運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1950-04-14 第7回国会 衆議院 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月十四日(金曜日)     午前十一時四十五分開議  出席委員   建設委員会    委員長 淺利 三朗君    理事 内海 安吉君 理事 久野 忠治君    理事 田中 角榮君 理事 内藤  隆君    理事 松井 豊吉君 理事 前田榮之助君    理事 天野  久君 理事 笹森 順造君       井手 光治君    大西  弘君       越智  茂君    瀬戸山三男君       西村 英一君    八百板 正君       増田 連也君    寺崎  覺君  大蔵委員会    委員長 川野 芳滿君    理事 岡野 清豪君 理事 北澤 直吉君    理事 小峯 柳多君 理事 小山 長規君    理事 島村 一郎君 理事 前尾繁三郎君    理事 川島 金次沼 理事 内藤 友明君       大内 一郎君    甲木  保君       鹿野 彦吉君    高間 松吉君       三宅 則義君    田中織之進君       松尾トシ子君    宮腰 喜助君       竹村奈良一君    田島 ひで君  委員外出席者         議     員 黒澤富次郎君         建設事務官         (都市局計画課         長)      八巻淳之輔君         建設委員会專門         員       西畑 正倫君         建設委員会專門         員       田中 義一君         大蔵委員会專門         員       椎木 文也君         大蔵委員会專門         員       黒田 久太君     ————————————— 本日の会議に付した事件  熱海国際観光温泉文化都市建設法案畠山鶴吉  君外三十二名提出衆法第八号)  伊東国際観光温泉文化都市建設法案畠山鶴吉  君外三十一名提出衆法第九号)     —————————————
  2. 淺利三朗

    淺利委員長 これより建設委員会大蔵委員会連合審査会を開会いたします。  建設委員長たる私が付託された委員会委員長としてこの席を汚しますから御了承願います。  熱海国際観光温泉文化都市建設法案及び伊東国際観光温泉文化都市建設法案一括議題といたし、この際まず提案理由説明を求めます。提案者黒澤富次郎君。
  3. 黒澤富次郎

    黒澤富次郎君 ただいま議題となりました熱海伊東国際観光温泉文化都市法案について、提案理由簡單に申し上げます。  同法案さき国会対策委員会を経て、建設委員会に付託となりまして、ただいまこの建設大蔵委員会連合審査会において審議される」とに相なつた次第でございます。  熱海伊東観光温泉地として、市の経済が観光業者によつて大部分まかなわれておる現状であります。最近外客の往来が政府発表のごとく日に日に増加し、文化と諸施設の面において現在のままではとうてい外来客に満足を与えることは不可能であります。先般渡米議員団の御報告を伺いましても、日本観光事業がたいへん貧弱で、アメリカとは比べものにならず、日本は恒久平和のためにも観光事業が一層重要であることを力説強調されております。私は毎度観光のことばかり申し上げて少々おかしく感じますが、日本は学ぶところを学び、真に国際的文化国家を建設するために一番必要なのは観光事業であると存じます。さき別府国際観光温泉文化都市法案が両院を通過いたしましたが、東都に近き熱海伊東もこの際観光温泉文化都市としてぜひ皆様にお願いをいたす次第でございます。熱海伊東はこの法案が通過と同時に国家援助地元民の協力によつて国際的観光地としての使命を果と、もつて世界文化の興隆と平和親善に貢献し、かつ見えざる貿易としての外貨の獲得により、国家再建に資したいと存ずる次第であります。  以上をもつて簡單ながら提案理由といたします。
  4. 淺利三朗

    淺利委員長 これより質疑に入るのでありますが、ただいま建設省都市局計画課長出席になつておりますが、本案に関しまして当局に対する質疑があればこれを許します。
  5. 三宅則義

    三宅(則)委員 私は大蔵省関係のことをお伺いいたしたいと思つたのですが、管財局の方から参つておりませんから、一、二だけ参考に聞いておきまして、あとでまた連合審査があることと思いますから、詳しく御説明を承りたいと思いまするが、建設省計画課長おいでだそうですが、今度熱海火災になりました関係上、相当保険もとり、また新たに挾苦しい熱海を、多少都市的に計画なさるのじやないかと思いますが、これについて、今早急でありまするから、詳しいことはおわかりにならぬと思いますが、何かこれに対しまする御試案がありましようか、承れれば仕合せであります。
  6. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 お答え申し上げます。昨晩火足熱海大分燒けましたのでその対策といたしましては、早急に考えてございませんが、大体の構想といたしましては、従来ああいうふうな既成の密住都市におきましての都市計画というものは、市街が燒けるというような場合でないと、なかなか行われないのであります。そこで一般の非戰災都市につきましても、大火災のあつたというような場合を契機といたしまして、従来考えられておつた都市計画を、その際に実現して行くというようなやり方が、われわれの従来の行き方であつたわけであります。そういたしまして飯田市であるとか、あるいは秋田県の能代市というようなところにつきましても、大火災を機会に都市計画を推進して参つたわけであります。今般の熱海市の大火に際しましても、われわれの考えておる都市計画をこの際実現して行きたいという希望は持つております。具体的に申し上げますと、熱海市におきましては、従来都市計画としてきまつたものは、街路といたしましては、海岸沿いの十五メートルの道路、それと直角に交わる、大体熱海銀座並行線の十五メートル街路というものが計画されております。海岸沿いの十五メートル街路につきましては、昨年度の補正予算で、すでに一部着工しておりまして、その延長として今後取上げの対象になるだろうと思うのであります。熱海市における都市計画は、現在その程度しかきまつておりませんので、街路網につきましても、早急に主要幹線をきあなければならぬと思つております。そうして熱海市の今度の災害の直後として、さしあたり都市計画立場からやらなければならぬ仕事は、準防火地区というものを大体指定して、なるたけ燃えない町を。くるということを主眼に、準防火地区を指定するということが第一である。それからできるだけ早く計画路線といいますか、幹線をきめまして、そこには家が建たないように建築線を早く指定しておくということが、さしあたりやらなければならない仕事でございます。そのあとで、もちろんこれは地元の方の御熱心のいかんによるわけでありますが、区画整理ということをやりまして、町並をよくして行くとか、防火帶をつくつて行くとか、あるいは町の中心にシヴイツク・センターをつくつて行くとか、いろいろそういうことが考えられるわけでございます。そういうような仕事は、相当金がかかりますので、市の財政等ともにらみ合せて、その規模というものがきまつて来るだろうと思うのであります。政府のこうした事業に対する助成は、従来とも秋田能代市におきましても、長野県の飯田市につきましても、国庫は二分の一を助成して来たわけでございます。しかしながら火災というものは、災害復旧というわくに入つておりませんので、普通の都市復興わくの中でやつて来たわけでございます。今般の熱海市の火災罹災面積というものは、まだ正確にわかつておりませんが、おそらく七、八万坪くらいのものだろうと思いますが、その七、八万坪の全体についてやるか、一部についてやるか、そういうふうな事業費がどれくらいかさむかということによつても、いろいろ検討しなければならぬと思いますが、ともかく七、八万坪やりますと、相当金がかかるわけであります。これに対して市としてどれだけの負担計画があるかというようなことも考えて、事業計画を立てなければならぬと思つております。いずれにせよ、政府といたしましても、こういうふな際に都市計画を推進して行くということは、非常にけつこうな話なのでございまして、その事業に対する助成というものは、予算の許す範囲において従来の例によつてやるということが、常識的に考えられるわけであります。
  7. 三宅則義

    三宅(則)委員 今の御説明で概略わかつたのでありますが、こういうような場合におきましては、復興に対しては国庫補助とか、あるいは起債とかいう面が考えられるわけでありまするが、今までの例もございましようが、相当国庫補助もいり、並びに起債というものにつきましても、都市計画上必要であると思いますが、それにつきまして何か構想がありましようか、承りたいと思います。
  8. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 国庫助成は、大体仕事内容によつて、それに対して二分の一を補助するということになつております。たとえば幹線街路を整備する仕事であるとか、あるいは水路を整備する仕事であるとか、要すれば墓地等を移転するというような場合も出て参りますが、たとえば秋田県の能代においては、墓地が相当市中の密集地帶に散在しておりますので、それを固めて墓園を郊外につくるというふうな形態も大きな要素をなしておりましたので、それに対する助成費も含んでおります。そういうような燒けた都市区画整理をやります根幹になる大きな事業内容につきまして、二分の一を助成するというやり方をとつて来ております。またこれは私の方の所管でございませんけれども地方自治庁の方におきましても、起債の面であるとか、あるいは地方配付税の面で、災害都市に対する特別な手当をしておるという実情でございます。
  9. 三宅則義

    三宅(則)委員 この法案によりまして、第三條に「国及び地方公共団体関係機関は、熱海国際観光温泉文化都市建設事業が第一條の目的」云々に照して、特別の援助を与えなければならないというふうになつておりますから、これは国有財産等によりますものも相当持つて行かれると思いまするが、これにつきましては、大蔵省から承ることにいたしまして、都市計画といたしましては、今の構想以外にはないのでしようか、それともまた何かこの法案によつて特別に援助するというふうになりましようか、承りたいと思います。
  10. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 この法案がねらつておるところは、どのくらいの規模の大仕掛な計画にするかということは、これから法案通つた場合、その法案の御趣旨によつて、スケールをだんだん大きくして行かなければならぬと思うのでありますけれども、さしあたりとしては、結局燒けたところ、その骨になるところだ十をやるというのが、われわれの今の頭の中にあるだけでございまして、この法案が通りましたあかつきにおきまして、この法案の御趣旨沿つて、またより広範囲計画を立てるという時期が来るであろうと思つております。
  11. 三宅則義

    三宅(則)委員 これに関係あるわけですが、保険も各旅館でありますとか、そこに営業いたしております者は、とつておると思いますが、保險いかんにかかわらず、政府といたしましては、この計画について相当援助せらるべきものと思つております。そういうときに際しましては、保険も相当もらい、かつまた自分当身からも金を出さなければならぬと思つておりますが、その辺のぐあいは今までの経験でわかつておりましようか、もしわかつておりますれば、この際お教えを賜わりたいと思います。
  12. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 ちよつと御質問の御趣旨がよくわかりかねるのですが、実は今度の火災では、おそらく保險も相当つけておられると思うのです。それでその保險金で家を建てる、こういう仕事は各個人負担においてなされる仕事でありますので、この方面に対する助成金というものは、これは都市計画事業助成というものとは別な問題でありまして、結局住宅政策建築政策といたしまして、できるだけ燃えない堅牢建築をつくらせるように指導する。その半面においては相当助成するといいますか、金融面でもつて、いろいろ政府として考えてやらなくちやならぬというようなことも出て来るかもしれませんけれども、これは別の金融政策なり住宅政策の問題でありまして、都市計画、つまり公共施設計画としての都市計画事業の中ではないのでございます。
  13. 三宅則義

    三宅(則)委員 私は過日信州の飯田というところに税務署の視察かたがた行つて参りましたが、これを参考にひとつお聞き申して、はなはだ恐縮でありますが、飯田市のごときはほとんど木造の仮建築のように考えております。あれとこれとは違うかもしれませんが、やはり熱海文化都市にいたしましても、木造のようなものをもう一ぺん建てる方針でありますか。それとも、また別の意味において不燃燒建築を奬励されるのでありますか。都市計画としての御構想を承りたい。
  14. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 都市計画立場といたしましては、燃えない町をつくりたいというのが念願でございます。従つてさしあたりの措置といたしましては、準防火地区というものを指定いたしまして、ある程度の耐火と申しますか、防火建築を強制するというふうな行政措置をとりたいと思つております。ただそれだけでは不十分なので、ことにああいうふうな土一升金一升というような土地の値段の高いところでは、結局上に延びるというほかはしかたがないと思いますので、不燃都市をつくるという意味からいたしましても、土地利用の面からいたしましても、相当鉄筋コンクリートの高い建築というふうになつて行くのが、都市計画の本来の行き方だと思うのであります。それには結局個人財政力というものがマツチして行かなければならないのでありまして、それを一体どういうふうに金融面なりあるいは住宅政策の面から援助して行くかということは、これはわれわれでは申し上げられないので、むしろ住宅局長あたりから伺つていただきたいと思います。
  15. 三宅則義

    三宅(則)委員 あまりしつこくは質問いたしませんが、ここの第五條に書いてあることでございまして、これは熱海国際観光温泉文化都市建設事業執行者は、その事業がすみやかにできますように、少くとも六箇月ごとに建設大臣に報告しなければならぬ、こういうことになつておりますからして、やはり都市計画局長並びに計画課長もそういうことを監督しておると思うのでありますが、現状としては復旧事業のときには建設省から向うに行つてある程度監督し、あるいは指導せられておると思いますが、その辺はどうなんでありましようか、承りたい。
  16. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 そういう復旧事業につきましては、常にこちらから参りまして、県の職員なり市の職員なりを指導してうまく行きますようにあつせんいたしております。
  17. 三宅則義

    三宅(則)委員 私は課長にそんなことを申すのではありませんが、およそこういうような復旧事業につきましては、あるところではいろいろないかがわしい問題がちよちよい出て来るようなことを聞いております。もちろん多少ボスの存在もあることと思いますが、こういうものに対しましては、政府といたしましてはなるべくそういうものを排除いたしまして、嚴正公平なる地位において真に国家的、もしくは大乘的の見地から指導をし、助成をしなければならぬと思いますが、それに対しまして政府はどういうふうに監督しておられますか、これをひとつ承りたい。
  18. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 第一線のそうした土木事業実施の監督につきましては、それぞれ法律なり命令なりがございまして、それによつて適正に行われるように配慮しておるわけでございます。私どもといたしまして結局われわれが示した設計がその通り実施されておるかどうか。それからまた国がもしも助成するとすれば、その助成金がはたしてその助成した目的沿つて使われているかどうか。そういうようなことを監督するわけでございます。しこうして工事請負入札であるとか、経理の面であるとか、そういうふうなところは、第一義的に工事主体たる市町村なり、あるいは府県なりの自己監察ということがあるわけでありまして、またたさらに会計検査院なりそうした機関による監察ということがあるわけでございます。そういう意味で、できるだけ工事の不正なり、あるいは工事執行方法、あるいは工事設計がその通り行つておるかどうかということにつきましては、十分監督できるし、またしなければならぬ、こう思つております。
  19. 三宅則義

    三宅(則)委員 本法案の第二條に書いてあるのでありますが、都市計画法に定めましたる計画のほか国際観光温泉文化都市にふさわしい諸施設、こういうふうになつておりまして、ふさわしい諸施設というのがたいへんにあるわけでございますが、今提案者おいでになつておりませんが、政府としてはどのようなことがふさわしい事業であると考えておられますか。その計画がありましたならば御参考までにお示し願いたい、かように考えるのであります。
  20. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 私まだこの法律案を実施した場合に、どういうふうなものがふさわしいかというところまで研究しておりませんけれども提案者の方としているくと掲げてあるようでございますが、そういうものが一つの例になるのではないかと思つております。
  21. 三宅則義

    三宅(則)委員 あまり長く質問してもいけないと思いますから、この辺でやめることといたしまして、あと大蔵省関係の方がおいでになりましたときに譲るわけでありますが、最後にもう一つ参考までに申し上げておきますが、およそ国際観光都市ということは非常にけつこうでありますが、文化都市というこの文化ということにつきまして、いろいろ範囲が広いわけでありますが、たとえば研究の施設とかあるいは娯楽機関もこれに含まれるものと思います。何とぞ本法案の施行にあたりましては、提案者理由を聞かれまして、どうか都市といたしましても、あまりはずかしくないような、また日本娯楽機関その他にいたしましても、諸外国に劣らないようによく研究してやつてもらいたい。この点について一段の御努力を賜わりたいと思いますが、政府におきましてそれだけのお心構えがありますか、これをひとつ承りたいと思つております。
  22. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 本法案が通りますれば、政府としてはこの法律案の御趣旨浩つて、できるだけその趣旨を生かして行くというふうに努めなければならぬだろうと思つております。
  23. 田島ひで

    田島(ひ)委員 一、二の点でちよつとお尋ねいたしておきますが、さき別府国際観光温泉文化都市としての都市計画建設法が出ましたときに、おそらく今後こういうような要求が、熱海とか伊東その他次々出て来るのではないか、こういう疑問を持ちまして、共産党の砂間氏からいろいろな意見が本会議で述べられておりますが、相続いてここにこういう法案が出て参りました。政府といたしましては、こういう計画が次々なされますと、たとえば奈良とか京都とかその他そういう温泉地区景勝地区が次々観光都市として取上げられるというような、いろいろな問題が起きて来るとわれわれは思いますが、それに対しまして政府は何か一貫した方針を持つておられますか、その見通しを持つておられますか、そういう点のお考えをお伺いいたしたいと思います。
  24. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 ただいまのお尋ねでございますが、われわれとしてはできれば観光都市全体をおしなべて、その中の重点づけをするという作業をやつてから、それの裏づけになるような法案が出るという順序で行くと非常にけつこうだというふうな気もするのでありますが、まだそうした段階に至つておりません。かたがた国会の方からこうした法律案が出されるということは、これは国民の声として、その都市観光都市としての重点をつけられたという意味であろうと思つておりますので、その国会の御意思を尊重して措置して行くよりしかたがないというふうな段階だと思つております。
  25. 田島ひで

    田島(ひ)委員 ただいまのお答えですと、やはり次から次へと出て参りますものを、重点的に取上げて行くよりしかたがないという御見解のように承りましたが、そうするとやはり政府としては、無方針に次々にそういうものが出て来るものを取上げるという御方針でありますか、その点をはつきりしていただきたいと思います。
  26. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 無方針に、出て来た都市を一番の最重点のものだというふうに考えておるわけのものではありません。都市計画立場から、どの都市重点を置いてやつて行くかということは、われわれとしてのらの高というものがあるわけでありまして都市復興という面から見まして、何よりもまずやらなければならないのは戰災復興の問題であります。その次に非戰災の中でどういうものを重点的にやつて行くかということは、われわれ事務当局といたしましても一つ考えがあるわけでありますが、しかしながら一方において、国会の御意思の発動であるところのこうした法律案が出るということに対しては、その意思を十分に尊重しして行きたいと思つております。
  27. 田島ひで

    田島(ひ)委員 先ほど三宅委員の御質問に対して、都市計画についてのお答えがありましたが、ただいまのお答えにもありましたように、全国八十六箇所に及ぶ戰災都市日本にあるのであります。これらのものが統一されて、都市計画政府としてなされるものと考えておりますが、文化都市といいましても、観光都市はたして文化都市日本人のために日本人に使える都市文化都市か、ことに日本温泉景勝地として、日本勤労国民が今後分十文化国家として、あるいは平和国民として利用して行かなければならない、こういうようなところが、外国のためにある意味においては切り売りされてしまつておるとも言い得るような状態に次々になつて行くということは、日本国民としても遺憾にたえないと思います。こういうような都市に対して、政府としては真に日本国民のために、日本勤労人民のためにする文化都市としての計画を立てておられるか、それともこういうような要求が出て参りますれば、観光都市として、ある意味においては亡国的な外貨のかせぎ方ともいうような計画を次々にやつて行かれるか、その点をもう少しはつきり伺いたいと思います。
  28. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 今後の予想についてはわかりませんが、都市計画立場といたしましては、結局都市をその性格に応じて整備して行くということが、都市計画考え方でございます。熱海市というものの性格が、観光都市としての性格を持つておるということについては、われわれ異論のないところでございます。
  29. 田島ひで

    田島(ひ)委員 ただいまの御説明ちよつて了承できませんけれども提案者の方といたしましては、地元住民の方々が昨今のこの不景気な状態から何とか外貨をかせぎたいということをあせつておられるという点につきましては、私どもも何らかの方法で、そういう都市復興が一日も早くなされるこどを望んでおりますが、その後そういう計画が出されるというような、たとえば奈良とか京都とか松山とかいうようなことをうわさに聞いております。今後もまたそういう問題が次々に出されるという見通しについてはおわかりになつておられますか。
  30. 八巻淳之輔

    ○八巻説明員 そういうお話はあまり具体的には聞いておりませんですが、しかしわれわれといたしましても、京都奈良というようなところにつきましては、その持つ観光資源と申しますか、文化的な価値を尊重いたしまして、それらしい都市計画という竜のを指導して行きたいと考えております。
  31. 淺利三朗

    淺利委員長 本日はこの程度にいたしまして、次会は月曜日午前十時を予定しております。   本日はこれにて散会いたします。     午後零時十八分散会