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河野(謙)
委員 少しぼくは
農政局長は人がよ過ぎると思う。私が先ほど伺うと、表
決算の
説明は聞いた。そのときに裏のことは聞いていないとおつしや
つたじやありませんか。もし
善意であるならば、この
決算は表はこれこれであるけれ
ども、五億何千万円のものが未
拂いのうちにつつ込んであるという
説明があれば、これは私は
善意と解釈してもいい場合があると思う。しかるに
決算において、しかも直属の監督官庁の
農林省なり安本に、何ら
内容の
説明をしないで、ただ表
決算だけ
説明したいということは、これは
惡意じやないですか。そういうことでこの問題が二箇月以来紛糾しているにかかわらずしかもその間において、いろいろ
農林省の
調査も進んでおるはずです。
経済調査庁の
調査も進んでおるはずです。それは御存じのはずと思う。しかもこの段階に至
つて、まだそれが
善意であるか
惡意であるかという断定を下すには早いということは、私は非常に恐ろしいことだと思う。この機会に、私はさらに一、二伺いたいのですが、日農からこの問題についていろいろ
公団に
要求があ
つた。それに対する
公団の
回答を
農政局長もごらんにな
つているはずです。その中に、かように未
拂いを
計上することは、過去の
決算において常にや
つておることだ、というのは
厖大な事業であるから、いつも二箇月ないし三箇月の
運賃の未
拂いを見ておかないといけないというのが、過去の実例である、
従つて今回もかような
決算をしたと書いてありますが、
農政局長はそれについてどうお
考えになるか。私の
見解を言えば、過表においてはそうであ
つたけれ
ども、
事情が違う。
公団になりまして半箇年後に
運賃は日本通運の元請一本に
なつた。
公団発足当時のように、各県それぞれに運送を委託してやらした当時と
事情が違う。
従つて決算が非常にやりよく
なつた。しかも先ほど
竹村委員の言われるように、
支所、
支部の段階から未
拂いというものは各段階において十分考慮に入れて、それぞれふくらますことは不正でありますけれ
ども、多少
決算上は不正でありましても、それぞれふくらましたものを
本部に集計している。しかも
支部においては、今度のふくらましについて非常に不可解だ、けしからぬ、こういうことを
支部長は漏らしておる。それまではつきりしておることを、今ごろまだ外部に対する
回答において、過去の
決算において常にこういうことをや
つておる、それはこういうふうにすることがよか
つたのだ、こう
言つている。もう一つ私が伺いたいことは、三月の
決算でありますか、五億何千万円か未
拂いに
計上した。その後において、三月から現在の十一月までに、どのくらい各
支部から未
拂いの
追加が出ておるか、
実績があるはずですが、私は全然ないと思う、ほとんどないと思う。あ
つても一パーセントかニパーセントのことだと思う。この四月以降の
実績をお
調べに
なつたかどうか。お
調べに
なつたなら、どのくらい未
拂いがその後出ておるか、その五億何千万円の
引当てにな
つておるかということを伺いたい。