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秋山説明員 ただいまの御
質問ごもつともなことでありますが、私は決して
内地塩を外地塩に置きかえる、
内地塩はだんだん細々にな
つてしまうというような
考えは毛頭持
つておりま
せん。ただいまは私先刻も申し上げたように
内地塩をいかにしてふやすか、いかにしてコストを下げるかということにつきまして、目下塩業審議会というようなものを設けまして、東大あるいは工大
方面から数人の学者に来てもらい、また
経営方面においても堪能な方々を寄せまして、月二回くらいずつ寄
つて技術
方面、
経営方面、それから塩田の実際
方面を研究いたしておりまして、目下
内地塩の
増産を計画いたしておるのであります。
それから
外塩が入り過ぎるじやないかということは、まことにごもつともなことであります。これは二十三年に
貿易庁が約束をしたのでありますが、
関係方面が従来はたくさんの引合いをしてお
つても来なかつたという例があるものですから、これくらい買
つておかないと所要の
数量に充たないということから、事実は二百二十万
トンまで
契約をしたという事実がある。それでこちらは
予算の
関係がありますからそうば引取れぬということから、やかましい申入れをして結局六十万
トンほどは解約しておるのであります。なおそれにもかかわらず、解約でき得ないものがありましたのと、同時に世界的な塩の
生産状況がよく
なつたということ、それから御承知のポンドのデヴアリュエーシヨン、このために売り手が弱い立場に
なつたために、もう
契約をたてにと
つてどんどんデリヴアリーをや
つて来る。こういうことから断われずにやむを得ず引取
つたのが、ただいま申し上げた
数字にな
つております。これは私は決して
制約とは申し上げたくないのであ
つて、むしろ当時は
関係方面の好意によ
つて入れたものであろうと想像しておるのでありますが、ただいまは私
ども交渉しておるところによりますと、
輸入は減らしてもいいじやないかという話合いもあるのでありますけれ
ども、劈頭申し上げたように
日本の国情からすれば、相なるべくは塩の供給を担任しておる私
どもとしては、たくさん持
つておる方が何かのときにはよろしい、こういうために今話合いをしておる次第でありまして、決して
内地塩を
外塩によ
つて圧迫するとか、そういう
考えは毛頭ございま
せん。逆の
考えを持
つておるのであります。さよう御了承をお願いいたします。