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1949-11-22 第6回国会 衆議院 電気通信委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月二十二日(火曜日)     午後二時二十八分開議  出席委員    委員長 辻  寛一君    理事 飯塚 定輔君 理事 高塩 三郎君   理事 中村 純一君 理事 橋本登美三郎君    理事 松本 善壽君 理事 受田 新吉君    理事 椎熊 三郎君 理事 江崎 一治君       淺香 忠雄君    庄司 一郎君       中馬 辰猪君    降旗 徳弥君       田島 ひで君  出席国務大臣         電気通信大臣  小澤佐重喜君  出席政府委員         電気通信政務次         官      尾形六郎兵衞君  委員外出席者         議     員 風間 啓吉君         議     員 水谷  昇君         議     員 浦口 鉄男君         議     員 中野 四郎君         電気通信監   山下知二郎君         電気通信技官  平井  姫君         専  門  員 吉田 弘苗君 十一月九日  委員武良哲三君辞任につき、その補欠として  井上信貴男君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 十一月十八日  警察用電話等処理に関する法律案内閣提出  第四〇号)(予) 同月十二日  鈴鹿市の電話交換方式改善に関する請願水谷  昇君紹介)(第一七六号) 同月十五日  宮崎電話局復旧並びに自動式電話機設置の請  願(川野芳滿紹介)(第三七四号) 同月十七日  国際無線通信士待遇改善に関する請願(田淵  光一紹介)(第五二一号)  同(加藤充紹介)(第五二二号)  同(松澤兼人紹介)(第六三七号)  同一市内市外電話地区改善に関する請願(江  崎眞澄紹介)(第四九九号)  ラジオ受信機販売修理に関する請願浦口鉄  男君紹介)(第六四〇号)  私設電話に関する請願中村純一君外二名紹介  )(第六九六号)  川崎市内電話交換方式改善に関する請願(白  井佐吉紹介)(第八一〇号) 同月十九日  佐渡ヶ島、本土間に無線電話架設請願風間  啓吉紹介)(第九二四号)  都城宮崎間電話地下ケーブル線敷設請願  (渕通義君外四名紹介)(第一〇〇九号)  仙台電話局自動電話交換機設置請願庄司  一郎紹介)(第一〇三五号)  帯広札幌間電話回線施設増加促進に関する請  願(高倉定助紹介)(第一〇五八号)  東北地方無線通信施設拡充整備請願(小笠  原八十美紹介)(第一一四一号)  碧南市に電話局設置促進請願千賀康治君外  一名紹介)(第一一四八号)  電波法案撤回請願田島ひで君外一名紹介)  (第一一八四号) の審査を本委員会付託された。 同月十四日  大村市に海技無線通信短期養成機関設置の陳  情書(一  四二号) を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  連合審査会開会に関する件  警察用電話等処理に関する法律案内閣提出  第四〇号)(予)  請願  一 鈴鹿市の電話交換方式改善に関する請願(    水谷昇紹介)(第一七六号)  二 宮崎電話局復旧並びに自動式電話機設置    の請願川野芳滿紹介)(第三七四号)  三 同一市内市外電話地区改善に関する請願    (江崎真澄紹介)(第四九九号)  四 国際無線通信士待遇改善に関する請願(    田渕光一紹介)(第五二一号)  五 同(加藤充紹介)(第五二二号)  六 同(松澤兼人紹介)(第六三七号)  七 ラジオ受信機販売修理に関する請願(浦    口鉄男紹介)(第六四〇号)  八 私設電話に関する請願中村純一君外二名    紹介)(第六九六号)  九 川崎市内電話交換方式改善に関する請願    (白井佐吉紹介)(第八一〇号) 一〇 佐渡ヶ島、本土間に無線電話架設請願(    風間啓吉紹介)(第九二四号) 一一 都城宮崎間電話地下ケブル線施設の    請願渕通義君外四名紹介)(第一〇〇九号) 一二 仙台電話局自動電話交換機設置請願(    庄司一郎紹介)(第一〇三五号) 一三 帯広札幌間電話回線施設増加促進に関す    る請願高倉定助紹介)(第一〇五八号) 一四 東北地方無線通信施設拡充整備請願(    小笠原八十美紹介)(第一一四一号) 一五 碧南市に電話局設置促進請願千賀康治    君外一名紹介)(第一一一四八号) 一六 電波法案撤回請願田島ひで君外一名紹    介)(第一一八四号)     ―――――――――――――     〔筆記〕
  2. 辻寛一

    辻委員長 これより会議を開きます。  まづ本委員会付託になりました請願十六件の審査に入りたいと存じますが、日程紹介議員の御出席の御都合もあり、委員長において適宜変更いたしますから御諒承願います。また紹介議員のお見えになりません請願につきましては、先例により委員の方にかわつてその趣旨説明していただくことも、あらかじめ御諒承を得ておきます。  では日程第一、鈴鹿市の電話交換方式改善に関する請願水谷昇紹介文書表第一七六号を議題とし、紹介議員説明を求めます。
  3. 水谷昇

    水谷昇君 三重県鈴鹿市は市制実施以来着々として整備されていますが、通信機関、ことに電話は、はなはだ不便であります。すなわち市内通話は、神戸、白子、若松、鈴鹿、楠井、田川の各郵便局に区分され、同一市内でありながら、通話に数十分ないし数時間を要する現状であります。つきましては鈴鹿電気通信学園設置を機会に、その自動交換機施設を利用開放いたして、市内を一丸とする自動交換方式改善いたしていただきたいというのが、本請願要旨であります。
  4. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  5. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 鈴鹿市内電話通話状態改善につきしては考慮中でございますが、加入区域及び交換方法変更多額資金資材を必要といたしまして、早急実現は困難でありますが、通話状態改善につきましては出来得る限り努力いたしたいと存じます。     —————————————
  6. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第一五、碧南市に電話局設置促進請願千賀康治君外一名紹介文書表第一一四八号を議題とし、紹介議員説明を求めます。
  7. 中野四郎

    中野四郎君 当市の神経系統であります通信施設は、既有碧南電報電話局新川電報電話局とが分離せられたままでありまして、いずれも設備は旧態依然として老朽であります。新生の息吹きでありまする市勢とはおよそ対遮的で、本年八月この庁舎敷地千五百坪の寄付採納を願う御届をいたし、なお国会にも請願いたしてありますので、通過の可能性は十二分にあると存じます。
  8. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  9. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 当局におきましてもこの件につきましては、実現努力中でありますが、本件多額資材資金を要するところ、終戦後毎年度予算は極度に圧縮されるため都市発展に即応し得ないことはまことに遺憾でありますが、でき得る限り実現し得るよう、将来とも努力したいと存じます。
  10. 山下知二郎

    山下説明員 資材の面におきましては、やや潤沢になつて参つたのでありますが、資金関係におきまして隘路があるのであります。従いまして最初計画を縮小いたしたのでありますが、来年度におきましては極力努力いたしているのでありまして、ただいま折衝中であります。今後とも資金の獲得に御指導と御援助を願いたいと存じます。     —————————————
  11. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第一〇、佐渡ケ島本土間に無線電話架設請願風間啓吉紹介文書表第九二四号を議題といたし、紹介議員説明を求めます。
  12. 風間啓吉

    風間啓吉君 佐渡ヶ島は日本海の孤島で、常に本土と隔絶し、わずかに不便な海上輸送海底電信電話機によつてのみ、辛うじてその連絡を保ち得る実情でありますが、冬季間は自然欠航海上遮断を余儀なくせられ、また海底線電信電話回線はいづれも老朽の極に達しまして、現に去る四月下旬には前記三線とも切断せられる等の事例さえあるのでございます。つきましてはすみやかに佐渡本土とを連結する無線電信電話架設実現するようお願いしたいというのであります。
  13. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  14. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 本件につきましては、佐渡本土間の通話幅湊がはなはだしいので、佐渡本土間の超短波無線電話による連絡計画いたしまして、二十四年度予算において成立を見ており、今年度内に工事に着手することとなつているので、来年度上半期中に使用し得られますから、御請願趣旨に沿えることと思います。     —————————————
  15. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第七、ラジオ受信機販売修理に関する請願浦口鉄男紹介文書表弟六四〇号を議題といたし、紹介議員説明を求めます。
  16. 浦口鉄男

    浦口鉄男君 放送法案第八条によりますと、日本放送協会放送用受信機販売修理を許すことになつておりますが、これは既存業者に対し多大の影響を与えるものであり、また一般放送会社販売修理附帯事業を何らの制限もなく営むことになつておりますが、これは大企業の独占的事業となり、中小業者致命的打撃を与えるものであります。つきましては、同法案を改正していただきたいというのであります。
  17. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  18. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 目下放送法案については準備中でありますが、その案といたしましては、電波監理委員会において指定した場所に限り修理いたしますように規定いたしてをります。なるべく業者を圧迫しないよう、自由に行わせる様に努力したいと思つてをります。     —————————————
  19. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第一二、仙台電話局自動電話交換機設置請願庄司一郎紹介文書表第一〇三五号を議題といたし、紹介議長説明を求めます。
  20. 庄司一郎

    庄司委員 仙台電話局建築物の一角は、米進駐軍がお使いになつているため電話設備の復興いまだ戦前架設数にも及ばす、未開通千、新設申込み五百を数うるにかかわらず、建築物狭小にして、自動交換機設備以外には、増設を可能ならしめる方法はありません。幸い今般電気通信省におきまして、目下全国重要都市に対する自動交換機設置の承認を与えつつあるように聞いておりますが、仙台市にこれが設置方御承認あらんことをお願いいたします。
  21. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  22. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 二十五年度目途といたしまして、今年度はこれに要する局舎改修工事中であり、自動式改式については、二十五年度予算案に計上いたしまして、実現方努力中であります。     —————————————
  23. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第二、宮崎電話局復旧並びに自動式電話機設置請願川野芳滿紹介文書表第三七四号を議題といたします。紹介議員がお見えになりませんから、かわつて飯塚定輔君に説明を願います。
  24. 飯塚定輔

    飯塚委員 それでは私が紹介議員にかわりまして、簡単にこの請願要旨を述べます。すなわち宮崎電話局復旧は、昨年一部完成したばかりで、いまだその通信機能はほとんど停止されているため、県民の不利不便は実に大なるものがあります。ついては宮崎電話局復旧を促進するとともに、この際自動式電話機をも設置されたいというのであります。何とぞ政府の御努力を願いたいと存ずる次第であります。
  25. 辻寛一

    辻委員長 これに対する政府意見を求めます。
  26. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 本件については二十五年度実施目途とし、今年度局舎新築工事に着工し、自動改式については二十五年度予算案に計上実施するよう努力中であります。     —————————————
  27. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第八、私設電話に関する請願中村純一君外二名紹介文書表第六九六号を議題といたします。紹介議員説明を求めます。
  28. 中村純一

    中村(純)委員 要旨を申し上げます。私設電話戦前ほとんど自由に設置できましたが、戦時中はこれが統制されて、終戦後も引続き官の統制下にありますので、これは民間業者自由競争によるコスト引下げ設置迅速性等サービスと反し、円満なる通信が阻害されている現状であります。これを改善するためには、電気通信省は総括するにとどめ、個々の運営は民間にまかせる方法が最善と思われますので、右実現方努力をお願いいたします。
  29. 小澤佐重喜

    小澤国務大臣 一般私設電話については、私設電信規則により、電気通信省としては単なる監督のみにとどめられ、今後もできるだけ民間の自由にまかせる方針でありますが、本請願にいう私設電話とは、電話規則にいういわゆる増設電話をさしたものと思われます。公衆通信系に直接接続する増設電話については、戦時中に設立された日本電話設備株式会社により、その建設及び保守工事をほとんど一手に行わせておりましたが、増設電話公衆通信の一部として電気通信省において、これを運営すべきであり、かつ増設電話施設の良否は、公衆通信に重大な影響を及ぼすものであるので、政府直営方針が確立され、すでに昨年六月、新設工事電気通信省に移され、さらに保守工事についても近く電気通信省に統合される予定なつてをります。
  30. 平井姫

    平井説明員 なお直営に伴う予算について申し上げますと、増設電話はすべて電設会社に所属しておつたものではなく、増設電話中、甲増と称するもののみが電設会社に属しておつたのでおりますが、すでに甲増直営方針決定し、今年中に十万、来年中に二十万を買収する予定でありまして、その買収費は十億円であります。しかしながらこれによりましても独立採算制は十分堅持いたして参る所存でございます。     —————————————
  31. 辻寛一

    辻委員長 次に日程第一六、電波法案撤回請願田島ひで君外一名紹介文書表第一一八四号を議題といたします。
  32. 江崎一治

    江崎(一)委員 本請願要旨を申し上げますと、今国会に上程される電波法案は、海難と労働不安を増大し、無線通信労働者生活権をはく奪するのみならず、警察力強化一般無線局を利用しようとする不当なものであるから、該法案を撤回されたいというのであります。
  33. 小澤佐重喜

    小澤国務大臣 電波法案はいまだ提出されておりませんので、撤回せよとの御趣旨については何とも申し上げられません。     —————————————
  34. 辻寛一

    辻委員長 大臣がお見えになりましたので、請願は一時中止し、去る十八日予備審査ため委員会付託になりました警察用電話等処理に関する法律案議題とし、審査を進めます。まづ本案趣旨について説明を求めます。
  35. 小澤佐重喜

    小澤国務大臣 今回政府より提出いたしました警察電話等処理に関する法律に関する法律案につきまして、その提案理由を御説明いたします。  最初本法安提出の経緯について御説明いたします。警察制度全面的改正に伴いまして、国家地方警察及び地方自治体警察電気通信施設を、急速に整備強化する必要が生じましたのと、あわせて各般の電気通信施設及び資金、資財を経済的に、最も有効に使用するために、警察事務用有線電気通信設備電気通信省移管することにつきましては、昭和二十三年初頭以来、関係者間で協議を重ねて参つたのでありますが、警察通信施設大半は、都道府県所有財産であります関係上、その移管には法的及び予算的措置を講ずることが必要となり、昭和二十三年六月閣議決定をもちまして、移管方針を定めたのであります。すなわち警察用有線電気通信設備建設保守は、これを電気通信省に移し、電気通信省及び警察現有有線電気施設総合的利用をはかるとともに、警察通信整備は、この有線施設を基幹として、所要の通信網を構成することとし、無線施設は原則として有線施設補助手段として、これが整備警察側において当ることとしたのであります。さらに現存する警察用有線電気通信設備は、屋内交換装置を除き、これを電気通信省移管し、警察事務用として新たに専用回線を必要とする区間は、電気通信省施設によることとし、専用回線を利用することができない場合の警察通信は、電気通信省施設優先的利用によることにいたしたのであります。  この閣議決定に基きまして、中央及び地方関係官庁職員よりなる協議会を設けて、具体的な移管実施方法協議しました結果、とりあえず実施可能な仮移管を行うことになりまして、昭和二十三年七月、当時の通信大臣国家公安委員会との間に、仮移管協定が成立したのであります。  この協定によりまして、同年八月一日仮移管が行われ、これらの警察用有線電気通信設備の維持、監理は、電気通信省が行い、同日から電気通信省がその建設保守の責任を負うことになつたのであります。この仮移管によりまして電気通信省移管された電話回線は、市内専用が八千八百十八回線、市外専用が四千八百三十回線であります。  次に、今回提出いたしました法律案の要点を申し述べます。  一、まず買収対象となるものは、屋内交換設備を除いた有線電気通信設備と、その機器、素材でありまして、この対象外ものは、警察側建設保守をすることになつているのでありますが、地方自治体警察の中で、みずから建設保守を困難とするものにつきましては、希望により電気通信省が、その委託に応ずるよう措置いたしたのであります。  二、買収価格決定にあたつては、国家公安委員会委員地方自治委員及び関係官庁職員をもつて組織する評価審議会を設けることとして、評価の公正を期しているのでありまして、この審議会決定した代価は、昭和二十五年度から毎年、その五分の一以上を電気通信省から所有者に支払うとともに、支払未済分には利子を付して、地方財政負担軽減をはかることといたしたのであります。  三、また設備移管に際しましては、警察通信を中断しないことを保証し、さらに将来におきましても、電気通信省が一方的に専用の取消しや停止をしないことを規定する一方、専用者側においても専用料金の支払いについては、必要な措置をとりべき旨を規定した次第であります。繰返して申し上げるまでもなく、この法案の目的とするところは、警察通信施設整備強化と、通信資材経済的使用、すなわち警察通信設備電気通信省の手によつて整備した上、警察通信ために、よりよきサービスを提供するにありまして、新しい警察制度の完成に重要な意義を持つものであります。  以上をもちまして、本法案の概要及び提案理由を御説明いたしました。十分御審議の上、すみやかに可決せられんことをお願いいたします。     —————————————
  36. 辻寛一

    辻委員長 この際お諮りいたします。本法案によりますと、国が移譲を受ける警察用有線電気通信施設大半は、都道府県財産であります関係上、地方行政委員会は本委員会連合審査をいたしたいとの意向から、本日連合審査会開会の決議をいたしたのでありますが、この際本委員会といたしましても、地方行政委員会意向も妥当なものと認め、衆議院規則第六十条により、本案について地方行政委員会連合審査会を開くに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 辻寛一

    辻委員長 御異議なしと認めましてさよう決します。開会日時等につきましては、地方行政委員長協議の上、公報にてお知らせしたいと存じます。     —————————————
  38. 辻寛一

    辻委員長 では時間の都合がありますので、請願の続きをいたしたいと存じます。  日程第三、同一市内市外電話地区改善に関する請願江崎真澄紹介文書表第四九九号を議題といたしましす。
  39. 飯塚定輔

    飯塚委員 簡単に申し上げますと、この請願要旨は、同一市内でありながら市外電話取扱いを受けている地区があるため通信上の不便はもとより、その地方産業発展と市民の福利増進影響するところ甚大であり、ことに文化国家として再建途上、早急にこれが改善されたいというのであります。
  40. 小澤佐重喜

    小澤国務大臣 請願趣旨は十分了承いたしますが、何分本件多額資材資金を要するところ、終戦後毎年度予算は極度に圧縮されるため都市発展に即応した施設を適時適切に実施することは困難であり、まことに遺憾の次第でありますが、能う限り改善し得るよう努力いたしたいと思つてをります。     —————————————
  41. 辻寛一

    辻委員長 次は日程第九、川崎市内電話交換方式改善に関する請願白井佐吉紹介文書表第八一〇号を議題といたします
  42. 飯塚定輔

    飯塚委員 現在川崎市は川崎局管内三千九十七、中原局管内三百二十四、溝ノロ管内二百九、登戸局その他管内二百三十四の加入者を有しているのでありますが、これらはそれぞれ交換方式が異なるため地域より地地域への電話通信に際しては、同一市内でありながら、市外通話取扱いを受け、一通話に三、四十分或は一時間も要し、ときには通話不能の場合も少くない状況であります。從つて通話連絡電話の管理が前述のごとき諸地域に分散せられているために、ほとんど麻痺状態にあり、これがため日常業務の能率を極度に低下せしめてをりますから、すみやかに適切なる措置をされたいというのであります。
  43. 小澤佐重喜

    小澤国務大臣 本件川崎市内にある四つの交換局間の通話を、現在の市外通話取扱いから市内通話取扱いに変更したいため手段として取上げられているものと解しますが、それがためには四局の加入区域を合併すること、または四局相互間の取扱い待時式から即時式または準即時式に変更する等でありますが、これらは多大の資金資材を要し、終戦後毎年度予算は極度に圧縮されつつある現状においては、遺憾ながら早期実現は困難な状態でありますが、大都市電話設備整備については、常に実現するよう努力中であり、また市外線増設等通話状態改善については将来ともに努力したいと考へてをります。     —————————————
  44. 辻寛一

    辻委員長 次は日程第一一、都城宮崎間電話地下ケーブル線敷設請願渕通義君外四名紹介文書表第一〇〇九号を議題といたします。
  45. 飯塚定輔

    飯塚委員 わが国で一番台風被害の多い本県は、毎年必ず数回の風水害により断線し、そのため通信杜絶を来し、非常災害対策を初め、敏速なる連絡措置を行う上に多大の支障を来す現状でありますが、この非常障害を除去するためには、先般来順次施行されております電話線路地下ケ—ブル施設が、福岡より熊本を経て、都城市まで完成し、さらに都城市から宮崎市を経て大分県まであるかに仄聞いたしますので、この施設早急実現せられるようお願いいたします。
  46. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 現在福岡から、久留米熊本を経て都城に至り、さらに鹿児島に通ずる地下ケーブル施設はすでに完成しています。また都城から大分に通ずる電話地下ケーブル施設は五ケ年計画中の一環としてすでに計画され、昭和二十五年度の概計予算においてもその一部都城宮崎間の工費として約八千八百万円を計上し、実現努力しましたが、予算削減ためやむを得ず昭和二十六年度以降に持ち越しとなつた次第あります。以上の通り申越し地下ケーブル施設の施行につきましては、計画はいたしておりますが、建設資金制肘を受け、予定通りに進行せず、種々御迷惑をおかけしておりますが、今後ともその実現につきましては十分努力いたします。     —————————————
  47. 辻寛一

    辻委員長 次は日程第一三、帯広札幌間電話回線地殻増加促進に関する請願高倉定助紹介文書表第一〇五八号を議題といたします。
  48. 飯塚定輔

    飯塚委員 札幌帯広間の電話回線現状から見まして、現在の四回線を八回線ないし十回線に増加し、輻湊してをりますこの間の電話通信綱を完備するとともに、国民の日常生活に必要欠くべからざる電話利用度を大いに高めて、地方経済文化の振興に御尽力願いたいといふのであります。
  49. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 帯広札幌間の電話は非常に輻湊しておりまして、請願趣旨についても十分了知しており、昨年度以来旭川帯広間のケーブル化予算に計上して来ておりますが、何分にも現在の予算においては早期にこれを実現することは困難となつており、本件促進ためには旭川帯広間のケーブル形成後でないと、実現は困難と思はれますが、できるだけケーブル化を促進し、趣旨に沿いますよう努力いたします。     —————————————
  50. 辻寛一

    辻委員長 次は日程第一四、東北地方無線通信施設拡充整備請願小笠原八十美紹介文書表第一一四一号を議題といたします。
  51. 飯塚定輔

    飯塚委員 この請願趣旨は、東北地方の現行無線通信施設に、さらに青森、室蘭間、秋田、函館間、盛岡、山形間をそれぞれ常時連絡線として施設せられたいというのであります。
  52. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 右の件は御趣旨通り昭和二十四年十二月一日開通、業務開始の予定で、関係各方面に連絡済みであります。     —————————————
  53. 辻寛一

    辻委員長 次は日程第四、国際無線通信士待遇改善に関する請願田渕光一紹介文書表第五二一号、日程第五、同、加藤充紹介文書表第五二二号、日程第六、同、松澤兼人紹介文書表第六三七号、以上三件を一括議題といたします。
  54. 飯塚定輔

    飯塚委員 この請願要旨を簡単に申し上げますと、荒廃した施設をもつて国際通信の維持復興に日夜多大の努力を傾注している通信士に対しては、一般職の特別級職を適用し、かつ管理的職階、非管理的職階を問わず、十級職まで昇進の道を開かれたいというのであります。
  55. 尾形六郎兵衞

    尾形政府委員 公務員の給与制度については、同一労働同一賃金の原則にのつとり、職階制の確立を機会に、その職務の複雑、困難及び責任の度合いや、その他の勤務条件に応じて、合理的な給与が支給されるよう、関係方面と連絡して目下着々取運び中でありますが、なお現行制度のもとにおいても、国際通信関係職員については特にその重要性が認められる点もありますので、役付職員以外の一般職員に対しても、特に重要な職責にある者は、近く九級職に昇進できる道を考慮中であります。
  56. 辻寛一

    辻委員長 以上各請願の採決は、慎重を期しますため次会に譲るここといたしまして、本日はこの程度にて散会いたします。次会は公報を以てお知らせいたします。     午後三時五十八分散会