○間嶋
政府委員 二二は、函館港を
観光港に
指定並びに道南地帯の観
光施設整備に関する
請願でございますが、函館港は北海道の表玄関でございまするし、またその背後には大沼公園並びに最近
指定を受けました洞爺の国立公園がございまして、
全国的に見ましてもすぐれた
観光地帶を形成いたしておるのでございます。この函館港を
観光港に
指定するというような問題につきましては、
全国的に海上の
観光港及び遊覧港というようなものの
整備計画を立てますることは、現在また当省におきましても研究中でございまするので、今後十分検討いたしました上、
実現に努めたいと考えております。また道南地帯の
観光施設全般につきましても、急速施行は困難かとは存じまするが、できるだけ早くその
実現に努力いたしたいと考える次第でございます。
二三の、
瀬戸内海沿岸の
観光港及びヨツト・ハーバー
整備に関する
請願につきましては、瀬戸内海は申すまでもなく世界的に申しましても、有数な海上
観光地帶でございまするので、これを開発いたしまする上におきまして、
観光港あるいはヨツト・ハーバーというものを
整備いたすことは、非常に必要だと思うのでございます。当省におきましてもいろいろ計画を立てまして、
昭和二十五年度におきましては、
最初は少くとも芦屋港はヨツト・ハーバーとして
整備いたしたいということて、計画を進めてお
つたのでありますが、港湾に関する公共事業費が大福に削減を受けまして、二十五年度はとうとう計上いたさなか
つたのであります。二十六年度以降におきましては、できるだけ早く瀬戸内海のこうい
つた港湾施設が
整備されますように、努力いたしたいと考えております。
二四の、
瀬戸内海港岸地域に
観光ホテル設置の
請願につきましては、瀬戸内海はただいま申し上げました
通り、壯界的な海上
観光地帶でございますが、戦争前からこの地帯には非常にホテル施設が乏しか
つたのでございます。現托におきましても、この沼岸地帯でホテルといたしましては、大阪、神戸以外にはないというふうな実情でございますので、この地帯にホテル施設を
整備いたすということは、緊急の必要があると考えておる次第でございます。なおこれにつきましては、現在計画といたしましては、大阪と神戸にそれぞれ
一つずつは、二十四年度に見返り資金でホテルを新築あるいは増築いたす予定に
なつてお
つたのでありまするが、手続等が遅れまして、二十四年度はとうとう見返り資金を出すことができませんした。本年度におきましては、できるだけ早くこの
二つには見返り資金が出るように努力いたしたいと考えております。なおそれ以外にいおきましても、民間のいろいろの計画に対しましては、大蔵省及び
日本銀行と連絡いたしまして、こうい
つたホテル施設に対して、本年度の融資順位を甲種に引上げるとか、あるいはまた
日本銀行の融資あつせんというふうなものを実施中でございまして、現在瀬戸内海澁岸にも幾つかのホテル開設の計画がございまするが、これにつきましても今後できるだけ強力に援助いたしまして、一刻も早く
実現いたしたいと考えておるのでございます。二五の、
熱海竹之沢に
国際観光ホテル建設に関する
請願でございまするが、熱海は
日本でも有数の温泉
観光都市でございまするが、終戰後にさらにその重要性が増しまして、外人の来遊もはなはだ多いのでございます。現在この地のホテル施設といたしまして一般に開放せられておりまするのは、熱海の
観光ホテル
一つでございまして、その他三つのホテルは、現在接収せられておるのであります。今後の外客の来遊予想というものから考えましても、この都市にホテルの
設置は、喫緊の要務であると考えております。なおこれ以外にも二、三現在熱海にホテル開設の計画がございまするが、この御
請願のホテル
設置の計画が具体化いたしまするならば、資金のあつせん等につきましても、てきるだけ援助をいたしたいと考えておる次第でございます。
二六の、熱海湾に競船場
設置に関する
請願につきましては、熱海市におきましても、かねがね熱海に
観光港並びに遊覧港をつくるという計画がございまして、
委員会までつく
つて熱心なる御
審議をせられ、また当省及び
関係の専門家を集めた
委員会等で、いろいろ具体的な計画を立てておられるのでありますもちろん熱海のような国際的な
観光温泉都市にこうい
つた施設が必要だとは行じまするが、先ほども申し上げました
通り、港湾の
経費というものが大幅に削減せられました現在においては、急速に施行することは困難でありますが、
財政の許す限度におきまして、できるだけ早く
実現に努力いたしたいと考えておる次第でございます。
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