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1950-02-07 第7回国会 衆議院 議院運営委員会 第19号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十五年二月七日(火曜日) 午後零時五分
開議
出席委員
委員長
大村
清一君
理事
石田
博英君
理事
福永
健司
君 大橋 武夫君
岡延右エ門
君 菅家 喜六君 倉石 忠雄君
篠田
弘作
君
田中
元君
田渕
光一君 塚原 俊郎君
田中
織之進君
土井
直作君 松井 政吉君 園田 直君
長谷川四郎
君
梨木作次郎
君 林 百郎君 寺本 齋君
石田
一松君
岡田
春夫君
中野
四郎
君
出席国務大臣
国 務 大 臣
増田甲子
七君
委員外
の
出席者
議 長
幣原喜重郎
君 仮 議 長 庄司 一郎君 議 員 小林 信一君 事 務 次 長
西澤哲四郎
君 二月四日
委員河野金昇
君
辞任
につき、その
補欠
として竹
山祐太郎
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同月六日
委員赤松勇
君
辞任
につき、その
補欠
として
田中
織之進君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同月七日
委員神山茂夫
君及び
中垣國男
君
辞任
につき、そ の
補欠
として林百郎君及び
島田末信
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
法律案提出予定
に関する件
電波監理委員会設置法案
の
修正
に関し承諾を求 める件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 —————————————
大村清一
1
○
大村委員長
これより
議院運営委員会
を
開会
いたします。
神山
君及び
梨木
君から
官房長官
の
出席
を要求されておりまして、それを伝えておるのでありますが、ただいま
官房長官
は、
新聞記者
との
定例会見
中でありますので、しばらく遅れて
出席
されるそうであります。御了承願います。 本日の
議事
について御協議願います。
西澤哲四郎
2
○
西澤事務次長
日程
をお
手元
に配付してございますが、このほかに
北二郎
さんに対しまする
追悼演説
が残
つて
おります。この
追悼演説
は
篠田弘作
さんがおやりになることに
なつ
ておりますが、それをどこでや
つて
いただきますか、
順序等
を御協議願いたいと思います。
中野四郎
3
○
中野
(四)
委員
これは
劈頭
にお願いいたします。
大村清一
4
○
大村委員長
それでは
北二郎
君に対する
追悼演説
は
開会劈頭
に行うことに御
異議
ありませんか。
大村清一
5
○
大村委員長
それではそのように決します。 —————————————
西澤哲四郎
6
○
西澤事務次長
もう
一つ日程
以外でありますが、過日の
北村徳太郎
さんと
神山茂夫
さんの講和問題に関する
緊急質問
に対しまして、
総理大臣
が
答弁
したいとの
通告
がございます。これもできればきようお願いいたしたいと思いますが、それもどこへ入れますか御協議願いたいと思います。私
ども
の考えでは、
日程
第一は、
高松地方專売公社調停委員会委員
の委嘱につき
議決
を求めるの件というのでありまして
異議
なしで簡單に通る問題でありますので、
日程
第一と第二の間に
総理
の御
答弁
を願つたらどうかと考えております。
日程
第二は、先般ここで御協議願いました
專売裁定
の撤回を求める動議、
三宅正一
君外百二十六名
提出
、
趣旨弁明
は
赤松勇
さんという
申出
があります。これに対しては
討論
がありまして、ただいまのところ
反対討論
は
民自党
の
福永健司
さん、
賛成討論
は民九の
並木芳雄
さん、
共産党
の
春日正一
さん、
労農党
の
石野久男
さん、それだけの
通告
が今出ております。
順序
は今申し上げた
通り
であります。
中野四郎
7
○
中野
(四)
委員
これは
各党
で
討論
をするより、まとめてやつたら
いか
がでしよう。
林百郎
8
○林(百)
委員
われわれは
原則
としてやります。
大村清一
9
○
大村委員長
ちよ
つと
速記
を中止して……。
大村清一
10
○
大村委員長
速記
を始めてください。それでは
賛成討論
は
原則
として三人、時間は
十分内外
ということで御
異議
ありませんか。
大村清一
11
○
大村委員長
採決の方法は
いか
がいたしましようか。
大村清一
12
○
大村委員長
記名投票
に御
異議
ありませんか。
大村清一
13
○
大村委員長
それではそのように決します。 —————————————
西澤哲四郎
14
○
西澤事務次長
次に
日程
第三の
臨時通貨法
の一部を
改正
する
法律案
は、
川野大蔵委員長
の報告があるはずに
なつ
ておりますが、これは
全会一致
の可決に
なつ
ておりますから御了承願います。 それからただいま内閣から議案の
修正
の申入れがございました。それは
電波監理委員会設置法
の附則中第四項の規定を削除したいという
申出
があります。第四項と申しますのは、
電気通信省設置法
の一部を次のように
改正
するという
條文
でありまして、
電気通信省設置法
の中で
相当
の
條文
の
改正
がありますが、これを別の
法律案
で出したい。こういうわけでありまして、
電波監理委員会そのもの
の方には影響がないわけであります。これは今
電気通信委員会
で、もうすでに
議題
に
なつ
ておりますから、本
会議
の
議決
を必要とするわけであります。きよう御
異議
がなければ、本
会議
でさようとりはからいたいと思います。
岡田春夫
15
○
岡田
(春)
委員
この問題につきましては一応
各党
で検討して、この次の
運営委員会
においておきめ願いたいと思います。
土井直作
16
○
土井委員
これは今
電気通信委員会
で
電波
の問題をや
つて
おります。それから全般的には
公聽会
が十日に
なつ
ておりますから、それから後でなければ結論が出ませんし、その間まだ
質疑応答
もございますから、きようでなく、
各党
でこの点について一応十分検討する必要があると思いますので、きよう決定しないで
次会
に延期願います。
大村清一
17
○
大村委員長
電波監理委員会設置法案
の
修正
に関する件は、次回の本
会議
に上程することに御
異議
ありませんか。
大村清一
18
○
大村委員長
そのように決します。 —————————————
大村清一
19
○
大村委員長
この際
官房長官
が見えましたから、どうぞ御
質問
を願います。
林百郎
20
○林(百)
委員
大体
国会
の
審議
の見通しをつけたいと思いますので
参考
までに
増田官房長官
にお尋ねしておきたいと思います。第一に本
国会
の
審議
の
期日
でありますが、これは当然
国会
が独自できめるわけで、何も
政府
に聞く必要もないのですが、何でも
新聞
紙を見ますと、三月二十日に
審議
を終了したいという
政府
の
希望的意見
が出ております。これはどういう
意味
で
政府
が
言つた
か、いろいろ
意味
のとり方があると思いますが、大体
政府
はそこらへ
目安
をおいておられるのか、
参考
までにお聞きいたしたい。
増田甲子七
21
○
増田国務大臣
会期
は五月二日まであるわけでございます。しかし
政府
といたしましては、御
承知
のごとく
参議院議員
の
半数選挙
が迫
つて
おりますので、そういうこととにらみ合せまして、
各党各派
それぞれ御
希望
があるだろう。そうなるとある程度
法案
の
提出等
も早期に切上げなければなりませんので、
せつ
かく
法案
の
提出方
を急いでおるわけであります。
林百郎
22
○林(百)
委員
一応三月二十日という
目途
があるのですか。
増田甲子七
23
○
増田国務大臣
與党
である
民自党
と相談したのですが、一応そういう
目途
で、
政府
も
法案提出
の
準備
を急いでくれと言われましたので、そういう
目途
でや
つて
おります。
林百郎
24
○林(百)
委員
そこで
提出
する
法案
の
予定数
ですが、私
ども
の方に来ているのは大体二百五件くらいです。大体
国会
に
提出
する
法案
はどのくらいの
予定
でございますか。
増田甲子七
25
○
増田国務大臣
最初政府
が
各省事務当局
にそれぞれ模様を聞いたところによりますと、二百七十二件でございましたが、その後
内容等
をわれわれ審査いたしまして、あまり急がないものはこの際やめたらよかろう。それからなお
法案作成
に時間がかか
つて
、三月に
なつ
ても出るか出な
いか
わからぬものは、とりあえずやめようということで百五十件程度です。 ついでに今までの経過を申し上げますと、
法律案
にして
閣議決定
を了したものは百二十三件、そのうち本日ただいままで
国会
に
提出
したものが十六件でありまして、本日中に
提出
せんと欲するものが四件、
あと
二件は
関係方面
の
了解
を得まして今印刷中であります。その他は現に
関係方面
と
折衝
中であります。それから百二十三件以外に
国会
に
提出
すべき要綱の
閣議決定
を了したものは十四件、
あと
せいぜい十件ぐらいと考えております。
林百郎
26
○林(百)
委員
実は私たち心配しているのは、大体
與党
の要望もあるし、三月二十日までの
目途
ということですが、
法案
はまだわずかに十六件しか
提出
されておらないということになると、
あと
でどういう
審議
の仕方になるかわかりませんが、
相当
審議
がむりに
なつ
て来ると思います。そこで出すべきものは早く出してもら
つて
、
審議
して行かなければならぬと思います。
あと
の百五十件くらいのものは、いつごろまでに本
国会
に
提出
される
予定
ですか。
増田甲子七
27
○
増田国務大臣
御
承知
の
通り関係方面
との
折衝
中にかか
つて
おるものが百件ばかりありまして、私
ども
の
希望
としては、二月二十日ごろまでに
原則
として
国会
に
提出
いたしたいと考えております。遅れる
見込み
のものもある程度ありますが、大体そんな
状況
であります。
林百郎
28
○林(百)
委員
実は今
予算
が上程されておりまして、
予算委員会
の
予定
では、大体二月二十三日に
予算
を本
会議
に出して衆議院は通過させるという
予定
を、大体
理事
の間で申し合せておるのでありますが、この
予算
を
裏づけ
る重要な
法案
である
税制関係法案
が一件も出ていない。ところが
予算
では、
税制
が改革されたことを前提として
予算
が組まれておる。ですから
税制関係法案
が二十日ごろ出されても、実質的には
予算
との
並行審議
ができない。そこで一番問題に
なつ
ておる
税関係国税
並びに
地方税関係法案
の現在の
状況
を説明していただきたい。
増田甲子七
29
○
増田国務大臣
国税関係
は全部二週間ばかり前に
閣議決定
を了して、
関係方面
と
折衝
中であります。これは二月二十日を待たず、もつと早く出さなければならぬということは、林君御
指摘
の
通り
でありまして、もつと早く出したいと思
つて
おります。
地方税関係
は
閣議決定
を了して
関係方面
と
折衝
中であります。
国税関係
も
予算
との
関連性
はやや薄いのでありますが、もとより
予算審議
中に
提出
しなければならぬことは、あなたと見解をひとしゆうするものでありますから、
せつかく関係方面
との
折衝
を急いであります。
林百郎
30
○林(百)
委員
大体わかりますが、私たちが心配するのは、
法案審議
の
期日
が非常に短
かく
て、多くの
法案
が大体三月二十日前後一度に出される危險があるということと、
予算審議
がすでに今月二十三日と
なつ
ておるのにその
裏づけ
の
法案
が出ないことは、一応
官房長官
の御
弁明
は聞きましたが、非常に
政府
の怠慢といいますか、不誠意といいますか、できるだけ努力しておるということですが、われわれ
国会
としては不満です。どうか全力を盡して、すみやかに
提出
されるように努力していただきたいということと、われわれはそういう危惧と不安の念を持
つて
おるということだけ申し上げて私の
官房長官
に対する
質問
を打切ります。
田中織之進
31
○
田中
(織)
委員
ただいまの林君の
質問
に関連して、特に
予算
と関連して、
地方税
の
改正法律案
が、
予算
と
関係
が薄いような認識を
官房長官
が持
つて
おられるような御
答弁
があつたのでありますが、私はこれはまつたく事実と
反対
だと思うのであります。ことに
予算
の中で見込んでおる
地方平衡資金等
の
関係
は、きわめて重大な問題だと思うのであります。きのうの
予算委員会
においても、
総理
と
大蔵大臣
との
答弁
が食い違
つて
おるということを、けさの
新聞
において
指摘
されておる段階において、これはわれわれ
ちよ
つと納得できない。ことに
予算
の重要な項目に
なつ
ておる部分で
国税
、
地方税とも
に、
法律改正
を伴わなければならぬものが、
予算
よりはるかに遅れて
閣議決定
が行われたようにわれわれは見受けるのでありまして、
関係方面
との
折衝
が特に長引いておるというようなことについて、理解できないのであります。この当然
予算
の
裏づけ
になる
法律案
の点は、ただいま
共産党
の林君が言うように
政府
に努力しろという言葉では済まされないので、大体いつごろまで出される
見込み
か、
関係方面
との
折衝
についても
政府
はどういう決心でこれに当
つて
おるか。その点重ねて明確にしていただきたいと思います。
増田甲子七
32
○
増田国務大臣
国税
につきましては、ずつと前に
閣議決定
が済みました。これは近く
提出
し得ると思います。それから私が申しました
予算
の
背景
をなす
関係
において、どうしても
国税関係
は絶対に
法律案
として
提出
する必要があることは、林君御
指摘
の
通り
であります。一方は絶対的の
背景
となり、基礎となるものでなければなりませんが、やはり
予算審議
上、
地方税
を検討されることが必要であります。これは
閣議決定
を了して
関係方面
と
折衝
中でありますが、
田中
君御
承知
の
通り
、今や
市町村長
あるいは
府県知事等
が、
政府
の原案がこう
なつ
ておるが、これをこう直してほしいということを、今日も陳情して来ておるので、そういう陳情なり、
自治団体
の
意見等
を十分しんしやくして検討しておりますから、
国税関係
よりやや遅れておりますが、二十日ごろには出したいという目標を立てて、一生懸命努力中であります。
林百郎
33
○林(百)
委員
この
法案
の取扱い方ですが、大体今
言つた
本
国会
に出す
予定
の
法案
と、
閣議決定
したものと、
了解
を得られたものを区別して、各
議員
に
参考
までに配付していただきたい。 もう
一つ
は期限の切れるような
法案
があるのではな
いか
。これに対して
政府
はどういう
処置
をしておるか。これも聞きたいと思います。
増田甲子七
34
○
増田国務大臣
今の林君の
申出
は、この
法律案
の件名をおそらく書いて
提出
しろという
意見
と拜承しました。そういう
処置
はとります。それから
日切れ
のものは三月三十一日といつたようなことでありますので、三月三十一日以前に議了していただくことが必要でありますから、これは特に急いでおります。
大村清一
35
○
大村委員長
ほかに御
質問
ありませんか。——どうもありがとうございました。 —————————————
大村清一
36
○
大村委員長
次に
緊急質問
の件を
議題
に供します。これは
開会
前に
次会
に延ばしたらというような
お話
もあつたのですが、
いか
がいたしましようか。
大村清一
37
○
大村委員長
それでは
緊急質問
の件は
次会
に御相談申し上げます。
田渕光一
38
○
田渕委員
官房長官
の
お話
で大体
目安
がつきましたが、今の
お話
によると三月に入
つて
から、ほとんど百二、三十件の案件が出て来るわけであります。そこで
事務当局
に伺
つて
おきたいのであります。その際
委員会
の
部屋
が足らぬとか、あるいは
速記者
が足らぬということで、前回困
つて
おつたのでありますが、三月における
速記
の手当、これの
準備
を
事務当局
に伺
つて
おきたいと思います。
西澤哲四郎
39
○
西澤事務次長
ただいまの
お話
でございますが、事務的にはかなり困難が伴うかと思
つて
おります。
部屋等
につきましては、場合によ
つて
は
議員会館等
の
会議室
を使うことも考えられますが、
速記
の不足は事実上の問題といたしましても当然予想しなければならぬ問題であると思います。のみならず、ある程度
速記
が忙しくなりますと、過労によります
能率低下
ということも考えなければなりませんので、
相当
困難が生ずるのではなかろうかとおそれております。
林百郎
40
○林(百)
委員
今の
お話
ですが、三十日ぐらいの間に百五、六十件近くの
法案
を
審議
した前例はありますか。
西澤哲四郎
41
○
西澤事務次長
今
手元
に材料がありませんので、はつきりしたことは申し上げられませんけれ
ども
、
相当
の件数を短期間で議了したことはございます。
林百郎
42
○林(百)
委員
非常に困難を伴うということは、
事務当局
も感じておるのですか。
西澤哲四郎
43
○
西澤事務次長
私の申し上げました困難だというのは今の
速記
とか、あるいは
委員室
におきまして困難だという面でございまして、
法案審議
のことは私の申し上げた
範囲外
です。
土井直作
44
○
土井委員
民自党
は三月二十日までを
目途
として議論されておるが、
会期
は五月二日まであるのだし、
参議院議員選挙
も重要かもしれませんが、
法案
の
審議
がより重大なんだから、それを無視するほど無能な
民自党
でもあるまいと思います。
大村清一
45
○
大村委員長
本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十八分散会