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1949-11-22 第6回国会 参議院 議院運営委員会 第13号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月二十二日(火曜 日)    午前十時五十六分開会   —————————————   委員の異動 本日委員中山壽彦君辞任につき、その 補欠として横尾龍君を議長において指 名した。   本日の会議に付した事件 ○内閣総理大臣に対する質疑の件(講  和問題) ○会期延長の件 ○故若槻禮次郎君に弔詞贈呈の件 ○自由討議に関する件 ○緊急質問に関する件 ○十一月二十一日の議事に関する件 ○議案の付託に関する件 ○議院運営に関する件   —————————————
  2. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を開きます。  かねて出席を要求して置きました総理も見えられておりまするから、最初に総理に対する御質問が、ございましたら、これを先にお願いいたしたいと思います。
  3. 山下義信

    山下義信君 昨日衆議院の方の外務委員会総理出席されまして、いろいろ講和問題に対しましての抱負の御開陳がありまして、それを我々新聞で拝見いたしたのであります。尚この機会に一、二伺つて置きたいと思いますことがございますが、その第一点は、総理の施政の御演説にも、又爾後の御説明にも窺われるのでありますが、早期講和成立を強く御希望に相成つておる次第でございますが、大体のお見通しはどういうふうに見込んでおられるのでございましようか。明年の五月頃までには講和成立というような運びになるようなお見通しでございましようか。明年の六月には我々参議院の総選挙もございます。非常に国会関係が繁雑になりますので、先ずその点についての総理のお見通しを伺いたいと思います。
  4. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) どうも御承知通りアメリカ機関、外国に在外公館もあるわけでもなし、ただ新聞空気承知する程度で、こういうふうになつておる、ああいうふうになつておるという具体的の通知は司令部にも何にもないのであります。ただ来た人、訪問に来た人の話であるとか、それから新聞で、総合しての想像だけであつて、いつどういう、現在どうなつておるかということは、全然私には想像が付かないのであります。想像するだけの資料がないのです。ただこういうことを言つたんですが、外交委員会で、今から、この前の吉田内閣が辞める少し前の空気では、その年というと、一九四七年になります。その年の秋には講和会議ができる。講和会議というような段取りになるだろうという話があつて、実は喜んでおつたわけですが、併し御承知通りその年も暮れて、そうして今尚講和会議講和條約というようになつていないんですが、併しドイツにおいても、今度イタリアができたんですが、欧州、オーストリアにしても、現在問題になつておる。そういうわけで、なかなかその列国の関係と言いますか、国際関係講和会議まで、欧洲においても講和條約まで持つて行けないのです。というのは、御承知のような国際間の関係が微妙な関係になつたためでもあるでしようけれども、欧米にして、連合国に最も関係の深いドイツ、ヨーロツパの講和條約までもできないような状態であるもんですから、対日講和條約が殊に遅くなつても、これは仕方がないことだと思います。そこで昨日講和に関して外交委員会において申述べたのは、講和会議というよりは、一般の空気を述べたのであります。その趣旨は我々が思い設けない程日本に対する空気は決してよくないのだ、イギリスにしても、イギリスから最近帰つて来た人の話でも、相当我々の思つたよりも空気が惡い、それからフランス、ベルギー、オランダなどを通つてつて来た人の話に、オランダのごときは特に惡い、これはインドネシア等の問題の関係があるのでしよう。それからソヴイエトその他の何は別としまして、東洋においても、中国は中共政権以来惡いようです。これに反して国民党の方はいろいろ日本に対して何と言いますか、従来の関係を続けたいという話もときどき聞きますけれども、とにかくああいう今混乱状態で、これは計算に入りにくいのですが、なかなかフイリツピンにしても、或いはマレー、あの一帶の地方においては最も空気が惡いようです。日本のおかげで以てこれ程戰災の苦しみに会つたにも拘わらず、日本の方が復興が早い、我々の方はまだ復興せざる間に、我々の国を荒した日本が我々よりも先に復興するというのは有難くないという気分が相当あるようです。我我が人の話を聞いて想像するのでありますから、正確でないかも知れませんが、我々の聞いているところでは、東南アジア一帯の所の国々は日本に対して決していい感じじやない、よくない感じだという感じ計算に入れて、惡い方から惡いことを、惡い空気計算に入れて考えなければならんでありましようから、正確を期するために、或いは私の言うのは実際よりもそうひどくないのかも知れませんが、噂に聞けばそういうふうなことで、濠洲ニユージーランド等戰争以前から日本に対して、人口の関係から言つて見ても、日本が攻撃して来やしないかというような感じがあつたものですから、今尚日本に対して一種の誤解、疑惑を持つているように聞いております。ただひとりアメリカ至つては非常に空気はいいと聞いています。これは日本から帰つて行くアメリカ兵隊等日本はいい国だ、日本人は親切だというふうな話が耳から耳に伝わつてのことと承知しますが、在留日本人に対する待遇から言つて見ても、或いは日本から行つた人の話を聞いて見ても非常にいいのです。この間ジヨセフ・キーナンが私のところに手紙を寄越して日本のような正直な勤勉な国民の将来は誠に目分として愉快に楽しめる国であるという非常にいい手紙を寄越して呉れております。ジヨセフ・キーナンという人は、私実は会つたことがない、会おうと思いましたけれども、向うが会いたくないようであつたから会わなかつたのですが、又そのために職務上一種の誤解を生じてはいけないと思つたので、そこで会わなかつたのですが、会わない人にも拘わらず、非常に好意ある手紙を呉れております。その他従来の友人であるグルーとか、キヤツスルという人は絶えず同情の手紙を寄越しておりますが、現に向うから帰つて来た体験を聞いて見ても、少しも敵国人に対するというような気持はないというそうであります。でありますから、一番熱心に考えて呉れるのはやはりアメリカであると思うのです。そうしてそのアメリカイギリスが提唱をして、そうして講和会議促進ということに、講和條促進ということになりつつあるのだろうと思いますが、何分私が今申す通り新聞の情報以外に確実な具体的の交渉はまだ政府としては経ておらないのでありますから、希望以上に、人の話を聞いて希望的に早く開かれるだろうという気はしますけれども、併し何の根拠でどういう交渉があつたかということは何にも今のところ交渉がない。従つて見通し希望以上に見通しが付かないのですが、併し今日、英米空気から申すと、成るべく早く国際関係を正常化して、そうして貿易も伸張さして、世界の経済を安定せしめたいという気持のあることは確かでありますから、一旦講和問題が取上げられれば存外早くはないか。これも希望も加わりますが、早くはないか。早くありたいものだ、こう思うのであります。そこで大体来年のいつにどうだろうかとお尋ねがあつても、ちよつといつ頃であろう、ただ早いだろうという気持、その程度であります。
  5. 山下義信

    山下義信君 今一点伺いたいのでありますが、もとより我々が会議に出るわけではないのであります。一方的に決められるのを我々は受入れるというようなことは言うまでもないのでありますが、併しながら、その以前に国民希望を強く表明して置くということは非常に必要なことではないかと考えられるのであります。つきましては、講和に関しまする言論国民のいろいろの希望意見というような事柄が活溌に論議されることは一向差支えないと考えます。総理講和に関する言論につきましては、非常に注意深くいろいろ御要請もあるようでありますが、最近の言論は御承知通り單独講和という線に沿いましては、戰争の危険というようなことが言われております。而して講和吉田内閣が單独で当るのだというように線が引かれているように思いますが、全面講和は絶対恒久平和ということを目指すのだ、これをやるのには挙国一致内閣でなくてはならんというような言論が行われております。おのずから世論二つに分れるのではないかという徴候があるやに見受けられます。総理は、この際講和に対しまする我が国国民の輿論、国論統一するというようなお考えはないのでありますかどうか、換言いたしますると、講和問題につきまして、超党派的にこれを取扱つて行こう、例えば最近報道せられまする各党の超党派的な懇談会というようなものを持つ、或いはそれに関連をするところの何らか国論統一するというようなお考えがありますかどうか、この点を伺いたいのでございます。  尚、関連いたしまして、参議院に対しまする言論に特に御注意がありますことは、過般の本会議におきまする首相の御答弁にもありました通りでございます。特に参議院言論に御注意を加えられまするお心持は、どういう点にありますか、これも併せて承つて置きたいと思います。以上。
  6. 板谷順助

    板谷順助君 本席が懇談会でありまするならば、別問題でありまするけれども、大体この議院運営のあり方は、御承知通り政府代表して官房長官がその衝に当つておるのであります。従つてこの議院運営の席上におきまして、外交問題を論議するということは、私は間違ておらんかと思います。従つて若し外交問題について御意見があるならば、成規手続によつて外務委員会或いは予算総会において質問なさるということが順序ではないか。従つて悪例を残さないように、委員長においての御注意あらんことを希望いたします。
  7. 山下義信

    山下義信君 只今の板谷君の議事進行に対しての御注意でありますけれども、私共さようには考えません。今日国会運営におきまして、最も重大なのは講和問題に関する議論であると思います。先般来議場におきまして、しばしば首相答弁についても問題があつたのでございます。更に参議院においては特に講和問題に対しての言論には注意ありたいということは、総理が先般の本会議場において述べられただけではありません。過去第五国会予算委員会におきまして、本員は講和問題に関連いたしまして、戰争放棄を宣言した我が国においては、日本国民は如何なる国の義勇軍に入るということも好ましくないではないかという点の質問をいたしましたら、そういうようなことを参議院で聞くということすらも面白くないことであるということを、総理はそのときにおつしやたのであります。講和問題に対しまするところの国民言論に対しまして首相のいろいろな意見があると思われます。それに関連いたしまして、講和問題に対しまする首相の所見をこの機会に伺いますということは、決して不穏当でないと思うのであります。御答弁を願いたいと思うのであります。
  8. 佐々木良作

    佐々木良作君 今日総理に来て貰つたのは、この前の委員会で、本来私から要求して、そうして前の本会議で意を盡さなかつた点に対しての御答弁、及びこちらからの質問に対する御回答を得たいという動議を出したのに対して、それの問題に限らずに、この問題も含めて、その問題に限らずに、もつと広くお話をしよう、こういうことであつたのであります。でありますから、山下君もちよつと質問したのでありますが、本来こちらから聞かなければならなかつたのですが、僕は黙つてつたんですけれども、ですから、私は質問が重複するかも知れませんけれども、私が最初要求したときの問題から進展して頂けば、今のような混乱がなかつたんじやないかと思いますので、若しそういうふうにやつて頂けるならば、改めて私は御質問をしたいと思います。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  9. 高田寛

    委員長高田寛君) それではどうぞ佐々木君。
  10. 佐々木良作

    佐々木良作君 特に講和問題、外交問題ということじやありません。特に講和問題、外交問題を含めてです。今この問題が非常に重要な段階でありますので、議会の中でこの問題を論議する態度についてはつきりしないから、この点をお伺いしたいというのがポイントであります。従いまして問題の内容は大体二つに分れまして、一つ講和会議関係の問題を議する場合に、総理は直ぐ軽々にこれを言うて呉れるな、こういうふうにお話になるわけです。ところがこの軽々にということは、これは主観的な問題です。軽いか、重いかということは主観的な問題です。むしろその又逆に、講和会議が始まつても、我々はポツダム宣言に基いて無條件降服したんだから、こつちから或る條件を云々するということはできない。向うから大体あてがい扶持だ。こういうことを言われる。従つてその前に我々がその純粋な、純粋なというか、我々国民希望しておるような講和ができるような恰好に日本の国の世論がうまく行かなければならん、こう言われる。つまり講和会議に無関心だというと、向うから言われたままになる。そこで余り批評は構わないということを言われることが一つと、それから従つてその前に世論を形成し、同時に講和会議に当る十分なる態勢を日本国で作らなければならんということが盛んに言あれる。この二つが言われておりながら、軽々にこの講和会議の問題を論議して呉れては困る、今のは三つ目に出ておる。そうして軽々にということは非常に主観的に言われておる、そこで私は今のようであるならば、その軽軽にということを主観的でなくて、具体的な問題として論議して貰つた方がいいと思います。従つてそういう意味でお伺いしますが、軽々にということ、それから我々が成るべくならば、論じた方がいいことと悪いこととがあると思います。その場合に基準になるのは、僕はポツダム宣言だろうと思いますが、先ず第一に総理のお考えをお伺いしたいと思います。講和会議の問題を論議する場合に、そういうことを言つていいとか悪いとかいう基準は、ポツダム宣言に書いてあること、特に六項以下が條件だと、こう書いてありますが、六項以下に載つておるようなことさえ言われておるならばいいじやないか、むしろこれは六項以下の條件日本状態ができておる、或いはしなければいけないということは、声を大きくして僕は言えば言う程いいんじやないかと思うのでありますが、総理はこの点は如何でしようか、先ず第一に伺いたいと思います。簡單で結構です。
  11. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) 簡單に御了解のできる程度に……ところで軽々が非常に問題になりましたが、これは本議場その他で以て申しましたが、軍備というものは、日本の再軍備ということに非常に神経を惱ましておる事実があるから、軍備問題は殊に参議院のような重要な、世界が見て日本の知識階級なり、上流階級なりが何と軍備考えるかといつて注意をしておるから、軍備問題は余り軽々しく言つて貰いたくないという気持を述べただけで、述べて貰つてはいかんということを申したわけではありませんよ。この間も参議院であつたか、どこであつたか忘れましたけれども、講和條約は結局国民希望を十分に容れた内容をなすものでなければ、たとえ力を以て結んだところが行われないことになる、であるから連合国においては、日本国民希望は十分取入れるだろうから、正しい希望は十分述べて、言論をこうしろ、ああしろと抑圧するつもりは毛頭ない、自由にお話なさいということを申しております。決して言論を束縛するつもりは私は毛頭ないので、国民として正しい希望を述べるのは少しも遠慮はないと思います。事実軍備の問題は余程注意をして、軽々に話をするというと、ドイツの例もあつてソヴイエト飛行機部隊を入れて、そうしてどうとかしたというような噂もあるから、軍備の問題はさなきだに日本が再軍備をしやしないか、先方においては軍備を撤去し、そうして戰争を放棄したにも拘わらず、どこかで軍隊を隠すなり何なり、再軍備用意をしていやしないかという、そういう疑いが各所にあるようでありますから、それで参議院のごとき国家の重要な機関においては、この軍備問題は愼重に考えて貰いたいという希望を申したまでです。
  12. 佐々木良作

    佐々木良作君 軍備の問題はよろしうございます。軍備の問題は重要であるということ、又一つ通商上の問題ということは、これもダンピング見たいなことをやつちやいかんということが重要である、或いはそういうことを成るべく言つちやいかんということも言われておると思います。そういうふうに一つ一つやりますと、これは総理なら総理主観に基く問題である。その基準は何かというと、これはうんと言つていい問題と、うんと言つちやいかんところの問題があると思いますが、その基準になるのは、先程も言いましたように、私はポツダム宣言が生きておつて、このポツダム宣言だろうと思います。従つて軍備の問題はポツダム宣言の六項、七項に書いてある軍国主義軍国主義者、この軍国主義を永久に追放しなければならんということがはつきり書いてある。七項には戰争遂行能力日本からともかくも取り除かなければならないというふうに書いてある。つまり今総理軍備の問題だけを言われましたけれども、ポイントが、若しその基準ポツダム宣言にあるとするならば、今のような五項、六項、七項、八項、九項、十項とずつとあるわけなんですが、ポツダム宣言條項基準を置いて我々が考えればいいんじやなかろうかと思うがどうかというわけです。つまり軍備の問題だけでないという意味です。軍備問題は承知いたしましたが、主観でなく、我々の論議したらいい、或いは論議しなければならんということを、総理外交界長老だから教えて貰いたい。このポイントポツダム宣言に置けばいいんじやないかと思うが、どうかということです。
  13. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) 私の考え方はそうではなくて、諸君が、或いは国民国家のためによかれというところに中心を置かれたらいいだろうと思います。諸君主観的に考えられて、これは国家のために言うべきだろうと思うならば御自由に言われて異存はないが、併しながら、国家のために惡いと良心的にお考えになつてポツダム宣言に何とあろうが、なかろうが、これは国家のために利益だと思つた主観的に考えられて言われても、それは私は怪しからんことであるということを言うべきじやない、言論の自由がある場合に……
  14. 佐々木良作

    佐々木良作君 軍備を含めて……
  15. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) すべての講和條約問題について、又軍備についても、国家のために惡いと思つたらお控えになるのがいいし、いいと思つたら言われても、私はこれはどうも政府は困つても仕方がないと思います。これは各人の主観的の良心に従つて考えになるがよろしいと思います。
  16. 佐々木良作

    佐々木良作君 軍備を持たなければ経済的な通商もできないと考える人がおつて軍備をやつた方がいいということもいいということですか。
  17. 高田寛

    委員長高田寛君) 御発言のときには委員長の許可を一つ……総理発言中に又蒸し返して発言なさらないように……御質問はよろしゆうございますが。
  18. 佐々木良作

    佐々木良作君 これはですね。実は蒸し返すのは、本会議で投げつ放しになつておりまして、この問題をこんなところで、こつちから言い出さなければ投げつ放しになつておるから、そういうことはいけないと、私は初めから御存じのように党派を超越して言つているのです。講和の問題の論議の置き方、考え方が分らない。成るべく明らかにして貰いたい。時間をはつきり切つて話してもよろしうございます。ともかくこの問題はずつと続けて行くのです。国会でどれだけの議論をしたらいいか、惡いことなら止めますし……
  19. 羽生三七

    羽生三七君 議運運営の仕方の問題で、総理に今の問題と関連して承わりたいと思います。先程のお話のように、客観情勢から言つて、そういう簡單にいろいろな予測ができないのはよく分ります。併し若し突発的にそういう事態が起つた場合には、国会で意を盡して論議するならば、時間もないし、そういうような場合に総理としてはどういう手続でおやりになるのか、例えば各政党党首懇談会を開くのか、或いは外務委員会中心にしておやりになるのか、外務委員会論議するだけの時間もない、そういうことも想像し得る。そういう場合に、つまり国民代表としての議会十分論議もできない、政党党首ぐらいの懇談しかできないというようなことも考えられるのじやないか、そういろ突発的にそういう事態が起つた場合の取扱いはどういうふうに考えておられるか。
  20. 高田寛

    委員長高田寛君) 総理のこちらへの出席予定の時間が、あと十五分ぐらいですが、主として議運運営に関する点についていろいろ御意見を交換して頂く、こういうことに一つお願いしたいと思います。
  21. 山下義信

    山下義信君 先刻の質疑に対して御答弁がなかつたのでありますが、羽生君が質疑を出しましたから、関連した問題でお答え願いたい。それは超党派的に懇談する場合に、国論統一というようなことを総理考えておるかどうかという点の御答弁を頂きたいのであります。
  22. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) 今のところでは、先程申した通り講和の提議、その他についてまだ我々何も承つておらないのでありますから、その場合に将来こうするとか、ああするとかいう問題はここで申上げにくいと思います。そのときになつて国論統一のために、こうしなければならん、ああしなければならんということになつたときに、更に御相談いたしますが、今日においては突発の場合どうするかというような仮説の問題について、ここで以て又意見を、与論を統一するためにこうしたらよろしいという御意見は承わりますけれども、政府としてこうしたらいいということを、予めここで以て私が申すだけの用意がありません。これはそのときになつて問題が起つたときに御相談いたします。
  23. 中村正雄

    中村正雄君 総理議運運営についてお尋ねしたいのでありますが、運営委員会にはいつも政府代表として官房長官がお見えになつておるわけですが、仮に今のようなむずかしい情勢の下におきまして、予見し難いことも沢山あると思いますけれども、今度の会期にいたしましても、政府が大体予算というものは十日前後までには出し得るという見通し責任を持つて言われまして、それを基礎にして会期三十日ということが多数で以て決定されて、明日で本国会は終らんとしておる場合なんです。而も政府予算提出その他が五日以上も遅れまして、そのために会期延長の止むなき情勢になつておる。従つて新らしき憲法の下における国会会期というものは政府が決めるべきものじやないので、国会が決めることになつておるから、実際は政府の出す予算案なり、法律案なりの提出時期というものが会期を決める大きな原因になつておることは御承知通りでありまして、政府の出上得る時期の責任ある言明というものが、これが違つた場合は国会運営が又齟齬を来して来る、本国会もその通りでありますが、従つて特に責任を強調される吉田総理は、この国会におきましても、予算提出が遅れて会期延長の止むなきに至つた原因が、政府予算提出時期の遅れということがはつきり分つておる。こういう問題に対しまして今後の問題もあるわけでありますが、政府はどういう責任をおとりになりますか、又そのときのとるべき責任について総理はどういうふうにお考えになつているか、一応伺いたいと思います。
  24. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) これは予算問題は、今日のところ日本政府だけで以て決められない関係もありますから、場合によつたら決して、惡意というとおかしいけれども、一生懸命に努力したにも拘わらず、予算提出が遅れるということはよく御了承願いたいと思います。附加えて申上げますが、さつきポツダム宣言に基くというところで、私の申したことは、守ることは勿論であるという前提の下に申したのであつて、決して無視するということで申したのではないということを了承して頂きたいと思います。
  25. 中村正雄

    中村正雄君 続いて一つ、特に吉田総理が見えておりますので、お聞きしたいのでありますが、先般殆んど著名なる新聞に報道された事実でございますが、吉田総理は外交問題に対しまして衆議院議長並びに参議院議長のいわゆる外交界長老会議でこの問題を協議する、相談するというような意味新聞記事が出ておりました。こういう長老会議をおやりになることは事実であるかないか、おやりになるとすればどういう性格のものであるか、吉田総理がお見えになつておるこの機会に、一つ御所見を伺いたいと思います。
  26. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) これはそういう話があつて考えて見ようとは言つておるのですけれども、別段やるとか、やらないとかまだ具体的に決まつておりません。具体的になつたときにいずれ御報告いたしますが、今そういう話があるということを耳にいたしておる程度でございます。
  27. 中村正雄

    中村正雄君 関連して……一応佐藤議長もお見えになつておるので、ちよつと議長のお考えをお聞きしたいわけです。新らしい憲法になつては趣旨は変つてないと思いますが、形式は変つておりますが、前には議長になられた方は党籍を離脱するという大体の慣行があつたわけなんです。それは議長はやはり公平無私、不偏不党でなければいかん関係からいたしまして、今従つて総理質問しましたが、それは外交の長老会議等が若し今後総理の提案でやられた場合に、今政府の最も大きな政策、これは外交問題だと思いますが、それに参議院議長として参加する意思があるかどうか、一応予めお聞きしてお聞きしたいと思います。
  28. 山下義信

    山下義信君 そういうことは許せませんよ。
  29. 佐藤尚武

    議長(佐藤尚武君) 今の中村さんの御質問、第一私はそういう会合が果して催されることになるのかならないのか、それをよくは存じておりません。又会合が催される場合にどういう性格のものであるかということも予め私は承知していないわけであります。仮りにそういう三人の人達が会合するということであれば、私の考えではこれは議会外で以て会合するということになるのであるから、全く私的のものでなければならない、参議院議長として、そういう資格において参加するということは私はちよつと考えられないので、若し参加するならば、私個人として参加するということでなければならん。私は一応そういうふうに今突差の場合考えますが、併しながら、これは今申上げました通りに、その会合の性格が一向まだ分つてもいないし、はつきり申上げられないのであります。
  30. 中村正雄

    中村正雄君 その点について、実は新聞にああいうことが出まして、とかくの論が起きておるので、私は参議院議長として公式な資格で以て会合なさるとは考えておりませんが、いわゆる佐藤個人として、そういう席上に参加なさることも、やはり議長としては御避けになつた方が参議院運営上のためになるのじやないかと思います。著名新聞にああいう記事が出まして、参議院議長衆議院議長政府に協力と言いますか、政府の政策に協力するというようなふうに国民に印象を与えて、議長の職責が不偏不党、公平無私ということと齟齬するようになるから、御注意する意味で御質問したわけでありまして、そういう会合が現在あるわけじやありませんが、若し今後起るといたしましても、議長の職にある以上は、そういう席に参加なさらん方が参議院運営のために得策じやないかと思つてお聞きするわけなんです。
  31. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 先程委員長から、総理のここに出席される時間も少いということでありますが、当初この問題は、やはり佐々木議員の方から起つて佐々木議員の質問中からずつと……いずれも関係ないとは申上げませんけれども、広範囲の議会運営の法律その他一般に亘ることは、まああとでゆつくりやるとして、総理に対する質疑をできるだけ続けて頂いて、そうして成るたけ能率の上るように運営をしたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 高田寛

    委員長高田寛君) 今のような意味で、議院運営関係の深い問題について一つ……
  33. 佐々木良作

    佐々木良作君 初めから、関係の深いといわれるけれども、関係のある講和会議の問題に対する発言の幅を聞いておるのですよ。これを聞かなければ大体仕事になりはしない。だから軽々に言つちやいかんと言われるが、その場合、軍備については軽々に言つちやいかんと言われる場合、その外の問題なら軽々言つてもよいということになる。そのときの基準ポツダム宣言に求めればよいじやないか。ポツダム宣言は屁理屈じやない。これにはつきりと、六項目、七項目に書いてある。無條件降伏した場合、無條件降伏で講和を達成するための、こうしなければならんということを五項目以下に條件として書いてある。これを基準にして全部を言えばよいかどうかということなんです。この範囲なら何を言つてもよいか。これを言わなければいかんじやないかということなんです。こういうことなんですよ。我々が本会議で……
  34. 高田寛

    委員長高田寛君) こういう問題になると、外務委員会の方で取上げて行くべき……    〔「それは違う」と呼ぶ者あり〕
  35. 佐々木良作

    佐々木良作君 この間の星野議員の本会議における発言は、議会の中でやるべき言葉じやなかつたのだとするならば、今後はああいう問題の取上げ方をしてはいけなくなる。よいか惡いかということになる。その範囲はどうなるかということなんです。それが一点、もう一点は、あの場合総理は、私は議長に対して運営問題を言つたのに対して、私に対して答弁するというので答弁された。私は答弁も何も要求していない。あの場合に、あれは一体どういうことなんですか。そういう議運の問題も分らずに、ここで云々するのはおかしいですよ本来……私は議事進行発言を求めて、議長に対して善処せられたい、つまりこういうような発言をしてよいのか惡いのか、今後やつても、それを国会発言ができんようになるのではないかということを議長から適当にお諮りして下さいと、ちやんと連絡が初めからあつてつた。ところが総理は僕に対して答弁されるつもりで答弁された。初めから分つておらんのだ。その辺を一つ……問題の、講和会議の問題について、議会で本当にどの程度つたならば総理自身の意図と一致するか。これは一致したらそれに拘束されるかされないかは別問題として一致するかという問題と、この間の問題ですね。どういう意味発言されたか。私に対する答弁じやなかつた筈なんです。どういう意味発言されたか。
  36. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) 私の今までの答弁で盡きたつもりでありますが、私の言うのは、決して諸君のいわゆる議論を拘束する意味ではない。諸君の良心でよいと考えたことは御自由に御発言なされてもよい。それ以上に私がとやこう言うのではないということです。重ねて申上げます。国民としては自分の国民としての正しい希望なり、何なりを十分に発言せられて差支ないということは先程申した通りであります。    〔「了承」と呼ぶ者あり〕
  37. 佐々木良作

    佐々木良作君 第二点の問題、首相答弁が残つておる。どういう形式であのときに発言されたかということですよ。    〔「そんなあほうな話があるかい」と呼ぶ者あり〕
  38. 吉田茂

    国務大臣吉田茂君) 弁明というべきものであるそうでありますから、訂正いたします。(笑声)
  39. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今度は総理一つ聞きたいのですが、一つ聞いてから、二度聞きたい。一つは、今総理が、日本に対する空気が意外によくないと言われたのですが、その原因がどこにあると考えておられるかという点、アメリカが非常にいいということを言つておられるのだが、アメリカのどういう国民層がどういう意味でいいのか、その点をちよつと説明して頂きたい。
  40. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 今の兼岩君の質問こそ外務委員会でやつて頂きたい。    〔「ノーノー」「賛成」「その通り」「必要なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 それじやもう一つ質問を続けます。
  42. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは如何です。一応出席を要求した大体の時間が盡きるのですが、何か議院運営関係のある質問がありましたらお願いいたします。
  43. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 それは今後議事を進行して行くのに一番重大な講和会議について総理からこの機会に、佐々木議員からの質問に関連して簡單に聞いて置きたいということを除外して、これから議事運営を諮るというのは反対なんです。もう一つ、それじやあとの……(「外務委員会じやない」「そこまで関連したらきりがない」と呼ぶ者あり)つまり佐々木委員から前に聞いた、日本に対して意外によくないとか、アメリカが非常にいいという問題なんですが、結局ポツダム宣言というものを総理はそう深く考えようが、なかろうが、国家のために、よければいいと言つておられるのかどうかという……(「総理が訂正しているじやないか」と呼ぶ者あり)総理に聞いておるのだ。(笑声)我々は飽くまで国会議事の進行、講和会議に関してはポツダム宣言に一切の客観的な基準を置かなければならんと考えておるのですが、それに対して総理の答をもう一度はつきり聞いて置きたい。    〔「済んだよ」と呼ぶ者あり〕
  44. 高田寛

    委員長高田寛君) それは総理答弁があつたと思います。外に何か特に御質問、ございませんか。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
  45. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 大体総理の外交筋の関係もあるし、勢頭から議院運営関係のない説明があり過ぎたことから、妙なことで、佐々木議員等の議院運営を主体としての質問が、何か外務委員会のような形になると思います。一応ここらで……    〔「反対」「賛成」と呼ぶ者あり〕   —————————————
  46. 高田寛

    委員長高田寛君) 吉田総理に対する質問は済んだようでございますから、次に会期延長の件をお諮りいたします。
  47. 板谷順助

    板谷順助君 委員長会議においても大体空気が七日のようでありますから……    〔発言する者多し〕
  48. 高田寛

    委員長高田寛君) 御静粛に願います。只今会期延長について板谷委員から会期延長を七日にしたいという御発言がありましたが、そちらでお聞こえにならなかつた方があるかも知れませんが……
  49. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 僕は反対します。大体我が党はキテイ台風の以前に引続く災害、国鉄の首切りを先頭とする大量の首切り等のあの緊急な状態において国会を開きたいというときには開かないで置いて、そうして荏苒と日を失して、さてやつと開いて見てもなかなか、補正予算中心だと言いながら、補正予算もよう出さないで、やつと出して、そうして審議は非常にスローな形で、十分審議を盡さないで又延ばして呉れというような、甚だ国民に対して政府の態度が誠意を欠いておるということ、それからその外に沢山出ておる法律案国民生活、特に人民の生活を安定させるような内容ではなくして、むしろ一層国民の生活を困難にし、国の統一を失うような方向に進んでおる。こういう国会はこれ以上継続しなくても(「解散か」と呼ぶ者あり、笑声)予定の通り審議未了のものは残して打切ることを主張します。
  50. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 私は先程の委員長懇談会の状況から判断しますと、提出されてあるすべての法案等、全部やれば恐らく十二月三月までやつてもまだ無理じやないかと思うのでありますが、ただこの臨時国会で、特に我々が国民のために考えなければならないことは、補正予算を早く決定する、賛否は別問題としても、補正予算を早く決定するということが一番急がれているように思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)二十四年度予算は極めて不備な点が多かつたのでありますが、この補正予算によつて幾分か補われているということと、災害復旧、地方配付税等、地方自治体においてもその成立を切望しているのが今日の状態でございます。そうしてこれらの災害復旧なり、地方配付税等は、一日も早くこれを地方自治体の方に廻して実際に移す必要がありますので、この点から考えまして、予算委員長の見込みが一週間くらいでできるということでありますから、十一月三十日までという衆議院の説に同調すべきであると思います。尚日限りの法案に重点をおいて審議し、爾余のものは、止むを得ざるものは通常国会に持込むこととして、再延長をしないということにおいて、七日間の衆議院延長申入れに対して同調すべきものであるということを申上げます。
  51. 中村正雄

    中村正雄君 私先程の委員長懇談会の状況を見まして、特に会期延長についての基礎になる委員会というもの、又すべての委員会が基礎になるわけでありますが、最も多くの法案、最も厖大な案を握つておる委員会、大蔵委員会なり、予算委員会なんかの委員長の報告なり、その他の情勢を見ましても、一週間の会期延長でできますと、はつきり言い切る自信はなさそうに見えております。一つは、政府が審議に協力して参考資料、或いは各大臣の出席、そういうことについて協力願えればという條件一つ附いております。尚又大蔵委員長の報告後におきまして、官房長官から出されておりまする、ここに出ておる一覧表、今後提出見込みの法案中に大蔵に関係ある法案は沢山あります。そういう関係から見ましても、又予算委員会が大体日曜を除いて一週間でよいというような委員長の話でありましたが、今までの状況から見ましても、恐らく一週間の延長ででき得るものとは考えられません。又今門屋委員が、大体重点的な法案を審議して三十日で終りたい、こういう話がありますが、少くとも今国会に出されておる、政府責任を以て出されておる法案であるならば、国会会期を決める場合は、すべての法案を審議でき得るということで会期を決めなければ、この中のどれとどれは審議して、外は流してもよいという前提で会期を決めることは反対だ。従つて私は最初に主張した通り十日間の会期延長を主張いたします。
  52. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 簡單に申上げます。私は門屋委員のお説に賛成いたします。ただ先程官房長官お話がありましたが、今後提出見込みの法案の中には、まだOKを取つていないものもあります。これは予算の執行に是非必要な法律案のようでありますので、これにつきましても政府の格段の御努力を願いまして、一週間以内に、期間内に予算案と関連した法案が審議完了するように、政府において十分の御督励をせられるようにということを附加えまして賛成いたします。
  53. 佐々木良作

    佐々木良作君 私先程、今の中村君の意見と同様の意見を言おうと思つたのであります。ともかくこれだけ法案が出されているのであるから、今の予定される、やり得る期間に最大限やるべきである、そのために最大限の日数を取るべきである、十日間取るべきである、その十日間説に賛成だ、こういう意味であります。
  54. 羽生三七

    羽生三七君 官房長官にお伺いしたいのですが、仮に三十日まで一週間の会期延長したその後、審議未了の問題ができたときに、又再延長を要請されることはないのですか。門屋委員はそういうことを條件としての一週間延長でありますが……
  55. 増田甲子七

    国務大臣(増田甲子七君) 羽生さんにお答え申上げます。国会会期政府が申入れをすることは、実は法規上はありません。今回は申入れをしたわけではございません。
  56. 高田寛

    委員長高田寛君) それではいろいろ御意見がありまして、板谷委員から会期七日間延長、兼岩委員から会期延長せず、中村委員から会期十日間延長、門屋委員から再延長しないという條件で七日間延長、これだけいろいろ御意見が分れましたので、順に採決いたしたいと思います。
  57. 左藤義詮

    ○左藤義詮君 條件附の、再延長しないという條件とかいうことは別にして、七日延ばすか、延ばさないかということを最初に……
  58. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは板谷委員から御発言のありました会期七日間延長いたすことに賛成の方の挙手を願います。    〔賛成者挙手〕
  59. 高田寛

    委員長高田寛君) 御起立願います、数を間違えますといけませんから……    〔起立者多数〕
  60. 高田寛

    委員長高田寛君) では多数と認めます。過半数と認めます。よつて会期は七日間延長すべきものと決定いたしました。   —————————————
  61. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 これは緊急の提案でございまするが、すでに今朝の新聞で御承知のように、若槻禮次郎氏が逝去されました。若槻氏は皆さんすでに御案内のように、長い間の憲政の長老であり、又曾ての内閣の首班として国政に盡瘁せられ、その功績は偉大なるものがあるのであります。若槻氏は御承知のように、準戰時時代或いは戰時中は政治に御関係がございませんので、従つて追放というような関係はございません。そういう意味で、この前も齋藤隆夫氏に対して院議を以て弔辞を贈りましたが、今回も若槻氏に対して、御賛成を得れば参議院の院議を以て弔辞を贈呈いたしたいと思いますが、皆様の御賛同を願いたいと思います。    〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
  62. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何いたしますか、今藤井委員からの御提案をお諮りいたします。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  63. 羽生三七

    羽生三七君 保留して頂きます。齋藤氏は現に議席を持つておられたのでありますが、若槻氏の場合は多少事情がありますからして、研究さして頂きます。
  64. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは暫らく保留いたします。   —————————————
  65. 佐々木良作

    佐々木良作君 次の問題よろしうございますか。
  66. 高田寛

    委員長高田寛君) どうぞ。
  67. 佐々木良作

    佐々木良作君 会期が大体七日間延長と決まれば、それの日数との関係で言うわけですが、まだ自由討議ということを全然やつていないのですが、会期中一遍も自由討議をやらないということだつたら、自由討議の項を抹殺するのが本当だと思います。若しまだ抹殺せずに行こうというのだつたら、今の場合有効な方法でやるべきだと思います。ここで決定して頂くというわけじやありませんが、若し有効な方法でやるとすれば、今一番問題になるのは、日本経済の安定復興問題、この間の財政演説を中心にしたような問題が中心になつております。この辺で本当の各党からの代表者を出して討論をするか、或いは各党代表の本格的な政策の開陳をやるか、その辺のところで自由討議を、私は一遍でき得ればやるべきだという考えを持つておるのであります。決定される前に各会派に持帰つて御相談したらいいと思います。ただ一応この問題を持出して見たのであります。
  68. 高田寛

    委員長高田寛君) 今佐々木委員からの御発言自由討議の問題について、他に何か御意見ございませんか。
  69. 竹下豐次

    ○竹下豐次君 佐々木君の御意見のごとく、或いは通商産業の問題とか何とか、或る問題を限定して、その問題に関する自由討議を行うということは私は非常に結構なことだと思つておりますが、ただ各党の代表ということで余り制限しますというと、自由討議の本来の性質を少し制限し過ぎる嫌いがあるのではないかと思います。この点考慮の上で、或る問題を制限してやるということには賛成いたします。
  70. 佐々木良作

    佐々木良作君 党派の質によつてそれは当然出て来る問題だと思います。私が代表と言うたのは、意見代表というわけで、重点的な政策、少くとも外向きにしても認識されるような経済政策としてやるならばよいが、この間のような恰好で、出席がなくても定員数を要しないというような申入れでやる自由討議ならば、私はやらない方がいいと思う。やるならば、本当の内容が開陳されるようなものを、一遍できたならばやつて貰いたいと思います。    (「賛成」と呼ぶ者あり〕
  71. 高田寛

    委員長高田寛君) 今の佐々木委員の御発言に大体御異論ないようですが、然らばこれをいつ頃やるかということを改めて御相談願いたいと思いますが、如何でございましようか。これはどうも会期が一週間延びても、末の頃になると、なかなか又そういう時間も取りにくいかと思いますが、やるとなると……
  72. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 それから自由討議の日取りの関係で、緊急質問のあれは先般一応整理してやるということになつておりますが、それは事務局の方で研究して、どうなつておりますか。
  73. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 各党で纏めて出すことになつておりますが……
  74. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 各党で纏めて出すことになつておるそうですが……
  75. 小川久義

    ○小川久義君 緊急質問の点の中で、自分で認めてあるのと、ないのとあるわけですが、あとで変更があると思いますが、それを先ずお諮り願いたいと思います。
  76. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは今佐々木君の御発言自由討議の時間の組合せ方が、やはり大きな関係を持つと思いますが、緊急質問は如何ようにするか。これを順序として先に決めて行きたいと思います。それでは緊急質問内容を各党がお持帰りになつて再検討されて、もう総理並びに財政演説に対する質問の中で盡きておるものは、これは引込めて頂く、そういうふうに御了解願つたのでありますが、それをどういうふうに各会派で整理なさいましたか。それを一つお伺いいたしたいと思います。
  77. 佐々木良作

    佐々木良作君 私の方の状況をちよつと申上げますが、私の方のものは、最初から見まして十三号の池田君の緊急質問、それから十六号の星野君の緊急質問、それから一番おしまいの二十号の川上君の緊急質問、これは一応取止めます。それから十七と十九の羽仁君の緊急質問、これはでき得れば、これを併せて一本ということにお願いいたしたいと思います。
  78. 高田寛

    委員長高田寛君) そうしますと、十三番、十六番、二十番は取止め、それからまだ未承認のものがありますが、十七番と十九番は合併して一つ質問にしたいという、こういう御議論でございますか。
  79. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 僕のところは、十一は承認願つておるのですが、これは是非お願いしたい。それから十八も承認を受けていないけれども、一つ成るべく、早く是非お願いしたい。
  80. 高田寛

    委員長高田寛君) 共産党の方は、これは取止めにしないというわけですね。
  81. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 十八の細川君の吉田総理の失言問題に関する緊急質問というのは、今のやつか……今の問題だろう。
  82. 高田寛

    委員長高田寛君) 社会党は如何ですか。
  83. 羽生三七

    羽生三七君 私の方はこれと直接関係がない問題ですが、できれば自由討議が、今佐々木君のお話では経済政策に集中してというお話ですが、そういう機会に、この問題を併せて政府委員が出て答弁して、一緒に片付けたらということを今考えておるのであります。それが無理ならば、私の方は中平常太郎君の煙草民営に関する問題は取止めます。岡田宗司君の場合は、日程が困難である場合は遠慮いたします。
  84. 高田寛

    委員長高田寛君) そうすると十番は取止めということになりますか……それから民自党は……それから今一つ追加のお申込があるそうでありますから、どうぞお読上げ下さい。議事部長。
  85. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 緑風会の小杉イ子さんから、青少年の犯罪防止ということについて緊急質問をいたしたいというお申出がございました。
  86. 高田寛

    委員長高田寛君) それではすでに承認されておる中で、そうすると、十二、十三、十四、十六は御遠慮願うとして、八、十、十一、これはやると、こういうことでございますか。念のために確認して置きたいのですが……それでは今の十四は民自党でちよつと連絡を取りに行かれたそうでございますから、承認したものは、あと小委員会の方で……。
  87. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 八は、これはやるのですか。
  88. 河野義克

    ○参事(河野義克君) この八の小川友三さんの関係につきましては、小会派においては先般の議院運営委員会の御決議に基いて、これを整理する方にもう一遍御相談願うということで、小川友三さんは議院運営委員会代表として出ておられませんから、私の方から交渉いたしました。ただ小川さんも一般質疑の方は出席したかつたのだし、緊急質問の方は全部了承があるので、この際是非やらせて貰いたい。ただ煙草民営の問題はすでに重複しておるから、この問題は止めるけれども、その外の問題について十分間やらせて貰いたい。こういうことでございました。
  89. 左藤義詮

    ○左藤義詮君 十四番の北村君の質問は遠慮いたします。
  90. 高田寛

    委員長高田寛君) そうしますと、小川君のは各会派でいろいろ御相談願うというわけには行かなかつたので、直接議事部長の方にお申出がありましたが、如何でございましようか。    〔「承認」と呼ぶ者あり〕
  91. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは八番、十番、十一番はやる。それから九番、十二番、十三番、十四番、十五番、十六番は取消す。かようにいたします。それからあと十七番乃至二十番は、承認するかしないかをこれからお諮りいたします。それから今の小杉イ子君の二十一番。
  92. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 十七、十九は整理して  本にしたのでしようが。
  93. 羽生三七

    羽生三七君 十七番の人権擁護問題は、教員の政治活動の問題ではないかと思うのですが、若しそれならば、この前に河野正夫君がすでにやつてつて済んでおるのですが、別の問題で何か人権擁護の問題があるのですか。
  94. 佐々木良作

    佐々木良作君 違う。
  95. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 承認したもののうちで、この三つをやることにして、あとはもう今日は保留して置きましよう。
  96. 高田寛

    委員長高田寛君) 承認した以外は保留するということになるのですか。
  97. 佐々木良作

    佐々木良作君 保留というのはちよつとおかしいと思うのです。あと保留だつたら、今取消しのことをもう一遍考える。今から保留して考えるというのは、それはおかしいですよ。ただ問題は、日程に組む際に小委員会において組むべきであつて、これを決めないというのは……
  98. 中村正雄

    中村正雄君 あなたの申込みの羽仁五郎君の関係でありますが、十九番はもう済んでおるものとして、合併せずに十七番だけといたしまして、教員の関係ならば止めて貰う。それ以外の問題であれば承諾するということで、一応けりを付けて貰いたいと思います。
  99. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何ですか、無所属懇談会の方は……十九番は済んでおる。十七番は教員の問題ならばやめる。それ以外の問題ならばよろしい。
  100. 左藤義詮

    ○左藤義詮君 只今の中村君の御意見に同感いたします。
  101. 高田寛

    委員長高田寛君) それではそれで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  102. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは十九番はやらない、それから十七番の方は、教員の問題でなかつたならばこれを認める。教員の問題なら止めて貰う。御異議がなければ、さように決定いたしますが。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  103. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさよう決定いたします。それでは十八番は如何いたしますか。    〔「これは済んでいます」と呼ぶ者あり〕
  104. 高田寛

    委員長高田寛君) これは承認しない。それでは二十一番の小杉イ子君の問題。
  105. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 緑風会は緊急質問はたつた一つですから、何とかお願いします。
  106. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 反対しますよ。これを認めれば、今日中に出たやつを又認めなければならない。
  107. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 緑風会の藤井さんからお申出のあつたのは一昨日でございました。
  108. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 申出が一昨日あつたのなら、昨日のプリントになぜ出さなかつたのですか。昨日取消すか、整理するか、保留するかやつたときに、あなたも出席しておつてつているわけです。それを昨日なぜ刷らなかつたか。なぜ緑風会の委員も出られて、なぜ発言なさらない。絶対承認せん。昨日整理の問題が出で遠慮して貰うという問題の出ているときに、緑風会から一昨日から申出があつたならば、刷り物を貰つた折に小杉君のが落ちていることを誰も言われない。昨日から落ちている。飽くまで昨日の申入としては正式に受取れない。それで今になつて通すということはできん。
  109. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 私は昨日この問題に触れられたときに議運には欠席しておりました。私は出席しませんでしたが、申入れは先程議事部長から申上げたように、一昨日私が正式に申込んであります。それは間違いありません。
  110. 左藤義詮

    ○左藤義詮君 これは全部我々も目を通して落ちているのを指摘する。気が付かん場合もあるのですから……いずれにしましても、この了承しない四つと小杉さんのとは、大分その間に間隔もあつたことですから、一つこの程度に今回は打切つたらどうです。
  111. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは十七以下におきましては、羽仁五郎君のだけ承認する。但し教員の問題であつたらば止めて貰う。
  112. 佐々木良作

    佐々木良作君 教員の問題だけだつたらというのでしよう。
  113. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 それでは二十一の小杉イ子君の緊急質問は撤回いたします。(拍手、笑声)
  114. 高田寛

    委員長高田寛君) それではもう一度申上げます。十七以下につきましては、羽仁君の問題は教員の問題の質問であつたらば止めて貰う。それ以外の問題ならば一つ承認する、教員の問題を除いて承認するということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  115. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように決定いたします。   —————————————
  116. 高田寛

    委員長高田寛君) そうすると、その次に先程佐々木委員から御発言自由討議の問題、これはどういうふうにいたしますか。
  117. 小林英三

    ○小林英三君 持ち帰つて相談して来ましよう。
  118. 高田寛

    委員長高田寛君) 先程提案がありました故若槻禮次郎氏に対する弔詞の問題もまだちよつと保留になつておりますが、それでは一応休憩して、それから自由討議の問題と併せて後刻改めて……それでは暫時休憩いたします。    午後零時九分休憩    —————・—————    午後零時五十五分開会
  119. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を開きます。  それでは最初に先程会期延長の件が決められましたが、ここで明日は議事をやるか、休むかということを……
  120. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 どうかね、何かやらなければならないものがあるかね。本会議を休んで、委員会委員会委員長に任せて……
  121. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは明日は議事は休むことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  122. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように決定いたします。   —————————————
  123. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に、休憩前に問題になりました故若槻禮次郎氏に院議を以て弔詞を送る件は如何いたしましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  124. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは院議を以て弔詞を送ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  125. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさように決定いたします。   —————————————
  126. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは議事部長。
  127. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 外国為替及び外国貿易管理法案が政府から提出されて参つたのでありますが、これの付託をいずれの委員会にするかということの御審議を願いたいのであります。これに関係委員会といたしましては、大蔵委員会通商産業委員会、経済安定委員会等が考えられます。内閣委員会も若干関係があると思います。それで関係委員長に伺いましたところ、大蔵委員長は相当の議案を抱えておるし、まあ然るべく決めて頂けば結構だということであります。それから、通商産業委員長も、然るべく決めて頂けば結構だということであります。それから経済安定委員長は、自分の方で審議してもよいということです。それから三委員長とも、いずれも如何なる委員会にかかつても、連合委員会を開いて貰いたいということを言つておられました。それから衆議院は本日、の新聞等の記事とは違いまして、先程の決定では、通商産業委員会にかかつて来たと、こういうことでございます。
  128. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 大体どこでもいいが、委員会を何の委員会というのもおかしいが、通産委員会はどうなつておりますか。
  129. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 通産委員会は現在は五件上げましたから、一件しか残つておりません。経済安定委員会も一件しか残つておりません。内閣委員会もやはり一件だつたと思います。これを除きまして、大蔵委員会は先程申上げた通り相当の法案を抱えております。
  130. 高田寛

    委員長高田寛君) 通商産業の委員会にかけることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  131. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 委員長の話で、委員長がやつてもいいと言うのなら、安定委員会にかけたらいいではないのですか。
  132. 高田寛

    委員長高田寛君) では通産にかけるか、経済安定にかけるか。
  133. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 大体これは現在の状況から行くとですね。いろいろな噂もあるのだけれども、大体相当大蔵省関係、通産関係のことは向うでもやつておるらしいのです。内閣から言えば、やはり安定本部の方にもなる。ただ先程の官房長官の説明によると、これが安本によるがいいが、政府がこれを決めたから安本で扱うと言つておられた、だから安本委員会に持つて行くのがいいんじやないか。先程の官房長官の御説明を聞いた以上は、私は安本がいいんじやないか、そういうふうにやるのが至当であると思います。
  134. 小串清一

    ○小串清一君 今の説は賛成です。一体政府内でちよつとお互いにやつて、実際為替の運用計画はスムースでないらしい。皆関係している。結局は今度のできたやつが独立して外国為替の運営をやるという形になつた方がいいんじやないか。だから経済安定ならば経済安定一本にしちやつた方がいいんでしよう。
  135. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 政府側の立案の関係で言いますと、つまり経済安定本部、それから大蔵、それから通商産業省、これが一諸になつてつた格好になつております。それからこの目的を申上げますが、この法律は外国貿易の正常な発展を図り、国際收支の均衡、通貨の安定及び外貨資金の最も有効な利用を確保するために必要な外国為替、外国貿易及びその他の対外取引の管理を行い、以て国民経済の復興と発展とに寄与することを目的とすると、こういうふうになつております。
  136. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 そういう議論をせずに、こういうことになるかと思つて、先程官房長官出席の際に、政府の主務官庁は何かということを聞いた折に、政府は安定本部だということを言つておりましたから、安定本部にかけて審査をやるということがいいんじやありませんか。
  137. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何がいたしましようか。
  138. 左藤義詮

    ○左藤義詮君 門屋議員の発言のごとくに御決定願います。
  139. 高田寛

    委員長高田寛君) そうすると、経済安定委員会が取扱うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  140. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように決定いたします。   —————————————
  141. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に、自由討議並びに緊急質問の時間をどの程度にいたしますか。
  142. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 自由討議緊急質問、先ず自由討議につきましては、その題目の正式な決定、それからいつ行われるかということ、時間の割当をここでお決め願いたいと思います。緊急質問については時間を何分ずつにするかということ、これもいつおやりになるかということ、以上の点をお決め願いたいと思います。
  143. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 緊急質問を何分でなさるか、お決め願いたいのであります。
  144. 板野勝次

    ○板野勝次君 この前十五分と決まつておる。
  145. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは緊急質問は大体十分で御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  146. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように決定いたします。  それから自由討議の方は如何いたしましようか。
  147. 鈴木清一

    ○鈴木清一君 今、自由討議の問題ですか。
  148. 高田寛

    委員長高田寛君) そうです。
  149. 鈴木清一

    ○鈴木清一君 佐々木君がおりませんで、よく分つておりませんが、佐々木君としては、かねがね漏していた言葉から行きますと、まあ最前ちよつと各党の代表ということを言われましたが、何か経済問題、経済再建或いは又、現在の経済問題、こういうものにつきまして、いわゆる各党の代表的な人達を出して頂いて、そうして討議をして見たい、こういう点が出発点になつております。実を申しますと、まだ外に討議の方法ということにつきまして、私共としては意見があるわけであります。あると思うのです。
  150. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと、これは佐々木君の御意見が出まして、それに皆同調したわけであります。それに賛成したわけであります。
  151. 鈴木清一

    ○鈴木清一君 趣旨は、そういう意味で行きますから、御了承を願います。
  152. 高田寛

    委員長高田寛君) それは皆了承されております。
  153. 小川久義

    ○小川久義君 緊急質問は十分と決まりましたが、自由討議は十五分……    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  154. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは、十五分ずつと決定いたしますことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  155. 高田寛

    委員長高田寛君) さよう決定いたします。それで各会派一人ずつということでよろしうございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  156. 高田寛

    委員長高田寛君) さよう決定いたします。
  157. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 題目についてもう一遍……
  158. 高田寛

    委員長高田寛君) 題目は、差当り日本の国として必要な日本経済再建、例えばこういう題目について、各党から代表的な方が一人ずつ出てやつて頂く、こういうことであります。
  159. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 日本経済の再建についてという題目と心得て……    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  160. 高田寛

    委員長高田寛君) それじやさように決定いたします。
  161. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 自由討議緊急質問は、いつ行われるかということを御決定頂きたいと思います。
  162. 小川久義

    ○小川久義君 明後日午前中に大体緊急質問を終えるように取計らわれまして、自由討議は午後にしたらどうかと思います。
  163. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何でございましよう。今、小川委員からの……
  164. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 午前、午後と本会議を続けるのですか。
  165. 高田寛

    委員長高田寛君) そういう意見が出たので……
  166. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 委員会が困るのじやありませんか。おまけに明後日は定例日でもない。それに午前、午後引続いてやらなければならんという緊急問題はないと思う。
  167. 高田寛

    委員長高田寛君) 定例日でないけれども、会期延長した際だから、明後日やつたらどうかという……
  168. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 会期延長が、議員の活動ができるように休養をとつてつて行けるようにして貰わなければ困る。会期延長で我々の労働の過重になるのだつたら反対だ。そうせんでもいいでしよう。
  169. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 時間的に申しますと、十分ずつで緊急質問が四人ありますから四十分、それに答弁時間を見まして、一時間ちよつとはかかる、全部で一時間ちよつとかかるのじやないかと思います。午前十時に始めて十一時ちよつとに終る。その後自由討議をやるといたしまして、一人十五分で一時間四十五分、十二時半。この方はやりつ放しで相手は要らんのですから。その合計は……
  170. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 総長に少し言葉を愼んで貰わなければならん。やりつ放しで相手が要らんと言うが、二十四日は緊急質問の、今まで承認済みのものを切りを付ける。二十四日は定例日でないけれども、緊急質問を切りを付ける。二十四日の委員会の上り工合によつて、採決を要する案件と、これを睨み合わせて自由討議をやるのでなければ、やる方も聞く方もたまらない。相手なしに、やりつ放しならば一人でやつたらいいので、二十四旧の委員会の上り工合によつて、二十五日の日程に組むということでなければまずい。
  171. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 訂正して置きます。緊急質問答弁時間が計算に入れなければならんということと、自由討議答弁計算に入れなくてもいいということを申したのであります。訂正して置きます。
  172. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは、明後日は定例目じやないけれども、緊急質問がまだ残つておりますから、午前十時から本会議を開く、それで、大体時間が余裕があれば自由討議もやる……
  173. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 やらないのですよ、二十四日の委員会の、上り方を見て、そうして二十五日の日程に法案と睨み合せて組んで行けば、自由討議を劈頭にやつて、そうして後に採決を残して置けば、議員も足が散らんでいいよ。なかなかこれで楽屋裏も骨が折れるよ。(笑声)
  174. 高田寛

    委員長高田寛君) 門屋委員のお説に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  175. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは門屋委員のお説の通りに決定いたします。外に別段御発言もなければ、これで散会いたします。    午後一時十一分散会  出席者は左の通り。    委員長     高田  寛君    理事            小林 英三君            左藤 義詮君            大隈 信幸君            竹下 豐次君            藤井 丙午君    委員            河崎 ナツ君            中村 正雄君            山下 義信君            羽生 三七君            板谷 順助君            小串 清一君            中山 壽彦君            門屋 盛一君            鈴木 順一君            岡元 義人君            奥 むめお君            加賀  操君            島村 軍次君            兼岩 傳一君            佐々木良作君            鈴木 清一君            小川 久義君   委員外議員            板野 勝次君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     松嶋 喜作君   —————————————   国務大臣    内閣総理大臣    外 務 大 臣 吉田  茂君    国 務 大 臣 増田甲子七君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (総務部長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  寺光  忠君