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河野正夫君 いや私の言うのは
役員ばかりじやないのであ
つて、例えばそれが仮に
学生であ
つても、ときにと
つては第三者であ
つても、或る種の必要がある場合には閲覧の求めに応じ得るくらいにする方が、公共性という
意味においていいのじやないかと思うのでありますが、今まで従來
私立学校がいわゆる
学校屋というものの経営になるという風評がしばしばあ
つたのであります。もう有力な立派な
学校はそうではないとしましても、その途中においてか或いは又
設立早々の内容の余り充実しないような
学校においては、しばしば
収益事業のための
学校を営んでおると言われる時代もあ
つたのであります。今日は全然
私立学校の経営難の時代ですからそういうことはありますまいけれども、併し今日と雖も名目は一族ではない、他の人々が
役員の位地に就いて、如何にも公共性のあるような形で運用されておりながら、併し一般職員などの給与を非常に低くして、一族と見らるる人人の方面にその金が流れ込んで行くというようなのが、
学校騒動の非常に大きな原因であ
つたことがある。そういう
意味ではつまり限定はされてもいいが少くとも或る種の公開ということが必要ではないか。そういうふうなことによ
つて不正な運用が避けられる、こう考えますが如何でしようか。