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足鹿委員 私は冒頭に申し上げましたように、国内
油脂資源をほんとうにあなた方が増産なさろうとするならば、先刻申し上げましたような、いわゆる麦との代替供出といいましても、先刻
藤田農政局長は、三三%と六七%であるから、七石八斗といえば相当余裕があるようにおつしや
つておりますが、実際において余裕がないと私は思います。実際私
どもは、こういうことについて
農家に接しておりまして、それで余裕があるというような前提に
局長は立
つておいでになりますが、これは実際問題としてむりだと思います。従
つてほんとうに国内
油脂資源を増産されようとするならば、先刻私が申し上げましたように、もう麦の問題については、あまり大きな心配はいらない。麦の供出面積で菜種をつくらして、全量の代替供出をせしめていく、そういう方向をおとりになることが一点。
今
一つは、
価格が非常に低廉である。ここにこの国内
油脂資源のほんとうの増産ができない根拠が私はあると思う。そういう意味から申し上げますと、パリテイーの基礎になる米価の基準
年度を
昭和一四
年度にと
つたということでありますが、他の算定の要領は、米価を御決定に
なつた農業パリテイーの行き方と同様であります。この点が違
つておるだけで、他は同じ様式でおやりに
なつておるのでありますが、米価においてもパリテイーでおやりに
なつてはおるけれ
ども、実際においては
生産費というものがある程度勘案されなければ、ほんとうに現在の
農家を満足せしめるような
価格にはならないことは、御存じの
通りであります。そこでもう少し、この菜種そのものが中心と
なつておる国内
油脂資源の増産をして行こうとお
考えになるならば、菜種の買入れ
価格というものを、もう少し当局が御考慮にならないと、ほんとうの
油脂資源の増産ということは、私は困難であると思う。一四年の米価を基準としたパリテイー方式でいいとお
考えに
なつておりますが、——いわゆる現在の菜種の買入れ
価格は妥当なものであるとお
考えに
なつておるようでありますが、私はさようなものではないと
考える。もつとこれは買入れ
価格を引上げる。あるいは菜種かすをもつと廉価に
農家へ還元する方法とか、いろいろな方法をもつと具体的に再検討をなさる必要があると私は思う。これは別に今御答弁をいただかなくても
けつこうでありますが、国内
油脂資源の増産方針及びこれの具体策というものを、私はこの
機会にもつと当局が練
つて、そうして実情に即応した案を実施されることを強く希望いたしたいと思います。こまかいことにつきましては、
委員長のはからいで、明日懇談会等の
機会があるようでありますから、明日また申し上げたり、伺
つたりすることにいたしまして、一応私の
質問を打ち切りたいと思います。