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受田委員 もう時間も過ぎているのですか、前からお伺いしたいと
思つていたことを、簡單にお伺いいたします。
それは函館の引揚援護局を、昨年末をも
つて廃止しました。それで、函館へ
引揚げて来た人
たちは、主として無縁故の
引揚者が相当多数を占めておると思う。そういう立場からこれは農林省との
関係にな
つて来るのですが、新規の入植者に対する
予算について、引揚
援護庁として特にどういうふうに
考えておるか。
昭和二十五年度の
予算などにそれをどのように押し込もうとしておられるかということ、わけて次男、三男というものは、
引揚者の中で集団入植が非常にいい條件にあるのだから、次男以下の者に対する集団入植計画をお
考えいただいて実施していたたきたい。こういうことについての来伸度の
予算的措置に対する心組み、それから函館へ帰
つて来た人
たち、きつきお尋ねした無縁故
引揚者に対して、その後集団入植の状況はどうな
つておるのか。あの人
たちには住宅も、無縁故
引揚者としての特別な措置をと
つておると思うのですが、無縁故
引揚者に対する住宅的な対策をどういうふうにしておるのか。私昨年
ちようどあそこべ行
つてみて、豊平や帯広の無縁故引揚寮を見て、実に残酷であ
つたことを今思い出すのですが、
厚生省がせつかく住宅金融公庫の問題、庶民住宅の問題をいろいろお
考えにな
つておられるこの機会に、たとえば庶民住宅の問題と、もう
一つ無縁故
引揚者に対する住宅の問題というようなもののバランスをどのようにと
つておられるか。引揚援護局が廃止されたというので、北部の方は、引揚
援護庁として、
引揚げ定着後の援護対策に対して、関心が薄くな
つておるのじやないかという気持もありますので、特に函館引揚援護局の廃止に対する厚生当局の意向と、その後における問題、それから現に定着されておる人
たちの、特に無縁故
引揚者に対する対策について、局長にお尋ねしたいと思います。