○川村
委員 それで
日本海獸
会社がいるかとあざらしをと
つて経営しているまうでありますが、私が
考えますと、いるかもそうと
つてないようですし、あざらし等もあまりにと
つてないようであります。現にいるかは肉としてほとんど市場に現われていないということがはつきりわか
つておりますが、あざらしの皮もこれも市場に出ていないということも、はつきりわか
つております。そうしますと、中には
個人が違反してとるものもあるかもしれませんけれ
ども、先ほどのいわゆるつきん棒でと
つたような違反があ
つたので云々というような
お話でありますが、一体その
会社が維持できるか、私はそうしたいるかやあざらしをと
つて維持できないと思うのだが、これに対して、一時は奬励した農林省の
責任として、今日その
会社の維持をどういうふうにさしておるか、また今後この
会社の
経営について関心を持
つて、何とか
方法を講ずるかということが一つ、それからもう一つは、先ほど
山本次長の答弁の中に、魚をどのくらい捕食しておるかということは、統計にまだはつきり現われていないというお言葉があ
つた。私はこの点において、これは今一年や二年の問題でない、もう過去十数年前にこのさけ、ます
漁業者あるいはにしん
漁業者から、らつこなららつこ、主としておつとせいでありますが、おつとせいを捕獲しなければいかぬ、
漁業者に対して、魚をあまりに余計食うのであるから、これはその
制限を解いて、自由に捕獲させろという声が出て来たのであります。当時からそういう声があが
つたのでありますから、今ごろまだ
調査ができておらないということは、まことに私は怠慢だと思います。私は過去にカムチャッカヘも行きましたし、千島へも漁夫として行
つたことがあります。かれらがさけ、ますを食うのは、さけをつかまえると、決して身を全部食いません。つまり頭と背の間の、われわれは首玉と言いますが、そこだけ食
つてあとは投げる。ですからもう次から次へやるので、私は一匹のおつとせいが一日に十匹以上食
つていると思う。そうしたようなことから、われわれはおつとせいを捕獲しなければならぬという声をあげたのでありますが、われわれはぜひともそういう点からも、この捕獲をしなければならぬという、主張をして参りましたので、一応
国際客観情勢から
禁止するような
方法をとることもやむを得ないと思いますけれ
ども、これらをあまりに北海道から千葉県の沖合いまで繁殖させますと、逆に
日本の
漁業に大きなマイナスが来ることをお
考え願わなければということを、一言申し上げておきます。