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川上委員 それがいけないのです。
統制問題が他の同僚
委員によ
つて今
質問に出ておる。この際この重大なる石油の
価格をどうするかということを
考えもしないで、総制をするとかせぬとか、こんなことをお
考えになろから、日本の
産業がめちやくちやにな
つてしまう。今にな
つてもこの石油の
価格をどういうようにきめるかということを
安本が
考えておらぬ、それで厖大なる原油を輸入しようとして太平洋沿岸の精油所を再開しておる。そうして日本の帝国肝油
はつぶれようとしておる、あるい
はつぶれるかもわからぬ、あるいはどうにかして立ち行くかもわからぬ、こういうところに来ておる、これは非常に重大な問題であります。しかも石油はどんどん蓄積されておる。これはわれわれが
考えれば軍備です。戰争用、こういう方向に向
つて貯蓄されておると
考えざるを得ない。何のために石油を貯蓄するか、石油をストックする必要はない。こうするとわれわれはいやでも軍事用として貯蓄されるのだというようなことを
考えざるを得ないことになる、きわめて危險な状態だと私は思う。加うるにこの
価格の問題について、
安本がこれをまだ
考えておられねというようなことは、きわめて危険なやり方だと思います。しかしまだこれはきめておらぬとおつしやるのでありますから、これ以上は申しませんが、続いて今後の石油、特に原油の輸入は原則として民間輸入になるわけでありますが、この民間輸入になる時分に、日英協定その他においても数量が出ておるのでありますが、これが貿易資金の問題で、あの
通り行きますかどうかということです。もし行かなかつたら、ガリオアなんがでやはり入
つて来るのかどうか。第三点は日本の
需要を
考えて輸入なさるのであるか。外国からこれたけは入れろと言われてお引受けになるのであるか、これが第三点。もし日本の
需要によ
つてお入れになるのならば、ストックができたり、
配給が少く
なつたりするはずはない。それからさきに御答弁に
なつたように、幾ら入るかわからぬというようなことを言われた。してみると、これは日本でお
考えにな
つて計画を立てるのではなしに、これはどこから来るか私にはよくわかりませんが、これだけ入れろと言われてそれをお引受けになるのですか。そうなければ来年度は幾ら入るかわからぬというような御答弁は出て来ないと思うのですが、この三点について明瞭なところをお聞かせ願いたい。