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説明員(
石川東吾君) いろいろ私の仕事の
やり方について御批判がありましたが、悪いところは改めて参りますが、悪くないところは従来
通りや
つて参るつもりであります。それで今の補給給金の問題について御意見がありましたが、この
補給金は九月の十六日の閣議で以て決定を見まして、その後物価庁といろいろ交渉中でありますが、大体今まで数字的の点についても一応の見透しを得ておるわけであります。閣議の決定は綿絲とマニラ麻と、それからラミーとタンニンエキスとワツトルバートと、この五品目に対し、第三
四半期までの分に対して出す、物価庁といろいろ交渉の結果、大体四十五億程度のものが出ることにな
つておるのであります。
水産庁の要求は、
補給金はこれは
漁業の経営上非常に響くから本年度一ぱいの分、つまり今年の四
四半期の分まで出して頂きたい、こういうことで再三物価庁、経済安定本部、大蔵省と折衝しまして、相当大きな
会議を三回ばかり開きまして、一遂にまとまらないので、止むを得ずそれぞれ所管の大臣にその政治的の折衝を
お願いして、それで第三
四半期までということに決
つたわけであります。それで、そのためにいろいろ災害復旧用に対するものに対しても出ないし、又
只今のこれから操作しようと思うものは全部
補給金がはずされるとこういうことになるわけであります。前の
引揚者の
割当の分がその
関係以外の分に行きましたものは、その
地方においてはその当時は一応
引揚者の
関係には適当な出すところがなか
つたのだというので恐らく
一般の
漁業者に出したのではないかと思いますが、その後いろいろ
引揚者の数その他の情勢の変化がありましたので、今回そういうものを元に戻すということにしたのでありますが、その間たまたま今のような
補給金の問題、
水産庁の主張が敗れまして、大蔵省と妥協的な案として、第三
四半期までということになりましたので、甚だ残念ながらこの分については、やはり今後のものについては
補給金が出ないということにな
つたのであります。
大蔵省の主張は第二
四半期までにして、第二
四半期で打切りにしよう、
水産庁は第四
四半期にして貰いたい、こういうことで政治的に中間的の案が決ま
つたわけであります。