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1950-01-30 第7回国会 衆議院 議院運営委員会 第16号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年一月三十日(月曜日)     午後二時二十五分開議  出席委員    委員長代理理事 石田 博英君    理事 佐々木秀世君 理事 福永 健司君       大橋 武夫君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    菅家 喜六君       倉石 忠雄君    篠田 弘作君       田渕 光一君    山本 猛夫君       田中織之進君    土橋 直作君       松井 政吉君    園田  直君       長谷川四郎君    土橋 一吉君       梨木作次郎君    寺本  齋君       石田 一松君    中野 四郎君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         仮  議  長 庄司 一郎君         議     員 小平  忠君         議     員 玉井 祐吉君         議     員 早川  崇君         議     員 浦口 鉄男君         事 務 次 長 西澤哲四郎君 一月二十八日  委員坪川信三辞任につき、その補欠として中  垣國男君が議長指名委員に選任された。 一月三十日  委員岡村利右衞門君、丹羽彪吉君及び神山茂夫  君辞任につき、その補欠として福永一臣君福田  篤泰君及び土橋一吉議長指名委員に選任  された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  明日の本会議に関する件  院内秩序に関する件  高松地方專売公社調停委員会委員議員成田知  巳君を委嘱につき国会議決を求めるの件の取  扱いに関する件  懲罰動議取扱いに関する件  專門員の任命に関する件  公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に  基き、国会議決を求めるの件の取扱いに関す  る件     —————————————
  2. 石田博英

    石田(博)委員長代理 これより議院運営委員会を開会いたします。  あらかじめお断りを申し上げておきますが、大村委員長本日事故がございますので、私かわつて委員長の席を汚すことになりました。御了承願いますと同時によろしくお願い申し上げます。  最初早川崇君から発言の申出があります。これを許可いたします。
  3. 早川崇

    早川崇君 例の新聞紙上をにぎわしました小林進君の問題でありますが、小林君は過日の本会議でまだ議会に出て間もありませんので、議場にも暗く、ああいつた事態を引起し、これを議題にというお話もありますが、私この機会に党を代表して小林君の過日のことに対して、運営委員会においては事情を御了解願いまして、何分寛大な御処置に出られまするよう、特にお願い申し上げたいと思います。今後のことにつきましては、われわれ責任をもつて何とかいたしたいと思つておりますから、よろしくお願いいたします。
  4. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま早川君御発言の件について了承を與えるに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に農民協同党北二郎君が昨朝逝去せられたそうであります。つきましては本委員会出席せられた方でもありますので、ここにつつしんで哀悼の意を表しますとともに、この件に関しまして前例による追悼演説、あるいは弔詞贈呈の件を議題に供したいと存じます。事務総長の御説明を求めます。
  6. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 昨朝十一時過ぎでございましたか、北二郎さんが赤坂の議員宿舎におきまして急逝されましたことは、まことに哀悼の至りにたえません。事務局といたしましても、議員宿舎内に起りました事柄でもありますので、できるだけのお手伝いはいたしたいと考えておる次第であります。  なお弔詞贈呈、あるいは追悼演説等の問題について、この際御協議を願いたいと存じますが、明日午後議員宿舎におきまして葬儀が行われるということでありますので、明日本会議があつて院議による弔詞はちよつと間に合いかねるのではないかと思つております。明日の本会議をやるかやらぬかという問題も、本日おきめ願つて、本会議のあるなしにかかわらず、一応弔詞贈呈するという御了承を得ておきたいと思います。間に合いますれば院議による弔詞贈呈いたしたいと思います。
  7. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま事務総長から御説明のありました、院議による弔詞贈呈することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それではさよう決定いたします。
  9. 土井直作

    土井委員 ただいま事務総長お話によりますと、北君の告別式議員宿舎で行われるそうですが、それは何時から何時までですか。
  10. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 告別式は午後二時から三時までと伺つております。
  11. 土井直作

    土井委員 明日は本会議を開く予定になつておりますが、北君の告別式が二時から三時までということでありますれば、できるなら三時ごろから本会議を開くようなことにしたらいかがですか。
  12. 中野四郎

    中野(四)委員 ちよつとこの際お願いがあります。本来だと告別式を一時から二時までやりたいと考えたのでありますが、二時から三時までとしたのは、父親の北勝太郎代議士が、けさ七時の急行で東京に向つて来るので、明日の一時五十分でないと東京へ着きません。そこでさらにお願いがあるのは、二時から三時までとしましたが、実際はあの汽車は一時間くらい遅れるのが常識たそうであります。そうすると一時に東京へ着く予定汽車が二時になりますと、上野からこちらへ来るのでも相当な時間を要するので、でき得るならもう少し時間をずらして、荼毘に付す前に親子の面会をする機会を與えたいと努力しておるのであります。今土井君からちようどお話があつたのでありますが、でき得るなら三時半、あるいは四時ごろから本会議をお開き願えれば好都合だと存じます。
  13. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ちよつとお諮りいたします。本会議の件はいずれあと議題にいたそうと思つてつたのでありますが、たまたま土井君からお話がありましたので、明日の北二郎君の葬儀関連をいたしまして、明日の本会議の件を議題にいたしたいと思います。ただいまの中野君の御説明のような事情もありますが、他の面から申しますと、本会議を開会することにしておいた方が、いろいろお集まりをいただく上にも、またその他の関連から言いましてもいいのではないかと考えます。なお北君の件につきましては、追悼演説あるいは弔慰金の件などもございますので、それらを決定した後に、明日の本会議は北君の葬儀十分関心を持つて、北君の霊を慰めるような処置をとるだけの件をきめまして、北君逝去に関する件を決定した後に協議いたしたいと思いますが、いかがですか。     —————————————
  14. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に追悼演説の件を議題にいたします。
  15. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 追悼演説は御承知のように同一選挙区の他の会派の方と言いますか、與党の場合は野党側野党の場合には與党側ということになつております。今北さんの選挙区の選出議員の方を申し上げますと、岡田春夫さん、小平忠さん、柄澤登志子さん、篠田弘作さん、この四人が同一選挙区の方であります。この中から適当にお選び願いたいと思います。
  16. 中野四郎

    中野(四)委員 事務総長に伺います。前例は必ずしもそういう前例ばかりでなく、場合によれば同じ党から追悼演説もあつたと思います。私の方は決して注文があるわけでないけれども前例通りとすれば同一選挙区の年長者ということになり、今総長の言われた四人の方の中の年長者という形をふむことになります。それから必ずしも前例通りでなくともいい方法がある。たとえば齊藤さんのときでもそうです。服部英明君の場合はだれでしたか。
  17. 石田博英

    石田(博)委員長代理 私の方の辻寛一君でした。
  18. 中野四郎

    中野(四)委員 だれかれと選んでいてはたいへんだから、前例通りとすれば、年長者が妥当ではないかと思います。
  19. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 どうでしよう。前からの前例もいろいろあるでしようが、ごく最近の例から言いまして、やはり他党のその選挙区の年長者ということになると、具体的に言つて篠田君が年長者ですが、篠田君におきめいただいてはどうですか。
  20. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま佐々木君からのお話がありました通り追悼演説民主自由党篠田弘作君にお願いすることに決定して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 石田博英

    石田(博)委員長代理 さように決定いたします。     —————————————
  22. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に弔慰金贈呈並びに醵出の件を議題に供します。事務総長説明を願います。
  23. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 これは先例によりまして議員さん一人当り百円ずつ弔慰金を醵出願いまして、御遺族の方に贈呈いたしております。その点御了承願います。
  24. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま事務総長より御説明がありましたように、北二郎君に弔慰金贈呈することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」 と呼ぶ者あり〕
  25. 石田博英

    石田(博)委員長代理 さよう決定いたします。     —————————————
  26. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に明三十一日の本会議の件を議題に供します。
  27. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 明日は先ほど中野委員からいろいろ北君関係のことも承つたのでありますが、特別に重要な法案もあすはないようであります。事務的に伺いますと、自由討議というようなことでありますので、いつそのことあすの本会議は、そういう程度のものだつたら休んだらどうかと思いますが、いかがですか。
  28. 幣原喜重郎

    ○幣原議長 それから特に本人に対する弔慰意味で本会議を休むという例はよく外国にあります。そういう先例をつくるのはおかしいけれども…。
  29. 石田博英

    石田(博)委員長代理 気持としてそういう気持をもつて、明日の本会議は休むという御趣旨の御発言がございましたが、いかがとりはからいますか。
  30. 石田一松

    石田(一)委員 これはまことに重要な問題です。お互いに同僚議員の死に対して哀悼のまことをいたすことは当然のことであります。しかしまた往々にしてこれを反対的な立場から論議する場合には、これに対する反対意見もないと保証できない。そこでただいま佐々木君が提案になりましたように、自由討議の本会議とすることに一応決定して、その含みには今委員長のおつしやつた北君の死に対する哀悼の念を込めてという意味がある。こういうことに一応決定願いたいと考えます。
  31. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ちよつとお伺いいたします。あなたの御発言趣旨は、実質的に開くという趣旨ですか、それとも自由討議にして本会議を召集しておいて、現実には開会しないということですか。
  32. 石田一松

    石田(一)委員 実際的には開かないのです。
  33. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 そういういろいろな前例が、恒例になつたり何かするといけませんから、何もかもなくして、あすは大した法案もないのですから、やらないことにしたらいかがでしよう。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それでは明日の本会議の件は、佐々木君から御発言がありましたし、また土井君その他から御発言のありました趣旨にのつとりまして、これを休むことに決定して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 石田博英

    石田(博)委員長代理 さよう決定いたします。     —————————————
  36. 倉石忠雄

    倉石委員 前の国会であつたか、前前国会の初めであつたかよく記憶いたしませんが、私の方から議長に向つて国会の中で大衆が集まつて演説などをやられて、そこへわれわれがひつばり出されて糾問されるようなことが、しばしば行われたことに対して、その取締り方を私どもは要求いたしておつたのでありますが、一昨日もまた同様な行為が行われました。私は何も知らないで呼び出されて行きましたが、指定されておつた場所違つてつたので、そこに行かないでうまく逃げ帰つて来ました。ところが労働大臣は、はやり言葉で言えば長時間つるし上げを受けた。こういうようなことに対して、私どもから議長お願い申し上げておることは正しいことだと思うのでありまして、それが実行に移されておらないことは、はなはだ私は遺憾に存ずるのであります。警務当局において一昨日の状況についてお調べなつただろうと思いますが、お調べなつたらこの席で御報告お願いいたします。
  37. 石田博英

    石田(博)委員長代理 お諮りいたします。ただいま倉石君御発言の、一昨日本院構内に起りました事件につきまして、これを議題とし、警務部長、あるいは関係者報告を求めるに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それではさよう決定いたします。  警務部長の御報告を願います。
  39. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 私から大略について御説明申し上げたいと思います。  一昨日本会開会中でありましたが、午後二時過ぎから、三々五々人が後庭に集まりまして、午後二時半ごろには、その員数約千と思われるくらいの多人数の方が集合いたしました。その間組合旗等をお持ちになつた方もあつたようでありまして、警備の者から組合旗を撤去されたい、あるいは多数お集まりになつて面会を強要されることは、面会規則にも違反するからということを申されましたので、組合旗の方は一時わきの方にお持ちになつたようであります。ただ多数の方の御集合は、そのままどうしても解けないで、代議士に御面会を求められておつたようであります。そうして中には組合の方の話によつて、そこで面会を求められた代議士の方から、積極的に話をしていらしつた方もあつたようであります。その情勢はほぼ四時ちよつと過ぎまで続きまして、四時少し以後は、だんだん解散されまして、四時三十分ごろには、全然集合は解けて、全員解散してしまいました。そういう経過になつております。
  40. 倉石忠雄

    倉石委員 こういうようなことは私はあまり繰返すことを好まないのでありますけれども、この前にわれわれの労働委員会が行われた席上で、緊急失業対策事業に対する説明を、労働省海老塚失業対策課長がした。ところがその海老塚失業対策課長が、議員の紹介によつて連れ出されて行つて、多数の労働組合員の前で、労働委員会において述べたことは誤りであるという証文を取られたということを、私はこの席でも報告しておいたのでありますが、そういうようなことに対しても、警務課からは何らの報告を受けておらない。私は一昨日のような行動がこの構内においてしばしば繰返されることについては、議員ばかりでなく、何ら抵抗する力を持つておらない政府委員説明員が、国会において正しい発言ができなくなると思うのでありまして、こういうことをこのまま放置されるならば、ゆゆしき結果を招来するであろうと憂えるのであります。これは強く議長に要望いたしたい。どういう方法をもつて取締りになるか、どういう態度をもつて、あの乱暴に対して臨まれるか、当局の御意思を承りたいと思うのであります。
  41. 中野四郎

    中野(四)委員 場所はどこです。もう少し明確に言つてください。
  42. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 議院の後庭です。
  43. 中野四郎

    中野(四)委員 そうすれば議長の命によつて警察官吏取締りを行う場所ですね。
  44. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 そうです。
  45. 田渕光一

    田渕委員 先ほど事務総長から組合旗を持つて来てわきに置いたという報告がありましたが、確かに六本の旗が置かれて、しかも共産党の柄沢君が行つて演説をしておられた。この前の運営委員会では、はつきりこういうことをせぬということをきめてあるのに、赤旗を六本も立てて堂々とやつておる。私はなぜこれを取締らないのかと思つた
  46. 幣原喜重郎

    ○幣原議長 私はその当時帰つておりまして、まつたく知らないのですけれども、そういう申合せを無視してやるならば、はなはだよろしくないと思います。しかしそれを阻止したりなんかすると、ややもすれば大げさな結果になつたりして、はなはだみつともないのですから、そこのところは実際問題として気をつけなければならぬと思います。集まつて来た人がけんか腰のようになると、こつちもどうしてもけんか腰になつて来まして、たたき合いなんか始まると、議会面目威嚴を非常に損すると思う。だからそんなやつかいなことなしに済まそうと、もし警務課の人が考えてやつたのなら、それは一理あると思います。
  47. 土井直作

    土井委員 先ほど倉石君からお話がありまして、労働大臣が三時間ばかりの長い間つるし上げにあつた。こういうことでありまして、構内に多数の人人が旗を持つて集合し、演説したり何かすることについては、この前の運営委員会においてもいろいろ議論のあつたところであります。ただいま議長お話によりますれば、それに対して抵抗的な、あるいはまた力で臨むことは、かえつて問題を悪化せしめるような憂いがあるから、柔よく剛を制すと言いますか、なるべく物議をかもさないような方法で行くという御趣旨のように承知するのであります。そうなりますと、事実上三々五々と入つて来る人々を、実際上の面から取締ることは非常に困難ではないかと思います。しかし三々五々入つて来たものが、結果において五百人とか、千人とか、あるいは二千人というような集団になる場合、言いかえるならば、ある計画を持つて三々五々入つて来る。これを阻止することは事実上不可能であります。それが最後には千人、二千人になつて来る。こういうような場合であるなら、これらの人々のやつておる事柄はきわめて計画的でありまして、もし代議士諸君なり、それから大臣なり、あるいは関係のそれぞれの政府職員なり、そういう人々はあらかじめそういう集団の内容を察知して、むしろつるし上げになることを希望する人は進んで行つて説明すべきだが、そうでない人はそういうところへは行かぬように、言いかえるならば最初から拒否されたらいいのではないかと思います。それ以外に議長の腹を聞いてみると、特に強行的にそういうものをあくまで防止するような腹もなさそうでありますから、結果的には今言つたよう方法をとるよりしようがないかと思います。
  48. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 先ほど倉石君の言われたことは、この前の運営委員会において集団的な集りに対して、各党から行つて演説することはやめようということをきめてある。そのきめてあることを実行することは当然であつて、今土井君のお話のように、つるし上げにあいたくない人は行かない方がいいというお話もありますが、できるだけ今後はそういう所へ行つて演説はやらないという申合せを再確認する。また強く院内の規律に従わせるということであつてほしいと思います。
  49. 土井直作

    土井委員 要するにぼくの言おうとすることは、前にそういう申合せがあるにもかかわらず、鈴木労働大臣が出かけて行くということは、結果的には申合せに違反しておることである。それから労働省政府委員行つて説明することも、申合せ事項に違反しておる事柄だ。そこでそういう申合せを再確認することもいいが、その申合せに違反していなかつた場合における処置をどうするか。この問題も一応議論にならなければならぬと思う。
  50. 中野四郎

    中野(四)委員 話が少しおかしい。要は議事堂構内に多数集団して、ことさら代議士出席を求めてそういう演説を求めるような行為をやめさせればいいと思う。呼ばれれば結局行く。先ほどの消極的自衛権もいいが、そういう行為をやめさせるように、構内取締る警察官に申しつけておけばいいと思う。
  51. 田中織之進

    田中(織)委員 一昨日専売労組代表者と、労働大臣会見についての取次をいたしたのは実は私であります。そのときに私は何人集まつておるか見なかつたのですが、労働大臣から、代表者だけ入れてもらつて会見するようにしてもらえないかというお話がございました。労働大臣はちようど会議における答弁の関係もありまして、大臣席を離れるわけに行かない。そこへ組合関係の方と、私の方の赤松勇代議士もちようど参りましたので、それでは私らもー緒に参りますから、ひとつ労働大臣としての裁定問題に対する御見解を話してくださいますかということで、労働大臣は御承諾なすつた。そのとき私も議場内におるから、大臣が出られるときには御連絡くださいということを申し上げておいたのであります。私後ほど大臣席労働大臣が見えなくなつたので、あとで気がついて参りましたところ、もう表に出て組合諸君と話をして労働大臣は引揚げられた。こういう実は話を承つたのであります。それでその後の状況として、私は三時間もつるし上げにあつたということは労働大臣からも伺つていないし、そういうような事態はないと思います。それから労働大臣がお見えになつて専売裁定に関して大蔵省関係で処理できるような問題については、大蔵大臣にとにかく聞いてくださいということで、労働大臣の祕書官を通じて、労働大臣大蔵大臣組合代表会見をあつせんされたようにも聞いておりますので、先ほど倉石君が報告されたような事態であつたとは、私は伺つておらないわけであります。最初会見のあつせんを申し出たときには、自分は労働大臣として当然組合諸君に会うべき立場にあるのだから出て参りますということで、実は快く出て来られたわけです。労働大臣組合代表会見を取次ぎました立場から、一言申し上げておきます。
  52. 篠田弘作

    篠田委員 先ほど土井君から佐々木君に対して、行く方が悪いというお話がありましたが、私の経験から言いますと、そういう集団によつて招かれるということは、事前にわからない。たいてい面会を求められておる。行つてみると輪をつくつてその中で演説させられることが多い。ですから先ほど土井君の言われたような申合せをしておつても、初めからそういう集団であることがはつきりしておれば行かないが、ただ数名もしくは個人の面会だと思つて拉致されることが多いということも、念頭においていただきたい。
  53. 石田一松

    石田(一)委員 ただいま篠田君が事実をお話なつたことでも明らかなように、労働組合の人が三々五々入つて来て、しかもそれが千人、二千人というような多数の集合になることは、議長の職権としても何としても取締方法がない。但し明らかに赤旗などを立てて気勢をあげる行為が、実際なされておる場合には、議長警察権を発動させることはもちろんいいのですが、それに対して今篠田君が言われるように、組合の一人か二人が面会したいと言つて申し込んで来る。行つてみて実際面会したくない立場にあるときには、何か拉致されたというような言葉が出て来るのですが、ー応あの人たち立場を聞いてあげようという人は、千人、二千人の中に入つても、どういう意見を持つておるかと問われたら、こういう意見を持つておると言う。要するに一人に面会するか、二人に面会するか、その応答を多数の人が、そばで靜粛に聞いておるという状態だつたら、取締り対象にならない。それに赤旗があつたり、あるいは気勢をあげておれば、取締り対象になります。こういう靜粛面会までいけないという取締りちよつと行き過ぎだと思います。その点を考慮されて今後の取締りをやつていただきたいと考えます。
  54. 倉石忠雄

    倉石委員 私はこの問題を提起した者として一言申し上げたいと思います。さつき田中君からお話のありました労働大臣の呼び出しの状況は、私は存じませんけれども、私のところにあなたの方からおいでになつた方は、第七面会室に少数の代表者行つておるから、その人に会うだけだという話だつたので、行つてみたらそうでなくて、事務総長報告されたような、千人余りの人のところに連れて行かれておつたので、巧みに退去したということであつて、私も労働大臣とそこへ連れて行かれて演説をさせられるところであつた。ああいうことをすることがいけないので、私の言うことは、結局この前の申合せを正確に、警務当局において実行してもらいたいということを申し上げたのであります。
  55. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ちよつとお諮り申し上げたいと思います。ただいまいろいろ御意見があつたのでありますが、面会人議員構内において会見をいたします場合におきまする、いろいろの申合せをいたしてあるのであります。問題の中心はその申合せと、そうして院の秩序を守るための衆議院の各種の規則というようなものを、どの程度に権威を持たせて守つて行くかというところに、重点があるように考えるのであります。いろいろ今までの御意見もそこに趣旨があると思うのでありますが、その会合が結果として穏やかに治まつたかどうかというところにあるのでなくて、せつかく申合せをしたその申合せを、どういう形において守つて行くかということにあると思うのであります。そこで嚴重に取締つてもらうということは、すでにしばしばここで話合いをして、どなたも御異議がなかつたのですが、それが現在までたびたび問題になるのであります。そこで事務総長から、もし現実にそういう事態に対して規則を守ろうとした場合に、実行ができるかどうか、もしできないような実情なら申合せはしない方がましなので、この際事務当局側から、申合せをして行く上についての御見解もあわせて伺いまして、ただいま倉石君御発言通り、今後はこの前の申合せは確実に尊守して行きたいと思いますが、御異議ありませんか。
  56. 土井直作

    土井委員 事務総長に聞くということですが、たとえば三々五々に人が来て、それが結果的には五百人、千人、または二千人ということになることは、これを防止することは不可能だと思う。そこでせつかく運営委員会申合せをしておるのだから、そういうところへは代議士も、あるいは政府職員も出なければいい。そうすれば演説にならない。さつき篠田君が言うように、行つてみて二人か三人だと思つたら急にふえたということはあり得ないので、行つてみれば大体想像がつくことなんだから、これはいけないと思えば、倉石君のように体をかわして出て来ればいい。ことに千人からの人が集まつておるときには、当然そういう処置がとられなければならぬと思う。ただ今言うように、申合せ事項を嚴重に実行する可能性ありやいなやという問題は、これは議長の決意でできることだと思う。たとえば千人集まつている。これはただちに解散させなければならないというなら、議長はただちに警視庁に要請して、警視官を呼んで来ればいい。その権限は議長に與えられておる。また要請すれば警視庁はただちに出動をしなければならぬことになつておる。ただ議長の先ほどの御説明によると、そういうところへ行つて解散だというような調子をもつてやることは、暴をもつて暴を制する形になるので、そういう集団のところへ行つて解散を命じたりなんかすることはよろしくないから、物情を来さないようにやつて行きたいということであつて、これは議長の決意いかんによつて取締ることができる。事務当局意見を聞くより、要するに議長が、申合せを実行する腹があるかないかということが根本問題です。  もう一つはさつき私が言うように、そういう事態の場合には、代議士その他の諸君が自省して出ないということであれば問題ない。しかし進んで出て演説をした者があるときには、それをどうするかということをきめて、そういう場合には懲罰に付すとか何とかいうならば別だ。そういうことも全然なくして行くならば、それらの人々の良識にまつより方法がない。行つちやいかぬととめるわけにはいかぬ。演説をすることを取締る腹が議長になければ、それを阻止するわけにはいかぬ。もつと掘り下げて、根本的にどうするという腹をきめてやるのならいいが、中途半端の実行はできない。
  57. 石田博英

    石田(博)委員長代理 私も土井君の御発言と同様に考えておる。中途半端の実行できないものなら申合せはいらない。いま現存しておる申合せが実行に移せないという実情についても伺いたいし、もとより議長意見も聞かなければならぬし、さらにそういうところへ出席されておる代議士が、みずからの申合せを破つておるのでありますから、それらの三点をはつきりさせなければ、恒久的解決にならないと思います。
  58. 篠田弘作

    篠田委員 今委員長発言の中に、申合せをしても実行できないなら、しない方がいいととれるような御発言がありましたが、それは私は違うと思う。もし実行できなければ申合せを全然しないというのなら、今度は公然と今まで一組、二組入つて来たものが、何十組と入つて来て、收拾できない事態が惹起すると思う。
  59. 石田博英

    石田(博)委員長代理 私は申合せは実行しなければならぬという建前から申し上げておるのです。
  60. 篠田弘作

    篠田委員 それなら申合せ申合せとしておいて、取締りについては、事務総長なり議長なりの判断にまつ、そのときの状態によつて警視庁にやつかいをかける問題か、あるいはだれか行つてとめて治まるものか、議長に警視庁の警官を呼んで来る権限があるからといつて、年中呼んで来ることもできない。この前共産党のある代議士が来て、ちよつと用があるからと言つて連れて行つた場合もある。だからあそこへ行つて、大勢だつたら帰つて来ればいいと言うけれども面会人があるからと言われて行つてみたらたくさんいて、そうして民自党は逃げるのかと言われると、われわれはどうしても逃げるわけにいかない。そういう実際問題を論議しないで、形式的なことを言うことはいかぬ。取締りのやり方については、議長もしくは責任者に一任するが、ことに共産党あるいは社会党の方に、それは愼んでもらいたいと思う。
  61. 土橋一吉

    土橋委員 倉石君からいろいろお話があつて、一昨日のことは私今初めて聞いたのですが、この前の国会においても、今度の国会においても、いろいろ法案関係、あるいは労働関係のことについてそういう事態があつたし、今後も起ないと断言できない。たまたま民自党の諸君が行かれてつるし上げにあつたと言うが、そういう気持になられる民主自由党の基本的態度が間違つておると思う。もしあなた方が誠意を持つておられて、十分話せば納得するだろうと思います。現に大阪の中電の同志は、田淵君の話を聞いて了解したではないか。倉石さんは労働委員長として、專売裁定について直接説明しにくいこともあろうと思いますが、しかし民自党の代議士なり大臣が行かれて、自分の所信を説明することを、そんなにつるし上げとか何とかいうふうに考えること自体、相当考慮する余地があると思う。それでこの問題についてはすでに規則もできておるので、この際議長の所信を聞いて、あとは責任者にまかしていいと思う。これ以上議院運営委員会において、こまかしくきめることはよろしくないと思う。
  62. 倉石忠雄

    倉石委員 土橋君のお話になりました、この前われわれがここでつくつた規則は、非常にけつこうなもので、それを遵法しておれば、今日のような間違いがないのであります。また国会構内に集まつた大衆を相手にして演説をしてはいかぬという申合せも同時にある。それが実施されておらないところに、今日の問題が起つておる。そこで今土橋君は、つるし上げというような感情を持つのは、その人の主観的な考え方であると言われたが、われわれは国会構内において、議員の言論が大衆によつて抑圧を受けるようなことはされたくない。あなたは労働委員長としてはなるほど言いにくいこともあろうとおつしやつたが、ひとり労働委員長のみならず、大衆からああしろ、こうしろと要求されるようなことについて、われわれは発言する義務を持つていない。従つてそこへ一時間も取囲まれておれば、つるし上げという感情を持つのは当然である。それは別として、今日ここでとつさの場合に事務当局に要求してもむりでありますから、もし必要があるならさらに研究して、われわれに諮つていただくこともけつこうですが、今日のところ議長さんにお願いしたいのは、あの申合せを嚴重にやつていただきたいと思います。また議員各位も、土井さんのおつしやるように、うそをついてひつぱり出されることのないように、議員も自粛しなければならぬと思うのでありまして、私はそのことを申し上げて全部議長さんに一任申し上げたいと思います。
  63. 石田博英

    石田(博)委員長代理 大分論議もつきたように思いますので、構内におきまする秩序維持の責任は、あげて議長にあるわけでありますから、この際、議長からこのことについての心構えを伺いたいと思います。
  64. 幣原喜重郎

    ○幣原議長 このことにつきましては、もうすでに内規というか、規則ができており、また御協議の上できめた申合せがあるそうであります。申合せにしても、規則にしても、これがある以上、どうしても守るのは当然だと思います。これは実行しなければなりません。そこで構内でもつて秩序の紊乱が起るのはみつともない話ですから、そういうときにはその規則が守られるように、また内規が行われるように、できるだけ努めるようにいたします。しかしこれと同時に、その規則のある以上は、議員の方々はお互いに守る気持になつて、あまりこういうところへは出て行かれぬようにお願いいたしたいと思います。
  65. 石田一松

    石田(一)委員 ただいま議長は、議員がこういつた労働組合、あるいは引揚者、その他陳情団、こういうものが、たとい何万人ここで面会したいと言おうと、なるべくそういうところへは出られないようにされたいということですが、それならなぜ面会所をつくつたか、われわれはわれわれの自由意思によつて面会する必要があると考えたときには、議員の権利として面会に行く。
  66. 幣原喜重郎

    ○幣原議長 規則にはそんなことは書いてありません。代表者の数名に会うことはさしつかえない。
  67. 石田一松

    石田(一)委員 行つてみて集団であつても、われわれは集団の前で代表者に会う権利義務があると思います。
  68. 石田博英

    石田(博)委員長代理 石田一松君に申し上げます。面会人に対する申合せを御承知ないと思います。面会所を設立してあるゆえんは、秩序つて面会するためであり、また面会所で面会を行うことにきめてあつて面会人に関する申合せができておるのでありますから、その申合せを守るようにという議長発言であります。それで議長の御発言了承いたしまして、これまで決定せる申合せは嚴重に守る、またわれわれも遵奉するようにいたしたいと思います。さように決定することに御異議ありませんか。
  69. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それではさように決定いたします。     —————————————
  70. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に本日の議題に移ります。高松地方專売公社調停委員会委員に成田知巳さんを委嘱する件を議題に供します。事務総長の御説明を求めます。
  71. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 本日内閣から、委員長発言通り、高松地方專売公社調停委員会委員に成田知巳さんを委嘱したい。従いまして国会法第三十八條の但書によりまして、本院の議決お願いいたしたいということであります。この調停委員会委員は、先般労農党の中原さんも委員になられたように、労働組合の推薦する者を專売公社の方で選定して、それを委嘱することになつております。そこで労働組合の御推薦によつて成田さんがなられるわけであります。
  72. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいまの案件は、できるだけすみやかな機会に本会議に上程することに御異議ありませんか。
  73. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それではさように決定いたします。     —————————————
  74. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に先ほど早川君からお話のあつた件でありますが、一応提出せられている案件でありますので議題に供します。  小林進君を懲罰に付する動議が、田淵君外二君から提出されてありますが、先ほど早川君から御懇切なる御発言がありましたので、この際田淵君の御発言を求めます。
  75. 田渕光一

    田渕委員 早川君の申出を了承いたしまして、以後そういうことのないように御注意願うことにいたします。
  76. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま提案者である田渕光一君から、今議題になつておる小林進君を懲罰委員会に付する動議について了承する旨の御発言がありましたが……。
  77. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 田淵さんはあつさり引込められましたが、どういう御心境ですか、出したものは一応慎重に檢討しなければならぬと思う。ぼくは決して撤回することに反対でありません。ただ懲罰にかかるようなことがたまたま起ることは、議院運営に非常な支障を来すことであるから、小林君については非常に問題がある。また早川さんの議員生活、日浅くしてという同僚を思われる御心境はよくわかりますが、あの演壇を横切つたり、交渉委員でない者が議長席に上ることは、ことに混乱しやすい議長席をなお混乱に導く。せつかく撤回されたのだからあえて反対でありませんが、早川君から嚴重に小林君に御忠告をしていただくことにして、提案者の撤回に賛成いたします。
  78. 田渕光一

    田渕委員 実は北二郎君がなくなれましたので、その霊魂を弔う意味において、一応早川君からああいうことを申されましたので、潔く撤回したわけであります。もし北君の逝去がなければこれは撤回しないのであります。
  79. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま田淵君から懲罰動議が撤回されましたので、これを了承するに御異議ありませんか。
  80. 石田博英

    石田(博)委員長代理 さよう決定いたします。     —————————————
  81. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に人事の件を議題にいたします。事務総長説明を求めます。
  82. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 御協議願いたいと思いますのは、従来予算委員会の專門員は二名でございましたが、予算委員会の性質にかんがみまして、参議院でもやつておりますが、專門員を三名にしたいとの申出がありました。ほかならぬ予算委員会でもありますので事務的に見ればやむを得ないと思います。その專門員の方は現在調査におります園山芳造君を任命いたしたいと考えておりますので、この点について御協議を願いたいと思います。
  83. 松井政吉

    ○松井(政)委員 私は園山君についてとかく言うのではありませんが、專門員の採用に関して專門員の資格を選考する委員会ができております。そこで従来の專門員は全部選考を受けておるはずであります。それで合格した者はこの運営委員会で決定した十五級職のー号から三号までに入れておる。しかしそれに合格しない者もありまして、予算委員会の專門員も一人合格しない者があるはずだと記憶しております。そういうこともあるので、專門員の採用についての選考委員会取扱い方、選考基準等が明瞭になつて来なければ、これは簡單に了承することはできないと思います。十五級職の一号ないし三号から除外された專門員諸君が、選考委員会の議事録あるいは委員会の内容等も十分承知しておりまして、十五級職の一号から三号までに漏れた者は專門員として雇わないのではないか、あるいは首にするのではないかということが流布されておることは、すでに御承知の通りであります。そういうことから予算委員会の一人の專門員が、十五級職の一号ないし三号に漏れておつて、そのために園山さんを入れるという考え方を持てば持てないこともない。参議院でも三人だということですが、これは大きな問題である。選考委員会委員の顔ぶれは、御承知の通り各常任委員長の中から委員があげられておる。しかも現在の常任委員長は、全部民主自由党から出ておる方々であつて、そこで選考して、それを通つた者という扱い方をしておる。こういうふうに選考委員が時の與党から出ることになつて與党野党の交代するたびに選考の方式基準が違うことは、專門員及び国会事務局の職員等にとつては、非常に迷惑な話で、国会運営上大きな問題だと思う。私は園山さんのことを言うわけでありませんが、この際事務総長から、選考委員会の方式基準、專門員の資格について御説明を願いたいと思います。
  84. 石田博英

    石田(博)委員長代理 お諮りいたしたいと思います。この專門員の件に関しましてただいま松井君から発言がありました。この点については当然事務局説明も求めたいと思いますが、人事の件をここで即決してもいかがかと思いますので、あげて次会に延期したいと思いますが、いかがですか。
  85. 石田博英

    石田(博)委員長代理 それでは、今日は保留して次会に延期いたします。
  86. 土井直作

    土井委員 次会にということは、今松井君からお話のあつた問題を、この次の運営委員会でもう一ぺん審議する、要するに園山君の問題を保留するのでなく、今出た問題をまたあらためてやるという意味でしようね。
  87. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 松井さんのお話にありました点について申し上げておきたいと思います。現在おります專門員の中で、十五級職になる人は一応決定いたしました。しかしそれ以外の方が、どういうふうになるかという点につきましては、実は今選考委員会で決定いたしておりません。この点につきまして長く未決定のままで放置することもできません。明日は選考委員会を開いていただきまして、その善後策を協議いたしたいと考えております。それが決定いたしましたならば御報告申し上げたいと考えております。
  88. 土井直作

    土井委員 そうすると、それが決定してしまえば、ここでいろいろ議論することはあとの祭りになるのじやありませんか。
  89. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 この点は私たちの了解しておるところでは、一応選考委員会の方に御一任になつたように記憶しております。
  90. 土井直作

    土井委員 そこで私は松井君の出した案は、議院運営の上に重大な関係があると思う。たとえばこれらの專門員なり、調査員なりが、今言うようにいわゆる與党だけの委員長の中から適当な人が出て選考されることになり、一方的に委員があげられることになる。 そうなると政府がかわつた場合には委員長がかわり、選考の方針がかわつて来ることがある。この前吉田さんが内閣をとつたときに、全部專門員、調査員に対して辞表を出せといううわさがあつた。それが各調査員や何かの相当反撃をかつて、事実上において実行に移らなかつた。それでこの問題は民自党とか何とかいうことを攻撃する意味で言うのではありません。結局こういうことは往年憲政会、政友会があつて、政権のかわるたびに府県知事を初めとして、極端に言うならば警察の末に至るまで入れかえをした。これが結局政党政治の信頼を失つた大きな原因です。それで議会運営上代議士個人個人のために、大いにサービスしなければならぬ專門員が、一党一派に偏することは非常にまずいことになる。だから端的に言えば、選考委員は、現実の問題として各党の者が出て、公平に選考することが必要だと思う。この点については今事務総長が言われたように、明日それらの者が決定してしまえばあとの祭りで、どうにもできぬというのかどうか、それを伺いたい。
  91. 園田直

    ○園田委員 実はこの專門員制度ができたのは、私の記憶するところでは片山内閣時代で、このときには何ら選考委員会もなかつた。ところが先ほどからの土井君の話を聞いておると、いかにも民自党が人事に関して横暴をするかのような誤解を受ける。わが党内閣になつてちようど満一箇年、この間やめた者はみな一身上の都合で自発的にやめた者ばかりです。決して民自党の圧迫によつて首切つた者はない。選考委員会ができたことは一大進歩であると思う。
  92. 松井政吉

    ○松井(政)委員 われわれはそういう意味で言つておるのではないということを御了承願いたい。私の言うのは、選考委員はこういうことから設けることになつた。これは岡西さん御承知かもしれませんが、一応参議院議院の專門員は、今度の職階制の変更その他で全部十五級職にならなければならない。こういう問題が起りまして、参議院は全部十五級職の三号にしよう、衆議院は十五級職の一号から三号までの幅をつけることが必要である。こういうことで、要するに專門員を十五級職の一号から三号までとする。それには選考委員が必要だということで設けたので、專門員を雇うときからでない。十五級職にしなければならぬというときからです。これをどうするか、それから選考委員の顔ぶれと選考の基準は、残念ながらこの委員会了承なしでやつておる。それでこれは人の問題だから、そういうことについての報告をわれわれはつまびらかに聞かなければならぬ。     —————————————
  93. 石田博英

    石田(博)委員長代理 これはあした選考委員会が開かれるそうでありますから、人事の件は最終的なものにしないで、本日はこれで打切つて、この際園田君から議長出席の上で発言したいと申し出られておりますので、園田君の御発言を願います。
  94. 園田直

    ○園田委員 先ほどから院内秩序に関して御発言がありましたが、一昨日の本会議におけるわが党の態度について一言申し上げます。  御承知の通り施政方針演説において総理大臣が講和会議の問題に論及し、それより各党から講和会議に関する質問がそれぞれ展開されました。野党の一員として、終戰後今日に至つて、初めて総理大臣の施政方針演説において、講和会議の問題に論及せられたことは、まことに喜びにたえません。なおこれに関連して各党が質問するということは、総理大臣が言われる通りいよいよ講和会議のときに、わが国がいかなる発言権があるかということを考えるならば、今このときにおいて、それぞれわが国の意のあるところを表明するための論議が展開されることは当然であつて、まことに喜ばしいことであります。これに関連して一昨日の本会議において、御承知の通りいよいよ質問演説が終了する日になつて、一度放棄された民主自由党が質問された。これについては手続上とかくの議論があつたが、これは当然與党として質問するのも正当であるので、われわれは了承した。これに対して野党の質問演説は公平に許されたことは感激にたえない。しかしいよいよ本会議が始まりまして、星島議員演説が終り、これに関連して講和会議の問題に関して北村、神山両議員の質問演説が始まつたのであります。二十九日各新聞は一齊にこの場合の国会の態度について非難を浴びせておりますが、議会を構成しておるわれわれ議員として、野党與党を越えて、嚴正にこれに対して批判を加えなければならぬ。少くとも講和会議の問題は重大であれば重大であるだけ、しかもこれは国際舞台を背景にするものでないから、これの討論については嚴正に公平でなければならぬ。しかも各党とも日本民族の立場を考えるなら、それぞれの主張がある。アメリカに依存せんとする者、ソ連に依存せんとする者、あるいは中間にあつて永世中立をはかろうとする者、真劍に国を憂うる者ならば、それぞれ激しい主義主張がある。これを国民に訴え、国民の判断に基いて国論の一致をすることは、政府並びに與党の重大なる責任でなければならぬ。この重大なる問題にあたりましての国会のとつた態度はまことに遺憾である。かつての戰時中の東條軍閥が、言論を封圧して一つの御用的政党をでつちあげて行つた。このようなおそるべき方向に行くような態度を来したことは、まことに遺憾である。各新聞にも明瞭に書いてあるように、わが党の北村君の質問演説は聞き取れない。われわれどころでなく、数メートルしか離れていない総理大臣にすら、ほとんど聞き取れないからあとで答弁すると言つておる。議長はみずから秩序維持のために議場整理をやつておられたことはもとより認めておるが、総理大臣初め議員にも聞えなかつたことは、議長として責任をとらなければならぬ。なおその際新聞その他で承るところによりますと、質問演説が済んだあとの緊急質問に対して、これを計画的に封圧する計画もあつたやに聞いておりますが、事実としては読売新聞に書いてあつたような、集団的雑音によつて議員並びに傍聽者に聞かせまいとする態度があつた。今委員長席にすわつておられる方の名前をあげることは、議員の末輩としてまことに遺憾でありますが、石田博英君が先頭に立つて、北村議員発言中「時間だ時間だ」とわめいておつた。これはさしずしたとは言わないが、議長が注意を與え、議長が制止すべきであつて與党の運営委員といえども、これに対してさしずを加えたり、議員演説を妨害するがごとき態度は、私は運営委員としてはなはだ遺憾に思う。運営委員自体が暴力的な行為に及ばんとして、警備員から拉致された事実がある。少くとも運営委員は各党を代表して、各党の意見を述べると同時に、主義主張を異にした者が、熱意のために火花を散らすのをうまく調節して行くのが任務であり、これがまた誇りでなければならぬ。それが壇上に上つて、警備員から拉致されるということはまことに醜態であり、責任上の問題である。わが党は一昨日の本会議に対する議長並びに集団的な雑音によつて、全然演説を聞かせなかつたところの民主自由党、並びに運営委員でありながらそういう態度をされた方々の、誠意ある態度の披瀝をお願い申し上げます。これがない以上、われわれはいかようなことに対しても折衝をお断り申し上げます。
  95. 石田博英

    石田(博)委員長代理 ただいま園田君より数々の御発言がありましたが、園田君の立場了承できるのであります。さらに一昨日の議場が決して靜粛でなかつたということは認めるのでありますが、一昨日起つた各種の事態に関して、私の名前が出たので、このことだけはあえて弁明いたしませんが、一昨日議長席の左側で起りました混乱についても、当然時間経過あるいは発言の交渉に行つた途上において起つたことで、もし拉致されたことについて述べなければならぬということであれば、その原因までさかのぼらなければなりまん。先ほど早川君の発言によつて円満にこの問題は解決し、さらに一昨日のことについても、双方ともに靜粛に議事を運営するというなら、今までの議事の経過に見て当然でありますが、お互い他党のことを申しておると切りがないので、せつかくの園田君の御発言もありまするので、この際できるだけ各党とも靜粛を旨とするという申合せを行いたいと思います。
  96. 田中織之進

    田中(織)委員 委員長のとりはからわれんとする趣旨には私は賛成であります。問題は今後の本会議の運営、議場秩序をいかに守るかということにあるわけでありますから私はそういう取扱いをすることについては賛成であります。しかしただここで申合せをするだけでは、私は今後の議場内の秩序を維持するためには、必ずしも万全でないと思います。一、二点とにかく明らかにしなければならぬ点があると思います。確かに時間の経過その他の関係がありましたために、場内交渉係が壇上で交渉の過程において混乱を生じた事実もございましたが、当時の状況を判断いたしますと、緊急質問についいて十五分程度ということでありまして、必ずしも十五分で切れというわけのものでない。その当時の状況をわれわれ見ておりますと、議長議長の職権において何らか時間の点、その他について本人に注意をするとか、適当な措置を講ぜられなければならないのでありますが、そういう措置を講ずる以前に、先ほど園田君の話されたように、議場が非常に喧噪にわたつて、実際発言者が何を言つておるかわからないような事態があつた。しかも議長並びに事務総長の方で、そういう処置をとる以前に與党側の運営委員が、ある意味で率直に申し上げるならば、議長に対して何らかの処置を強要するがごとき発言がなされておつた事実もある。それから議長席のわきにおける小混乱の問題でありますけれども、われわれ議席におつて見た場合に、これは明らかに時間その他の問題で、円満に話合うというための問題でない、うしろの方から出て来たと思うと、いきなりもみ合い状態を、みずから積極的に演ずるという態度を、われわれは議席におつて目撃しておる。そういう事態についてはもちろん、今後いかにして本会議の運営を円滑ならしめるか、議長議場秩序維持に特に協力しなければならぬ立場にある者が、むしろ積極的に議場の混乱に、大きな役割を演じたというような事実については、私は率直に反省しなければならぬ点だと思う。従つてこの問題について甲論乙駁しておつたのではという委員長取扱い趣旨には賛成いたしますが、そういうような事態は、明白に自己批判した上において、今後の問題についての固い申合せをやるということでなければならぬと思う。そういう見地から、私が申し上げておるような事態について、もしこれが事実と違うのだということであるなら、私は事実と違う点を明白にしてもらわなければならぬ。そういう点を明白にした上でなければ、今後の保障は得られないと思います。
  97. 篠田弘作

    篠田委員 一昨日の問題は私も運営委員の一人としてその場に立合つたのでありますが、やじの問題はもちろん、新聞に書いてある通り、あまり品のいいことでないし、できるだけ避けなければならぬと思います。しかしこれは相関的関係にあつて、総理大臣演説に対して共産党からやじがあつて聞えない場合がある。そういう場合に三十五名がやじるのと、二百六十五名がやじるのとでは、音の高さが違う。三十五名では聞えるが二百六十五名では聞えないということがある。そういう意味で、時間の問題でもつて向うへ上つてつたところが、場内交渉員であつたかどうか知らないが、林君が上つて来てぼくを突いた、それを田淵君が自然発生的に突いたのでなく、相手があつて突いた。だから委員長の御発言通りお互いに自粛するようにという申合せならいいが、與党はいかぬ、野党はいいというのなら、われわれはますます声を大にして論じなければならぬと思う。
  98. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 先ほどから田中君、園田君、松井君のおつしやることは、みな同感です。だからお互いそういうことを愼んで、不規則発言を品よくやろう、靜粛演説を聞こうということはけつこうですがまた演説する方も、たとえばこの間の野坂君のように、売国奴というような言葉を発せられると、勢い激昂することは当然です。だからあなた方のおつしやつた数数のことは、われわれも了承し、お互いに愼み合うことには賛成ですから、演説される方も、できるだけ穏健な表現をもつて、しかも講和会議問題等については、一方的な党利党略でないような態度を示してもらいたいということを申し上げておきます。
  99. 石田一松

    石田(一)委員 私は皆さんのお話を聞いておつて、それぞれごもつともだと思います。私自身やじるのですが、ただ一つ、要するに今聞いていますと、あの二十八日の議場の雑音というか、発言の妨害というか、ああいう事態になつたのは、何か合理的な理由があるというようなそれぞれの説明がなされておるように聞きとれるのであります。しかしその理由、原因があつたということのいかんを問わず、あの日の議会は絶対民主国会で許さるべきことでないということは事実だと思います。だからあの日の事態は、お互いにどんな原因があろうと、すべて無條件によろしくないことである。これを一応前提として今後のことを固く申し合せる。こういうことの方が正しいのではないかと思います。
  100. 石田博英

    石田(博)委員長代理 議長からこの点に関して御発言があります。
  101. 幣原喜重郎

    ○幣原議長 ちよつとこの機会に一言、議長席から見た私の所見を申し上げてみたいと思います。演壇に立つて演説しておられる方は、その反対党の方から見れば、実にけしからぬと言つて同意できぬこともありましようけれども、もし同意できぬなら自分の番がまわつて来たときに、反対演説を堂々としていただきたい。やじでもつてやじり倒すということは実に民主的でないと思います。やじるという気持があるなら、自分の番がまわつて来たときに、演壇に立つて堂々とやつてもらいたい。妨害を加えることはいかぬ。ことに札をがちやがちやさせるのはいかぬということを、たびたび言つておるにかかわらず、まだやられる方がある。実にみつともないことだと思う。しかしながらまた他の一面から考えてみますと、演壇に立つて発言される方は、やはり言葉に注意していただきたいと思う。いたずらに神経を刺戟するようなことを言われると、なお制しきれなくなる。ほんとうに自分の演説をみんなに聞かそうとするならば、言葉を注意して、堂々と演説をやつていただきたい。私はそういうことをお願いいたしたい。私はいつでもそう思つて繰返しお願いしておる。ああいうことをしておつたらみんなの笑いものになり、議会の権威を非常に妨げると思つて心配しておるのです。
  102. 倉石忠雄

    倉石委員 私ども議長さんのお話を承つて、まつたく一々ごもつともに思います。一昨日の議場における光景は、まことにわれわれも遺憾にたえません。そこで園田君のお話の御趣旨も了解できるのでありますが、ひとつお互いに運営委員が中心になつて、ただいまのみなごもつともだと賛意を表した議長のお言葉を体して、自粛自戒することに、われわれも申し合す。そういうふうに御了解を願いまして、この問題を解決いたしたいと思います。
  103. 石田博英

    石田(博)委員長代理 この問題はただいま議長からせつかく御発言もありましたので、それぞれの立場からまた繰返して意見を申し述べておりますと、せつかくの今の議長発言が死んでしまうことになります。そこで議長発言もあり、園田君からの御発言もありましたので、一昨日の議場の混乱に対しては、お互いに自粛して今後に処したいと思います。     —————————————
  104. 石田博英

    石田(博)委員長代理 次に福利委員会関係のことだと思いますが、先般北君重態の際における処置に関して、篠田君から発言があります。
  105. 篠田弘作

    篠田委員 実は議員宿舎の医療の設備問題であります。この間北君が急逝せられます二、三日前から医者にかかつてつたそうでありますが、医者が薬がなくてどうにもならぬということを、しばしば申されておつたそうであります。それから町の医者に頼んで注射を打つてもらつて、当日朝ちよつとよかつた。ところが医者が宿舎にもおりますが、何かの都合で三十分ばかり医者の来るのが遅れた。たまたま医者がおつても薬の設備がなくてどうにもならぬということがある。予算の関係もありましようが、大体宿舎にとまつておる者はみな独身で来ておる。そういう関係で、自分自身で薬もなく——北君は奥さんがおつたからいいが、一人で来ておる者はそういうこともできない。それででき得る限り、議員宿舎の薬品の設備は、いついかなる場合でも応急の間に合うように、適切に処理されたいということを、ここで皆さんで申合せていただきまして、事務当局において善処されんことを希望いたします。
  106. 田中織之進

    田中(織)委員 私はたまたま北君の隣の部屋におつたのですが、実は二、三日前からの問題でなく、北君は年末にも北海道へ帰れないような喘息の状態であつた。猿田君という議会の嘱託医が、議員宿舎構内に住宅があつて二、三箇月前からそこに寢とまりをされておつて、昨朝も六時半ごろに猿田君が参つたのでありますが薬がないからがまんしろということで、そのままきのうは日曜であつた関係から、鎌倉の自分のお父さんのところへ帰られておつた。薬がないということで、やむを得ず二箇月もそういう状態になつてつたので、町の医者を頼んで手当を加えたのでありますが、一時小康を保つたにかかわらず、一時間くらいで非常に惡化したので、実は私受付まで医者を呼びに行つてもらいたいと連絡して帰つて来たら、もう手遅れだつたという状態であります。私も隣部屋だつたので、かけつけて、医者が来るまで奥さんとともにカンフルを三本ほど注射して、いろいろ手当したのですがいかんともできなかつた。今度のような事態が間々あつては困る問題ですが、そういう点十分やつていただきたいと思います。これは單に宿舎だけの問題でなく院内の診療室に行つても、お医者さんがおることは比較的少いのではないかと思います。もちろん老練な看護婦がおられて、それぞれの処置をしておられるようでありますが、こういうこともあわせ考えなければならぬ。  それからこれは去年の十一月ごろだつたと思いますが、あすこで私も注射をしてもらつた。ところがその注射液が古かつたのか、ごみが入つていたのか、しばらくするとふるえが来て、半日診療室で寢ていたこともある。そういう点からして、私は全体として医療の設備その他について、議院として欠けておる点があるのではないかと考えますので、ただ單に議院宿舎だけの問題でなく、議院全体のそういう事態について、ひとつ考えていただきたい。これは当然運営委員会の福利委員会で、具体的には事務当局とともに研究しなければならない問題であろうかと思いますけれども、外遊中の今村福利小委員長の後任もまだ欠員のままになつておるような事態でありますので、同時に福利小委員会をすみやかに開いて、今村君のかわりをきめて、早急に院全体の問題としてこの問題を取上げていただきたいと思います。
  107. 倉石忠雄

    倉石委員 ただいま田中君、篠田君のお話を承りまして、われわれもまことに北君のために遺憾にたえないのでありますが、まつたく同感に存じますので、緊急に福利小委員会を開いてこの点について万遺憾なきを期するようにお願いしたいと思います。福利小委員会におまかせ願いたいと思います。
  108. 佐々木秀世

    佐々木委員長代理 お諮りいたします。篠田君の御発言による議院宿舎のいろいろな設備については、これは福利小委員会にまわして十分御研究願つて、早急に万全の策を講じていただくことに御異議ありませんか。
  109. 佐々木秀世

    佐々木委員長代理 それではさように決定いたしました。     —————————————
  110. 園田直

    ○園田委員 先ほどの問題についてわが党の態度を表明しておきます。私たちの論及したのは派生的問題でなく多数の発声によつて、そうして集団の暴力によつて言論を封鎖したと見られた感を一般に與えたことに対する論及であります。これに対して議長並びに與党たる民自党の態度を伺いたいのであります。この問題については依然として了承したものでないということを、ここに表明しておきます。
  111. 佐々木秀世

    佐々木委員長代理 この問題については各位から十分検討されて、今後議院運営に支障ないように、お互いが自粛自戒しましようということに申合せをいたしたので一応園田君の意見意見として承つておいて、この問題は先ほど御決定願つたことによつて了承願いたいと思います。     —————————————
  112. 田中織之進

    田中(織)委員 この間から持ち越しになつておる專売裁定に関する取扱いの問題についてでありますが、私本委員会におきまして、裁定の内容の問題について論議する考えはもちろん持つていませんけれども、手続上の問題として私まだ明白にしなけなばならぬ数数の問題があると思うのであります。そこできようは当然時間の関係もありますから、きようの議題にすることはむりだと思いますが、裁定を出しました仲裁委員会委員長、それからこの点について專売公社と労働組合代表者から、手続だけの問題で伺いたいと思いますので、次回の運営委員会に、関係者出席委員長においておとりはからいを願いたいと思います。
  113. 倉石忠雄

    倉石委員 裁定案を国会に出したことは、政府と衆議院の受理の関係であつて、裁定を決定したその裁定委員とか、労働組合人々は、直接関係がない。政府と国会関係でありますから、運営委員会にそういう人々を呼び出すことは、私は必要がないと思います。何ゆえ提出したかということについては、これは政府から答弁があると思います。
  114. 田中織之進

    田中(織)委員 私は裁定の内容についてとやかく言うわけでありません。ただ政府が今度これを国会に出した手続についての所見を、われわれが本委員会において伺つておくことは、この問題に対するわれわれの態度決定の上に、重大なる影響がありますので、私はぜひ仲裁委員会側の関係者出席方を、委員長においてとりはからわれるようにお願いいたします。
  115. 倉石忠雄

    倉石委員 この裁定を政府がそのまま受入れるべきやいなや、国会の意思を問うために提出したのであつて、政府が国会に提出した、手続の問題はここで論及すべきだが、裁定した意思がどこにあるか、たとえば田中君のおつしやることをもつと具体的に碎いて言えば、裁定した仲裁委員の考え方からすれば、国会に出さなくとも、自分たちのやりくりで出せると理由書にうたつてある。けれどもそういう仕事は労働委員会の仕事であつて、政府はいかなる裁定を下されようとも、公共企業体労働関係法第十六條第二項の関連であると解釈して国会に出した。それを国会が受理した。これはあくまでも政府と国会の問題でありますから、私は裁定を下した者を本委員会にひつぱり出すことは、筋違いだと思います。
  116. 田中織之進

    田中(織)委員 裁定を国会に出したことについては、提出者の官房長官に出席を求めることはもちろんでありますが、われわれは国会としてこの問題を取上げるかどうかという問題については、仲裁委員会側のその点に関する態度を明らかにしなければならぬと思うのであります。その意味において、本委員政府委員の御出席を求めることは当然でありますけれども、実際問題としては、この問題は労働委員会議長職権で付託されておつて、それと並行してその点を明確にしようということで、継続審議の形になつておるのですから、本問題をすみやかに終結する意味において、ぜひとも仲裁委員会側の代表者出席せしめるように、委員長においておとりはからいを願いたいと思います。
  117. 佐々木秀世

    佐々木委員長代理 田中君から総裁並びに組合代表者、仲裁委員等をこの席に呼んでもらいたいという御希望があり、またこれに対する反対の御意見もあります。本日はもちろん專売公社裁定の件を議題にする予定でありましたが、御承知のごとく時間も大分過ぎておりますので、次会にお互いに意見を出し合うことにして、本日は大体この程度にして散会いたしたいと思いますが、いかがですか。
  118. 佐々木秀世

    佐々木委員長代理 それでは本問題は明日に延期いたします。  本日はこの程度で散会いたします。     午後四時二十五分散会