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説明員(安田善一郎君) 補足して、御参考になるくらいの
説明として聽いて頂きたいのですが、大蔵大臣がどうおつしや
つたか、正例なことは聞いておりませんので、その
意味との関連では御
質問に応じ得ないかと思うのでありますが、
食糧管理特別会計は、二十三
年度末におきまして、
従つて本年の三月末になりまして、その前年ずつと続けて、例年の継続として、百二十億の
赤字があるのではございません。二十三
会計年度だけを捉えますと百二十四億ばかりになるのであります。その
内訳の主なるものは、公団未納金、これは約六十三億の筈でありますが、これは前
年度は公団の人件費、事務費は国庫の交付金を出しまして、そうしてその公団が販売マージンから得らるべき見返りの引当金は、交付金にな
つて、国庫に納付することにな
つてお
つたのでありますが、国庫の交付を止めまして、
政府の米等を売りました代金の延納で、
食糧公団だけは
措置することになりましたために、公団の人件費、事務費のあと半分は、
食糧特別会計が貸した形にな
つております。
従つてこれは本
会計年度中に返さるべきものでありまして、その残余が早場米奨励金の超過が予定よりうんとありましたので、約二十一億くらいであります。その外農業保險の支払について、食管会計が共済保險の特別会計に繰入れるものが
不足いたしまして、その
不足が五億、芋の超過、特に切干しの超過が二億以上も出まして、三十五億、その公団
関係以外の分が
赤字と言えば
赤字であるわけであります。併しながら
補正予算或いは将来の米価の予定或いは本
会計年度末において赤か黒かとか、どう処理するかということは、別個の問題でありまして、それを御
質問にな
つておると思うのでありますが、その
関係におきましては、
赤字の百二十四億出ました前
年度末におきましては、或る
程度の黒字が出ておるのであります。その黒字を繰入れるとか、或いは四月に
消費者価格の改訂を主要
食糧に行いましたので、その
ベースだけでは若干の収入増もありました。それから大蔵大臣の御
説明もあ
つたと思いますが、本年産の米価はパリテイー指数一五六で仮改訂しましたのに応じまして、借入代金も違いますれば、又それに伴
つて保管料とか、集荷手数料とか、運賃とかいろんなものが変
つて参ります。その
関係の諸経費を全部集計いたしまして、そしてどれだけ今後
配給する主要
食糧では経費が要るであろうか、こういうことを再検討いたしまして、
消費者価格を従来の
価格にいたしますれば、
赤字がどうなるか、その
赤字を
年度末に消そうといたしますれば、何ぼ
消費者価格を上げなくちやあいかんかということをこれから決めるのであります。併し
補正予算におきましては、原則が、来年三月の本
会計年度末におきましては収支のバランスを合せる原則でありますので、
従つて一月頃を目途にして約一割の
消費者価格の値上げをすれば、
昭和二十四
会計年度を通じまして
赤字は皆消えてしま
つて収支のバランスは合う、そういうことにな
つておるかと思います。