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津田説明員 従来の
精神病者に加うるに、
薄弱者と
変質者とを加えまして、その数はラフに見積りまして、従来の数のほぼ五倍に達すると思うのでございますが、現在
私宅に
監置しておりまする
精神障害者、
精神病者のその内容を分析いたしてみますると、従来言
つておりまする
精神病者、つまり狭義の
精神病者がほとんど大部分で八五%から九〇%を占めておりまして、
薄弱者及び
変質者は
私宅に
監置されておるのは非常に少い。こういう
現状でございます。それから
精神障害者も全部これを收容するわけでなく、強制的に
入院せしめたい者は、自身を傷つけ、ないし他人に害を及ぼし、
社会公安上害のある者、こういうことに
なつておりますので、その数はおのずからまた少くなると想像されます。従いまして、私
どもといたしましては、ほぼ四百万に近いすべての
精神障害者のうちで、どうしても
監置、
監護ないし
保護を必要とする
精神障害者の数は、
現状におきましてては十二万近くいるのではなかろうかということを一応想像しております。しかし現在の
状況では、それだけのものをすべて收容するということは不可能な
状況でございますが、とりあえず五箇年
計画をもちまして四万床、これは
人口一万に対して五という数になります。先ほどの十二万は
人口万に対して十五という数に
なつております。ちなみに一九四九年のアメリカにおいては、
人口万に対して五十という数に
なつております。とりあえず五箇年
計画をもちまして四万床つくりたい、かように
考えております。