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夏堀委員 水産金融は本
委員会におしばしば取上げて、私の
手元で案をつく
つて、
政府に具体的にこれを実施することを要求しておるのであります。
中小企業関係は、最近
大蔵大臣の放言、あるいは
蜷川長官の問題、そうしたようなことが大きく作用をなしておると申しましようか。何かしら一応かつこうをつけるというようなことで
政府はおる。また
市中銀行も、
中小企業に対しては何かしち
転換策を講じなければならぬというような空気で動いておる、これは察知されるのであります。しかるに
水産金融の面に対しては、ほとんど無視されておると私は解釈しております。数日前に私まことに憤慨にたえま
せんので、
大蔵大臣に直接
折衝して参りましたが、
水産金融に対して、あなたはこの前
漁業資材のときにあなたの所に参
つていろいろ
折衝したときに、
金融関係で何とかいたすからという
約束をしたはずである。けれ
どもあなたの方では、一向に
水産金融に対しては冷淡であるから、一体うそをつくのかということで、私は申し上げたのであります。それに対して
大蔵大臣は、やりましよう、ただ私の方ではよくわからないのだからその
資料によ
つて、たとえばどこ県どこ
銀行にどのくらいの額を出せばよいのか、それがはつきりさえすれば、その
資料によ
つて日銀の方にぼくの方から
折衝しようという話まで行
つておるのであります。翌日すぐ私が、
事務当局の方にもそのことを伝えなければいかぬと思いまして、大蔵省に参りまして、
銀行局長に
会つてそのことを申し伝えました。
大蔵大臣はその決意をしておる。われわれ議会においてはすでに問題を取上げて、具体的にこうせよということを要求しておるの。だがちつともこれが実施されようどころの騒ぎでなぐ、また
計画にさえ乗
つていないということである。けしからぬと思う。これは
水産庁としても責任があると思うから、
水産庁の方には私の方から十分申し入れてあるけれ
ども、これに対してあなたの方でも、緊密な
折衝の上にこれを実施せられんことを要求してあるのだから、あなたの方でも十分協力してもらいたい。わかりました、そういたしましようという
約束でわかれておるのであります。
見返り資金及びいろいろな
預金部資金というようなことは、かねてから本
委員会でこれを取上げて、
水産庁の方にも、いろいろ御苦労なされておるようでございましたけれ
ども、すつぽり行
つていない。今御
報告に
なつた
通り、われわれの
希望するその何分の一にも行
つておらないのであります。われわれはこの
程度のことに頼
つておることはできないのである。しかもこの間の
委員会において坂上げたというが、今日ただいま困るのであ
つて、そんなゆうちような問題ではないのだ。この急場を何によ
つて救うか。たとえば、この間もあなたの方に
陳情に参つた東北の出荷団体は、二億七千万円のいわゆる未收の金は、これは永久にとれないかもしれない。こうしたようなものは、今統制から自由に移向しようとする段階において、莫大な損害をしなければならぬという段階に立つちや
つたのです。非常に混乱状態に
なつたから、何とかしてもらいたいという
陳情があつたはずでありますが、その
通りなのです。そうした面を私もよく知りておりますので、これに対する
対策、それから先ほど御
説明に
なつた
漁業手形はどうな
つておるか、水産
当局知
つておりますか。まずこれをお伺いしたいのであります。私の
調査したところでは、
漁業手形は非常な危機に瀕しておる。
積立金さえできないのであります。ただいまもう
漁業者は信用できない。この
漁業手形をそのまま進めるということは、おそやく不可能であろうと思います。これはこの前の小
委員会において、日銀から何か
資料によ
つてそういろ申出はあ
つたのであります。この点を私非常に憂慮して、いろいろ
調査たしましたところが、その
通りであるということがわかりました。そこでこの機構の制度を
委員会でやらなければならぬということを、過般の
委員会で決議として申し出てあるのであります。けれ
どもこれに対しては、機構の整備すなわち出荷機関が
漁業手形の取扱いに対して、全然責任のあり方を明確にしておらなかつたということに欠陥があるのであ
つて、そこで私は次長にこういうことを申し入れておぎました。通牒によ
つて出荷機関がこの
漁業手形に対して事務的責任を負うような、いわゆる集荷に対する責任、それからそのブロックたとえば
組合の共同責任によ
つて借入れたブロックは、いやでもおうでも指定された出荷機関に必ず漁獲
收入を通知するものであるということを挿入しなければならぬので曲る、それをあらためて通牒の形で出してもらいたいと言いましたところが、通牒を出すということはあちらさんの何かしら好ましからざる行為であるという解釈でもあるらしいようで、困るということであります。もし
行政上の処置——よき政治をするために、公共団体に対して何かしら
連絡をとる通牒さえ中央から出すことができないということに、正式に解釈されるべきものであるかどうか。それは出したくなくて言
つたのか、ほんとうにその通牒を出してはいかぬということであるかどうか、その
程度まで考えて行きますると、
水産庁は
金融問題に限らず、最近水産長官が室席にな
つておりますが、加えてそのような見解にまで達しておりますると、もう何をか言わんやであります。私
どもはあなた方に対してどのようなことを申入れしたところで、それは何の効果もないところであると解釈してよろしいのかどうか。今後の
水産行政に対して、私
どもはきつく監視をしなければならぬのであ
つて、もしそれを一歩あやまつたならば、日本の水産は完全に壊滅状態になることは当然であると考えますので、中央より
地方に対して、一片の通牒による
連絡さえ遠慮しなければならぬということであつたならば、これはたいへんな問題であろうと思うのであります。これはできないことであるならば、どういうことをすればよいの史
地方の課長
会議を開いても何か向うの
意見のような言いまわしをして、
会議の形によ
つて軌道に乗せることも一案でありましよう。けれ
どもこれをただ放置しておくということは、絶対いかぬと思います。今まで水産小
委員会において取上げられた事項について、
水産庁において何か
計画性を持
つておりまするかどうか、早い言葉で言えば、やる意思があるかどうかということであります。先ほど私が申し上げたように、
大蔵大臣は、これに対しては積極的に乗り出そうということを公約しております。
銀行局長も協力しようということを、この間も言
つておる。かんじんの
中心となる
水産庁はその
計画さえ持
つておらぬ。なぜかこの問題をまとめようとして話を持ちかけると、今
資料がないからそのうちにということで、一時のがれということが今までのやり方であつた。しかしもうそれをやむを得ずして、まあそのうちに何とかなるであろうとして待
つておるわけには行かぬのであります。そこで急速にあなた方の御決意を承
つて、できないならできない、できるのだりたらどういう
方法でやるかということを——今漁政部長がここに一人お
つて、これに対する明確な御答弁を承るということは、私は期待してお力ま
せん。次の機会でもよろしゆうございますからも今の答弁の責任者の次長でもよろしい。これを各
方面の
会議に付して、私の今申し上げたことに対する明確な御答弁を承りたい。そうしてなお
大蔵大臣の言つた、必要な金額をどこの県のどこの
銀行からどれくらい出せばいいという
計画をほしい。これは大ざつぱなことにも私は聞いておりましたけれ
どもも責任のある
大蔵大臣が、まさかうそをついたとは考えておりま
せんので、これは実施してくれるものと私は信じております。ゆえにあなたの方から、各
府県にどれくらいの資
金計画で、どういう
方法で持
つて来ればいいかということについて、それを各
府県に通牒ではいかぬのであつたなら、
会議をして——私は通牒でいいと思います。もしそういう通牒さえ出すことはできないというなら、
水産庁は解散しても何も用がないのだから私はさしつかえないと思います。そうした
方法で急速に各
府県に呼びかけて、その必要資
金計画、事業
計画をお求めにな
つて、そして大蔵
当局と
折衝し、大蔵
当局から日銀に
折衝して、これを急速に軌道に乗せなければならぬと考えているのであります。そうしたようなことを、きよう、あす、あさ
つてと一日々々を延ばすことになると、時期を失するのでありますから、あなた方ただちにきようにでも会を開いて、そういう
方法をおやりになる意思があるかどうか、これをまず改あて事務的
折衝に対するあなたのお考えを伺いたい。
またこれまで
水産常任委員会が、あなた方に対して要求した事項に対して、との
程度やるのか、やらないのか、やれないならばやれないなりに、この
行政面において、何か特別な
措置を講じなければならぬ。これに対して
水産常任委員会は、別な
方法で活動する準備をしておりますので、この点に対してあとで、次の
委員会でもよろしい、当面の責任者である部長から、明確な御答弁を伺うために、適当な
方法で
会議を囲いて、偽らざるあなた方の御決意と、その
方法について承りたいと思います。