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宮幡政府委員 川上
委員の御説は、しごくごもつともでありまして、御所論に対しては同感の点がはなはだ多いのであります。それで先ほど田代さんの御
質問は、
福田委員からの御
質問と申しましたが、これは
有田二郎氏の
質問のときでありまして、そのときには原案を必ずひとつ通してもらいたいということをはつきり申した。しからばもし通らなか
つた場合にはどうするかということは、ただいまでは申し上げない。その場におきまして、その事態となりましたときに、もうあと二日しかないことでありますが、ひとつ対処して行きたい、こういう
意味のことを申し上げました。今川上
委員の激励的な御
意見、これに対して明日
理事会でとくとこの問題について御相談をいたしたいことを、
神田委員長代理まで申出ておきましたので、午後一時から
理事会を開くというおさしずをいただいておりますが、せつかくのお尋ねでありますから、方針を明らかにしておきたいと思います。それはもちろん会期の
関係その他各
委員の御
意見が、この報告に現われました空気のように、必ずしも一致しておらない。もちろん反対と賛成が
法案についてあることは当然のことでありますけれども、通常の反対、賛成とは少し趣の違
つた空気が出ている。これも事実であります。そこでぜひ現在の
政府のことに通商産業省といたしましては、どうしてもこれを通したい。しかもいろいろ御指摘をいただくように、必ずしも万全の
法律ではないということも呶々繰返して御
説明してありますが、しかし事ここに至りました経過につきましては、冒頭においてあるいは
石炭消費税の問題、国家が出資いたしまする復興金融金庫の問題、こういう問題をたど
つて来て、ここに来たということは申し上げてあることでありまして、そういう経過でせんじ詰ま
つてここまで持
つて来た。これをどうしてもひとつ可決成立させていただきたいということを念願しておりますことは、これは絶体的な問題でありまして、そうしてもしこの国会において不幸にいたしまして通過することができなか
つたという事態になるならば、
政府当局としましては、次の国会の冒頭において、重ねて提案するという心持は、完全に持
つております。そうしてぜひとも悪いところをお直しになる
——ことにこれを提案いたしました当時の状況さながらの気持で申し上げますならば、実は現地も調和しなければならぬ。公聴会も開かなければならぬ。辛うじてその筋の承認を得た
法案でありまして、さようなことにもし日時を費してしま
つたならば、第一回延長の三十日にはとうてい通過せぬ。このことについてまず当局は苦慮いたしました。一ぺん通しておいていただいて、現地調査その他公聴会等もお開きくださるのは、もう
委員会の御自由でありますので、おやりを願
つて、そして足らざる部分をさらに次の国会で補足するというような
措置はお願いできないものであろうか。これがほんとうの気持であります。従いまして、川上
委員のお尋ねはま
つたく適切であります。
政府といたしましては、もしこの
法案が審議未了に至りました場合には、客観的情勢の許す範囲におきまして、今日の
法案なり、もつと研究した
法案なりを、重ねて提出いたしまして、この社会問題解決のために、ぜひ努力させていただきたいことを、ここにはつきり川上
委員にお答えいたしておきます。