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政府委員(
溝淵増己君)
警察電話の、
有線電話の
移管の問題について、
警察側の気持を
お尋ねに
なつたかと存じますが、実は
警察電話の問題は、無論無電その他電送或いは模写電信その他を使
つておりますが、何と申しましても、
通信は
有線電話になりまするし、その
有線電話を立派に確保するということは、
警察の実は生命の問題でもあるわけでありまして、相当我々関心を持
つておるものでありますが、何しろ十万キロ以上に亘る
有線電話、これが相当古くな
つております。戰争中修繕も全然しなかつたというような
状況でございまして、終戰後可なり努力をいたしましたが、なかなかうまく行かないのでございます。そこでどうしたらよいかということから、関係方面その他の方の、御指示と申しますか、勧告等がありまして、当時の
逓信省に
移管してやつた方が費材その他技術の面から申しましても、有利ではないかというようなことでありました。我々もいろいろの面を考察いたしまして、
警察で果して現在の
警察の技術、又
警察の今までのやり方等から、完全に直せるものかどうかという
一つの疑問を持ちまして、たまたまそういう議が、
逓信省移管の問題が議とな
つて出ましたのであります。そこでいろいろ考察した結果、むしろこの際
逓信省に
移管してや
つて貰つた方がよくなるのじやないかというように
考えて
移管に賛成したわけであります。
逓信省としても、可なりこの
電話を受取ることは問題があつたようでありますが、昨年の八月に閣議決定で解決をいたしましたが、その後の
状況は昨日来申上げておりますように、
一級線、二級線の
線路の改修は非常によくな
つておるのであります。それから三級線、四級線はまだ十分とは言えませんが、今後
電通省の方面におきまして、非常な努力でや
つて頂くようになりますれば、これも又数年ならずして改善されるのじやないか。こういう面からこの
移管によりまして、着々
警察電話が改善されるだろうということを御期待しておるわけであります。