○
竹山委員 共産党を除く
各派の
委員のお許しを得まして、
便宜私から
提案理由を
簡單に御
説明を申上げます。中身は今朗読をいたしましたから申し上げることを省略をいたします。
この
委員による
修正をいたしました動機は、そもそもこの
法律が
実施をされておるその実体なるものは、まつたく法を無視する
状態に近い現実であります。これは法の
権威から見ても、これを根本的に改めることが必要であるということが、
委員各位の一致した
意見でありまして、これを廃止をするということに、一応の
意見はあ
つたのであります。しかしながら諸般の
情勢からこれを全部廃止するということはできませんので、次の
段階としては今日問題の多い
委託加工の問題、これを中心に
改正することによ
つて、
実情に沿う
改正ができるということ、それからなお
外食券のほかに
めん類の
職人雰を加えることによ
つて安くして簡易に今日よりも
便宜な
めん類の
配給の
方法ができるというような点を、
修正をすべく用意をいたしたのであります。ところがごの
委託加工の問題については、いろいろ折衝その他の努力をいたしましたが、これを今日の
段階において実現をすることが困難になりましたことは、まことに遺憾であります。そこで第三の次善の案として、
政府の操作上可能な
範囲において、
業務用の米を除く
主食の
配給をなすことによ
つて、
学生、
労働者等、今日の
配給量で不十分な場合、あるいは十分にうまく行かない面において、これを
実情に合せるように直して行く、いわゆる
業務用の
配給制度を新しく設ける点の
修正案に最後に落ちついたわけであります。さような
段階を経ました
修正案であるだけに、
提案をいたします
委員といたしましても、これには幾多の
問題点を残しておるということは了解がつくのでありますが、現在の
段階においてこの程度以上のごとが可能でなかつたということは、はなはだ遺憾でありますが、これは次の
機会に譲ることにいたしたわけであります。
そこで
修正案を提出する
委員会として、
政府に
希望をしておかなければならない問題がここに出て来るわけであります。
法律の
改正の
便宜上と申しますか、非常に綿密な詳しい
修正をすることを避けて、大
ざつぱな修正にいたしておきます
関係上、
業務用配給の事実上の
運用は、一に
政府の責任にかか
つて参るのであります。そこでこの
配給の
方法が適正であるかどうか、この
委員会が
提案をいたしました
修正の立法の
趣旨を適正に行うかどうかによ
つては、あるいはこれを曲げて行うような
結餐な
つて、われわれが
要望をし、
考えておるところと食い違
つて来ることが多分にあるのであります。その一、二を申せば、今日
業務用を出すという問題は、要するに可能な
範囲において今日ゆとりをつけるという問題でありますから、これはどうしても生活的に困難な
学生とか
労働者とかあるいは
俸給生活者というような
方面の
便宜を主とすべきであ
つて、いわゆる
規整法の中にあげられておる軽
飲食、喫茶というようなものの中には、いろいろの
種類のものが包含せられておりますが、例をあげて言えば、
キヤバレーとかカフエーというようなところに多量の
業務用の
配給をするということは、この
法案の
趣旨でないということを明確にいたしておかなければならないのであります。もちろんこれは、今日やみで扱われておるところを漸次合法的な
方向に持
つて行くということに、何ら根本的な
異議を申すのではない。
従つてその
運用においては、そういう
俸給生活者、
学生、
労働者というような
方面の厚生的な
食堂であるとか、あるいは今日の
めん類の
配給店であるとか、あるいは
外食券食堂であるとか、そういうものにまず優先的にこの
業務用の中から
配給をするということを、今日
政府の
考えを明確にしておきたいと思うのでありますが、これについてこの際
政府側の発言を求めておきたいと思います。
もう
一つの点は
食糧政策全般に関する問題でありまして、この
法律は要するに
消費者、
配給面に対する
修正の問題でありますが、
食糧政策は
生産から
配給まで
一貫をいたしております。
従つて考えようによ
つては、私はこれは非常に大きな
修正であると思いますが、こういうものを加えることについては、
政府としてはむしろ全面的に
生産者、
農民に対する
供出制度から、
一貫をした
国民が納得をし得る
食糧政策の
改正をいたしていただかなければならぬことは私が申し上げるまでもないその点はこの
法律の直接関與するところでありませんから、今日は秋は
希望を申し上げておくのであ
つて、この
修正を
政府が承諾をする以上は一面において
農民に対する
供出制度その他の全般的な
食糧政策の全部が、
均衡のとれた
政策の転換というものを当然すみやかに行うべきものであるということを
了承の上で、この
法案をわれわれは
政府が
了承をいたしたものと
考えておるわけであります。さような問題をこの
委員会としての
修正を出すにつきまして、今日までの
委員間の話合いを総合をいたしまして、私か
便宜提案理由を
説明いたしたわけであります。