運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1949-11-08 第6回国会 衆議院 本会議 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十一月八日(火曜日)
議事日程
第五号 午後一時
開議
一
国務大臣
の
演説
—————————————
第一
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
(
内閣提出
) 第二
日本銀行政策委員会委員任命
につき
事後承認
の件 第三
統計委員会委員長任命
につき
事後承認
の件 第四
外国為替管理委員会委員任命
につき
事後承認
の件 第五
訴追委員辞任
の件
—————————————
●本日の
会議
に付した
事件
吉田内閣総理大臣
の
施政方針
に関する
演説
日程
第一
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
(
内閣提出
)
日程
第二
日本銀行政策委員会委員任命
につき
事後承認
の件
日程
第三
統計委員会委員長任命
につき
事後承認
の件
日程
第四
外国為替管理委員会委員任命
につき
事後承認
の件
日程
第五
訴追委員辞任
の件
訴追委員
の
補欠選挙
訴追委員
の
予備員
の
補欠選挙
午後一時七分
開議
幣原喜重郎
1
○
議長
(
幣原喜重郎
君) これより
会議
を開きます。 ————◇—————
幣原喜重郎
2
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
内閣総理大臣
より
施政
の
方針
に関して発言を求められております。これを許します。
内閣総理大臣吉田茂
君 〔
国務大臣吉田茂
君
登壇
〕
吉田茂
3
○
国務大臣
(
吉田茂
君) 本日ここに
施政方針
に関し私は所見を述ぶることを欣快といたします。 今日
国民
が最も熱望いたしておりますことは、
平和條
約
締結
の一日も早からんことであります。(
拍手
)最近外電はしきりに
米英両国
が條約準備中の旨を伝えております。これは
米英
の、
わが国
民の
終戰以来自省耐乏
、條約及び
占領政策
を誠実に遵守した等の
努力
に対する好意ある
理解
の結果と私は
考え
るのであります。(
拍手
) 独立を
回復
して
国際団体
に復帰の日のようやく近からんことを
考え
ますときに、まことに
諸君
とともに御
同慶
の至りであります。(
拍手
)ますますその
実現
を確実ならしむためにも、
わが国
が
国際社会
の一員としてはずかしかざる
民主文化
の
国家
であることを
内外
に実証することが、
唯一
の確実ならしめる
方法
であると
考え
るのであります。
米国政府
の勧請により、最近学術、
労働
、
通商等各般
の
国際会議
にオブザーバーとして招請受くることようやく多く、
外国
との
交通
の自由も漸次
回復
いたしまして、
各種
の
国際協定
への参加、
通商協定
の
締結等
、事実上
国交回復
の実りをあげつつありますことは、まことに喜ばしいことであります。 最近、原子力の問題に関連いたしまして、
わが国
においても、
わが国
の
安全保障
について
国民関心
を一層深くいたしておりまするが、
わが国
の安全を保障する
唯一
の道は、新憲法において、嚴粛に宣言せられたるがごとく、
わが国
は非
武裝国家
として、
死国
に先にじてみずから戰争を放棄し、
軍備
を撤去し、平和を愛好する
世界
の
輿論
を背景といたしまして、
世界
の
文明
と平和と繁栄とに
貢献せん
とする
国民
の決意をます説明かにいたしまして、
文明国世界
の
わが国
に対する
理解
を促進することが、
平和條
約を促進する
唯一
の道と私は
考え
るのであります。(
拍手
)つらつら
敗戰
の過去の事実を回想いたしますると、過去において、たまたま
わが国
が
国際情勢
に十分の知識を欠き、自国の
軍備
を過大に評価し、
世界
の平和を破懷してはばからざりしことが、遂にわが歴史を汚し、国運の興隆を妨げ、
国民
に、その子を失わしめ、その夫を失わしめ、その親を失わしめ、
世界
を敵として空前の不幸を持ち来したのであります。
軍備
のないことこそ、
わが国
の安全幸福の保証でありまして、またも
つて
世界
の信頼をつなぐ
ゆえん
であります。また
平和国家
として
世界
の誇るに足る
ゆえん
であると私は確信いたすのであります。ゆえに私は、
国民諸君
が国を上げて、あくまでもこの趣旨に徹底せられんことを希望することともに、
国民
は
かく
覚醒することを私は信じて疑わないのであります。(
拍手
)
政府
は、
さき
にドツジ氏の
勧告
に基き、まず本
年度
におきまして、
終戰後初め
ての
均衡予算
を編成し、
経済安定政策
を実行し来
つたの
であります。幸いに
米国
に好意ある
援助
と
国民諸君
の
努力
によりまして、インフレーションも現
段階
においてはその進行を停止し、
国民経済
はここに安定、正常化いたしまして、さらに積極的、
本格的復興
の
段階
に進みつつあることは、まことに
諸君
とともにご
同慶
に存ずるところであります。(
拍手
) また、先般来訪の
シヤウプ博士
の熱心なる
調査研究
の結果たる
報告書
に基き、
マッカサー元帥
は、私に対して
税制改正
の
勧告書
を寄せられたのであります。
政府
は、
右勧告書
に基いて、
現下
の国情に適する広汎にして合理的なる
租税制度
を確立せんとして、
目下成案
を急いでおるのであります。
税制
は、
政府
の
出発点
であります。
租税
は、
歳出
を
基礎
として課せられるべきものであります。
税制
及び
課税
の
方法
が公正にして民度に適合して初めてここに善政が生ずるのであります。
国民
の
生活
が安定するのであります。しかるに、多年
軍備
及び
戰争遂行
のために
税制
及び
課税
に多くの無理を来し、また不当にして公正ならざる徴税をあえてしてはばからざるの風を生じましたことは、遺憾千万であります。この
積弊
は一朝にして拂式することは不可能でありますが、この
積幣
が改められて、ここに初めて
国民
の
生活
が安定し、
政府
が明朗となるのであります。
政府
も
国民
も相
協力
してこれが是正にいたさらなければならないのであります。
国民負担
の
軽減
と
災害復旧
とは当面の急務であります。
政府
は、本
年度
の
予算
の執行にあたりまして、
行政費
、
価格差補助金等各般
の
助成金
の節減のほか、極力
歳出
の
節約
をはかり、これによ
つて
捻出した額をも
つて
諸税
の
軽減
をはかるとともに、
応急
の
災害復旧費
に充てんとするものであります。(
拍手
)
明年度
においては、さらに
不用不急
の
歳出
圧縮し、も
つて
諸税
の
調整軽減
をはかる
考え
であります。(
拍手
) 最近における累次の風水害は、
再建途上わが国経済
に至大な障害を與えておるのでありまするが、まことに
罹災地方
に対して同情にたえないのであります。しかしながら、
災害
の原因は異常なる
降雨量
にもよりますが、一面、多年治山、治水、利水、
電力資源開発等
を含む
根本的総合国土計画
が欠如しておつたということにも原因いたしておると
考え
るのであります。ゆえに
政府
は、この
根本的総合国土開発施策
を樹立いたしまして、所要の経費を計上し、強力にこれを推進実行し、かねて
公共事業費
による
失業問題解決
にも資せんとするものであります。(
拍手
) 文教を確立いたしまして、
民主国家
を担当するにふさわしい
国民
を育成することは、今日において最も重要なる国務の一つであります。
政府
は特に
初等教育
に力をいたし、健全なる
思想
と円滑なる常識とを涵養せしむるに必要なる
施設
を充実完備せんといたすものであります。
行政調整
は去る九月末をも
つて
完了いたし、来
年度
二百余億円の
行政費
の
節約
をいたすことにな
つたの
であります。(
拍手
)さらに進んで、
中央地方
を通じ、
行政制度全般
にわた
つて
検討
を加え、
各種
の
統制経済
の
廃止
、
整理
とともに、真に合理的であ
つて
簡素なる
行政機構
を設け、一面
各種補給金
も漸次削減いたしまして、極力
歳出
の
節約
に努め、
均衡財政方針
を堅持するとともに、
国民経済
の
基礎
をますます強化いたしたいと考うるのであります。(
拍手
)いずれの時代、いずれの国においても、
政府
及び地方庁は
国内最大
の
消費者
であります。少しく油断すれば、
行政費
はと
かく
濫費せらるるのであります。
戰後
、
わが国復興
のために何としても
行政
を
簡素化
し、
行政費
の
節約
をいたさなければならないのでありますが、ややともすれば官吏の増員、
政府
の
援助救済資金
の
増加
を要求するの弊が今なお
政府内外
にやまざることは、まことに遺憾であります。(
拍手
)
国家公務員
の一部には、官権を濫用して苛政を行い、
行政手続き
をいたずらに煩瑣にして、
国民
の怨嗟の的にな
つて
おることは、おおうべからざる事実であります。(
拍手
)
政府
としては、この
積弊排除
の十分の
注意
を沸いたいと考うるのであります。
歳出
の縮減は、
行政
の
簡素化
も、
国民諸君
の強力、監視を得なければ
実現
ははなはだ困難であります。私は、これがために
国民諸君
の最も
理解
ある
協力
を切望して、やまないのであります。(
拍手
)
戰後
、
物質
の極度に欠乏する場合には、自由に
経済
に移行する
段階
として、
統制
もやむを得ないのでありまするが、幸いに
米国
の
援助
及び
生産
の
回復
により、今や
物質
の
統制
を不必要とするもの、または有害とするに至れるものはなはだ多く、
従つて政府
は従来
統制
の
整理
もしくは
廃止
に
努力
して来ましたが、本年に至り、野菜を初めとして石炭、銅、
非鉄金属
、まき、
水産物等
多数を
統制
よりはずすことができました。なおこれに伴い、
各種公団
は大幅に
整理
または
廃止
を断行する所在であります。(
拍手
) また
さき
に單一為替
レート
が
国民
の予期せる額より
円安
に設定せられて、
貿易振興
に奇與いたしたことは、
諸君
御承知の通りであります。
ポンド切下げ
は、
わが国輸出
に一時はある程度の困難を加うるでありましようが、三百六十円
レート設定
の当時、すでに三百円説あり、また三百三十円説があ
つたの
でありますが、将来の
内外
の
経済環境
を勘案いたしまして三百六十円に設定いたしたのであります。
政府
は、
生産費
の
切下げ
、品質の
改善等
によ
つて販路
の開拓に資するとともに、三百六十円
レート
をあくまでも堅持する
考え
であります。(
拍手
)もし
政府
が、この際現在の
円為替レート
を堅持することなく、
わが国
内外
もまた、いたずらに
切下げ
を待望するがごときものがありましたならば、ただ
輸出
を阻害するのみならず、ようやく安定しつつあるわが
経済
を脅かすこととなるのであります。現に英国においても、
ポンド切下げ
が、早計であつたというような
輿論
が一部に発生しておるのでありまするが、これは
わが国
においても最も有益なる
参考資料
といたすべきであると考うるのであります。(
拍手
)他方、
貿易協定
の
締結
、
貿易統制管理
の大幅の
緩和等
、
輸出貿易推捗
に
政府
はますます
努力
いたす
考え
であります。 また、
国際信義
を守り、
わが国
の
対外信用
を高むることの大切なることは、申すまでもないのであります。
政府
は、戰争以来久しく停止いたしました
外貨債
の償却を再開する用意をいたしております。このことを、この機会において重ねて私はここに宣明いたしたいと思うのであります。(
拍手
) 次に、
農地改革
によ
つて農村
は
自作農本位
に再編成されましたが、
政府
は、今後における
国際情勢
、
経済情勢
の変化に順応いたしまするよう、農家の経営の安定をはかり、
農業
の
基礎
を確立するため、適切なる
農業政策
を樹立実行いたすつもりであります。(
拍手
) 今日
賃金ベース
の
改定
について論議せられておりますが、
賃金
の
改定
は、ただちに
物価
に影響を及ぼし、再び
物価
と
賃金
の惡循環を誘発するおそれがありまするから、
政府
はその
改定
を行わず、また減税と諸手当の充実、
厚生施設等
に
注意
いたしまして、極力
実質賃金
の
増加
をはかりまして、
公務員
の
生活
の安定をはからんといたしておるのであります。(
拍手
) 数千万に上るわが
労働力
は、
わが国
に残されたる
最大
の
資源
であります。最近
わが国労働運動
は、ようやく健全にして建設的なる方向をたどり、
労働
の
生産性
が高揚しつつあることは、わたしの深く喜びとするところであります。
行政整理
、
産業合理化
の進捗の結果、
相当数
の
失業者
の発生をするおそれのあることは、まことに憂慮にたえないところでありまするが、
政府
は、これが当面の
応急策
として、
公共事業
を拡充し、
災害復旧事業
、
国土資源開発事業等
に可及的多数の
労働者
を吸収するとともに、他面において
緊急失業対策事業
、
失業保險制度
の適切なる運用と相ま
つて
、
失業者
の
生活
を安定せしめんといたしております。しかしながら、ひつきよう
産業
の
振興
、
輸出
の
増進
によ
つて
、ただ
現下
の
失業者
を救済するのみならず、新たなる
労働
の需要を誘致して、雇用の増大をはかる以外に
失業対策
はないのであります。(
拍手
)
政府
はこの点に十分の
注意
をいたしたいと存ずるのであります。
在外邦人
の
引揚げ
につきましては、
終戰以来
総
司令部
の非常な盡力により、各
関係地方
より昨年までに六百余万の送還をせられたのでありますが、さらにまた、本年六月下旬より現在に至るまで約八万五千人が送還されたのであります。しかしながら、いまだシベリヤ、
中共地区等
に多数の同胞が残
つて
おりまして、寒気に向かわんとする際、まことに心配にたえないのであります。今後とも
関係方面
の
援助
を得て、その
引揚げ促進
のため一層の
努力
を拂いたいと
考え
ております。 なお、過般
国家公務員法
に基き、
人事院規則
をも
つて
政府職員
の
政治活動
を規制いたしましたが、これはまことに適切かつ必要なる
措置
であると
考え
るのであります。(
拍手
)
国家
の
奉仕者
たる
政府職員
が、その公正な立場を保持するために、その行動に若干の制約を受くることは、当然であると私は信ずるのであります。(
拍手
) およそ
戰後
における
生活灘
に伴う社会不安が
外国
の矯激なる
思想
を誘致し、
国家
を
破壊
と混乱に
陷れん
とするものの生ずることは、
世界各国
にその例を見るところであります。(
拍手
)
わが国
においても、自由と人格とを無視する暴力的、
破壊的傾向
の一部
少数分子
が近時
治安
を乱し
経済復興
を阻害するがごとき好ましからざる
事件
を頻発せしめましたることは、はななだも
つて
心外に存ずるところであります。(
拍手
)
国民諸君
は、
批判力
と
自主的勇気
とを堅持して、
治安
及びわが
復興
を妨害するものに対し敢然これを排除し、
国家
の
再建
に国をあげて
努力
して他を顧みざることを、私は信じて疑わないのであります。(
拍手
)また矯激なる
思想
を抱くものといえども、
経済生活
が安定し、健全なる
国民思想
が普及し、
国際
の
環境
が明朗となるとともに、
自然愛国的民族意識
に立ち帰るの日のあることを、私は確信して疑わないのである。(
拍手
)
政府
は
国民諸君
の
協力
を得て、
国家
の平和と
秩序維持
に万全の
措置
を講ずる決心であります。 以上のほか、
中小企業対策
、農林、
水産業振興
、
運輸交通
、通信の
改革
、
社会保障制度
及び
地方財政
の
確立等
は、ことごとく重要な時務でありまするが、
所管大臣
より詳細説明いたすはずであります。(
拍手
) ————◇—————
幣原喜重郎
4
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
日程
第一、
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
を
議題
といたします。
委員長
の
報告
を求めます。
郵政委員長石原登
君。 〔
石原登
君
登壇
〕
石原登
5
○
石原登
君 ただいま
議題
となりました
お年玉つき郵便葉書等
の
発売
に関する
法律案
に関し、
委員会
における審議の経過並びに結果を御
報告
いたします。最初に
政府
の
議案提出
の
理由
並びに
法案
の
内容
の概略を御説明いたします。
わが国
民の美しい
風習
であるとともに、
郵便事業
としても重要な財源をなしておりました
年賀郵便
は、
昭和
十二年に約八億五千万通に達し、その
収入額
も
郵便事業
総
収入額
の一割ないし一割二分を占めるに
至つたの
でありまするが、この年を境といたしまして、その後日
華事変
の
勃発等
による
国民生活
の変動に伴いまして毎年激減の一途をたどり、
昭和
十六年からは、明治三十九年以来の慣行であつた
年賀特別郵便
の取扱いも停止されるに
至つたの
であります。しかるに
終戰後国民生活
の漸次改善されるに従いまして
年賀状
の差出も
増加
する機運を生じたので、昨年末から
年賀状特別郵便取扱
の再開を見た次第でありますが、その
利用数
は、約七千万通に過ぎず、その
収入額
も
郵便事業
総
収入額
のわずか二分を占めるにすぎないありさまであ
つたの
であります。
かく
のごとき事情にかんがみまして、
政府
におきましては、年頭のあいさつを
郵便
で交換する従来の好ましい
風習
を助成するとともに近来赤字に悩みつつある
郵便事業
の
収入増加
をはかりまして、
年賀状
の差出を積極的に勧奬する
目的
をも
つて
、
お年玉
をつける
年賀郵便葉書
を
発売
することとし、このため本
法律案
が提出された次第でございます。 しかして本
法律案
の
内容
としては、
お年玉
として贈る
金品單価及びその
総価額の
最高限度制限
、
右金品
の
支拂い
または交付受ける権利の消滅、
時効等
を規定いたしていまするほか、
内外
における
慈善切手等
の発行の例に徹しまして、
郵便切手
や、
お年玉つき年賀郵便葉書等
に、
社会福祉
の
増進
を
目的
とする
事業
を行う
団体
に対する
寄附金
をつけて発行できるようにするため必要な事項も、あわせて規定いたした次第でございます。
右法案
の付託を受けた本
委員会
は、本月二日
会議
を開き、
法案提出
の
理由
、
内容
について、あらゆる角度から
詳細検討
を加え、
政府側
との間にも
種種質疑応答
を重ねたのでありまするが、それらはすべて、
会議録
に譲りたいと思います。
かく
て
委員会
は、同日
質疑
を打ち切り討論に入
つたの
でありますが、その際
日本共産党
を代表いたしまして
井之口政雄
君より
原案
に反対の意見が述べられた後、ただちに採決に入り、多数をも
つて
原案
を欠决いたした次第であります。 右御
報告
申し上げます。(
拍手
)
幣原喜重郎
6
○
議長
(
幣原喜重郎
君) 採決いたします。
本案
の
委員長
の
報告
は可決であります。
本案
を
委員長
の
報告
の通り決する
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
幣原喜重郎
7
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
起立
多数。よ
つて本案
は
委員長報告
の通り可決いたしました。(
拍手
) ————◇—————
幣原喜重郎
8
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
日程
第二、
日本銀行政策委員会会員中山均
君、
岸喜ニ雄
君、
宮島清次郎
君、荷見安君
任命
につき
事後承認
の件についてお諮りいたします。
本件
の
事後承認
に
賛成
の
諸君起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
幣原喜重郎
9
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
起立
多数。よ
つて本件
は承認するに決めました。(
拍手
) ————◇—————
幣原喜重郎
10
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
日程
第三、
統計委員会委員長
に
大内兵衞
君
任命
につき
事後承認
の件についてお諮りいたします。
本件
の
事後承認
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
幣原喜重郎
11
○
議長
(
幣原喜重郎
君) 御
異議
なし認めます。よ
つて本件
は
委員長報告
の通り可決いたしました。(
拍手
) ————◇—————
幣原喜重郎
12
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
日程
第四、
外国為替管理委員会委員
に
杉原雄吉
君
任命
につき
事後承認
の件についてお諮りいたします。
本件
の
事後承認
に
賛成
の
諸君起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
幣原喜重郎
13
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
起立
多数。よ
つて本件
は承認するに決しました。 ————◇—————
幣原喜重郎
14
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
日程
第五、
訴追委員辞任
の件につきお諮りいたします。
訴追委員牧野寛索
君、同
塚田十一郎
君、同
足立梅
市君より
委員辞任
の申出があります。これを許可するに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
幣原喜重郎
15
○
議長
(
幣原喜重郎
君) 御
異議
なし認めます。よ
つて
可決するに决しました。 ————◇—————
幣原喜重郎
16
○
議長
(
幣原喜重郎
君) つきましては、
委員
に三名の
欠員
を生じましたので、この際
訴追委員
の
選挙
を行います。
—————————————
山本猛夫
17
○
山本
猛夫君
訴追委員会
の
選挙
は、その
手続き
を省略して、
議長
において指名せられんことを望みます。
幣原喜重郎
18
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
山本
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
議長
(
幣原喜重郎
君) 御
異議
なしと認めます。よ
つて議員
は
高橋英吉
君、
山口好一
君及び田万
廣文
君を
訴追委員
に指名いたします。(
拍手
) ————◇—————
幣原喜重郎
19
○
議長
(
幣原喜重郎
君) ただいま田万
廣文
君が
訴追委員
に指名された結果、
訴追委員
の
予備
に一名の
欠員
を生じましたので、この際
予備員
の
選挙
を行います。
—————————————
山本猛夫
20
○
山本
猛夫君
訴追委員
の
予備員
の
選挙
は、その
手続き
を省略して、
議長
において指名せられ、その
予備員
の
職務
を行う
順序
は
議長
において定められんことを望みます。
幣原喜重郎
21
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
山本
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
幣原喜重郎
22
○
議長
(
幣原喜重郎
君) 御
異議
なしと認めます。よ
つて議長
は
石井繁丸
君を
訴追委員
の
予備員
に指名いたします。なお同君の
職務
を行う
順序
は第六順位といたします。
—————————————
山本猛夫
23
○
山本
猛夫君
国務大臣
の
演説
に対する
質疑
は延期し、明後十日定刻より本
会議
を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会せられんことを望みます。
幣原喜重郎
24
○
議長
(
幣原喜重郎
君)
山本
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
幣原喜重郎
25
○
議長
(
幣原喜重郎
君) 御
異議
なしと認めます。よ
つて動議
のごとく決しました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時三十九分散会