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1950-04-26 第7回国会 衆議院 水産委員会 第38号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月二十六日(水曜日)     午後零時十七分開議  出席委員    委員長代理理事 鈴木 善幸君    理事 川村善八郎君 理事 平井 義一君    理事 松田 鐵藏君 理事 林  好次君       小高 熹郎君    川端 佳夫君       高木 松吉君    田口長治郎君       田渕 光一君    玉置 信一君       冨永格五郎君    永田  節君       福田 喜東君    井之口正雄君       水野彦治郎君  委員外出席者         農林事務官         (水産庁漁政部         長)     松任谷健太郎君         農 林 技 官         (水産庁漁政部         漁港課長)   林  眞治君         專  門  員 杉浦 保吉君         專  門  員 齋藤 一郎君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  水産行政に関する件   請願  一 滯貨寒天買上げに関する請願小川平二君    紹介)(第九号)  二 日本海研究所位置を兵庫県変更の請    願(佐々木盛雄紹介)(第一五号)  三 かれいの統制撤廃に関する請願佐々木盛    雄君紹介)(第一六号)  四 対馬海域漁区拡張請願西村久之君外    六名紹介)(第二二号)  五 沖泊部落接収に伴い沖泊漁港修築に関する    請願山本利壽紹介)(第六七号)  六 伊勢湾内におけるばつち網使用禁止に関す    る請願外二十三件(石原圓吉紹介)(第    一一二号)  七 魚族資源維持培養に関する請願小高熹    郎君紹介)(第一八四号)  八 漁業用資材価格差補給金存続請願(小    高熹郎君紹介)(第一八五号)  九 漁業金融に関する請願小高熹郎君紹介)    (第一八六号) 一〇 漁船法並びに漁船船員法制定に関する請願    (小高熹郎君紹介)(第一八八号) 一一 旋網漁業許可方針確立に関する請願小高    熹郎君紹介)(第一八九号) 一二 にしん、さばの公定価格改訂に関する請願    (田口長治郎紹介)(第一九〇号) 一三 白糠漁港築設の請願伊藤郷一君紹介)(    第一九二号) 一四 すけそうだら漁場慣行専用漁業権に関する    請願風間啓吉紹介)(第二二一号) 一五 沖端漁港施設拡充請願甲木保君外一名    紹介)(第二四七号) 一六 海部郡下の区画漁業権農業協同組合に下    付反対請願江崎真澄紹介)(第二八    七号) 一七 江口漁港修築費国庫補助請願床次徳二    君紹介)(第二九七号) 一八 無許可トロール船取締強化に関する請願    (井之口政雄君外一名紹介)(第三四五    号) 一九 初山別村豊岬に漁港築設の請願玉置信一    君紹介)(第四四七号) 二〇 増毛漁港拡張工事促進請願玉置信一君    外一名紹介)(第四四九号) 二一 高浜漁港修築請願原田雪松君外一名紹    介)(第六四〇号) 二二 鮮魚統制撤廃等に関する請願小高熹郎    君紹介)(第七二六号) 二三 大江漁港築設の請願原田雪松君外三名紹    介)(第八一八号) 二四 香深村に北方新魚田開発策源地としての諸    施設実現請願玉置信一君外一名紹介)    (第八三五号) 二五 底びき網漁業許可に関する請願塩田賀四    郎君紹介)(第八七九号) 二六 日本海水産研究所位置七尾市から兵    庫県変更請願佐々木盛雄紹介)(    第九三四号) 二七 北洋漁業再開に関する請願外一件(山口武    秀君外五名紹介)(第九八〇号) 二八 岩手県の水産用燃油割当量増加に関する請    願(鈴木善幸紹介)(第九九一号) 二九 水産業協同組合法の一部改正に関する請願    (鈴木善幸紹介)(第二六号) 三〇 漁業用燃油増配に関する請願鈴木善幸    君紹介)(第一一七〇号) 三一 尾札部漁港拡張工事施行請願川村善八    郎君紹介)(第一二〇〇号) 三二 伊浜港だまり築設工事費国庫補助請願(    小松勇次紹介)(第一二〇七号) 三三 為石に避難港築設の請願岡延右エ門君外    五名紹介)(第一三二八号) 三四 大津漁港修築請願高倉定助紹介)(    第一五二一号) 三五 北洋漁業再開に関する請願井之口政雄君    紹介)(第一五六一号) 三六 釜石漁港修築工事促進請願鈴木善幸君    紹介)(第一六五七号) 三七 田老漁港修築請願鈴木善幸紹介)(    第一六五八号) 三八 岩手県下の漁港災害復旧工事促進に関する    請願鈴木善幸紹介)(第一六五九号) 三九 青森漁港修築工事促進請願山崎岩男君    紹介)(第一七四九号) 四〇 漁船保険制度改善に関する請願坂本實君    紹介)(第一七九〇号) 四一 同(志田義信紹介)(第一七九一号) 四二 垣生漁港修築工事費国庫補助請願(小    西英雄君外一名紹介)(第一七九三号) 四三 船泊漁港拡張工事施行請願玉置信一君    外一名紹介)(第一七九六号) 四四 大川河口帆港修築請願石原登君外一    名紹介)(第一九三二号) 四五 漁船保険制度改憲に関する請願冨永格五    郎君外二名紹介)(第一九四二号) 四六 安宅新町附近漁場の旧海軍施設障害物除    去に関する請願坂田英一君外一名紹介)    (第一九七〇号) 四七 高浜漁港に防波堤築設の請願田口長治郎    君紹介)(第二〇一九号) 四八 久慈漁港修築促進に関する請願塚原俊郎    君紹介)(第二〇二三号) 四九 漁船保険制度改善に関する請願冨永格五    郎君外二名紹介)(第二〇四五号) 五〇 同(坂本実紹介)(第二〇四六号) 五一 引揚者等新規漁業者に対する漁網資材配給    割当増加に関する請願甲木保君外二名紹    介)(第二〇七二号) 五二 児島湾淡水化に伴う漁業上の損失補償に関    する請願橋本龍伍君外五名紹介)(第二    一一五号) 五三 九十九里浜太東岬漁港築設の請願田中豊    君紹介)(第二一三四号) 五四 漁船保険制度改善に関する請願林讓治君    紹介)(第二二七八号) 五五 小伊津漁港修築請願大橋武夫紹介)    (第二二九九号) 五六 椴法華村に避難港築設の請願冨永格五郎    君外二名紹介)(第二三〇二号) 五七 漁船保險制度改善に関する願願林好次君    紹介)(第二三一二号) 五八 磯浜海岸船だまり災害復旧工事施行請願    (庄司一郎紹介)(第二三五〇号) 五九 漁船保險制度改善に関する請願内藤友明    君紹介)(第二四〇五号) 六〇 富岡漁港築設に関する請願今泉貞雄君外    一名紹介)(第二四二四号) 六一 香川県下漁業者漁場転換対策に関する請    願(玉置實紹介)(第二四六二号) 六二 霞ヶ浦湖畔淡水水産研究所設置請願    (橋本登美三郎君外二名紹介)(第二四八    九号) 六三 頓別漁港怖設拡充に関する請願佐々木秀    世君紹介)(第二五六〇号) 六四 射撃演習による九十九里沿岸漁民等窮状    打開に関する請願小高熹郎君紹介)(第    二六一四号) 六五 須江漁港修築費国庫補助請願(仕掛弘一    岩紹介)(第二六七八号) 六六 波崎漁港修築費国庫補助請願橋本登美    三郎君外二名紹介)(第二六七九号) 六七 九十九里浜沿岸漁業遠洋漁業転換資金融    資に関する請願田中豊君外一名紹介)(    第二六八〇号) 六八 漁船保險制度改善に関する請願夏堀源三    郎君紹介)(第二六八一号) 六九 同(高木松吉紹介)(第二六八二号) 七〇 大樹漁港築設の請願高倉定助紹介)(    第二七八七号) 七一 底びき漁業取締緩和に関する請願内海安    吉君紹介)(第二八二五号) 七二 漁船保險事業強化に関する請願鈴木善幸    君紹介)(第二八九七号)  陳情書  一 有明海区に漁業調整事務局設置陳情書外    一件(    第五五号)  二 鮮魚並びに加工水産物出荷割当に関する    陳情書    (第七三号)  三 長崎県に対する漁業資材割当基準是正に関    する陳情書    (第七六号)  四 水産業協同組合法に関する陳情書    (第七七号)  五 紀伊水道における瀬戸内海境界線変更反対    の陳情書    (第一〇五号)  六 海そう工業振興に関する陳情書    (第二〇八号)  七 国立水産研究所南九州設置陳情書    (第二一七号)  八 漁区拡張に関する陳情書    地市政会館内全国市長会    会長神戸正雄)(第二二二号)  九 河川漁業に対する共同漁業権付与陳情書    (第二四一号) 一〇 水産金庫設置陳情書    (第二六一号) 一一 水産業協同組合法等改正陳情書    (第二六二    号) 一二 さばきん着網漁業許可に関する陳情書    (第三六    六号) 一三 日本海水産研究所七尾市に設置陳情    書(第三    八四号) 一四 漁船機関士及び無線電話手養成機関設    置の陳情書    (第五二三号) 一五 さばきん着網漁業許可に関する陳情書    (第五三一号) 一六 機船底びき網漁船に対し重油増配陳情書    (第五七八号) 一七 児島湾淡水化に伴う漁業対策に関する陳    情書    (第五八二号) 一八 漁村金融方策確立等に関する陳情書    (第五八五号) 一九 水産業協同組合法改正陳情書    (第五八六号) 二〇 二名村漁港改修に関する陳情書    (第五八七号) 二一 底びき漁業整理復元漁区調整等に関    する陳情書    (第五八八    号) 二二 垣生村に船だまり設置陳情書    (第六二五号) 二三 稚内市の測地国営工事再開陳情書    (第六六二号) 二四 水産業協同組合法改正陳情書    (第六八〇    号) 二五 同    (第六八三号) 二六 戰災漁場復旧事業費国庫補助陳情書    (第八三一号) 二七 紀伊水道における瀬戸内海境界線変更反対    の陳情書外一件    (第八三六号) 二八 松川港湾施設拡充費全額国庫負担陳情書    (第八五〇号)     ―――――――――――――
  2. 鈴木善幸

    鈴木委員長代理 ただいまより会議を開きます。  水産行政に関する件を議題に付します。川村委員
  3. 川村善八郎

    川村委員 過般漁業制度改革についてという主題で内谷は漁業制度改革に関する全体の問題を解いておる水産庁経済課発行の相当厚い本がわれわれに配本されたのであります。表面を見ると、水産庁経済課発行なつておりますが、ほたして水産庁経済課発行したのかどうか、まず第一点として伺います。
  4. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 経済課で編纂をいたして発行したという形式なつておるわけでございます。
  5. 川村善八郎

    川村委員 そういたしますと、その責任者はだれであるかということと、その編集に際しまして水産庁の、あるいは水産庁経済課のだれだれが参画をして、あのすべての内容をあの本に織り込んだかどうかということをお伺いいたします。
  6. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 その点につきましては、私の聞いている範囲内では、経済課中心にしまして、漁業制度改革に関する法律解釈をこの際早くまとめ上げまして、府県の関係の主任官会議等もありますし、国会制定になりました漁業法でございますので、とりまとめた解釈を徹底させたいという意味で、経済課中心なつてまとめたのでございますから、だれだれとだれというようなことにつきましては、あの本のたしか序文にも名前が載つているように記憶いたしておりますが、実際上どの範囲の人が参画してまとめたかということにつきましては、取調べまして御報告申し上げたいと存じております。
  7. 川村善八郎

    川村委員 経済課責任があるとすれば、久宗課長主任なつたというふうに解釈してよいのか。それからもう一つは、あの本が出るまでに、次長ないし部長等内容を知らなかつたかどうかということをお伺いいたします。
  8. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 当時主任官会議が切迫しておりまして、それに間に合わせるようにということで、経済課中心にして、非常に大急ぎでまとめておつたのでございまして、主任官会議の最後の日にやつと間に合つたという状態でございます。私どもといたしましては、そういう本の刊行ということにつきましては、法律解釈問題でございますので、そういう本ができることが望ましいというような意味合いをもらまして、容認をしておつたのでございますが、内容につきましては、とにかく法律解釈中心にして書いてほしいということで、いろいろと注意をしておつたということでございます。
  9. 川村善八郎

    川村委員 ただいま松任谷部長は、あの内容については容認をしておるということが明らかになつたのでありますから、責任は十分私はあると考えます。そこであの本を見ますと、まず序文に書いてある点におきましては、相当不穏当な言辞を弄しておるということ、それから法の解釈内容を説明するについても、非常に微妙な言葉を使つておるけれども、不穏当な点がたくさんあるのであります。すなわち法の解釈を逸脱した、すなわち国会を無視したような、あるいは国会を否認したような言葉が非常に盛られておる点があるのであります。従いまして、いずれその内容を十分に私らは調査をいたしまして、その責任のありかを明らかにしたいと思うのでありますが、その場合には、ただいま部長は、内容については容認したという言葉がありましたので、当然部長出席を求め、さらに現在は長官がおりませんが、山本次長責任をもまたそれぞれ追究したいと思つております。もちろん経済課久宗課長もここに呼んで、そうして十分に追求して、その責任のありかを明らかにし、しかしてその明らかになつた場合の責任を、十分われわれは、何らかの形でとらせたい、かように考えておりますから、その点を十分あなたの方でお考えなつて、そうして日取りはいつになるかわかりませんけれども、量も近い機会の委員会において、その運びをいたしたいと思いますから、でき得るだけその編集にコ当つた、いわゆる細部的の人までも坂上げて、私の方へ氏名を報告されんごとを要望しておきます。
  10. 井之口政雄

    井之口委員 ただいま日本経済新聞社から出ておりまして、水産庁経済課編集なつておる漁業制度改革という本が問題になつたのでありますが、この序文を見ましても、私たちが見て何ら不穏当なものはないと思うのであります。現実に日本漁村には、封建性が非常に根深いということは、おおうべからざる事実でありまして、そのためにこそ、今度の漁業法漁業協同組合法というものがみな出て、その民主化のために闘つておる。またこれは農村においても封建性が非常に強いために、いろいろ農地法改革が行われたのと揆を一にすることが、やはり漁村においても見られるのでもります。この意味におきまして、漁村におけるところの封建性の廃止ということは、これはやはり、例のアメリカの漁業視察団が参られましたが、あの人たちの報告の中にも強調されておることであつて、これを役が取上げまして、そうして封建性の深いものを除去することが、日本漁業発展のために非常によろしいという、大所高所から編集されたところのその本は、きわめて適当であると私は思うのであります。しかるに一言隻句をとらまえて参りまして、そうして議会軽視でもないようなところを、議会軽視というように多数をもつてこじつけるというようなことになりますれば、役人の方々がまじめに封建性闘つて、そうして日本漁業改革して行きたいという真の精神が非常に脅威を感じる、圧迫されるというおそれがあります。今でさえも官吏方々は、上官のいろいろな官僚的な制圧のもとにおいて、自由なる発言もできないというような状態であるにかかわらず、封建性と闘おうというようなまじめな考えを持つておる人人に対して、片言隻句をとらまえてどうこうということになりますと、その人々にいい影響を及ぼさないのみならず、ひいては日本官僚主義を、かえつて深めて行くという結果になると思うのであります。ここはひとつ大きく大所高所からものを判断いたしまして、決してそれくらいのことで日本国会権威を阻害されるものではないのですから、この点はひとつ委員諸君においても、もつと大きなきも玉で、日本水産業発展のためにやつて行かれんことを希望して、私の意見を終ります。
  11. 林好次

    ○林(好)委員 私はちよつと問題が違うのですが、伺いたいと思います。御承知のように、四月一日をもつて鮮魚が全面的に統制が解除されたわけでございますが、現在の生産状況とか、需給の状況から参りますれば、鮮魚統制がはずれることは当然でありますけれども、しかし自由と放任とは私は相当理由が違うと思うのでありまして鮮魚統制が解除になりましたその後の市場状態を見ますと、三十年来ない混乱をしておるということであります。すなわち東京市場に送られましたものが、荷受けができなくて、汐留駅に百五十車も停滞したというような現況であります。従いまして築地市場に参りましたものが、ほとんど腐敗して無価値になつたものが多数あるということであります。なおまた市場におきまして、非常に安くたたかれておつても、小売り市場におきましては、ほとんど原価の倍以上にも販売をしておるというような事実もあるのでありまして、もちろん自由経済ではありましても、それに対する相当な計画性を持つた、自主的な何らかの方法を講じなければ、現在のような放任制をとつておりましたのでは、おそらく漁民経済は破滅するであろうと、私は考えるものでございます。この点につきまして、水産庁として、何かお考えなつておるかどうかということを、お伺いいたしたいと思うのであります。
  12. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 統制撤廃後におきまする漁業経営の問題でありまするが、お話のように、統制撤廃後の推移を見ますと、魚価の値下りでありますとか、あるいは金融の梗塞といつたような、各種の事情のために、漁業経営が次第に窮迫して参つておるというような実情になつておりますことは、事実であろうと思うのでございます。役所といたしましては、この窮状を打開するために、いろいろの対策を立てるべく、研究を続けておるのでございますけれども、何と申しましても、現在の一般の情勢下におきまして起死回生の道をつけるということを、急速に実施して参るわけにはなかなか行かないのでございまして、政府の方といたしましては、あるいは金融の面におきましてあるいは協同組合育成指導の面におきまして、各方面から事業経営がなるべく楽になつて行くようにというような方向をもちまして、現在いろいろと苦心をしておるような次第であります。
  13. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 委員長から先ほど川村委員並びに井之口委員から御発言のありました件につきまして、二、三当局にお尋ねいたしたいと思うのであります。  その第一点は、あの漁業制度改革なる解説書は、水産庁の予算でお出しになつたものでありますか、あるいは日本経済新聞でありますか、新聞社の費用で発行発売いたしておるものでありますか、その点をお尋ねしたいのです
  14. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 あの本につきましては、先ほど申し上げました通り役所といたしましては、法律の忠実なる解釈をする解説書がほしいということが、緊急の必要でございましたので、一応役所の建前におきまして、本を刊行するというような形式をとつておるのでございます。なお必要部数買上げまして、それを主任官会議のときに配付したというようなことにもなつておりますし、余部がございますならば、必要な人が発行者に対しまして購入するというような形になつておるのでございます。
  15. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 そういたしますと、発行者新聞社であつて役所必要部数だけ買上げまして、必要な地方官庁関係のある方面に配付したということであつて、その他のものは新聞社のリスクによつて発行しておる、こういうぐあいに解釈してよろしうございますか。
  16. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 その通りでございます。
  17. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 それからもう一つお伺いしたいのでありますが、公務員がああいうものを執筆いたしました場合に、印税を公務員がとることについて、これはさしつかえないのであるかどうか、この点をお伺いしたいと思います。
  18. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 その点につきましては、どういうことになつておりますか私はなはだうかつでございますが存じておりませんので、取調べの上御報舎申し上げたいと思つております。
  19. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 次にお尋ねしたいのでありますが、大分委員各位の中でも、あの執筆の内容等につきまして、相当重大な関心を払つておるようでありますが、もしかりに不穏当な字句なり、あるいはイズムにとらわれて、偏した解釈をやつておるというような字句あるいは内容等が発見されました場合に、当局としてはいかなる御措置をとられますか。あるいは刊行物内容に訂正を加えるとか、その他の措置考えられるわけでもりますが、それに対して、どういう御措置をとられる御所存であるか、その点をお伺いしたいと思います。
  20. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 その点につきまして、私どもといたしまして、はなはだ監督不行届な点があつたと思うのでございますが、実はあれが主任官会議のときに配られると同時に、私どももその本を受取つて読んだような次第でございまして、内容におきまして、国会におきますいろいろの問題につきまして誤解を生ずるというような点がございますれば、私どもの方といたしましては、適当に削除をいたすなり、あるいは訂正いたして、正しい解釈の本として出して参りたい、かように存ずる次第でございます。
  21. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 なお最近、水産庁長官の不在であります関係かわからないのでありますが、若干水産庁内の職員の勤務状態が弛緩しておるのではないかという風評があるのであります。昨夕の新聞報道いたしますところでも、加工用の砂糖の横流し事件につきまして、水産庁の一部官吏関係しておるのではないかという疑惑を持たれるような、新聞報道が行われておるのでありますが、私ども水産庁権威のためにも、官界の粛正のためにも、断じてかかることがあつてはいけない。ないことを心から願つておるものでありますが、水産庁首脳部とされまして、ああいう報道に対して御調査なさつておられますかどうか、御所見を伺いたいと思います。
  22. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 実はけさの新聞にそ、ういうふうな記事が出ておりましたので、さつそく登庁すると同時に、関係課長に連絡いたしまして、はたしてそういう事実があるのかどうかというような点を、問いただしたのでございます。関係課長といたしましては、内容を取調べたのでありますが、水産庁関係としては、全然そういう事実はないから御安心を請うということで、私どもに連絡があつたのでございます。従いまして、この問題につきましては、新聞記事に出ておりますようなことは、全然関係はないということを信じておる次第でございます。
  23. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 その他に質問はありませんか。——なければ次に移ります。
  24. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 次に本日の請願日程に入ります。これらの各請願は前二回の委員会及び本日の理事会におきまして愼重に審議いたしたのでありますが、その決定につきお諮りいたします。  まず日程一三、第一七、第一九ないし二一、第二三、第三一ないし三四第三六、第三九、第四二ないし四四、第四七、第四八、第五三、第五五、第五六、第五八、第六〇、第六三、第六五及び第七〇の各請願一括議題といたします。これから各請願漁港、船だまりの築設、修築等に関する請願でありますが、十分その必要性が認められますので、いずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第四〇、第四一、第四五、第四九、第五〇、第五四、第五七、第五九、第六八、第六九、及び第七二の各請願一括議題といたします。右の各請願漁船保險制度改善に関する請願でありまして、その趣旨は妥当適切なものと認められますので、いずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第六、等七、第九、ないし第一一、第一八、第二四、第二七ないし第三〇、第三五、第三八、第四六、第五一、第五二、第六一、第六二、第六七の各請願は、いずれもその必要性が十分認められまするので、各請願はいずれも議院の会議に付するを要するものとし、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第三、第一二の各請願一括議題といたします。  これら各請願につきましては、すでに四月一日より水産物の統制が全面的に撤廃されましたので、いずれも議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第五、第一五、第三七及び第六六の各請願は、漁港修築等に関するものでありますが、すでに政府において予算的措置を講じ、本年度より着工いたすことになつておりますので、これらを議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔一異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。次に日程第一、第四の各請願は、すでに問題が解決しておりますので、これらを議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第八、第二五及び第七一の各請願は、その内容が適当と認められませんので、議院の会議において不採択とすべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「里議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に日程第二、第一四、第一六、第二二、第二六、第六四の各請願一括議題といたします。  各請願はいずれも保留いたすに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  次に陳情書日程第一ないし二八一括議題といたします。各陳情書は、いずれもいつわらざる国民の声でありますので、委員会において了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  なお、ただいま決定いたしました各請願の報告書の件につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 鈴木善幸

    鈴木(善)委員長代理 御異議なしと認め、さようとりはからいます。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時四十五分散会