○岡部(邦)
政府委員 御
説明申し上げます。八軍の保有しておりましたフオード一九四九年型の
自動車、百四十五台を払下げを受けました。これは従来八軍軍人の関係の輸送はP・Dでや
つておりましたのを、今度全部円払いで、各人の責任でやるということになりましたので、その輸送用にということで払下げを受けたわけです。そこで
通産省といたしましては、主力は東京地区にあるのでございますが、関西にも軍人が大分おるのだから、これを関西にまわしたらどうかということは
提案してみたわけでございますが、百四十五台の数自体が東京地区で足らないのだ、従
つてこれを関西にまわすことは困るという関係方面の意向がありましたので、関西の方にはまわさないことにな
つております。その配分につきましては従来ともバイヤーの
自動車——バイヤーの方は国際
自動車ですが、これに五十台、それから立川地区の空軍のサーヴィスをや
つております大和
自動車に五十台これを配分することにいたしております。それからなお海軍の方の要求がございましたので、横須賀地区に十台割当てることにな
つております。これはどの
自動車業者になりますかは、目下海軍の関係方面が詮衡中でございまして、横須賀の中の業者を選ぶだろうと思
つております。もう一軒許可をされておりますタクシー業者にあらざるものが、最初関係方面のサゼスチヨンで入
つてお
つたのでありますけれども、これは面白くないというのでわれわれはやめまして、残りの三十五台については、運輸省の方に適当な業者の推薦を頼みまして、その結果希望の参
つております
日本交通
自動車にやらしたいと思
つております。それから払下げの価格については、一台が千九百ドル及び千八百ドルの二種類ございます。これを特別会計はそれだけで買
つておるのでございますが、現在の時価との関係から見ますと、いささか安くなり過ぎるのじやないかということも考えられますので、現在の関税法はまだ七割というのが残
つております。七割と取引税の二割、合算いたしたものをも
つてそれを払い下げるということにいたしております。従
つて一台あたりがたしか百三十二万円くらいになると思
つております。その価格が適当であるかどうかという問題でございますが、少くともこの
自動車については軍人、バイヤー以外にはこれを使うことができません。と同時に三箇年間は担保に供することもできない、質入れもできないという制限がついておりますので、大体その状態から見れば、それくらいのところがよいのじやなかろうかと考えております。それからナンバーの問題について、運輸省と
通産省と
意見が異
つてお
つたのじやないかという御
質問のように伺いましたが、これはそうではございません。この
自動車の新車については、たしか一九三六年型でしたか以降は、
日本人は所有することができないことにな
つております。ところがこの
自動車は八軍の払下げでございますので、従
つてPXの払下げになるわけであります。PXの契約書には、あちらの条件に従いまして、
日本人に
譲つてはいけないという
条項が入
つてお
つたわけであります。これは当然今度の
日本人の商社に渡すということを前提とする払下げにおいては適用がないはずですけれども、契約書を消し忘れて来たわけであります。従
つてわれわれの方ではこれは直してもらわなければいかぬということで交渉しております。同時に道路管
理事務所の方で当然それは直るべきものだから先にナンバーをあげましようということで、ナンバーをくれたわけであります。ところが運輸本省の方がそういう話合いがあ
つても、実際
手続上困るからというので、運輸本省と道路管
理事務所との見解の相違であ
つたわけです。そこでGワンに行きましたが、Gワンも当然理解がありましたので、ただちにそれを
日本人に渡してもよいというメモランダムを出すことにな
つておりますので、いずれにせよ、運輸省の内部同士の、上級官庁と下級官庁との争いでありまして、われわれの方では問題がございません。御
質問はそれだけだと思いましたが……