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井之口委員 先ほど
小平委員からもお話がありましたが、この
法案に農業
関係が入
つていないというのは、根本的な欠陥だと思います。そういう点は、これからひとつもつと考慮していただきたいと思います。
なお私たちが
災害の場合に一番感ずるのは、
災害を受けた人たちの個人的な
復旧であります。この個人的な
復旧に対しては、今日はほとんど何らの
規定がない。ただ直接震災その他いろいろな
災害を受けた場合に、たき出しをやたり、一部の小屋がけをや
つたり、それくらいのものであ
つて、それがもう済んでしまうと、この人たちは居所もなく、みな放置せられるという
状態にな
つておる。この中に、救済の手を差伸ばす、
負担金の
交付を国家が約束するというような項目を差入れたならば、もつとこれは民主的に、全体のためになるのではなかろうかと思うのですが、そういうふうな、これに追加するような意思はありませんでしようか。なおこの
法案は、聞くところによれば、厖大なものとして用意されていたそうですが、しかるにた
つた三箇条ぐらいの小さいものにな
つてしま
つた。その場限りのものにな
つてしま
つて、シヤウプ博士の勧告に基いて何かこしらえたという、ただ申訳的なものにな
つてしま
つているのですが、こうした個人的な救済に対しても、申告によ
つて自動的に発動して行くというふうな
方法が、この中にもつと具体的に行わるべきではなかろうかと思います。その意思があるか。それと、この
交付金を出す場合に、今までの
交付金は、なかなか日にちがかか
つて、実際に役に立たぬ、みんな借金をして
事業をや
つて、あとにな
つてからやつとその借金払いに使うというくらいのものにしかならないが、もつとこれを急速にやるいろいろな
規定を設けられたらどうかと思うが、そういう意思はありませんか。