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1949-11-09 第6回国会 参議院 郵政委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十一月九日(水曜日) 午後一時二十七分
開会
—————————————
委員
の異動 十一月八日(火曜日)
委員下條恭兵
君 の辞任につき、その補欠として
中村正
雄君を議長において選定した。
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○
理事
の互選 ○
連合委員会開会
の件 ○
郵政省
の
所管事項
に関する件 ○
郵便物運送委託法案
(
内閣提出
) ○
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関す る
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)
—————————————
山田佐一
1
○
委員長
(
山田佐一
君) それでは
只今
から
郵政委員会
を開きます。
会議
に先だちまして、
下條理事
が辞任せられました。
委員会
の
委員
の選考でありまして、
中村
君がそのあとへ入られましたのでございます。
理事選挙
につきましてどういたしましようか。お諮りいたします。
渡邊甚吉
2
○
渡邊甚吉君
只今
の
理事
の
選挙
は
委員長
の指名に一任したいと思います。
山田佐一
3
○
委員長
(
山田佐一
君) 別に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
4
○
委員長
(
山田佐一
君) 御
異議
ないものと認めまして、それでは指名いたします。
中村正雄
君に
理事
をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
—————————————
山田佐一
5
○
委員長
(
山田佐一
君) 次に
郵政大臣
の
所管事項
の
説明
を求めるのでありますが、まだ
大臣
が御
出席
になりませんが、尚
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
については、第五條の
社会事業
との
関係
より、
厚生委員会
と
連合委員会
を開きたいと存じますが、如何いたしましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
6
○
委員長
(
山田佐一
君) それでは御
異議
ないと認めまして、
厚生委員会
と
連合委員会
を開くことに決定いたします。
ちよ
つと
速記
を止めて。 〔
速記中止
〕
山田佐一
7
○
委員長
(
山田佐一
君)
速記
を始めて。それでは
郵政大臣
から
所管事項
についての御
説明
を求めます。
小澤佐重喜
8
○
国務大臣
(
小澤佐重喜
君)
所管事項
について大体の御
報告
を申上げたいと思いますが、御
承知
のように、先ずこの
所管事項
につきまして問題にな
つたの
は、今
年度
予算
の
編成
に当りまして考えたことでありまするが、従来
逓信事業
におきましては、非常に
戰後收支
の
バランス
がとれませんので、
一般会計
から七十億乃至百億の繰入金によ
つて
漸くその
收支
の
バランス
をと
つて
お
つたの
であります。併し御
承知
のように
経済
九
原則
或いはドツジ・ラインの線に従いまして、この
事業
に対しましても当然
独立採算制
ということが強く要望されたのであります。でありましたが併しこの
独立採算制
と申しましても、本
年度
の
予算
の
編成
時期であつた二月三日にはすでに第三
国会
第四
国会
において御
審議
を
願つた電気通信省設置法並び
に
郵政省設置法
が
法案
として成立いたしておりましたので、当然この
独立採算制
も、この二省に分割するということを前提にして
考慮
をしなければならないような立場にな
つたの
であります。
従つて予算
の御
審議
を
願つた
当時は、一省でございましたが、あの
法律
の施行によ
つて
直ちに
二つ
の
独立
、
採算制
を含んだ
予算
に分割できるような
構想
を以て進んだのであります。いろいろ二十三
年度
の七十億
程度
の繰
入等
がありましたので、これに対してあらゆる
経費
の節約を図り、極力
郵便料金
の
値上げ等
の
措置
に出ないように、仮に
郵便料金
の
値上げ
をいたすにしましても、
最小限度
に止めるべく
努力
をいたしましたが、どうしてもこの四十九億
程度
のものが
不足
を生じたのであります。而もこの四十九億という
不足
を生じたのは、
只今
のように、
二つ
の省に分割しますと、
二つ
の
特別会計
に分割することを予想いたしますというと、
郵政事業
の方に約四十九億の
不足
が生じておりましたので、当初はこの四十九億を
電話料金
、
電報料金
その他
郵便料金
、一切のものの
値上げ
ということに一応考えたのでありましたが、
只今
申上げました
通り
、将来この
会計
が更に
二つ
になるということを
考慮
に入れまして、この四十九億の
不足
を
郵便料金
の
値上げ
にのみ仰いだわけであります。即ち前
国会
において御
審議
願いました
葉書
以外の
郵便料金
の
値上げ
によ
つて
、四十九億の補填をいたしてできたのが、現在の
郵政特別会計
でありまして、こうした線に沿うて
予算
の実行をや
つて
参りましたが、これはいつの
値上げ
の場合でも起る現象でありまするが、いわゆる
値上げ
によるところの
利用減
というものは、相当
予算編成
当時から見てお
つたの
でありますが、この
利用減
以上に、現在一ケ月一億
程度
の
予算
の
数字
から見まするというと
收入減
を来たしております。併しこうした
現状
に置かれまするので、
歳出
の面におきましても極力
節減
を図りまして、
現実
の
歳入
と
現実
の
歳出面
におきましては決して
赤字
を作るようなことには現在な
つて
おりません。即ち
予算
を両方とも下廻
つて
おることによ
つて
、
予算
の
数字自体
からは
赤字
ということにな
つて
おりまするけれども、
收支
の
関係
においては
赤字
にならんような
状態
の
運行
を継続いたしております。更に御
承知
のようにこの
郵便
の
事務量
の繁多というようなことを考えて見ますというと、いつもの年でもそうでありますが、大体十月から十一月、十二月、一月にかけてが最も
郵便
の多く
利用
される時期でありまして、この時期に参りましたならば、大体
予算程度
まで追付けて行くのではないかというふうに考えております。このような
状態
で
郵政省
といたしましては、極力
経費
の
節減
を図ると同時に、それ以上の馬力をかけまして、たとえ一銭の
收入
でも増加するような、いわゆる
増收対策
というものをあらゆる角度から検討いたしまして、
実施
をいたしておるような次第であります。 その次の問題は、
行政整理
でありまするが、この問題もすでに第五
国会
におきまして、
定員法
の制定によ
つて
御
審議
を
願つたの
であります。この
行政整理
に際しましては、今年の三月一日の
予算定員
から四万八千人を引いたものが、即ち
定員法
に基く
定員
にな
つて
おりまするので、勢いこの四万八千人の
整理
ということを
実施
しなければならないことにな
つて
お
つたの
であります。これに先だちまして、私が二月に就任いたしたのでありましたが、当然こうした事態の発生ということを予期いたしまして、当時
政府
は
行政整理
の
具体案
を決定しておりませんでしたが、少くともこの
行政整理
によ
つて整理
の
対象
になる人を、たとえ一人でも少くするということは、私の大きな
責任
であるということを自覚いたしまして、その場合に具えて、二月末から
欠員
が生じた場合には
新規採用
を一切しないこと、どうしても採用しなければならん場合においては、如何なる人事においても、本省の具体的な許可を得ることという通牒を各
地方局
に発しましたところが、各
地方局
におきましても私の考え方を支持してくれまして、早速現場の
各局等
にそうした
趣旨
を徹底させました結果、又
職員諸君
も、
自分達
の同僚が一人でも
犠牲者
になることを少くするということのためには、多少或いはいわゆる労働時間が強化になるような場合であ
つて
も、これを
我慢
に
我慢
を続けまして、
只今
申上げたように
欠員
を補充しないで仕事をや
つて
来て呉れました結果、幸いに八月十二日の
行政整理
に際しましては、一万一千五百人、四万八千人の
整理人員
が、
従業員諸君
の意思に反する
整理
をしなければならん数というものが、
両省
で二万三千十二人で止まつたということは、誠に私もこの
従業員諸君
の御理解に対しまして感謝の意を表しておるような次第であります。以上のような線で
行政整理
を行ないました結果、漸くその後
任意希望者等
の辞令の
発令等
も終りまして、
定員法
の
実施
時期でありまする九月三十日を以て、一応
行政整理
は完了いたしたのであります。併しながらこの
定員法
に基く
定員数
は、九月三十日で結了いたしましたけれども、御
承知
のように、この新らしい、旧
定員
と新
定員
を
第一線
まで配付したのでありますけれども、
第一線
におきましては、或る局は
定員
以上があり、或る局は
定員
以下で非常なる困難を来たすという実情はあ
つたの
であります。なぜそういうことになりますかというと、できるだけ
犠牲者
を少くするというような意味から、その
凸凹
を、
配置転換
によ
つて
運行
することによ
つて
、一人でも
犠牲者
を少くするという線を狙いました結果、
只今
のような
凸凹
がありますので、可成り、極く一部ではございますが、その
定員
の少いために
運行
上困難を来たしておるところがありますが、これは十月一日以来極力
凸凹
を調整いたしまして、
従業員諸君
の
納得
を得ながら、
定員
の多いところは少いところに
配置転換
をするというような
方法
を講じまして、漸次この
凸凹
が調整されつつありまするが、今現在において全部終了したとは言えません。現在でもそういう個所がございますが、これはできるだけ
従業員
の
納得
を得ながら、速かに
定員
の
平均化
、
均衡化
ということを
図つて事務
の
運行
に
支障
ないような
方法
を講じつつあるというような
現状
であります。 更にこの二
省分割
の問題でありますが、六月一日を期しまして
両省設置法
が施行されたのであります。併しながら
電気通信省
の方におきましては、いわゆる従来の非
企業
的の
企業
が
企業
的に改善せられ、従来の非能率的な
企業
が能率的に改革せられ、又従来ややもすれば
官庁行政
のような非常な
大衆
に接しにくい嫌いがございましたものを、できるだけ民主化することによ
つて
、大いに
電気通信事業
の、或いは
郵政事業
の発達を期したいという念慮から生じたものでありまするがために、相当
電気通信省関係
ではそれが
準備
、それが
組織
の
編成
に手間ど
つて行つたの
でありますが、幸いに
郵政省関係
にはそうした
組織
の移動が著しく行なわれません結果、僅か十日、二十日の
準備期間
で大体従前と同じような
事務
をと
つて
来たことは、とることができたことは誠に幸いであると考えておるのであります。 以上のような次第で、結局今
年度
の
予算
も、果して
予算通り
に
收入
があるかどうか、或いは
赤字
が出ないで済むかということの
確然
たる見透しは現在ついておりませんが、私共の
努力目標
といたしましては、若し
歳入
の面において
赤字
ができる場合においては、
歳出
の面において極力これを防ぎながら
現実面
の
赤字
を出さずして真に
独立採算制
の実を挙げて行きたいと考えておるのであります。更に
政府
は
明年度予算
、即ち
昭和
二十五
年度
の
予算
につきまして、一応内定をいたしまして、この
郵政特別事業関係
におきましては、殆んど今
年度
の
予算
と大差ございません。二、三十億殖えておりますが、大体細目に亙りましては今
年度
と同じような
構想
の下に
予算
を
編成
いたしております。ただ御
承知
のように、この戰災その他
老朽等
によ
つて郵便局
の
局舎
が相当低下いたしておりまするので、この改築を、單純な
減価償却
という小さな
金額
だけで
行つたの
ではなかなかはかばかしく参りませんので、何とかして、この際二十億
程度
の見返資金を基礎にした公債を発行して、そうして罹災に
なつ
た
郵便局
の
復旧
、或いは老朽した
施設
の
復興等
を図ろうと考えまして、
大蔵省
とも交渉しましたが、
大蔵省
の方では十億
程度
ならば、結構であろうというので、
大蔵省
と
協議
は付きましたけれども、つきまして
政府
といたしましても、一応この線において内定し、
関係方面
へ
協議
中でございまするが、併しこの案については、今日
ちよ
つと難色があるということも聞かされておりまするけれども、まだ
確然
たる結論は得ておりません。得ておりませんが、とに角我々といたしましては、できるだけ
局舎
の
復旧等
も速かになしまして、よ
つて国民大衆
の
利用
に供したいと念慮いたしておるような次第であります。 尚
郵便貯金関係
につきましては、今年一千億突破というものを
目標
にいたしまして、昨年来継続して
努力
いたしておりましたが、これが予想
通り
非常な能率を挙げまして、昨年の十一月頃には僅か六百億であつたものが、今年の一月一日には七百億、今年の三月末には八百億、今年の九月には九百億、今年の九月二十四日を以ちまして、多年
従業員諸君
が
目標
としておりました
郵便貯金総額
が一千億を突破いたしたような次第であります。 一方
簡易保險事業関係
について申上げますというと、これも今
年度
の
予算
を
編成
するに当りましては、大体二十億を
契約目標
にして進んで参
つたの
でありましたが、
関係方面
では
目標
二十億に置くことは結構であるけれども、大体十五億くらいにやる事が適当じやないかというので、
予算
の作り方もそうした
構想
で作
つて
おりましたが、今日におきましては、すでに二十億の
目標
に対して十七億の
契約
が締結されておりまするので、恐らく本
年度
中には
目標
の二十億の締結というのは可能になるのではないかと存じております。従いまして従来
赤字
を継続して参りました
保險事業
もここもう少しの
努力
によ
つて
は黒字の
特別会計
になすことができると同時に、前
国会
におきましても
両院一致
の
決議
を以ちまして決定されました
保險積立金
の
運用
が、従来
大蔵省
でや
つて
おりましたものが、これを
郵政省
で扱うことになりますれば、これによる
利益
というものを大体八、九億新たに生じて来ますので、こうした八、九億の財源というものは、この
簡易保險事業制度
の
根本精神
に鑑みまして、できるだけ
保險契約者
の負担を軽減するという
趣旨
におきまして、漸次
利益
の配当、或いは
利益
の償還というような方向に向けて、
最小限度
の
保險金
で最大の
保險料
を支拂うという、いわゆる
社会保障制度
の一環としての
簡易保險制度
を理想的に活用したいと念願しながら、
目下双方共
に
努力
いたしておるような次第であります。勿論
日本政府
といたしましては、
国会
の
両院
の満場一致の
決議
でございますから、その線に沿うて
大蔵大臣
といろいろ交渉をいたしておりましたが
大蔵大臣
も私の
意見
に賛成して呉れまして、直ちに
閣議決定
とな
つて
、この
積立金
の
運用
が、
郵政省
に還えするような
措置
を
関係方面
に講じておるのであります。
目下関係方面
で
審議
中でありまして、その成否の如何は直ちに予測できませんけれども、我々はこの好機を逸せず幸いこの
目的達成
にあらゆる
手段
を盡して現在
努力
中であるのであります。 以上が大体
郵政事業
に関する近況、現況でございまして、尚
あら筋
だけを申上げましたから、若し御質問がございましたならば、お答えすることにして、一応私の
報告
を終らせて頂きたいと思います。
山田佐一
9
○
委員長
(
山田佐一
君) 何か御
質疑
はありませんか
ちよ
つとお諮りいたしますが、
委員外
の
小林議員
から
発言
を求められておりまするが、許可することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林勝馬
10
○
委員外議員
(
小林勝馬
君)
只今郵政事業
の詳細なる御
説明
を頂戴いたしまして大体了承いたしました。
最後
に御
説明
がありました
積立金
の
運用再開
に関する問題でございますが、先般の
通信事業
の
復興促進
に関する
決議案
の
答弁
の中にも、
積立金
の
運用再開
を、
昭和
二十五
年度
より
運用再開
するものと見て計算に挙げてあるような
状態
でございますが、今少し
運用再開
に関する詳細なる
現状
を御
説明
願いたいと思います。
山田佐一
11
○
委員長
(
山田佐一
君)
速記
を止めて。 〔
速記中止
〕
山田佐一
12
○
委員長
(
山田佐一
君) では
速記
を始めて。
小林勝馬
13
○
委員外議員
(
小林勝馬
君) 序でにお伺いして置きたいと思いますが、先般の新聞によりますと、
中共地区
の
郵便開始
ということが発表されておりますが、これに関する御
説明
を
一つ
承わりたい。
浦島喜久衞
14
○
政府委員
(
浦島喜久衞
君) 私からお答え申上げます。
中華民国
の戰况の
情勢
によりまして、
中華民国
内の
郵便物
が杜絶えてお
つたの
でありますが、最近
英国
の
香港郵政庁
から、
自分
の方で受取るから
中華民国宛
の
郵便物
を出して呉れという、こういうふうな
連絡
があ
つたの
であります。併し
中華民国
内の
中共地区
に対しましていろいろな問題があると思いますので、愼重に考えまして、
関係方面
の意向を聽いてお
つたの
であります。その後スイスの
万国郵便連合事務局
を通じまして、
英国
から正式にこういう通知があつたからという
連絡
がありました。更に改めまして
関係方面
と打合せまして、大体よかろうということで
再開
をいたしたわけであります。
従つて
これは差出人の
責任
においてそちらが引受ける、その
郵便物
は直接
中華民国
の
郵政庁
との
交換
ではなくして、
香港
にあります
英国
の
郵政庁
で
交換
をする、それから先は
香港郵政庁
において
責任
を負う、こういう形にな
つて
おります。
小林勝馬
15
○
委員外議員
(
小林勝馬
君) 大体了承いたしました。 次に
答弁書
にもありますように、
郵便事業
の
サーヴイス改善
ということは再三再四繰返えされております。先般
浦島局長立会
のあれで御
承知
のことと存じますが、
民間
におきましては相当まだ
郵便事業
に対するいろいろな御
意見
を出されておるようでございます。今後この問題について、
一つ
善処して頂きたいと我々は考える次第でございます。この
郵便事業復興
の
基本方針
の中に、
公益事業
としての
経営面
の刷新を図るというふうに相成
つて
おりまして、例えば
年賀郵便
とか
暑中御見舞
とかこういうものを奬励するというふうに書いてありますが、如何ようなことでこれを奬励され、これの
予算措置
その他はどういうふうにおやりになるものかどうかお答え願いたい。
浦島喜久衞
16
○
政府委員
(
浦島喜久衞
君)
郵便
の
利用増進
につきましては、特に
増收対策
として私共いろいろな方策を考えておるわけでありますが、
戰後
におきまして国内の
経済情勢
或いは又
国民
の生活の著しい変化によりまして、
郵便
の
利用
が減
つて
いることも事実でありますが、その
一つ
の
理由
として考えられますのは、長い間我が
国民
の習慣として季節々々に挨拶を交わすということがあ
つたの
でありますが、これが事実杜絶えましたために、
利用
が減つたためもあるかと存じます。従いまして
郵政省
としてはそういう場合に極力
国民
に呼びかけまして、そういう
便り
を出して頂くということも、
郵便
の殖える
一つ
の
方法
でありますので、従いまして今年の夏でございまして、
暑中見舞
の
勧奬
を極力いたしたのであります。
標語
も、「一枚の
葉書
に托す
夏便り
」というような
標語
を作りまして、各
郵便局
で極力これを
勧奬
いたしました。
戰後
の
状態
からいたしますと、今年の
暑中見舞
の数は
相当数
に
上つたの
であります。尚、後程御
審議
願うことにな
つて
おりまする
年賀状
の問題、
年賀状
の差出しの
勧奬
、こういうことも極力いたしたいと、こういうふうに考えておるわけであります。
山田佐一
17
○
委員長
(
山田佐一
君) もう外に御
質疑
はありませんか。それでは後にいたします。
山田佐一
18
○
委員長
(
山田佐一
君)
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
、これを
議題
に供します。つきましては先刻お諮りをいたしましたが、
厚生委員
との
連合委員会
に移しまして御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
19
○
委員長
(
山田佐一
君) それでは
厚生委員
の方の御
出席
を求めます。
渡邊甚吉
20
○
渡邊甚吉君
厚生委員
の方が来られる前に、
郵便物運送委託法案
の
提案理由
の
説明
を先に聞いたらどうですか。
山田佐一
21
○
委員長
(
山田佐一
君) それでは議事を変更いたしまして、
厚生委員
の
諸君
の御
出席
前に、
郵便物運送委託法案
について御
審議
を願います。
大臣
の御
説明
を求めます。
小澤佐重喜
22
○
国務大臣
(
小澤佐重喜
君)
只今議題
となりました
郵便物運送委託法案
の
提案理由
を御
説明
申し上げます。
郵便物
の取集、
運送
及び
配達
は、
郵便業務
の一部をなすものでありまして、
事業独占
の
建前上国
において自らこれを行うことが、一応期待されるのでありますが、
国有鉄道
及び
地方鉄道
によ
つて郵便物
を
運送
する場合のように当然これらの
運送機関
に
郵便物
の
運送
を
委託
する必要がある場合、又
自動車等
を
郵便物
の
運送
に使用する場合、若しくは
山間へき地
における
郵便物
の取集、
配達
の作業の如く
事業
の
経済的経営
の観点から
民間運送業者等
にこれを
委託
するのを適当とする場合が少なくないのであります。 しかして、
郵政大臣
が
郵便物
の
運送
を
委託
する場合に関する
法律
としましては
鉄道船舶郵便法
(明治三十三年
法律
第五十六号)があります。しかしながら、同法はその
規定
の
対象
が、
地方鉄道法
による
鉄道運送業者
及び商法による
船舶運送業者
に限られておりまして、
自動者運送業者等
その他の
運送
を行う者に及ばないばかりでなく、
運送
を
委託
する場合、及び
委託
する
方法等
についての
規定
に欠け、又同法に定められております
料金率
も現下の状勢にそわないのであります。 従いまして、
鉄道
、
船舶
のみならず、
自動車等
のあらゆる
運送機関
の
利用
についても
規定
するとともに、
運送委託
の場合、
委託
の
方法
及び
委託
の内容につきましても早急に
規定
する必要がありますので、ここに本
法律案
を提案した次第であります。 本
法律案
に
規定
してあります、主要な点につきまして、申し上げれば次の
通り
であります。
先づ
第一に、
郵政大臣
が
郵便物
の
運送
を他に
委託
することができる場合の
條件
を明らかにしたことであります。如何なる場合に
委託
することができるかと申しますと、
委託
により
業務
を運営することが、
郵政省
の直営とするよりも
経済
的であり
郵便物
の
運送
上
支障
がない場合であります。 第二といたしまして
郵便物
の
運送
を
委託
する
方法
を
規定
いたしたのであります。
運送
の
委託
は
契約
によることにいたしてありまして、しかも
契約
は
競争
によることを
原則
といたしております。しかしながら、
競争
に応ずる者がないなどの
理由
によりまして、
競争契約
によることができなかつた場合、或は、
鉄道
又は
軌道
を使用する必要がある場合等におきまして
当該区間
にその数が二以上ないときは
随意契約
によることができるように
規定
いたしてあります。 しかして、
鉄道軌道
その他の
一般運送事業者
が、
郵便物
を
運送
する場合における
運送料金
は、
一般
には
郵便物
の
運送原価
に公正妥当な利潤を加えた
金額
を
基準
とし、その
資本金
を
政府
が全額出資する
運送事業者
及び
地方公共団体
については、その
事業者
の性格上
郵便物
の
運送原価
のみを
基準
とすることといたしてあります。なおこの
基準
の設定にあたりましては、公正を期するため
運輸大臣
があらかじめ
郵政大臣
に
協議
して
運輸審議会
にはかり決定することといたしてあります。 第三に、今申し上げたように
郵政大臣
が
契約
によろうといたしましても
運送事業
を営む者が
契約
に応じなかつた場合には、
郵便物
の
運送
をどうしても確保しなければなりませんから
最後
の
手段
として
鉄道軌道
その他特に指定した
一般運送業者
に対して、
郵便物
の
運送
及び
運送
に関して最低限度必要な
事項
を要求できるようにいたしてあります。しかして
郵政大臣
の要求に基いて
郵便物
の
運送
をし、又
施設
若しくは役務を提供した
運送業者
に対しては、さきに申述べました
郵便物
の
運送料金
の
基準
に基いて
補償金額
を決定する等正当な
補償
を行うことといたしてあります。 第四といたしましては、
郵便物
の安全、正確且つ迅速な
運送
を確保するため、
郵便物
の
運送
を行う者に対して例えば
郵便物
の
運送
途中において事故の発生した場合
郵便物
の保護、その他必要な
措置
をとらなければならない等
郵便物
の取扱上守るべき義務を
規定
いたしてあります。 以上申し上げましたが外、所要の罰則を
規定
いたしまするとともに、附則におきましてこの
法律
の
施行期日
を定めるとともにこの
法律施行
に際して必要な
経過的措置
を
規定
いたしてあります。 以上
本法提案
の
趣旨
及び
法案
の大要を御
説明
申し上げた次第でありますが、何とぞ充分御
審議
の
上速
かに御賛成下さるようお願いいたします。
渡邊甚吉
23
○
渡邊甚吉君
本
法案
の
質疑応答
は次回に譲りまして、先程了承せられました
厚生
との
連合委員会
に移されんことを提案いたします。
山田佐一
24
○
委員長
(
山田佐一
君) さよういたします。
連合委員会
に移ります。ついては本
委員会
は
暫時休憩
をいたします。 午後二時八分
休憩
—————
・
—————
午後二時四十八分
開会
山田佐一
25
○
委員長
(
山田佐一
君) それでは
休憩
前に引続きまして本
委員会
を
開会
いたします。 別に御
発言
もございませんようですから、
質疑
はつきたものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
26
○
委員長
(
山田佐一
君) 御
異議
ないものと認めます。
中村正雄
27
○
中村正雄
君 本
法案
については討論を省畧して直ちに採決に入ることの
動議
を提出いたします。
山田佐一
28
○
委員長
(
山田佐一
君)
中村
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
29
○
委員長
(
山田佐一
君) 御
異議
ないものと認めます。
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
を、原案
通り
可決することに賛成の方の御
挙手
を願います。 〔
総員挙手
〕
山田佐一
30
○
委員長
(
山田佐一
君) 全会一致でございます。よ
つて
本案は原案
通り
可決すべきものと決定いたしました。 尚、本
会議
における
委員長
の口頭
報告
の内容は、本院規則第百四條によ
つて
、予め多数
意見
者の承認を経なければならないことにな
つて
おりますが、これは
委員長
において本案の内容、本
委員会
における
質疑応答
の要旨、表決の結果を
報告
することとして御承認願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山田佐一
31
○
委員長
(
山田佐一
君) 御
異議
ないものと認めます。それから本院規則第七十二條によりまして、
委員長
が議院に提出する
報告
書につき多数
意見
者の署名を附することにな
つて
おりますから、本案を可とされた方は順次御署名を願います。 多数
意見
署名 渡邊 甚吉
中村
正雄 大屋 晋三
山田佐一
32
○
委員長
(
山田佐一
君) 署名洩れはございませんか……署名洩れはないと認めます。 では本日はこれを以て散会いたします。 午後三時散会
出席
者は左の
通り
。
委員長
山田 佐一君
理事
中村
正雄君 渡邊 甚吉君
委員
大屋 晋三君
委員外議員
小林 勝馬君
国務大臣
郵 政 大 臣 電気通信
大臣
小澤佐重喜
君
政府委員
郵政
事務
官 (郵務局長)
浦島喜久衞
君
説明
員 郵政
事務
次官 大野 勝三君