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1949-12-03 第6回国会 参議院 議院運営委員会 第20号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十二月三日(土曜日)    午前十時開会   —————————————   委員の異動 本田委員小林勝馬君、山下義信君、島 村軍次君、奥むめお君及び加賀操君辞 任につき、その補欠として岩木哲夫 君、下條恭兵君、宿谷榮一君、宇都宮 登君及び岩本月洲君を議長において指 名した。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○国鉄職員給與改訂に対する仲裁委  員会裁定に関する緊急質問の件 ○憲法改正に関する陳情(第百二十七  号) ○観光に関する委員会常置陳情(第  百二十八号) ○吉田民主自由党総裁談話に関する  件 ○国会法第五十六條の三の規定による  農林委員会中間報告に関する件   —————————————
  2. 高田寛

    委員長高田寛君) これより議院運営委員会開会いたします。  緊急質問の件、お諮りいたします。
  3. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 社会党内村清次君から、国鉄職員給與改訂に対する仲裁委員会裁定についての緊急質問要求大臣国鉄総裁運輸大臣大蔵大臣労働大臣で、時間は十分間という御要求が出ております。この緊急質問を御承認になるかどうかをお諮りいたします。国鉄総裁政府委員じやございませんで……
  4. 門屋盛一

    門屋盛一君 大体一応この会期のない日に、所定の緊急質問を非常に制限した今日からいえば、緊急質問というのはおかしいような気がするけれどもですね、社会党の方がお分りになればお答えを頂きたいのでありますが、これは予算委員会その他で質疑が十分質せなかつたのですか。
  5. 中村正雄

    中村正雄君 御承知のように昨日改訂案が出ておるのでありますが、改訂案に関しての緊急質問というのですが。    〔「これが本当緊急質問だ」と呼ぶ者あり〕
  6. 門屋盛一

    門屋盛一君 私は機宜を得た緊急質問として許した方がいいのじやないかと思う。    〔「これは許すべきだ」と呼ぶ者あり〕
  7. 高田寛

    委員長高田寛君) では緊急質問を許すことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  8. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさようにいたします。
  9. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) これを上程する時期のことについては小委員会の問題でございますが、次の小委員会のときに……
  10. 中村正雄

    中村正雄君 大臣要求するのだから午前の会議では無理だと思いますので、午後の会議に……   —————————————
  11. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に陳情が二件ございます。これをお諮りいたします。内容ちよつと。
  12. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 憲法改正に関する陳情陳情書東京都台東区御徒町三ノ二一世界連邦建設同盟内稻垣守克、「武器を捨て平和を宣言した日本は、世界が恒久平和であることによつてのみ存在するのである。しかして世界の恒久平和は、世界一つ法治体制下におく世界連邦とするほかなく、これは人類進化の必然の帰結であるから、すみやかに憲法を改正して世界連邦参加体制を採られたいとの陳情。」  次に観光に関する委員会常置陳情陳情者東京都千代田区丸ノ内一ノ一社団法人全日本観光連盟專務理事武部英治外四名、「観光事業は国際間の理解を促進すると共に、多額の貿易外収入を獲得し、経済再建に大きな役割を果すものであるが、事業振興のためかねて参議院においては観光小委員会を設置して関係事項審議を進められているが、近時来訪外客観光收入が増加しているにかかわらず、国内の受入施設外客誘致宣伝等は不充分であるからこれらの改善充実を図り、国家的重要使命を持つ観光事業の円滑なる振興を促進するため、参議院内に観光に関する委員会を常置せられたいとの陳情。」
  13. 高田寛

    委員長高田寛君) これは今お耳に入れただけで直ぐにどうするということもどうかと思うのですが、又今日あとにも機会があると思いますから、一応これを皆さんのお耳に入れておいてお考え願つてあとで御審議を願うことにいたしたいと思いますので御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさようにいたします。  外に御発言ございませんか。それでは暫時休憩いたします。    午前十時四分休憩    ——————————    午後八時三十八分開会
  15. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を再開いたします。  先程中村君の御要求総理出席を求めて置きましたが、出席できないというような事情があつて、代つて官房長官出席しておりますが、御質問がございましたらお願いいたします。
  16. 中村正雄

    中村正雄君 この会期末になると招かざる官房長官がいつも顏を出してどうもおかしなことになるのですが、本日総理出席要求いたしましたのは、御承知と思いますが、本日の正午に発表されました吉田総理の談につきまして、納得できない点があるので質問いたしたいのでお呼びしたわけですが、総理が出られないと言つて官房長官おいでになつておるので、(「資格なし」と呼ぶ者あり)先ず第一に官房長官にお尋ねいたしたいのは、何故総理出席できないか、その理由を第一にお聽きしたいと思います。
  17. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 総理は、実は御承知通りずつと風邪を引いていたのを押して出ておりましたが、昨夜来工合が悪うございまして、本日は午後からずつと休んでおるような状態でございます。従いまして出席いたしたい心持には燃えておる次第でございまするが、出席いたしかねるから皆様によろしく申上げて呉れ、こういうことでございますから悪しからず御了承の程ひとえにお願い申上げます。
  18. 中村正雄

    中村正雄君 この前の第五国会末期の日も、そういう事情で、総理病気に突然なられましてああいう混乱を生じた。又本国会末期にも総理病気で出られない。人の身体であります関係病気は止むを得ないかも知れませんが、いつも国会末期になると総理病気ということは、余りにも偶然が重なると我々としても納得でき難いということは、誰しも否定できない事実だろうと思います。従つて我々が最も大事な本国会で、而も政府が最も通して欲しいといつて懸命の努力をしておるような法律案が、今参議院審難経過中にあるに拘わらず、どういう病気分りませんけれども、総理が書から出席しないということにつきまして、一応官房長官政府代理としておいでになつておるわけですがそれに関してどういう責任を感じておるか、一応官房長官からお聽きしたいと思います。
  19. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 総理は、本国会におきましては、御承知のごとく病理的、生理的の関係で休んだのは今日が初めてでありまして今までけ渉外関係等において止むを得ず欠席いたしたこともございますが、ずつと知の方から見ますと勉強して呉れておりまして、私といたしましては、本日は中村さんのお説の通り最終日でもございますし、十二時までは議案の経過等を見るのが総理としては当然である、そう心得ております。総理もその心持は十二分に持つておりまして、非常に審議経過についても憂慮いたしておりましたが、工合が、ずつとこの十日以来風邪を引いておりましたにも拘わらず、自分の病気が原因で休んでは申訳ないというわけで、出席要求される所は総て出席いたしておりました。私が総理の欠席について陳弁をして歩かんならんという場面は、本国会においては今まで一つもなかつたわけであります。ところが最終日の本日、弁解いたさなければならんということは、私といたしましても、政府といたしましても、恐縮に存じておる次第でありますが、病気のことではございますし、肝腎の総理自身が非常に恐縮に存じておりまして、悪しからず皆様に申上げて頂きたいということでございますから、先程申上げました通り皆様に謹んで御伝言申上げますと同時に、政府といたしましても恐縮に存じておるということを、重ねて申上げる次第でございます。
  20. 中村正雄

    中村正雄君 念のためにお尋ねしますが、病気でどこで休養なさつておるわけですか。
  21. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 只今大磯へ参りまして、臥床いたしております。
  22. 中村正雄

    中村正雄君 一応私納得できない点は、国会が本日最後の日であり、どういうことが起るか分らないというときに、晝までおられて晝から大磯帰つて休まれるということであれば、何故東京官邸もあるわけですから、万一の場合には病躯をおして出て来なくちやいけない責任ある総理が、東京を離れて大磯で休むという点は我々は納得できない。これに対して官房長官はどう考えるか、お聽きしたいと思います。(「同感」と呼ぶ者あり)
  23. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) お説一応御尤もでございまするが、お医者勧めによりまして、大磯で休養した方がよろしい、というのは(「答弁にならん」と呼ぶ者あり)十日以上風邪を押して今度は出ておりました。私としても総理はよく出て呉れておるというふうに感心と申しては何でございますが、本当に押して出て実れておりまして、私共は弁解をすることも要らないで、喜んでおつたような次第でございます。今回はお医者勧めによつて大磯で休養したがよろしいというわけで、大磯に参りまして休養いたしております。行くや否や直ぐ臥床いたしておる次第でございます。
  24. 中村正雄

    中村正雄君 官房長官から奇怪な言葉を聞くわけですが、大磯帰つて休養しなければいけないという理由が、医師の勧めとおつしやいますけれども、一国の総理ともあろう者が、どういう用事ができるか分らない、而も場合によつては一命を捨ててもやらなければならない用事ができるかも知れない場合に、東京官邸を離れて大磯で休むということが、病気のために休まなくちやならない、大磯でなくちや保養ができないということは、これは口ではいろいろ理窟が付くかも知れませんが、官房長官の言が国民を納得させるだけの理由があると自信を持つて答えられるかどうか、もう一度お答え願いたいと思います。
  25. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 只今申したところで御了承を願いたいと思います。
  26. 中村正雄

    中村正雄君 衆議院の情勢を聞きましても、総理出席ができない関係議員その他が待つておるという状態なんですが、ただ今おられない総理の来るまで待つということも、これはあと僅か三時間余りしかないときに、参議院としては採るべき策ではないと思うわけですが、一応お尋ねしたいのは、総理大臣出席できないときに、官房長官総理に代つて参議院運営委員会に対して責任を持つて答弁できる自信があるかどうか、一応それをお尋ねしてから、御質問申したいと思います。
  27. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 不肖代りまして、責任を持つて御答弁でき得る限りいたします。
  28. 中村正雄

    中村正雄君 一応私総理に対して質すべき点を、官房長官に質したいと思いますが、外に総理の不出席について、外の委員からの質問もあると思いますので、それが済みましてから質問いたしたいと思います。
  29. 佐々木良作

    佐々木良作君 今の問題と関連して御質問したいと思います。総理はいつ、どこで、何時頃に此処には出席できんということを言われたわけですか。参議院運営委員会出席できないと言われたのは、どこで何時頃言われたんですか。
  30. 増田甲子七

    国務大臣増田甲子七君) ちよつとお待ち下さい。大磯から電話が来ておりますから……
  31. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと速記を止めて。ちよつと休憩いたします。    午後八時四十七分休憩    ——————————    午後八時五十九分開会
  32. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは休憩前に引続いて再会いたします。何か御質疑か何か……
  33. 佐々木良作

    佐々木良作君 私質問をしてあるのですが……
  34. 高田寛

    委員長高田寛君) 御質問の趣旨が違うといけませんから、もう一応御質問願います。
  35. 佐々木良作

    佐々木良作君 総理が来られないということは、総理からいつ、どこの場所で。参議院議運に来られないということを言われたかということです。何時頃……
  36. 増田甲子七

    国務大臣増田甲子七君) 六時頃だと思います。これは電話をいたした次第であります。こちらからの要求があると、私共が大磯に立つたということを知つたのは三時過ぎでございます。それから向うへ着かれたのが六時頃でございまして、そのときにこちらから電話をかけて要求がありましたから、それで六時頃、恐らくちよつと過ぎたと思いますが、参議院に対しまして総理出席する筈でございましたけれども、出席いたしかねることにな力ましたとこういう御返事を私共の総務課長からいたした次第でございます。
  37. 佐々木良作

    佐々木良作君 六時頃向うから御連絡があつたのですか。
  38. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 只今申上げました通り、こちらから長距離で呼んでいたわけでございます。その後丁度出ましてそういうお話に対して……
  39. 佐々木良作

    佐々木良作君 そうしますと最初官房長官は、本来ならこういう大事なときだからずつとおらなければならんが、医者の説に従つて向う行つた方がいいということでやつたということであると、そうするとそのときはまだ出んでもいいという感じになつておられたのですか。
  40. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 向う参つたのは三時過ぎに参りました。お要求もありましたし、又衆議院等の招請もございましたので、私は長距離電話をかけました。丁度向うに着かれておりまして、出まして、各般の状態を申上げて御出席を願う。議院においても出席要求するということで、出席を重ねて要求いたしたところが、そういう返事です。
  41. 佐々木良作

    佐々木良作君 そうすると官房長官自身は、総理大磯に帰られたのだから、必要があれば又こちらへ出て来れる程の健康状態と考えておられるのですか。
  42. 増田甲子七

    國務大臣増田甲子七君) 客観状勢とその他の関係上、無理をしても出て来て頂いたらどうでしようということで、その意味で重ねてお電話をいたした次第であります。
  43. 佐々木良作

    佐々木良作君 今の問題に関する限り一応私の質問を打切ります。  あの中村君の方から、晝発表された首相の問題について出かかつておりましたが、その内容に入るならば、その前にこれは吉田民自党総裁ということになつておりますから、今中村君から官房長官吉田総理代理としてやられるかどうかということを問われましたけれども、吉田総裁ということになつておりますから、私はその問題に入る前に民自党廣川幹事長総裁代行をされるか、或いは中心の仕事をされていると思いますから、廣川幹事長参考人証人かの形式で以て呼んで頂きたいという動議を提出いたします。
  44. 左藤義詮

    左藤義詮君 廣川幹事長は八時十五分頃か、ちよつと前に大磯の方に出発をいたしまして途中でございますが、佐藤政調会長が誰か代りの者をお呼びいたしたいと思います。
  45. 佐々木良作

    佐々木良作君 それならば、今幹事長東京におられないということならば、これは幹事長に云々と言つても無駄ではないかと思います。併し政調会長ではちよつと困ると思います。政調会の問題でなく、総裁代理として発表したという話もありますから、総理はつきり出られるか出られないか、或いはその内容に入るまでに、幹事長帰つてからでもいいからそれを決めて頂きたい。
  46. 左藤義詮

    左藤義詮君 幹事長帰つてからと申しますと今途中でございますから、連絡がしにくい、向うまで行つて又帰るとすると時間がございません。幹事長代行としては副幹事長もいるし、或いは星島総務会長もおりますので、総裁を補佐するという只今の御発言意味から申せば、そのいずれかに一つ承認頂きたいと思います。総務会長の方が幹事長よりは、私共の方では総裁を補佐する点において上位にあると思つております。ぜひ御承認を願いたい。
  47. 佐々木良作

    佐々木良作君 特に私幹事長をお呼びしたいのは、よく分りませんけれども、伝え聞くところによると、この総裁談発表されたということについて、廣川幹事長の口から出たということを聞いておるのです。だからこれに直接関係された廣川幹事長をお願いしたいというわけです。
  48. 左藤義詮

    左藤義詮君 ちよつと党内のことを申上げますが、代行といたしましては、幹事長だけでなく佐藤政調会長関係いたしておりますので、若しその当該事項についてでございましたら、総裁代理として佐藤政調会長、或いは尾島総務会長、いずれでも一つお呼び下さることでこの際お進め頂きたいと思います。
  49. 鈴木清一

    鈴木清一君 実は総裁に来て頂いてお話を聞くのが本当だ。ところが総裁が今のところ来て頂けないという状態であるから、では発表したところの人に来て貰つたということになつたのだから、若し幹事長が来られないということなら、この問題は別になつて来る。どこまでも総裁廣川さんか、発表した直接の八が来る以外にはない。それだけの重要性があればこそこの問題が議院の議題になつているというわけをすでに皆さんがお分りかと思うので、この点を理解して頂けば外の人ということに我々が賛成するわけがないということはよくお分りになると思う。それ程重要性がある問題だと我々が思えばこそこここで取上げておるのだ。
  50. 左藤義詮

    左藤義詮君 只今鈴木委員から誠に御尤な御発言があつたのでありますが、先程申上げましたように、佐藤政調会長廣川幹事長と一緒に關與しておりますので、その点の事情は十分御説明できると思いますが、何分廣川幹事長は現在途中におりますので、大磯に着いて又それより戻すという時間はございませんので、その点は発表に関與して、その間の事情証人或いは参考人としてお呼び下さるならば、それに該当する者がおりますので、一つそれで御承認を願いたいと思います。
  51. 鈴木清一

    鈴木清一君 今廣川さんが向うへ行かれておられるのは、衆議院でも総裁要求し、参議院でも要求しておるという点について、ただ電話だけではまずいので、恐らく党の最高指導者といいますか、労務を與る幹事長が呼びに行つていると我々は解釈する。そういたしますと、大磯から帰つて来られて若し総裁が来られなかつたら、幹事長からその答えを聽くなり、そのことの済むまでこの問題は審議しないでおいた方がよい。
  52. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと、大臣政府委員以外の今のような方を呼ぶには、この委員会の結局決議によつて呼ぶということになつておるのであります。如何でございましようか。
  53. 門屋盛一

    門屋盛一君 お諮り方が違つたと思うのです。先程佐々木委員の方から証人を呼ぶという動議の出たことに対して何ら異議がなかつた。それによつて與党であられるところの民自党からも代りの人が参られたらどうかという発言が出た。それを今更動議を諮り直すなんとかいうことは、これはちよつと解せないように思う。
  54. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと私の言葉が足りないのでございますが……
  55. 門屋盛一

    門屋盛一君 言葉が足りないのじやない……
  56. 高田寛

    委員長高田寛君) ここに今の具体的に誰を呼ぶかという問題について、いろいろ星島総武長がよいか悪いかとか、佐藤政調会長がよいかどうかといういろいろな御意見が出ておりますので、何とか私はまとめを付けたいと思うので言つておるのです。
  57. 左藤義詮

    左藤義詮君 只今動議は事実不可能だから、証人を呼ぶか呼ばないかについては異議がありますから、まだ動議は決まつたものじやないと思つております。
  58. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと休憩いたしましよう。    午後九時十一分休憩    ——————————    午後九時四十八分開会
  59. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を再開いたします。ちよつと整理の都合上、議員報道関係者及び直接事務担当者以外の方の傍聽は許可しないことにいたしましたので御了承願います。
  60. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 その直接事務担当者というのは……
  61. 高田寛

    委員長高田寛君) それで只今お申出もありまして、各会議連絡の方の一一、二名は差支ないということにお取計らいいたします。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは一つ前から引続きまして、証人として誰を呼ぶかという問題を引続いてお諮りいたしたいと思います。
  63. 佐々木良作

    佐々木良作君 私から緊急にお願いしましたから、うちの会派状況から申上げたいのですが、誰かにまとめようと思つてつたのですが、ともかくも総理幹事長に出て呉れという強硬な連中と、仕方がなければ仕方ないじやないかというのと、そのままの恰好で、始まるというので、そこで私はここで皆さんと御相談して決めたいと思つております。
  64. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今日の晝の総理声明は、議会の審議権に対する大きな挑戦だと思うんです。口に民主々義を唱えられるけれども、我々の審議し、それに賛成し、そして或いは否認するという権限に対して、民主々義という言葉を以て逆に非民主的な兆戰をしておられること。第二に講和会議とか、或いは講和その他のそういうような政策上の、この日本政策の破算、失敗ということが恰かも野党責任であるというような形で述べておられるということは、代人の方から聽く問題でなく、これは直接どうしてもこういう重要な国政の、国会運営に対する根本問題でありますから、僕は総理が来られるまで休憩したらいいと思う。
  65. 板谷順助

    板谷順助君 総理総裁は同一人でありますけれども、あの談話総裁談発表されておりますので、総理は御承知通力病気で引込んでおられるし、まだ幹事長はおらんというから、民自党の、その党の佐藤政調会長というような人を参考人として呼ぶならばそれを呼んだらどうです。
  66. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何でしよう。
  67. 鈴木清一

    鈴木清一君 私は今のに反対なんです。図らずも佐々木君は会派のことをお述べになられたのですが、先程私はここで申上げたと同様に、これの発表内容に対しましてはあと十分質疑の時にお尋ねしたいのですが、相当我々は野党としての重要性を考えておりますので、総理或いは廣川幹事長出席を是非求めたい。又総理なり発表された責任者が出て説明をしない限り、なかなか納得の行く問題ではないと思いまするので、どこまでも総理廣川幹事長の御出席を求めます。
  68. 門屋盛一

    門屋盛一君 民主党におきましては、休憩中に議運状況報告しましていろいろと協議して参つたのでありまするが、私が官房長官の言を縷々報告したのでありますが、我が党はこの重要な時期に、殊に本国会予算の次に重要問題になる食糧法審議の最中に、而もかくのごとき声明をなさつて、我が国の民主主義を唱えられ、国会審議権を云々されるような総理が、官房長官はどうおつしやつても、東京を離れて大磯に行かれている筈はない。この点をもう少しはつきり確かめて貰いたい。総理おり場が分つて、このことを先決問題で決めなければ……、とにかく各党、この国会に対して総理は重要な挑戰をされておるのでありますからこれをやらなければならん。それからこの問題を議運で取上げるということは、参議院全体の議事運営状態から見まして、この議運総理出席されて釈然として了解かできるような御説明があるならば、申込んでありますところの緊急質問をやらなくても済むかも知れないし、そうすれば参議院全体の運営上から言えば、運営委員会総理出席されることが一番議事をスムースに進めることになるので、議運総理出席要求したのであるから、どう考えて見てもあれだけの人が、これだけの声明をなさるだけの方が東京を離れて大磯に行かれる筈はないと思うのでございます。どうでしよう。(「その通り」と呼ぶ者あり)  それからもう一つ附け加えますと、ここで議運で暇を入れている間にも、問題の食確法に対しては農林委員会が愼重に審議を進めておるのでありますから、何ら民主党としては審議権を放棄してもいなければ、審議の妨害をしているわけでもないから、政府声明に対しては質すべきだけ質して来いというような決議を、受けて来たような次第であります。
  69. 左藤義詮

    左藤義詮君 総理の不在につきましては、官房長官報告の御審議を願いたいと思います。(「できない」と呼ぶ者あり)時間的な関係で恐らく十二時までには間に合いませんので、而も相当病気が困難な状態でありますから、(「見て来たような嘘を一言うな」、「講釈師みたいなことを言うじやないか」、と呼ぶ者あり、笑声)先程お願いをしましたように、総理に、若し政府ならば総理に代るべき者に、党の総裁としての立場を、釈明をお求めになるならば、御要求になりまするならば、党のこれに代るべき者で、一つできるだけ迅速に議事を進めるために一応その説明をお聽きを願いたいと思います。
  70. 小串清一

    小串清一君 私もやはりその政党総裁の名で、よく政治の批判とか何とかやるのは、無論総裁責任のあることは言を待ちませんけれども、先ず政党の問題は、皆相談の上で行かなければならんし、又その政党の政治批判というものが議会に関係あるが故に、この議会の方で飽くまでも糾弾するということは、私は然るべく政治的に徹底的に調べて頂いた方がいいのじやないかと思いますが、併しその意味において、私は左藤君の言われたように、民主自由党の、私共党の方の相談に與かりません、こまい連中は……。けれどもお偉い人がああいうものを出したのでしよう。これを以て総裁に一々答弁しろと言つて総裁の、口下手の人では皆さんの気に入るような答弁ができない。(「下手でもいい」と呼ぶ者あり)総裁一人で書いたものでも何でもないと思う。そうして総裁がいないということは、これは大磯行つておることは確からしい。これはもうそんなことを言者があつて、わざわざ御報告言つておるのだろうと思いますから、皆さんで実際廣川君でも誰でも呼びつけて、どうしてこういう批判を出したという議論をなさるのは私はいいだろうと思うが、一々吉田さんの口下手を引つ張り出して、あなた方やろうということは少し時期が悪いと思う。
  71. 門屋盛一

    門屋盛一君 立つて言うと力が入り過ぎると思いますので座つて言いましよう。今小串委員から縷々御説明があつたのでありますが、今問題の焦点になつておりますのは、先程私が申上げましたように、この重要法案審議の只中に、これだけの声明をなさつて批判をなさるところの吉田総裁、即吉田総理大臣東京を離れて他の地区におるとは到底思えない。左藤委員言葉を借りて言いますれば、絶対に大磯行つておる。又先程から官房長官の答弁説明を伺つておりましても我々は納得のできない点があるのでありますので、私はここに一つ動議を提出いたしまして、一議長を通じて総理の所在を先ず明らかにして、その上でこの問題の判断をしたいということの動議を提出いたします。(「賛成」「異議なし」「異議あり」「不賛成」と呼ぶ者あり)
  72. 小川久義

    ○小川久義君 只今問題になつております民自党総裁声明に関連いたしまして、増田官房長官が重大なる問題を談話として発表しており、従つてその関連性においては、民自党総裁と、して発表されたが、政府責任において是非総理に弁明をお願いしたい。
  73. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと小川君に申上げますが、今何か官房長倉は向うでも議運が開かれておる関係で、来にくいらしいので、今取敢えず代つて、郵政大臣と、山口国務大臣がこちらに見えておられますが、如何にいたしましようか。    〔「動議が出ておる」「御質疑があればして下さい」と呼ぶ者あり〕
  74. 門屋盛一

    門屋盛一君 只今動議に追加説明いたしますが——官房長官政府側の人であつて、與党側の人の言うことと合せまして、我々が納得できないのであります。これは議会を円満に運営する上において、この議運でこれがはつきりすれば本会議で揉めなくて済む。ですから議運はつきりさせたいという私の熱意から、一応議長としても、議長の御職責からいつて参議院みずからが大磯の方に電話をかけるなり心当りに電話をかけて本当であるかないかということは、至急電話でやれば、ものの二十分もかかれば分るのであります。参議院の方からこれをお問合せ願いたいということは賛成するかせんかという問題じやないと私は思います。どうか御賛成願います。
  75. 左藤義詮

    左藤義詮君 只今官房長官はつきり責任を以て大磯と申したのであります。先程も大磯から電話がかかりまとて、病臥をいたしておりますために電話には出ないが、連絡をしておる。その点を政府は言明しておることを参議院としてお疑いになつてさような措置をなさることに対しては我々は反対であります。
  76. 佐々木良作

    佐々木良作君 それはそうでしようが、先程の話でも、急に病気になつて医者勧めによつて東京でなくて大磯にどうしても保養に行かなければならんという説明を、そのままそれは政府の言うことだから絶対間違いないということは信用できない。やはりここで要求されたのだからやつた方がいいと思う。
  77. 門屋盛一

    門屋盛一君 もう一つ信用できない原因は、総理出席要求は午後一時か二時の間にしてあつた総理は三時に行かれた。そうしたならば政府みずからの方から、その事情を、こちらが質問するまでもなく、詳らかに……そちら側の説明があつたつて納得できないのではないか、聞けば妙なことがあつて一つも納得できない。これは噂かも知れませんが、噂においては総理東京市内におるという噂もある。だからこれはものの二十分もかかれば私はこういう事情だということを、そこに電気通信大臣がお見えになつておりますから、官報を似てお聞きになれば五分か十分で大磯まで確かめられるのです。これはこだわるということは、議運だけで片付かなければあと議院運営差支えるのだから、国会の方から是非御賛成願いたいと思います。
  78. 小林英三

    ○小林英三君 私は今の門屋君の動議に対しましては、我々参議院として不見識であると思うので反対いたします。今の私の申上げましたことにつきまして理由説明するならば、私は先程この席におきまして増田官房長官から総理病気大磯に行かれたということを聞いたのでありますが、それは先程門屋委員の御意見によりまして総理大臣ともあろうものが東京に止まらずして大磯行つておるとは不都合じやないかというようなお話がありましたが、そういう点につきましてはこれは別問題でありますけれども、荷くも総理大臣大磯行つておるということを官房長官がこの公開の席上で申しておるのでありますが、我々はそれを信用したいのであります。それを参議院の院運営委員会の名を以て、それを本当か嘘か、総理大臣の居所を確かめろというようなことは、私は不見識だと思います。
  79. 門屋盛一

    門屋盛一君 それは見識だとか不見識だとかは別問題といたしまして、いろいろとここに納得ができない点があるのでありますが、私の動議をお取上げになるかならんか、これは議長がおられますから議長の責任において、五分か十分で分るのですから、これを確かめて頂ければ片付く問題ではないかと思います。総理は御病気でなかつたならば御出席になると思いますが、総理大臣本当大磯行つておるということに対して與党と我々と見解を異にしておる。これは議長お聴きの通りですから、議長の方なり委員長の方でちよつとお電話願えれば簡単に片付く。又異常の方に申しますれば、事実大磯行つておるならば何も差支えないでしよう。
  80. 左藤義詮

    左藤義詮君 先程官房長官連絡したときに電話に出ない程病臥をしておるのですが、官房長官の先程の説明がどうも行渡らないので、どうも信頼できないと今申されておりますが、少くとも今政府から両大臣が参つておりますので、その間の事情をもう一度、一官房長官言葉の足らなかつた点の実情を、電話かけるよりも……(「必要なし」と呼ぶ者あり)
  81. 門屋盛一

    門屋盛一君 私は左藤委員がそう言われますが、議長及び委員長の御取計らいとしてかけて頂きたいというふうに動議を出しておるのでございますから、左藤委員が横合いから言われる必要はないので、議長及び委員長からお答え頂きたいと思います。
  82. 小林英三

    ○小林英三君 私は電話をかけるということに対して反対でございます。総理大臣がそこにいるかいないかを疑心暗鬼で以てそれに疑いをかけるということに反対いたします
  83. 佐藤尚武

    ○議長(佐藤尚武君) 私の責任において電話をかけては、どうかという今門屋委員からの動議でありますが、議長たる私は、それは避けたいと思います。何となれば政府がすでに責任のある代表者をこちらによこして、そうして総理大磯なら大磯行つておる、こういうことを言明されておる。それを私は疑う余地はないと思う。それからもう一つ私が躊躇するゆえんは、総理がどこに行つているのかかしこに行つているのか、総理の居所を突きとめるような、恰かも探偵のようなことを議長たる私がやることは、私としては甚しく躊躇されるものであります。その点において私は折角の今の御動議ではあるけれども、若しこの運営委員会が全会一致を以てそれを議長にやれというようなことであるなら、それはどうも議長として止むを得ないかも知れんけれども、そうでない以上は私としては、私の責任においてはこれはやりかねるということをお答え申上げます。
  84. 門屋盛一

    門屋盛一君 議長は柳か誤解されておるようでありますが、この問題が一つ一つほどけて行きませんと、物事が昂じて来るのです。それでその責任において何とかもう一つ固若しいことは抜きでもよろしい議長がかけられなければ議事部長なり事務総長なりからなりちよつとそれをかけて貰えば、これは簡単に片付いてそれが済むのではないかと思います。今議長が言われました全会一致ということは、到底これは望めないことですから、そこらのお計らいはできんと言えばいたし方がありません。これは運営上おかけ願つた方がいいのじやないか。この運営委員会でこの御質問をし、また釈明ができて行けば本会議緊急質問というものが多分加減されると思う。それでなければこれに関連いたしますから、本会議緊急質問が相当に長時間を要する緊急質問になり、我々議事運営上から考えまして、私の言うていることの方が運営が早く行くのでは、ないか、こう思つているのですが、どうでせうか。
  85. 小林英三

    ○小林英三君 私は只今長がどう答弁されるかと聽いておりましたが、只今の議長の答弁は、参議院議長として立派な答弁だと思います。    〔「それは主観である」と呼ぶ者あり〕
  86. 左藤義詮

    左藤義詮君 電話をかけるということは、どうせ総理大磯にいても出ないのですから、そうして、電話をかけておるかおらないかということを聞いても、誰か向うの者が返事をするだけのことでありまして、それよりは私は官房、長官なり私共か党を代表して申上げることを御信頼願いたいと思います。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
  87. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは如何いたしませうか。ちよつと速記を止めて。    〔速記中止〕
  88. 高田寛

    委員長高田寛君) 速記を始めて下さい。それではいろいろ御意見が分れておりますから、どちらにするか多数決によつて決めたいと思います。それでは今の総理の所在をはつきり今一応突き止めるということを議長において取計らつて貰う必要があるかどうかということについて採決いたします。
  89. 門屋盛一

    門屋盛一君 議長においてと言つても、議長は発言されて議長ではやらないと言つておる。
  90. 鈴木清一

    鈴木清一君 先程の門屋さんの質問で、委員長、議長に対する質問があつた。それに対してまだ委員長はお答えを出していない。議長さんに出されたがあなたは出しておらない。
  91. 岡元義人

    ○岡元義人君 少し門屋さん間違つておられる。議長は、運営委員会が決定するのであつたならば自分は考える、こういうことだつた。全会一致でと(「全会一致ということはない」と呼ぶ者あり)それは一応諮つて見なきや分らない。今のは何か間違いじやないかと思う。
  92. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何いたしますか。議長又は運営委員長においてという門屋さんのお話がございましたが。
  93. 門屋盛一

    門屋盛一君 私はこういうことで決を採つたりなんかすれば、丁度この前の議運のような状態になる慮れも考えられる。そういうことは委員としてあられんことでありますけれども、決を採るということはいかないから、委員長はどうお考えになつておるか、委員長のお答えを聴きましよう。
  94. 高田寛

    委員長高田寛君) 私の考えをお尋ねでありますが、一応私もこの際申し上げて置きます。私の考えも只今の議長の御所見と同様でございます。
  95. 門屋盛一

    門屋盛一君 それじや私の方で撤回しましよう。(「賛成」「議事進行」「それは綺麗だ」と呼ぶ者あり)
  96. 高田寛

    委員長高田寛君) それではどういうふうに……。(「参考人に誰を呼ぶかということだ、参考人を早く決定して貰らつたらいい」、「二人が困ると言うから処置ないんだ」、「総裁幹事長がいないからその外に」、「幹事長を召喚したらどうだ」、「大磯行つておる途中だ、電話もかけられない」、「総務会長」を呼ぶ者あり)
  97. 下條恭兵

    下條恭兵君 いろいろな御意見もあたようでありますが、幹事長は今頃大磯の方へ走つておるそうでありますし、総理病気でどうしてもいかんという話であかまして、先程民主自由党の方のお話では、民主自由党で総裁に次ぐ位置は、総務会長だということでありますから、私は総務会長に一応おいでを願つて今日の声明の問題をお尋ねするようにしたいと思います。
  98. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何いたしましよう。今下條君の御提案がありましたが……
  99. 鈴木清一

    鈴木清一君 私はたびたび申上げるようですが、この問題は当面の人に聽かなければ事の真意が出ないということ、そういう意味において総裁幹事長でない限り、私共は今の下條さんの提案には賛成できません。
  100. 門屋盛一

    門屋盛一君 下條さんのお話もあり、それにとにかくこれは代りの人が来られても、下手にこんがらかるとますます紛糾するように思いますから、一応まあ私の説は撤回しまして、政府責任をもつて言うておるということになつておるのでありますから、再び官房長官出席を求めて質疑を続けた方がいいのじやないかと思いますが、如何なものですか。
  101. 中村正雄

    中村正雄君 私は門屋さんのお話ちよつとこんがらがつておると思うのですが、総理大臣代りには官房長官責任をもつて答弁する、こういう話でありまして、政府としての答弁は官房長官がやるが、別に幹事長その他の人を参考人として呼びたいというのが佐々木君の動議であつた従つて参考人を誰にするかというのでありますから、参考人をやめるかやめないかを決めないで、政府というのはおかしくなる。従つて門屋さんの動議が、参考人の召喚をやめるという動議であるとするならば私は反対であります。
  102. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 只今の下條君の動議に賛成いたします。
  103. 小串清一

    小串清一君 私も下條君の意見に賛成します。私はさつきも言いましたけれども、政党総裁、若しくは政党名をもつて宣伝したものを、その政党政府を持つていても、政府の役人として答弁をするということはトンチンカンだと思う。(「おじいさん分かつた」「分かつた」と呼ぶ者あり)
  104. 鈴木清一

    鈴木清一君 議事進行という声でありまするけれども、ちよつと話が実は進み過ぎておるような感じがするのです。先程ちよつと中村君が述べましたように、実は参考人を呼ぶか呼ばないかということを、ここで決議の恰好ではつきり確認して話が入つておるのじやない、お互いに言つていた人達もその点はうつかり気付かずにこの問題に入つておられると思う。その前の前提として、議事を進めて行く上については、参考人を呼ぶか呼ばないか、そうして吉田総理でなければいけないかいいのか、そうしたことをけじめをつけて話を進めて行かなければ私はいかんと思う。
  105. 小串清一

    小串清一君 下條さんの意見は大分賛成者があるのですから、私は採決は余り好まない、話合でしたい場けれども、話合だとどこまでも際限がない話だから、これは民主政治の常道によつて採決をして頂きたい。
  106. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは……
  107. 鈴木清一

    鈴木清一君 小串さん、そう言われるのですけれども、私は今後の議運運営にも関係すると思うのですね。問題をこのように時々ぼかして知らず知らず外らせてしまつて議事はつきりけじめつけずに行くということになりますと、今後の運営にも影響しますから、今私が申上げましたように、先ず参考人を呼ぶか呼ばないかというような問題を解決して、それで参考人を呼ぶならどなたがという論議に入つて、どなたがいい、彼がいいということに入つて行くべきだと私は思う。
  108. 高田寛

    委員長高田寛君) 分りました。(「下條君の動議採決を願います」と呼ぶ者あり)それでは参考人を呼ぶか呼ばないかという問題ですが、呼ぶことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  109. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは呼ぶことに決定いたします。  次に下條君御提案の星島総務会長を呼ぶことに御賛成の方の……
  110. 佐々木良作

  111. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつとお待ち下さい。議事進行ですが、議事進行でなければ採用しません。
  112. 佐々木良作

    佐々木良作君 議事進行で……
  113. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつとお待ち下さい。    〔「採決して下さい」、「宣告したものを……」と呼ぶ者あり〕
  114. 佐々木良作

    佐々木良作君 議会でそういうおかしい運営をしたことがあるか。
  115. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつとお待ち下さい。
  116. 佐々木良作

    佐々木良作君 そういう運営をされたら僕はおかしいと思いますよ。
  117. 高田寛

    委員長高田寛君) 議事進行ならば一つ発言を……
  118. 佐々木良作

    佐々木良作君 議事進行に関連して……、参考人を呼ぶのは最初私が動議を出した。幹事長という要求を出した。今の話では今度は誰だという問題が出ている。誰だという問題の場合にも一人しか下條さんから話がない。やはり僕はずつと様子を見て、先程言いましたように僕の会派としてはあれですから、ここでは個人としての意見しか言えないから、人についての個人的の意見を一番終いに言おうと思つたのです。
  119. 高田寛

    委員長高田寛君) 分りました。それではここに呼ぶという人の名前をお出し願つて、どなたを呼ぶか順次採決して決定して頂きたいと思います。
  120. 佐々木良作

    佐々木良作君 私はどうしても幹事長を呼んで欲しいけれども、幹事長が仕様がないというようなら、幹事長要求したんですから、副幹事長木村氏、或いは橋本副幹事長要求したいと思います。
  121. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは今星島総務会長か或いは副幹事長かどちらかというお話でございますから、どちらか一つ決めて頂きたいと思います。
  122. 中村正雄

    中村正雄君 二人によつて別々な候補者が上りましたが、決をとつてどちらかにするというのもおかしいものですし、一人来られても邪魔にならないですから両方の要求の方を呼ばれたらどうですか。    〔「賛成、賛成」と呼ぶ者あり〕
  123. 高田寛

    委員長高田寛君) それじや星島総務会長と副幹事長の二人を呼ぶということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  124. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように取計らいます。  暫く休憩いたします。    午後十時二十三分休憩    ——————————    午後十一後八分開会
  125. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を再開いたします。  先程要求いたしました民自党総務会長並びに副幹事長は、党の方から出席できないということを言つて、参りましたので、御報告申上げます。   —————————————
  126. 小林英三

    ○小林英三君 私はこの際動議を提出したいと思います。先程から民自党総裁の吉田さんの名におきましてパンフレツトが撒かれた問題につきまして、いろいろ議論があつたようでありまするが、この問題はさることでありまするが、今日、本臨時国会中におきまして最も重要な問題の一つとなつておりまする食糧法が、只今農林委員会において審議中でありまするが、只今時計を拝見いたしまするというと、すでに時間も極めて切迫いたしております。私はこの際国会法の第五十六條の三に基きまして、食糧法に対しまして農林委員長中間報告を求め、同時に院議によつてこれを決定あらんことの動議を提出いたします。    〔発言の許可を求むる者多し〕
  127. 高田寛

    委員長高田寛君) 岡元君。    〔「委員長怪しからん」、「そういうことはいかん」、「おかしい」、「指名したのだから」と呼ぶ者あり〕
  128. 高田寛

    委員長高田寛君) 岡元君が先だと認めます。
  129. 岡元義人

    ○岡元義人君 只今の小林委員動議に賛成いたします。
  130. 高田寛

    委員長高田寛君) 只今の小林君の動議は成立いたしました。よつて小林君の動議を採決いたします。小林君の動議に賛成の方の御起立をお願いいたします。    〔起立者……〕    〔「委員長おかしい」、「採決採決」、「おかしい」、「そんな馬鹿な採決がどこにある」と呼ぶ者あり〕
  131. 高田寛

    委員長高田寛君) 可否同数と認めます。よつて委員長は、只今の小林君の動議を可決することに決定いたします。(拍手)    〔「やれるならやつて見ろ」と呼びその他発言する者多し〕
  132. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは散会いたします。    午後十一時十一分散会  出席者は左の通り。    委員長     高田  寛君    理事            小林 英三君            左藤 義詮君            大隈 信幸君            竹下 豐次君            藤井 丙午君    委員            河崎 ナツ君            下條 恭兵君            羽生 三七君            板谷 順助君            小串 清一君            中山 壽彦君            岩木 哲夫君            門屋 盛一君            鈴木 順一君            岩本 月洲君            宇都宮 登君            岡元 義人君            宿谷 榮一君            鈴木 直人君            兼岩 傳一君            佐々木良作君            鈴木 清一君            小川 久義君   —————————————    議長      佐藤 尚武君   —————————————   国務大臣    郵 政 大 臣    電気通信大臣  小澤佐重喜君    国 務 大 臣 増田甲子七君   国 務 大 臣 山口喜久一郎君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (総務部長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  寺光  忠君