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受田委員 これはこの法的の基礎を確立する上において報酬とするがよろしいか、もしくに実費とするがよろしいかということは、非常に重大な問題だと思うのです。原則として、この経営
委員会の
委員ば、サービスをする
委員であるというような印象が濃厚になると思うのです。それで
委員の報酬ということを、別に幾らとその額をきめなくてもいいわけですが、相当額の報酬というような形で、原則として、またその額はいろいろと議決
機関があるのですから、そこで
考えればいいことですが、実費
程度の
委員とするか、報酬の
委員とするかという点で、これは非常に印象の上で強弱がつくと思うのであります。今
政府委員が言われたような、
業務の遂行に要した実費ということになると、そこで何か埋合せがつくということにな
つても、実際はこれは旅費の実費だとか、あるいは
ちよつと
業務を骨折つたサービスにもら
つたのだとかいう印象にな
つて、形の上でよほどゆるくなり、非常に弱くなるおそれがあると思うのですが、これももう非常に審議が進んでおると思うので、一番最後に私
ちよつとここで確かめておきたいと思
つたのですが、
政府として初め報酬ということについては相当深く
考えて、それにしてはどうかという御
意見もあつたと思います。その場合にさつき
お尋ねした報酬を得ておる
委員制度と、実費を得ておる
委員制度との比較検討をされたその実態を、いま少しつつ込んで
お尋ねしたいのですが、ここへあげてある
委員の任務が非常に重い。たとえば今度文部
委員会が
考えようとしておる文化財保護法などの先ごろ出された原案などは、その点においてちやんと国務大臣級のものを
考えようとか、もしくは次官級のものを
考えようとか、いろいろ
意見が出ておつたようですが、こういう点はその場の
ちよつとの間に合せでなくして、恒久的な措置として
考えてやる必要がある。今後経営
委員に
なつた者は、地方に行
つても、他の
仕事をしてお
つても、急に
委員会を開くことになると集まらなければならぬし、
ちようど
国会議員と同じような任務を持
つていて、他の職に專門的についていることが非常に困難であるような
実情にぶつかると思う。その点でいま一歩つつ込んだ立場から、報酬という問題をあなたの方で
考え直してもらうような御意向はないか、確かめておきます。