
、
雇用員等
の面においての
整理
は、
調査官
に比べますと非常に少いことになることを確信いたします。
鈴木明良
24
○
鈴木委員長
他に
質疑
はありま
せん
か。
——ちよ
つと
速記
をやめて……。
鈴木明良
25
○
鈴木委員長
速記
を初めて……。
本多市郎
26
○
本多國務大臣
それではあとから
政府委員
に補足
説明
させることにして、おもなるところを私が御
説明
申し上げたいと存じます。まず
総理府
でございますが、
総理府
でおもなる
変動
と申しますと、
公益事業委員会
の八百八十五名の増でございます。これは
電力
再編成に伴いまして、従来
通産省
において
電力部門
を所管しておりましたものが、この
公益事業委員会
がその
事務
を担当することになりましたので、さらにこの
委員会
が
総理府
の
外局
になりました結果、八百八十五名を
通産省
の
定員
の中から、そのまま
移管
したわけでございます。それから
総理府
の中で、
地方自治庁
が今まで百五十八名ありましたものを、これを
地方財政委員会
と
地方自治庁
と二つにわかれますので、
地方財政委員会
が設けられて百一名、
地方自治庁
が五十七名。それから北海道の
開発庁
でありますが、これが
法案
が成立いたしまして発足いたしますので、
新規
の三十一名というものが認められておるのでございます。その他はこまかいものでございますので、後ほど補足いたすことといたしたいと存じます。
法務
府におきまして
増加
いたしておりますのは、
法務
府におきましては、おもに
刑務所
が落成いたしましたために、
刑務所
の
守衛等
に
増員
があつた次第でございます。 その次に
外務省
を御
説明
申し上げます。
外務省
は大体
増減
なしでございます。一名減となりますが、これは
委員
の職が何かで一名減に
なつ
たものと考えます。
大蔵省
におきましては、
大蔵省
の中で、特に
国税庁
でございますが、
国税庁
は、実は
取引高税
の
撤廃
、
織物消費税
の
廃止
、さらに
不動産税
の
地方移管等
、さらにおそらく税の
免税点
が引上げられた
関係
上、
納税者
の数が二百二十万ほど減る
予定
であります。そうした
関係
から、普通でありますと二割くらいの
事務量
の
減少
になるわけでありますが、御
承知
の
通り
本年はシヤウプ氏の
勧告
に基いて、
青色申告
の制度を
採用
し、これに伴う
更正決定
は
実地調査
をやらなければ、
更正決定
ができないということになりました点、さらに今日までの
審査請求
が非常にたま
つて
おりまして、これを処理しなければならないという点、さらに
徴税
の
事務
が遅れておりますので、この
現実
の
徴税
の
拡充
という点、紛争の
協議機関
を設置するというような点、こうした点を考慮いたしまして、この
徴税事務
の改善、
拡充
という
意味
から、それぞれこうした所要の事項に配分いたしたのでございますが、結局千人ほど
国税庁
を
増員
することになりました。そうしてその千人のほかに、さらに
大蔵省
の内部で
減員
した百人を加えて、千百名の
増加
を認めた次第でございます。次は
文部省
でございますが、
文部省
が
学校用
の
資材
の
割当事務
をや
つて
おりました面では、百名ばかりの減がございましたが、そのほかに
府県立
であつた
学校
が、
文部省
に
移管
せられたための
増員
、さらに今までの
学級
が自然進級したための、講座の
増加
に対する
学級数
の
増加
というような
変動
があつたわけでございます。
厚生省
におきましては、まず
本省
の分でございますが、
本省
の中で
薬務局等
に
資材調整
の
関係
で
相当
の
減員
がございましたけれども、この
本省
の経営いたしておりまする
国立病院
、
国立療養所
であります。
国立療養所
におきまして、
相当
療養所
の
竣工
をみましたので、それぞれ
ベツド数
の
増加
に
伴つて
やむを得ざる
定員
の増を来したのでございます。ここで三人くらいの増にな
つて
いると思います。 それから次には
引揚援護庁
でございますが、
引揚援護庁
の
事務
は御
承知
の
通り
だんだん引揚者もおしまいに近づきまして、
減少
しつつあるのでございます。ここで
相当
の、数で表わしております
通り
の減をみたわけであります。
農林省
の
本省
におきましては、これもこまかいところを申しますと、
本省
の
官房等
で各部局から手伝
つて
もらつた借
定員
というようなものをこの際解決をしてしまいまして、その借
定員
は
官房
の
定員
ということでこれを認める。そうして貸していたところを減らすというような
操作
も
行つたの
でございます。さらに従来
本省
の中の
作物報告事務所
の
職員
につきましては、
食糧事務所
で八百ばかりの貸
定員
ということが行われて兼務でそういうことが行われてお
つたの
でございますが、この点も
食糧事務所
の
定員
をそれだけ
増加
いたしまして、
増加
しただけ
作報
の方には
定員
がもど
つて
来るわけでありますので、そうしてもど
つて
来たものによ
つて作報
の今回新しくつくられた
漁獲高
の
調査
、あるいは今日まで非常に人手が足りないでいたという
状況
を緩和することにな
つて
おるのでございます。 次は
通産省
でありますが、
通産省
の減はこれは
統制事務
の
撤廃
に伴う減がほとんど全部でございまして、この
経済統制事務
の
減少
に伴う
定員
の減は、実はどういうようにして
査定
いたしたかと申しますと、
割当
の
発券枚数等
を調べまして、それらの
減少
に正比例して
定員
の
減少
を
査定
いたしたのでございます。但しその後
通産省
のいろいろな
実情
から来る
意見等
もあり、折衝いたしましたために、その
査定通り
にはな
つて
おらないのでございますけれども、根本はそこに置いて
査定
したものでございます。さらに
通産省
の
定員
の中からさいぜん申し上げました
総理府
の
外局
にな
つた分
だけは、拔いておるわけでございます。
運輸省
におきましても、御
承知
のように、道路送
監理事運務所関係
の
資材調整事務
、あるいは
港湾局
、
海運局関係
の
資材調整事務等
があ
つたの
でございますが、それぞれただいま申し上げましたような
発券枚数等
による
事務量
の
減少高
に比例して
査定
をいたした次第でございます。 次は
郵政省
でありますが、
郵政省
はやはり
経済統制
の
事務
が
減少
したというこで、十五名だけ減
つて
おるだけでございます。
電気通信省
のことにつきましては、さいぜん
鈴木
さんの御質問にお答えした
通り
でございまして、ここはこの
程度
に一応
査定
をいたしまして、あとこれで間に合わないというほど
電話局等
の
竣工
が促進せられましたならば、その際は省今をも
つて
認めて行くというふうに予範算の
範囲
内の融通をお願いいたしておる次第であります。
労働省
におきましては、大体において
職業
のあつ
せん
をいたします
公共職業安定所
において、五百五十でしたか
増員
が認めてあります。 建設省も
資材関係
でわずかに
減少
しただけでありまして、ほとんど
変動
はございま
せん
。
経済安定本部
におきましては、ここはこの本来が
統制経済
のための役所でありましたために、
経済統制
の
撤廃
に対する
事務量
の
減少
は、
相当
程度
大幅に見込まれておりますので
本部
、
物価庁
、
経済調査庁等
、おおむね三割
程度
の
減員
を断行いたしておるのであります。以上まことに粗略でございますけれども、私から一応それだけ御
説明
申し上げまして、
政府委員
より詳しく内容の御
説明
をいたしたいと存じます。
大野木克彦
27
○
大野木政府委員
お手元に配付いたしました一番最初の、
総理府定員改正資料
と申す
資料
がございますが、その
資料
の中に、一番初めに現在の
定員
と次に
予算
でも
つて
増減
のありました
状況
、次にこのたびの
改正法案
で
予定
いたしております
増減
、それによります新
定員
が掲げております。次に備考といたしまして、この
定員法
の
改正案
で
増減
いたしましたところと
予算
との違いを、括孤の中に入れまして
増減
をお示しいたしております。全部一々御
説明
申し上げますと時間もかかりますので、
資料
をごらんを願うことにいたしまして、
各省
につきましておもな点だけを、順次申し上げてみたいと存じます。
総理府
におきましては、この前の
定員法
の場合と違います点は、これはもう
一つ別
に配付いたしました
行政機関職員定員法改正案
純
増減一覧
という三枚ばかりの紙がございますが、それをごらん願いたいと存じます。
総理府
におきまして、おもな違いのあります点は、
行政機関
におきましては、このたび
地方自治庁
が、ただいま御審議を願
つて
おります
法案
によりますと、
地方財政委員会
と
地方自治庁
にわかれますので、
地方財政委員会
で百一名ふえております。それから
電波管理委員
がこのたび設置されることになりまして、
電通省
の
電波庁
がその
事務局
に移りまして、三千八百二人と、従来研究所の方にありました
電波観測所
がそちらの方に
移管
されまして、百七十三人ふえております。それで総計いたしまして新
定員
は三千九百七十人となります。それから
公益事業委員会
につきましては
資源庁
及び
通産省本省
、ことに各
地方
の
通産局
の方から
移管
されまして八百八十五人が、この
委員会
が設置されることになりますと、新たに置かれることになります。それから
土地調整委員会
につきましても、この
委員会設置
が決定いたしますと、二十人の
増加
になります。 次に
特別調達庁
は、
統制関係
その他の
事務減
によりまして、百四十一人の減をいたしております。二十五人の増は、
大蔵省
の方から
予算
の
事務
が
移管
されるためでございます。それから北海道
開発庁
が新たに設置されることになりまして、六月から三十一人
増加
になります。 それから
法務
府におきましては、八百三十五人の
増加
と相な
つて
おりますか、主として
刑務所
、
少年観護所等
の
増加
でございます。それからその次に
中央更生保護委員会
の百四十七人の
増加
がありますが、これは
司法保護事業
のために各
地方
にあります
地方成人保護委員会
の要員のための
増加
でございます。 次に
外務省
は
増減
ございま
せん
。 それから
大蔵省
におきましては、
公認会計士管理委員会
が以前独立しておりましたのが、昨年一時
理財局
の方に吸牧されておりましたが、今度また独立することになりまして、十三人の
増加
であります。それから
国税庁
におきまして、新たに
国税事務
の
増加
のために全部を合せて千二百五人の
増加
とな
つて
おります。 それから
文部省
におきましては、
国立学校
の
学年進行
によります
増員
と、それから
商船大学
、
水産大学
をそれぞれ
農林省
、
運輸省
の方から統合いたしますので、全体で九百七十九人の増と相な
つて
おります。減は
統制関係
の
事務
に従事する者の減であります。
厚生省
の
本省
におきましては、主として
国立
の
結核療養所
、
癩療養所
その他
検疫事務
、
衛生試験所等
の
衛生関係
の仕事の
増員
であります。
減員
は
統制関係
の
職員
であります。
引揚援護庁
におきましては、
援護事務
の
減少
に伴う減であります。但し
援護庁
につきましては、
予算
の
範囲
内において必要が生じた場合には、
政令
でも
つて予算
まで
増員
することができるように規定してございます。
農林省
の減は、主として
統制関係
の減でございますが、三千七百二十三人のうち千五百二十七人は、これは
地方
の
都道府県
に
移管
される
職員
でございます。
食糧庁
につきましては、従来
作報
その他
本省各局
から
人員不足
のために借しておりました
職員
を、今回
食糧庁
の
職員
に直した増であります。それから三百三十七人減にな
つて
おりますが、これは主として
指定農林物資検査事務
が
地方
に委譲されるための減でございます。林野庁における減は、主として
薪炭特別会計
の
廃止
による減であります。それから水産庁の減は、先ほど申し上げました
水産大学
が
移管
されるための減であります。 それから
通産省
の
本省
におきましては、
統制関係
で六千三十人
減員
でございますが、このうち千百人は
都道府県
に
移管
されることにな
つて
おります。これは従来
地方事務官
として
都道府県
に駐在したのでございますが、今回
地方吏員
に切りかえられるわけであります。それから二千九百二十三人
増員
と相な
つて
おりますが、これは
援助物資特別会計
その他
輸入自立体制確立
、それから
地方通産局
及び
輸出検査等
による
増員
であります。
資源庁
の三百三十一人の増は、
配炭公団廃止
に伴う増、
鉱山保安対策関係等
の増でございます。九百七十九人の減は、
電力
、
物調関係
の減であります。
工業技術庁
の三百二十九人増は、
試験研究機関
の充実のための増であります。特許庁百十四人の増は、やはり
特許事務
の
増加
に伴う増であります。
運輸省本省
におきまして三千五百八十六人減とな
つて
おりますが、これは
物資統制関係
の減、並びに先ほど申し上げました
高等商船学校
の
移管
に伴う減であります。なおこれは
都道府県
に
移管
される千六百二十六人を含んでおります。それから
海上保安庁
の七百三十四人の増、これは主として船員の
増加
でございます。
郵政省
については大したかわりはありま
せん
。
電気通信省
におきましては、先ほど
大臣
から申し述べましたように、
電話
、
電信等
の
事務
の、保管、
新設等
の
職員
の
増加
でありまして、これにつきましても、
引揚援護庁
の場合と同じように、
事務
の
状況
によりまして、
政令
によ
つて予算
の
範囲
まで
増員
ができるように規定いたしております。 それから
労働省
の七百四十二人の増は、先ほど
大臣
から御
説明
がありましたように、
職業安定所
の
増員
であります。 それから
経済安定本部
、
物価庁
、
経済調査庁
の
減員
、これも先ほど御
説明
になりましたように、
経済統制
の縮減による
減員
であります。詳細はこちらの別の表の方にこまかく書いてありますので、ごく概略だけを御
説明
申し上げたわけであります。
鈴木明良
28
○
鈴木委員長
何か御
質疑
はありま
せん
か。
木村榮
29
○
木村
(榮)
委員
ちよ
つと
農林省
の方に聞きますが、
外国食糧
が
輸入
されます場合の
検査
官というのはどのくらいおるものですか。
平川守
30
○
平川政府委員
現在は
貿易庁
の方で大体
輸入関係
をや
つて
おりますから、そちらの方で担当しております。
食糧事務所
といたしましては、おもな港に十名くらいずつの
職員
がこの
関係
を扱
つて
おります。
検査
につきましては、
輸入品
を受取るのは
貿易庁
がや
つて
おるわけです。
木村榮
31
○
木村
(榮)
委員
貿易庁
がや
つて
お
つて
も、
貿易庁
から
農林省
にそれを移すわけでしよう。そのときには帳簿上の
操作
だけで、現品の
検査
などは全然ないのですか。
平川守
32
○
平川政府委員
現在までは
貿易庁
の方、いわゆる
検査
を担当しておりまして、入
つて
参りましたものは
農林省
といたしましては、これを受取
つて
おるわけです。
木村榮
33
○
木村
(榮)
委員
外国食糧
の場合は全然
検査
はないわけですね。
検査
は受けない。こう解釈していいわけですね。
平川守
34
○
平川政府委員
その
関係
の
係官
はおりますけれども、実際の
検査
は
貿易庁
の方でやることにな
つて
おりますが、
輸入
の係りはおります。
木村榮
35
○
木村
(榮)
委員
日本の
食糧買上げ
の場合は、
作報
その他
食糧検査関係
で
相当嚴重
に
検査
あるいはその他がなされておるわけです。
外国食糧
の場合は
貿易庁
の方がや
つて
おられて、
関係
がないという話ですが、最近
東京都内
の状態を見ますと、
配給辞退
がすいぶん出ておる。この
原因
はたくさんあるでしようが、しかしその中で
相当
大きな問題は、泥や砂が非常に入
つて
お
つて
困るといつたふうなことも
配給辞退
の大きな
原因
にな
つて
いる。そういつたことは大体今
食糧庁
の
機構
の中には、そういつた
検査
をする
機構
も
係官
もおらぬわけですか。
平川守
36
○
平川政府委員
その問題がございますので、現在では入
つて
参りましたものを、あまりにひどいものにつきましては、その処理の
方法等
を考えておりますけれども、今後は
民間輸入
の問題も起りますし、それについての
係官
を派遣して
検査
をしなければならないというふうに考えておるわけです。
木村榮
37
○
木村
(榮)
委員
ついでにもう一つ聞いておきます。
作報
関係
が今度幾分減るようにな
つて
おるのでありますが、今の御
説明
だと、
食糧事務所
の方で八百名ほど貸してあ
つて
、それが今度帰
つて
来るんだからふえるんだ。こういう話なんですが、しかし
人事院
の
勧告
などを見ますと、
作報
の方は特にひどい。みな超過勤務をや
つて
、日曜や祭日までも休めなくて出ておる。こういう状態では公務員としての勤務の状態ではないといつたような
意味
のことを考えて、
増員
をやるのが適当だと
勧告
してある。そこで私はそういつたことも含めてお伺いしたいのは、高橋
国税庁
長官の話だと、農業所得を算定する場合は
作報
の報告をとる。そのほかのものは参考にすることはあるけれども、大体
作報
そのものの報告が農業所得の基礎になるといつたふうのことを大蔵
委員会
で答弁をしておりますが、今のような
作報
の
人員
配置の状態で、そういつたふうな正確を期した報告ができますか。その点を承
つて
おきたい。
平川守
38
○
平川政府委員
作物報告事務所
の仕事は、非常に早々の間にできました
事務
所でもありますし、仕事が非常に繁忙であるということは
承知
しております。何分にも全体的の
定員
の
関係
もありますので、でき得る限りこれをふやして参るということで、昨年以来
増員
をされましたが、一面
食糧庁
の方に
行政整理
等の
関係
もありまして、しばらく貸しておつたというような
実情
であります。今回この
定員
によりまして、
食糧庁
その他の
方面
の今まで貸しておりましたのを数百名返しますのと、さらに別の
事務
でありますけれども、国税
調査
等の
関係
によりまして二百数十名の純増も認められております。今後この貸
定員
がすつかり帰
つて
参りますならば、ある
程度
緩和されることと考えております。
木村榮
39
○
木村
(榮)
委員
今年の
予算
を見ますと、国有林
関係
の見返り資金が三十億くらい入
つて
来るようにな
つて
おります。従
つて
林野庁
関係
では仕事が
相当
ふえると思いますが、この見返り資金が三十億くらい入
つて
来る
関係
で、林野庁の業務というものは別にふえま
せん
か。
平川守
40
○
平川政府委員
資金の
関係
は従来特別
会計
でまかな
つて
おりまして、必要に応じましては一般
会計
からも若干繰入れをしておるような
状況
でありましたが、これを見返り資金から入れるということにな
つたの
でありまして、それだけのものが
事務
分量としてまつたくふえたということはないのであります。しかしながらその
事務
分量を考えまして、若干の人のやりくりをいたしております。特に見返り資金の金額に
相当
する仕事が全部純増であるというわけではないのであります。
木村榮
41
○
木村
(榮)
委員
そうしますと、三十億の国有林野に入
つて
来る見返り資金の内訳を見ますと、大体二十五億くらいは林道並びに森林鉄道というようなことにな
つて
おります。そういつた工事をやる場合には、請負で民間工事でやるのであ
つて
、林野庁
関係
は監督するだけですか。
平川守
42
○
平川政府委員
実際の労働の方はそういうことにな
つて
おります。
鈴木明良
43
○
鈴木委員長
他に
質疑
はありま
せん
か。
木村榮
44
○
木村
(榮)
委員
大体
食糧庁
関係
では、昨年度と同じくらいの
程度
の米麦の買上げを
予定
した
定員
ですか。それとも買上げは減るのですか。
平川守
45
○
平川政府委員
買上げ量の正確なことは多少の差はありますけれども、一応大体昨年度と同じ
程度
ということで決定いたしております。
船田享二
46
○船田
委員
今
食糧庁
のことが問題になりましたので、
ちよ
つと関連して聞きたいのですが、大分昨年の
行政整理
のために專任
検査
官のいない町村が出て来ておることは御
承知
の
通り
であります。たしか二千七百人ばかり足りないという
お話
を承
つたの
ですが、これを見ますと、六百二十四人の増ですが、これでどの
程度
の專任
検査
官のいない町村を埋められるのか、お見みをお知らせ願います。
平川守
47
○
平川政府委員
昨年の
整理
で
お話
の
通り
整理
を行われましたが、本年この
定員法
によりまして、これだけの増をいたしますれば、大体まかな
つて
行けるというふうに考えております。
木村榮
48
○
木村
(榮)
委員
作報
の
職員
は、計算を見ますと、
相当
の超過勤務をや
つて
いますが、今年もまた
相当
やるようになるのではないか。いろいろな
資料
を見ますと、去年は一箇月平均六十時間ぐらいの超過勤務にな
つて
いるのです。今度は
定員
が少々ふえることにな
つて
おりますが、それでも
相当
やはり超過勤務が出ると思うのです。だから昨年と同じように買上げをやれば、
相当
の大きな超過勤務が出て来ると思うのですが、そのことはあらかじめ御
承知
の上で、この
程度
よりはふやさないという立場にあるわけなんですか。
平川守
49
○
平川政府委員
今回の
定員法
改正
により数百名帰
つて
参ります、超過勤務は
相当
に多いわけでありますけれども、
人員
との
関係
もありますので、この
程度
の
増員
でや
つて
参りたいと考えております。
木村榮
50
○
木村
(榮)
委員
ちよ
つと
海上保安庁
にお尋ねします。このふえますのは、これは国会を通過しないけれども、人間は五、六百名ふえておるのですが、これは雇い入れなさ
つて
おるのですか。
大久保武雄
51
○大久保
政府委員
現在実員は
定員法
の
定員
よりもずつと下まわ
つて
おりますが、昭和二十四年度において計画しておりました新船が続々就航しておりますので、これに配置するための
人員
は補充しております。今回御審議を願
つて
おります
定員法
上の
定員
はまだ
採用
いたしておりま
せん
。
鈴木明良
52
○
鈴木委員長
他に御
質疑
はありま
せん
か。——この際お諮りいたします。
行政機関職員定員法
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、
人事
委員会
と連合審査会を開きたいと思いますが、御異議ありま
せん
か。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
鈴木明良
53
○
鈴木委員長
御異議がなければさようとりはからいます。 それでは本日はこの
程度
にして散会いたします。明日午前十時より開会いたします。 午後二時五十四分散会