運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1950-03-09 第7回国会 衆議院 議院運営委員会 第28号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年三月九日(木曜日)     午後二時五十一分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 佐々木秀世君    理事 福永 健司君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       菅家 喜六君    倉石 忠雄君       篠田 弘作君    島田 末信君       田中  元君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    寺本  齋君       中川 俊思君    山本 猛夫君       田中織之進君    土井 直作君       松井 政吉君    園田  直君       長谷川四郎君    神山 茂夫君       梨木作次郎君    石田 一松君       河野 金昇君    石野 久男君  委員外出席者         議     長 幣原喜重朗君         仮  議  長 庄司 一郎君         議     員 角田 幸吉君         議     員 佐竹 晴記君         議     員 浦口 鉄男君         衆議院参事         (事務総長職務         代行者)    西澤哲四朗君 三月九日  委員田中織之進君、竹山祐太郎君及び黒田寿男  君辞任つき、その補欠として川島金次君、河  野金昇君及び石野久男君が議長指名委員に  選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  本日の本会議開会に関する件  明日の本会議議事に関する件  訴追委員会委員派遣に関する件  運輸審議会委員任命つき、両議院の同意を求  めるの件     —————————————
  2. 大村清一

    大村委員長 これより会議を開きます。  まず運輸審議会委員任命つき同意を求める件を議題といたします。
  3. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 内閣から運輸省設置法第九條の規定によりまして、運輸審議会委員冨山清憲さんを任命したいとの申出があります。
  4. 大村清一

    大村委員長 本件前例によりまして、次会決定することに御異議ありませんか。
  5. 大村清一

    大村委員長 そのようにいたします。     —————————————
  6. 大村清一

    大村委員長 次に訴追委員派遣の件を議題といたします。
  7. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 訴追委員会から訴追委員派遣いたしたいという申請が参つております。訴追委員会委員開会派遣するにつきましては議長の許可を要するという條文がございますので、その関係で参つておるものであります。派遣の目的といたしましては、裁判官罷免訴追事件に関する実地調査であります。訴追委員中村又一さん、金原舜二さん、猪俣浩三さんの三名を沼津及び京都へ三月十二日から六日間、いま一つはやはり裁判官罷免訴追事件に関する実地調査のため高木松吉さん、花村四郎さん、角田幸吉さんの三名を栃木県那須郡大田原町及び新潟ヘ三月十二日より十七日まで六日間派遣したい。こういう申請でございます。
  8. 神山茂夫

    神山委員 これは当然その委員会でおきめになつたの委員長、あるいは一部の人がきめたのではないでしようね。
  9. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 書類の表面からはちよつとその点解釈いたしかねます。
  10. 神山茂夫

    神山委員 書類の上ではわからないでしようが、京都に行く方は社会党猪俣君も入つておられますが、あと大田原新潟に行く三人はことごとく自由党の方じやないですか。こういう点が今までの委員派遣事情違つた印象を與えるので伺つたわけです。この事情がはつきりしなければ私たちとしては賛成するわけにはいかない。
  11. 石田博英

    石田(博)委員 委員長中村又一君で民主党だよ。
  12. 石田一松

    石田(一)委員 法律上の問題で事務当局にお聞きしたい。裁判官罷免についてその事件実地調査現地においてしよう、こういうので、この訴追委員会実地検証をするというが、この事件関係した裁判官、あるいはその他の人々を現地において喚問して証言を求めるという件だから、少くとも訴追委員会の権威として、追訴委員会が設置されておる東京に限るはずであります。そこにそれらの関係者を喚問して調査できる。ただ地理的とか、土地の風俗、習慣というものを見ようというのでしたらその必要がありましようが、どういうことです。
  13. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 ただいまの御質問でございますが、書面の上から行きますとその点はつきりわかりません。ただいま角田幸吉さんがお見えになりまして具体的な話についての御説明をしたいという申出であります。
  14. 角田幸吉

    角田幸吉君 御説明申し上げます。訴追事件が起りますと、こちらに呼ぶことももよいのですが、地方に行つてみませんと捜査難であります。実相をつかめないことが多い。臨時の措置とか、その場その場のいろいろな証拠の收集も必要なので、いつも出張して来ておるのであります。訴追委員会の名は捜査でありますから、ちようど警察官捜査する、検事局捜査するようなもので、実際は出張しなければ実相がつかめないので従来そうしております。本件におきましてもそうなのであります。現場に参りまして捜査をいたしませんと、ほんとう捜査ができないのであります。これは單なる証人調べ等と違います。検事捜査的な行動をとります。場合によりますと、証人の言うことがほんとうかどうかということも、ほかから捜査しなければならぬことがある。そういう意味で出張の必要が起つて来ます。
  15. 神山茂夫

    神山委員 そうすると京都は別ですが、大田原自由党の方ばかり三人どうして行くようになつたか、これはどういう形式でおきめになつたかお聞きしたい。
  16. 角田幸吉

    角田幸吉君 これは自由党できめたのでなくて、せんだつて委員会委員長一任になつて委員長から指名になつたのであります。
  17. 神山茂夫

    神山委員 その事件の概略をお聞きしたい。判事の名前やどういうことがどうなつておるかということを……。
  18. 角田幸吉

    角田幸吉君 それは私は係でありませんで、実は今参りましたので、私の名前も出ておりますが、まだ委員長から非公式にも話されてないのであります。ことに訴追委員会委員長は目下辞任することになつてつて辞任の申出があります。そういうわけで明日改選することになつておる。そんなことで私もしばらく委員長に会つておりませんし、一応聞きただしてもらいたい。
  19. 長谷川四郎

    長谷川委員 これをおきめになつたときに委員長中村さんが出ておきめになつたのですか。
  20. 角田幸吉

    角田幸吉君 そうです。いろいろ委員意向等も聞きまして、委員長一任となつたのであります。
  21. 神山茂夫

    神山委員 今までの事情を聞きますと、委員長も明日改選するということであり、これは一応新しい委員長によつてさらに委員会で練り直していただいて、その上でやつていただきたいと思う。そうしませんと、出る人が私さつきから言つておるように、自由党だからいかぬということでなくて、どさくさの中に自由党角田君も知らないうちにできておるということは明朗を欠く。その点はつきりしていただきたい。
  22. 石田博英

    石田(博)委員 延ばしてもよろしいが、自由党の人でない委員長に一任されて出て来ておるものであり、私の方は当然所属議員数から言つて委員が多いのだから、ある場合には当然三人重なつておる場合もあり得るだろう。こんなことを党派の関係でやるとばかり考えるのはこつけいだよ。
  23. 大村清一

    大村委員長 訴追委員派遣の件は次会において決定いたすことに御異議ありませんか。
  24. 大村清一

    大村委員長 それではそのようにいたします。     —————————————
  25. 大村清一

    大村委員長 次に本日の議事議題といたします。
  26. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 本日の議事でございますが、日程漁業法の一部を改正する法律案と、もし御同意が得られますれば公職選挙法案公職選挙法の施行及びこれに伴う関係法令整理等に関する法律案、この二件を緊急上程いたしたらいかがかと考えております。
  27. 石田博英

    石田(博)委員 漁業法の一部を改正する法律案は、私ども党内の都合により延期せられんことを望みます。
  28. 大村清一

    大村委員長 漁業法の一部を改正する法律案次会に延期することに御異議ありませんか。
  29. 大村清一

    大村委員長 そのように決します。
  30. 石田博英

    石田(博)委員 公職選挙法の点につきましては、関係委員諸君の中でよりより御協議の点も各派でおありのことと承つておりますし、これも次に延期せられんことを望みます。
  31. 大村清一

    大村委員長 公職選挙法に関する二件は、これも次会に延期することに御異議ありませんか。
  32. 大村清一

    大村委員長 そのように決します。
  33. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 なおこのほかに私たち事務的に予期しておりますものに、本日予算案が上るのではないかと考えております。
  34. 土井直作

    土井委員 事務当局の方で本日予算案があがるようにも考えられるということでありますが、本日の日程であります漁業法の問題は、ただいま御決定の通り延期されております。また公職選挙に関する問題もこれまた延期されております。さらに本日予算案が上るかどうかということは未知数の問題であります。ことに日程にもないのであります。これも本日予算案が上るために、本会議も開かぬでべんべんとして待つている必要もないのですから、本会議ひとつきようはやめまして、明日やるようにお運び願えればけつこうだと思います。
  35. 石田博英

    石田(博)委員 明日というお話ですが、反対です。
  36. 神山茂夫

    神山委員 この点私も漏れ承つた点でありますけれども先ほど予算委員の間では、大体予算上り方について話がありまして、一定の協定に達したらしいのであります。というのは、一応三時まで質疑を続行する、三時から四時まで休憩、四時から討論、採決、こういう大体申合せらしい。しかもこの場合に、きようはむりをせず、本会議には予算をかけない、大体明日本会議を開いてこれを討議議決したらどうかという話で、野党各派予算委員予算委員会に臨んでおるわけであります。従つてもしもこの点を與党側から何らかの申出があつて野党側諸君がそのままに受取つて、正直に六時までに終つて、そのあと運営委員会予算のことは知らない、そんな申合せは知らないといつて多数決でお出しになるようになりますと、世間で言います一ぱい食わせたことになる、こう思われてもしかたがない。そういうようには與党諸君もお考えにならないと思いますので、この場合一応この間の真相を明らかにし、その上でお互い話し合つて、この審議を円満に運びたいと思うのであります。そうでないと、野党諸君予算委員会における態度にも、はつきり変更しなければならぬ点があると思うので、特に念を押しておきたい。
  37. 田中織之進

    田中(織)委員 予算案の問題はまだ不確定の問題でもございまするので、本来ならば本会議定例日は明後日でありますが、ただいまの神山君の発言を通してもうかがえるように、大体本日中に予算委員会の方は、予算案が上るような見通しもつくようでございますれば、特にあす本会議を開いて予算案審議する、こういうことにして、本日は本会議を開くに至らずという形にされるか、それとも私の方の党から出ております緊急質問もございますので、そういう案件を本日の本会議で処理いたすことにして、本日の本会議を開くか。そのいずれかに持つてつていただきたい、かように考えます。
  38. 大村清一

    大村委員長 ちよつと速記をとめて……。
  39. 大村清一

    大村委員長 速記を始めて……。
  40. 土井直作

    土井委員 先ほどから予算の問題に対する討論時間の関係がいろいろ論議されておりましたが、野党各派との懇談によりまして、一応こういう形に御決定を願えればはなはだけつこうだと思うのであります。大体社会党四十分、民主党四十分、共産党三十分、さらに国民協同党と新政治協議会と合せて二十五分、労農党十分、農協十分、社革、公正合せて十五分、なお自由党関係は御自由に御決定願えればけつこうだと考えます。
  41. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 われわれとしては先ほどから主張しておりました通り、総体的な時間の割当による原則で行きたいと思つていたのでありますが、せつかく社会党土井さんから、野党連合の間に立つてごあつせん願つて、これでどうだというお話でありますので、満足というのではありませんが、われわれとしては事、予算の本会議のことでもありますので、前例としない、今回限りということにおいて、やむを得ずこれを了承しようというような気持であります。
  42. 倉石忠雄

    倉石委員 今のお話二つ一緒なつたところがありますが、それはもちろん討論者はお一人でしようね。
  43. 土井直作

    土井委員 もちろん一人であります。
  44. 倉石忠雄

    倉石委員 大体私どもは一時間以内で切るようにいたします。
  45. 大村清一

    大村委員長 ただいま予算討論時間がだんだんお話がございましたが、土井君及び倉石君から御発言になりましたように、各会派の時間をそのようにきめることに御異ありませんか。
  46. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。     —————————————
  47. 土井直作

    土井委員 ただいま大体予算の本会議における討論の時間を御決定願いました。そこで本日予算案が上程されるかどうか、まだ未決定でありますので、本日は会議を開くに至らずということにいたしまして、明日本会議を開くことに御決定を願い、明日は定刻から会議を開くことにいたしたいと思います。なおつけ加えて申し上げたいと思いますことは、明日の日程等について、あらためて運営委員会を開く必要がないと思いますが、臨時問題が起りまするならば、小委員会において協議することにいたしまして、議事を進めていただくことにお運び願えればけつこうだと思います。
  48. 倉石忠雄

    倉石委員 ただいまのお話については、私少しわからないところがあるのですが、そうすると野党側の方のお考えでは、予算に対してどういう取扱いをされるのですか、これから予算委員会では討論に入り、きよう中に討論終結の模様であるが……。
  49. 大村清一

    大村委員長 速記をとめて。
  50. 大村清一

    大村委員長 速記を始めてください。  四時五十分まで休憩いたします。     午後四時十五分休憩      ————◇—————     午後五時九分開議
  51. 大村清一

    大村委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
  52. 石田博英

    石田(博)委員 今いろいろ伺いますと、公正倶楽部は本予算案條件付賛成だそうであります。そうすると反対社会革新党共同歩調はとれないというお話であるから、先ほどの時間の割り分のうち、社会革新党公正倶楽部十五分というのを、社会革新党は十分に切下げ、公正倶楽部賛成として十分、こう御訂正あらんことを望みます。
  53. 大村清一

    大村委員長 石田君の修正の発議でありますが、御異議ございませんか。
  54. 石田博英

    石田(博)委員 予算委員会も順調に再開せられたのでありますし、本日の議題先ほど運営委員会でなくなつたのでありますので、明日正一時に本会議開会し、討論先ほど打合せた時間を嚴守して、明日のうちに本会議審議を終了することをここで御決定願いまして、本日の本会議会議を開くに至らずということにいたしたいと思います。
  55. 大村清一

    大村委員長 ただいま石田君から御発議がありましたが、石田君御発議の通り異議ありませんか。
  56. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。  なおこの際申し上げますが、先ほど明日は運営委員会を開くまでもなかろうということでありますので、午前十時三十分から小委員協議会開会することに御決定願つたらいかがでありますか。
  57. 大村清一

    大村委員長 ほかに御発言がございませんければ、本日はこれにて散会いたします。     午後五時十二分散会