運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1950-03-27 第7回国会 衆議院 運輸委員会 第16号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年三月二十七日(月曜日) 午前十一時三十四分
開議
出席委員
委員長代理理事
關谷
勝利君
理事
大西 禎夫君
理事
岡村利右衞門
君
理事
前田 郁君
理事
米窪
滿亮
君
岡田
五郎
君 尾崎 末吉君 尾関 義一君 土倉
宗明
君 坪内 八郎君
滿尾
君亮君 渡邊 良夫君 山崎 岩男君
上村
進君 林 百郎君
出席政府委員
運輸政務次官
原 健三郎君
運輸事務官
(
大臣官房長
)
荒木茂久
二君
委員外
の
出席者
運輸事務官
(
港湾局倉庫課
長)
四方田耕三
君 專 門 員 岩村 勝君 專 門 員 堤 正威君 三月二十五日
委員林
百郎君
辞任
につき、その
補欠
として
加藤
充君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同月二十七日
委員加藤充
君
辞任
につき、その
補欠
として林百 郎君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 —
——
——
——
——
——
——
本日の会議に付した事件
倉庫業法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
第 一〇五号) —
——
——
——
——
——
——
關谷勝利
1
○
關谷委員長代理
これより
運輸委員会
を開会いたします。
委員長
がお見えになりませんので、私が
委員長
の職務を行います。
倉庫業法
の一部を
改正
する
法律案
を議題といたし、前会に引続き
質疑
を行います。
質疑
の
通告
があります。これを許します。林百郎君。
林百郎
2
○林(百)
委員
今まで
倉庫業法
の
質疑
で明らかになりましたことは、将来これを全面的に
改正
するという建前にな
つて
おるのでありますが、ここでとりあえず
改正
するに
至つた理由
を簡潔にお聞きいたしたいと思うのであります。それについては、やはり
関係方面
の
意向
もあ
つたの
かどうかということをお聞きしたいと思います。
四方田耕三
3
○
四方田説明員
ただいまの御
質問
にお答え申し上げます。
倉庫業法
の
改正
につきましては、
関係方面
から特に
指示
があ
つた
わけではございません。われわれの方で
倉庫行政
を実際預か
つて
おりまして、
倉庫証券
の
発行許可会社
のみの
事業監督
を行
つて
来たのでありますが、御
承知
のように
政府物資
が、
倉庫
の
保管物資
の大
部分
を占める
状況
でございまして、
倉庫証券
を
発行
することがなくて
倉庫営業
を慰む者が、
終戰後急激
にふえて来たのであります。この
発券倉庫業者
と、
倉庫証券
を
発行
しない
会社
との間に、非常にアン・バランスが生れて参りました。
かたがた関係方面
のいろいろなことがありますので、われわれの方で
指定生産資材
の
割当関係
から、
倉庫
の
需給関係
あるいは船舶の
出入関係
の
資料
といたしまして、
倉庫営業
の全国的な
統計
をたびたび要求されるのでありますけれども、現在の
法律
ではそれが不可能なのであります。そこで差迫
つて全国
の
倉庫営業
の実体を把握して、その上において
倉庫行政
というものが行われなければ、非常に科学的な基礎を欠いたものになるというおそれがありましたので、とりあえず本
改正案
に
なつ
たわけであります。
林百郎
4
○林(百)
委員
簡潔でけつこうだと思いますが、そうするとこのたびの
倉庫業法
の
改正
については、
関係方面
からサゼスチョンも、あるいはアドバイスというか、何か勧告のようなものも、全然なか
つた
というように考えていいかどうか。この点をお聞きしたいと思います。
四方田耕三
5
○
四方田説明員
関係方面
から、この
倉庫業法
を
改正
しろというようなイニシアチーブはとられなか
つたの
でありますけれども、われわれの方で、今回提出いたしました
法案
を
関係筋
に提出いたしましたところ、一部古い
法律体形
でございますので、現在の
法律
は
昭和
十年の
法律
でございますので、今の新
憲法下
の
時代
と大分合わないものがある。たとえば最も
指摘
されましたのは、現行の第九條でございますと、
主務大臣
がほとんどオールマイティーの権限を持
つて
いる。この点は新
憲法下
の精神に合わないという意味から、
改正案
に出しましたことく、
時代
に合うような
法律
に直したらどうかという御忠告を受けました。おもな点はそれだけでございます。
林百郎
6
○林(百)
委員
実は本
年度
、二十五
年度
見返り資金
の
産業投資
として、
倉庫業
の十億
投資
をするという計画があるかどうか。その点についてお聞きします。
四方田耕三
7
○
四方田説明員
実は昨年まで
復金融資
というものがございまして、
倉庫業
の復興のために非常に有力な作用を行
つて
いたのでありますが、御
承知
の
通り
昨年限り
復金融資
が打切られまして、爾後
設備資金
の不足のために、われわれの方でいい
倉庫
をつくりたいというように考えても、
設備資金
の
供給
か絶えていたのであります。
従つて見返り資金
の
供給
があるということをわれわれは聞きまして、
安本
、
大蔵省方面
に大分折衝したのでありますが、
倉庫営業
というものは相当
有力者
がや
つて
いる
関係
から、
自力
でや
つて
行けるではないか。
見返り資金
を
供給
する必要がないではないかということから、
見返り資金
の
供給
は今のところ絶望であります。
自力
で復興しろということにな
つて
おります。ただ三百万円以下の
倉庫業
には、
中小企業
の
見返り資金
から
供給
することにな
つて
おりますが、それ以外の
会社
は見込みなしということにな
つて
おります。
林百郎
8
○林(百)
委員
ですから、運輸省ということでなくして、
中小企業
の
融資
の
形——
それはどういう形でもいいのですが、結局
倉庫業者
へ
見返り資金
が導入されるということはあると思いますが、その点はどうですか。大体あれは総計にして
業者
からは十億くらい申請をしておるというふうに、われわれの
資料
にはあるのですが、その点はどうですか。
四方田耕三
9
○
四方田説明員
その
資料
は一応の
倉庫業界
の希望なのでございまして、
安本
の査定を受けまして、
倉庫業
には
見返り資金
を出す必要はなし、
中小企業
の
倉庫会社
に対してのみ、一部
融資
を考えるということにな
つて
おりまして、今まで
見返り資金
で
中小企業
へ出しましたのは、ほんの二百万円程度でありまして、ほかには出ておりません。
林百郎
10
○林(百)
委員
その次に、
提案理由
の
説明書
の中にありますが、第一には「
主食
、
繊維等
、貴重なる国民の財貨がいたずらに
滅失
、減耗しつつある
状況
」である。これは要するに
輸入
したものの
物資
の
滯貨
、あるいは輸出すべきものの
滯貨
、こういうような
滯貨
が非常にふえて来た。その
保管
が不十分なために、貴重な
品物
が傷つけられているのだというようにこれを解釈していいかどうか。
四方田耕三
11
○
四方田説明員
その点は
自由経済機構
でありますれば、もつと早く
倉庫
の
荷物
が
回転
すると思われるにもかかわらず、
輸入貿易
につきましても
管理貿易
でありますし、それから
主食
につきましても
供出配給組織
にな
つて
おります
関係
上、どうしてもこういう
品物
が
倉庫
に寢るという
傾向
が、現在のところ
終戰以来
強いのであります。しかし漸次この
傾向
は
自由経済
に移行するに
従つて
、
倉庫
に行く
荷物
は減
つて
行くであろうと存じます。しかし現在の
状況
ではそういう重要な
荷物
が
倉庫
に寢ていることは事実であります。
林百郎
12
○林(百)
委員
たとえばこの
資料
を見ましても、
政府貨物
のおもなる
荷主別残高内訳
が出ておりますが、このうち一番大きなのは
食糧庁
の四十五万トン、あとは
繊維貿易公団
二十七万トン、
特別調逹庁十
五万トン、
鋼工品貿易公団
二十四万トンとありますが、これはほとんど八〇%を占めておると思うのであります。そうするとこのうちの
食糧庁
の四十五万トンというのは、おもに
輸入食糧
が中心にな
つて
おる。それから
繊維貿易公団
、
特別調逹庁
、
鋼工品貿易公団
、これはおもに
輸出向け
の
滯貨
であると思うわけです。そうすると大体
政府
及び
公団貨物
の
在庫高
、これが
貨物
のうちの非常に大きな
部分
を占めておるのでございますが、これがほとんど
輸入滯貨
、
輸出滯貨
によ
つて
占められておる。しかもこれはあなたの言うように減少するのではなくて、漸次むしろふえる
傾向
にある。だからこそ
証券
を
発行
しないような
倉庫業者
が出て来、十分な
施設
のない
倉庫
がふえて行き、
設備
の不十分な
倉庫
があるために、中にある
在庫品
が
滅失
、減耗される。それに対して何とか
監督
をしなければならぬという
情勢
にな
つて
おると思うのですが、要するに
輸入滯貨
、
輸出滯貨
が漸次ふえて来ているのじやないか。そのためには
設備
の不十分な
倉庫業者
というようなものがだんだんに続出して来る。これに対して
政府
の
監督権
はある程度
強化
しなければならぬ。とりあえずここで
倉庫業法
を
改正
するというふうにわれわれは解釈しているのですが、その点は
政府
はどういうふうに考えているか。
四方田耕三
13
○
四方田説明員
ただいまの御
指摘
の点は、実はわれわれも判断に苦しんでいるところでありますが、実は今の
食糧庁関係
の
荷物
が多いのは、
輸入食糧
もございますけれども、農村から供出いたしました
主食
を、全部
営業倉庫
に入れるという
体形
が
終戰以来
とられて来ておりまして、これが
輸入食糧
が放出されますと、それの
見返り
といたしまして、
日本
の
国内
産の
主食
が
倉庫
の中に凍結されるという
関係
がございまして、これは
貿易
と
関係
があるとは言いながら、
国内物資
であります。それから
特別調逹庁関係
、これは
進駐軍関係
のいろいろな家具でありますとか、
建築用資材
、そういうふうなものを預か
つて
おりまして、これも
貿易
に
関係
はございません。
貿易
に
関係
があるのは、今の
繊維貿易
、
鋼工品貿易公団
、こういうものでありますが、これは御
承知
のように
公団
が本
年度
末において解散をされますし、また
主食
の
供出制度
につきましても、目下再検討されておりますやに承
つて
おりますので、徐徐に昔の
体形
にかえるのではないかと存じますけれども、ここ当分は今御
指摘
のように、急激にその
荷物
が減るとは思えないのでありまして、たとい
政府
の手を離れまして、民間の
業者
に放出されるといたしましても、
倉庫
の
荷物
をそのまま引継ぐということになりますので、その点は今後
荷物
がふえるものなりや、減るものなりやにつきましては、今後の
経済情勢
によ
つて
かわ
つて
行くのではないかと考えております。
林百郎
14
○林(百)
委員
われわれそこを少し聞きたいのでありますが、そういう
倉庫
の
在庫品
が、これから先は別としても、少くとも昨
年度
の後半期から今年にかけてふえておるのか、減
つて
おるのか。
倉庫
に寢ておる期間が、
回転率
が短いのか、長いのか。そういう点をお開きしたいと思います。そういう
倉庫
の中にあるものの動き、そういうことからやはり
倉庫業
の
現状
、将来の見通しがつく。それに基いて
法律的措置
が出て来ると思いますから、
倉庫
の荷動きの
状況
、これを知りたい。
四方田耕三
15
○
四方田説明員
倉庫
内に入
つて
おる
品物
の増減、あるいは
回転率
の問題でありますが、われわれの方の
統計
で見ますと、最近の
傾向
は、
価格
においては少しずつ減
つて
おりますが、トン数はほんの少しふえておるという
状況
でございます。
インフレ時代
には、たとえば
貨物
の
価格
というものが相当上昇いたしたのでありますが、最近のディス・
インフレ
でありますか、デフレでありますか、そういう
傾向
によりまして、
倉庫
に預か
つて
おる
品物
の
価格
は減
つて
おります。
品物
は減
つて
いないで、むしろ少しふえておりますが、今後の
政府
の
施策
によ
つて
は、これが
相当変化
があるのではないかと思
つて
おります。
回転率
につきましては、これは
平均年
四
回転
というのが
平均
でございますが、最近は
——
昨年の十二月末までの
数字
しか出ておりませんけれども、
回転率
も今のところはむしろおそくな
つて
こそあれ、早くはな
つて
いないという
数字
であります。
林百郎
16
○林(百)
委員
その次に
提案理由
の中に、もう
一つ
の点でありますが、「
配船
、特に
外国貿易船
の入
出港
を遅延し、積みおろしの
澁滯
を招来した例があります。」その前を読みますと、「また
主要臨港地帶
において、せつかく
倉庫
がありましても坪数が少な過ぎたり、あるいは
設備
が劣悪であ
つた
りいたしますために、」云々とあるのでありますが、これは具体的にどういうことがあ
つたの
か。この点を少し説明してもらいたいと思います。
四方田耕三
17
○
四方田説明員
一番適例といたしましては、
昭和
二十二年にアメリカから
輸入食糧
が
横浜
港に入港いたしましたところが、優秀な
倉庫
は大体
特殊需要
の方に提供しておりましたし、
残つた倉庫
は焼けてしま
つて
いたという
関係
から、船は入
つた
が、
倉庫
がないので、一時
輸入小麦粉
が
野積み
にされたということから、現地の
港湾司令官
から、早く
倉庫
を建てろという嚴重な指令が出まして、実は私どもの方であわてて
公共事業費
をも
つて
国立倉庫
を建てて、その急場をしのいだという例であります。そのほかに港に
倉庫
がないために、船が入
つて
も
荷物
の積みおろしが遅れるという
関係
から、
外国貿易船
をどこの港に入れるかという場合に、必ずわれわれの方から
資料
を提供いたしまして、たとえば
横浜
、神戸のどこの地区に
空坪
がどれだけ余
つて
おるかということを、必ず
貿易庁
の方に連絡いたして、
配船
の
資料
といたしておりますが、港の
倉庫
が完備していないと、ややもすると
配船
の
関係
が遅れるという状態が起きます。最近は
倉庫
が整備されて参りましたので、若干そういうことも少くな
つて
参りましたが、近く
輸入食糧
あるいは
輸入綿花
が入るという話もありますので、
倉庫
の整備を重点的にはからなければならないのではないかと思います。
林百郎
18
○林(百)
委員
私が最初お聞きしたのはその点であ
つて
、実は
外国
から
輸入
する
物資
の
保管
が、
日本
の
倉庫
の
現状
では
設備
も不十分だし、
面積
も少い。それが單に
貿易
ばかりでなくて、その他の
物資
であるとすれば、なおその点に重大な関心を持たなければならない。それで
日本
の
国内産業
の
滯貨
の
保管
と同時に、
外国貿易品
のみならず、他の目的に供する
物資
の
輸入
、
積込み
という点からも、
日本
の
倉庫
が非常に不十分であり、
面積
が足りないということで、
関係方面
から
日本
の
倉庫
に関する何らかの
指示
があ
つたの
ではないかとわれわれは考えておるわけであります。この
提案理由
の中には
配船
、ことに
外国貿易船
の入
出港
を遅延して、積みおろしの
澁滯
を招来した例がある。この際に
関係方面
からいろいろ注意を受けたということ自体、やはり
関係方面
の
意向
もあ
つて
、
日本
の
倉庫行政
について何らかの手を打たなければならない問題が起きたのではないかと考えるのですが、その点はどうですか。
關谷勝利
19
○
關谷委員長代理
ちよつと
速記
をとめて懇談に入ります。 〔
速記中止
〕
關谷勝利
20
○
關谷委員長代理
それでは
速記
を始めてください。
上村進
21
○
上村委員
林君の
質問
で盡きたと思いますが、一点お伺いいたします。私は
倉庫業
のしろうとでありますが、今度の
改正
は重点が無
発券者
というものを
対象
にして、無
発券者
をなくするようにして取締
つて
行こうということにあると思うのですが、今までたくさんの無
発券者
が営業しておるのです。それで
倉庫業
の全体としての運営が行き詰まるとか、あるいは衰微するとかいうことになるのではないかと思うのですが、結局小さな
倉庫業
は無
発券
でや
つて
行こう。つまり中小的な
倉庫業
は無
発券
でやることによ
つて
、大きな独占的な
倉庫業者
との競争に耐えて、そうしてそれがきわめて
中小業
の保護になる。それが全体として、現在
設備
の足りないところもそういう
関係
で
補つて行つた方
が、むしろいいのじやないかと思われるのですが、それらの点をしいて無
発券者
に集中して行かなければならぬということの根拠を、もう少し御説明願いたいと思います。
四方田耕三
22
○
四方田説明員
ただいまの御
質問
は、実は誤解があるのではないかと存ずるのであります。現在の
倉庫業
は
倉庫証券
を
発行
する
会社
だけを
対象
としてできているのでありますが、先ほどから申しましたことく、
倉庫証券
を
発行
する
会社
だけを
法律
の
対象
としてお
つたの
では、
倉庫行政
というものは科学的に行われないという立場から、
倉庫証券
の
発行
を伴えない
倉庫営業者
も、
法律
の
対象
にしようというわけでありまして、
倉庫営業全般
を
倉庫業法
の
対象
とするという点でありまして、決して
倉庫営業者
を
許可制
にするとかいう
関係
ではございませんので、
倉庫営業
の実態をまず
法律
上明らかにし、
倉庫証券
の
発行
を行う
会社
は今まで
通り
でありまして、全然変動はございません。その点御了解願いたいと思います。
關谷勝利
23
○
關谷委員長代理
他に
質疑
はありませんか。
——
なければこれをも
つて
質疑
を終局いたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
關谷勝利
24
○
關谷委員長代理
御
異議
なしと認めます。 よ
つて
これより
討論
に入ります。
討論
の
通告
があります。これを許します。林百郎君。
林百郎
25
○林(百)
委員
私は本
倉庫業法案
について、左の三点から
反対
するものであります。
一つ
は、この
改正
が結局
日本
の国の
貿易
が、
外国
からの押しつけ的な
強行
の
輸入
、
日本
の国の
飢餓輸出
、いわゆる
ソーシャル・ダンピング
、この
二つ
の柱でできてお
つた日本
の
貿易
が、大体不可能にな
つて
来た。そのために非常な大きな
滯貨
が
日本
の
国内
に充満して来た。
従つて
これは
日本
の国の
経済
を十分
発展
させることによ
つて
、むしろ
滯貨
を一掃することに努力すべきであるにもかかわらず、
倉庫業法
を
改正
して、この
倉庫
の中に
品物
を入れて、
強行
に
飢餓輸出
の
貿易
の不可能を一時糊塗しようというようなものであ
つて
、これは決して
日本
の
産業
を
発展
させるための
施策
でないのである。しかも問題になることは、今
言つたよう
に
滯貨
の
処理
をするためであるということと、
一つ
は
倉庫
を整備しまして、この中に入れる
物資
には
戰略的
な
物資
が相当多い。
従つて
このたびの
倉庫業法
の
改正
は、この
滯貨
の
処理
と
戰略物資
の
貯蔵
という
二つ
の線から、
日本
の国全体がむしろアジアにおける
滯貨
の
処理
と、
戰略物資
の
倉庫
になろうとしておるのでありますが、その
一環
としてなされておる。要するに
反対理由
の第一点は、この
倉庫業法
の
改正
が
滯貨
の
処理
、
戰略物資
の
処理
、
貯蔵
のためのものであ
つて
、
日本
の国の
発展
のために意図されるのでないということが第一。 それから第二としては、こういう方向へ行きますから、
日本
の平和的な
産業
の
発展
、それから
日本
の平和的な
産業
の
物資
の円満なる
流通
、
経済
の
発展
に寄與するものでないということ、
平和産業
の無
制限拡大
という、あの
ポツダム宣言
によ
つて日本
の国に許されておる
産業
の
発展
のためになされるものでないということ、この
二つ
の点。 さらに第三としましては、こうした
日本
の国全体が
外国
の
押しつけ輸入
の
物資貯蔵所
あるいは
外国
の
戰略物資
の
貯蔵所
になろうとするからこそ、この
貯蔵
するための
施設
に対して、
政府
が何らかの手を打たなければならない。その手を打
つた
めに
政府
が
倉庫業
を一手に
統制
把握して、むしろ
倉庫業
の国家的な
統制
と
監督
を
強化
しようということがもくろまれておるのであります。しかも
政府
の
倉庫業
に対する
統制
の
強化
、あるいは
監督
の
強化
というふうなものが、ま
つた
く
外国
からの
押しつけ輸入
の
物資
、あるいは
ソーシャル・ダンピング
するための
滯貨処理
、
貯蔵
のためであるというのであります。 以上三点、すなわち第一にはただいま申しましたように
滯貨
の
処理
、
戰略物資
の
処理貯蔵
のためであるということ、第二にこのことが
平和産業
の
発展
のために、
平和産業
の物品の
流通
、
経済
の
発展
のためでないということ、第三として
押しつけ強行輸入
と
ソーシャル・ダンピング
あるいは
戰略的
な
物資
の
貯蔵
をますます促進するために、
政府
の
統制
あるいは
監督
を
強化
しておる。この三つの点から言いまして、われわれとしてはこのたびのこうした
倉庫業法
の
改正
については、
賛意
を表することができないのであります。以上の三点をも
つて
反対
の
理由
とするのであります。
關谷勝利
26
○
關谷委員長代理
岡田五郎
君。
岡田五郎
27
○
岡田
(五)
委員
私は自由党を代表いたしまして、
倉庫業法
の一部
改正法律案
に
賛成
の
意見
を申し上げたいと思います。 御
承知
のように現在の
倉庫業法
は
昭和
十年に制定せられまして、以後一度も
改正
を見ていないのであります。しかもその当時の
倉庫
は全部
発券倉庫業春
、
倉庫営業
といえばほとんど
発券倉庫
でありまして、
倉庫事業
の
重要性
は、この
倉庫業法
によ
つて
十分
監督指導
を受けてお
つたの
でありますが、
終戰後群小倉庫
が発生いたしまして、ややもすると
倉庫事業
の
重要使命
を非常に阻害し、これを害してお
つた点
が現実に見受けられておるのであります。申すまでもなく
倉庫営業
は
運輸交通
の
一環
といたしまして、また
生産
と
消費
の間に介在する
価格調整
、あるいは
消費調整
の重要なる
経済機関
であります。しかも他人のために善良に
貨物
を
保管
し、先ほど申し上げましたような社会的な、国家的な、公益的な
使命
を十分果さなければならないにかかわりませず、非
発券倉庫
、これが
戰後発生
の
群小木造不完全倉庫
に対する
監督指導
の方法がなか
つたの
であります。われわれとしては一日も早くこれら
公益的倉庫事業
の
監督指導
を要望いたしてやまなか
つたの
でありますが、このたび
政府
におきまして
倉庫業法
一部
改正
によりまして、これら
群小不完全倉庫
の
指導監督
をさせることにつきましては、われわれは満腔の
賛意
を表するのであります。ただ私たちといたしましては、先ほど申し上げました
倉庫事業
の
公益性
、
公共性
にかんがみまして、一挙
免許制
、または
許可制
に行くべきであると信ずるのでありますが、これは理想の形でありますが、さしあたり
届出制
によりまして、われわれの希望するる初期の効果を上げられることを希望いたす次第であります。近き将来におきましては、この
届出制
による
倉庫事業
の
指導
、
監督
の実績を十分御検討願いまして、一日も早く
免許
、
許可制
に、これが
倉庫事業
の
全面的改正
を希望いたしまして、私は
賛成
の
意見
を申し上げたいと思います。
關谷勝利
28
○
關谷委員長代理
以上をも
つて
討論
は終局いたしました。 これより
倉庫業法
の一部を
改正
する
法律案
について採決いたします。
本案
を原案
通り
可決するに
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
關谷勝利
29
○
關谷委員長代理
起立
多数。よ
つて本案
は原案
通り
可決するに決しました。 なおお諮りいたします。
本案
に対する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
關谷勝利
30
○
關谷委員長代理
御
異議
なしと認めます。さようとりはからいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十四分散会