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夏堀委員 そのことは、今修正案によ
つて修正しよう、こう思
つておるわけであります。大資本ということを、どこに線を引くかということは、これからまたいろいろ御
意見を承
つて、
政府との間に折衝が始まるであろうと思います。半額ということではなくて、今私の申し上げたことは、三%の場合は一%にするか、または
附加価値税を
收入金額のいわゆる三〇%として算定すること、こう修正しようということであります。あなたが何か資本
漁業に対して税を賦課することが、当然かのような御
意見でありますけれ
ども、それは收益によ
つて賦課するということであれば、私の
考えとしては、やむを得ないとは思いまするけれ
ども、非常な危機が迫
つておる現
段階において、收益を生まなくとも、固定資産税、及び
附加価値税、及び免許料、許可料、こうしたものが二重、三重に賦課されることによ
つて、そうでなくとも、補給金の打切りによ
つて漁業は立行かないという
段階に入
つておるのであ
つて、加えてこの
漁業にかけてはいかぬ、こういうことなんであります。これは
はつきりしておりますので、誤解のないように、ただ税金を資本
漁業者からとればいいんだという政治のあり方は、産業を破壊するものである。一歩間違えば、そこまで行くであろうということを憂慮して、この修正案を出したわけであります。
なお仲買の問題ですが、これはあえて私は固守するわけではありませんが、現在市場機構の整備をや
つております。銀行はなぜ金を出さぬのか。いわゆる自由にして、
漁業手形にさえ積立金はないのだ。いわゆる自由に走ろうとするから、そのわくに入
つていないために、
金融はできないのだということにな
つておるので、このために、市場機構の整備を非常に急がなければならぬということであります。そのために、いわゆる買受け人即仲買いということ、これはどつちがいいか、あえて固執するものではありませんけれ
ども、現実の問題として、仲買制度を認めないで業務規定がつくれるかということであります。どこの府県でも、仲買制度なくして業務の開始ができるかどうか。おそらく不可能であろう。そこに仲買制度というものをきめて、そうして銀行に対する保証金、そうしてその資格を定めて、初めて
金融機関の信用を高めるということによ
つて、
生産者は安心して取引ができるだろう。けれ
ども一方から
考えれば、仲買そのものは搾取機関であるかのように誤解を持
つている人もあるではないか。こうも
考えられるけれ
ども、そうではないのです。この間
——これは私の方ですが、出荷機関が全智全能を傾けて、同じ種目の魚をどこへでもいいから出荷せよとい
つた場合に、その出荷された仕切金と、入札によ
つて現われたその
数字とを比較、検討して、一割五分方入札の方が高か
つた。そうしたような、一方は自由によ
つて発動し、利益を求めようとすることが目的であるから、それだけにいわゆる
生産者に高くする、その仕切りを支拂いすることができるといろ現実の問題は、いかんともすることができないだろう。そこに現在の混乱時代をこのままにしておくのであ
つたならば、おそらく仕切りどころの騒ぎではない、その仕切金さえとることができないという
段階に入
つておるわけです。よ
つてこの機構の整備、及び実際になくてはならないところの制度として、生かして置かなければならぬという仲買制度をここに加えたわけであります。三崎では、すでに一億円の仕切り会社をつく
つて、仲買人の制度をきめて、そうして取引を開始しようという
準備でありますが、金があまりにも大きいので、五千万円ということにしたらどうだという説も立
つておるそうであります。それだけに仲買制度は、市場機構の整備と相ま
つて、強く発動しなければ、
生産者のためにも、決して利益にならぬだろうと
考えて、この字句をここに挿入したわけであります。
委員諸君の御
意見によ
つて、この字句がどうもきらいだということであれば、これは削除することもさしつかえありませんけれ
ども、現実の姿は、その
通りなんでありますので、一応御了承を願います。