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説明員(白根玉喜君) それでは私から御
説明申上げます。先般千葉議員の方からお話がありまして、早速東京
郵政局の
責任者を招致いたしまして、再調査を命じた上、善処方を申入れた次第でございます。そこで東京
郵政局におきましては、再度係官を派遣いたしまして、愼重に調査を行いました。その結果の報告が私共の手許へ参
つたのでございます。問題は、今回の行政整理に当りまして局員たる清水正、富澤金二郎、江上友一郎三氏の整理が妥当であ
つたかどうか、又その当時問題になりました局長の不信任問題はどうかということにかか
つておると思うのでありますが、結論といたしましては、東京
郵政局といたしましては、整理は妥当と認める。局長の不信任に対しまして、強い懲罰的な措置を講ずるような必要がないと認めておるのでございます。尚、整理した方々を再採用するにつきましては、
只今の段階では時期が早過ぎるじやないかという
意見を持
つておるのであります。問題の発端は、局長の家族従業員の風紀問題に端を発しまして、今年四月以来ごたごたしてお
つたのでありますが、種々の経緯がありました後、この問題は六月二日、午後二時四十分に局長及び非草群馬郡支部長、木暮、清水正、須長地区副
委員長の方々が集まりまして、この問題は一応問題にしないことにしようじやないかということで、一応円満解決を見たのでございます。尚併しながら、苟くも風紀問題が起
つた以上は、その家庭従事員は退職さしたらどうかという希望がございましたので、調べた結果といたしましては、風紀の問題は、宿直室に三人泊
つておるところへ、二人の家族従事員と一人の局員と、五人でまあやすんだという問題でございまして、それらの
関係につきましては、いろいろの経緯はございますが、一応この問題は妥結を見たのでございます。又局長不信任の
理由といたしましては、專ら自分の家族であるところの従業員の風紀問題にあ
つたのでございまして、局長自身の非違に出ずるのではないのでございまして、局長に対しまして、注意は無論しなければならんと思いますが、免職等の重い処罰をするということは、東京
郵政局としては妥当でないという
考え方を持
つておるのであります。尚これらの三人は、局長の不信問題の際にも、しばしば局長が退任しなければ通信は止めるとか、総辞職をするとかいうような言辞を弄して参
つたのでございますが、これは公務員法の精神に照しましてもふさわしくない行動でないかと思われるのでございす。これらの問題に絡む紛争の
内容を調べて見ますと、いろいろの原因はございますが、群馬地区本部からも、組合活動は積極的な線においてなすべしというような申入をなした事実があるにも拘わりませず、その後におきましても何かしら平地に波瀾を起しておるような感を受けておるのでございます。或いは定額貯金、保險募集につきまして極めて非協力であるとか、或いは勤務時間中に無許可で職場大会を開催するとか、或いは行政整理問題が起るに至
つてから総辞職戰術、これははつきり出ないですが、企てをや
つたとか、いろいろと好ましからざる行為があ
つたのでございます。御
承知のように今回の行政整理におきましては、その数の多い点がらいたしまして、真に同情すべき、健全、善良なる従事員でも整理対象と
なつた事実に鑑みまして、本件の処分は何ら咎むべきことはないと思うのでございます。併しながらその後の
状況につきましても、群馬地区の方ではいろいろこの局に対していろいろ画策しておる模様でございましては、その後の動きの如何によりましては、東京
郵政としましても、本人も前非を悔いるということになりますれば、或いはそういう時代も来るかと思いますが、現在の段階では、東京
郵政といたしましては復職はまだ時期尚早である。こういうような
意見を持
つております。