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立花委員 二十三
年度に
全額返せなか
つたということは、これも了承できますし、その後実は大きな変化があ
つたということも、さいぜん述べましたように、
配付税の減額あるいは六・三制の金な
ども、
中央から
地方に渡すべきものを渡してなくて、
地方が非常に困
つておる。そういう
條件でありますと、十八億返すということも、
地方としては実現できないではないか。こういう点をお
考えにな
つて予算をお組みになりませんと、十八億
約束したのだから、今年もとるのだというふうに一方的にやられましては、非常に
地方が迷惑するのではないかと
考えます。
地方の
予算書を調べましても、当初
予算には、これを返すということを
地方は組んでおりません。
従つて今
中央等で、こういう
予算を組みましても、
地方は返せないのは当然であります。
従つてどうしても九十億の中に含まれて、九十億と差引くという形が当然出て来ると思います。そうなると、九十億という金は見せ金でありまして、
地方を欺瞞すると
言つても言い過ぎではないような
やり方じやないかと
考えます。こういう点を、もう一度
考え直していたたきたいと思います。
それから、二十二
年度の
貸付でありますが、あれは
職員に対して
地方自治団体が貸し付けておるのですが、この問題に対しては、
政府はどういうふうに処理しようとお
考えにな
つておるのか、これも念のために承
つて置きたいと思います。
それから、この間本
会議でも、
吉田総理大臣は、
官公吏に対する
越年資金の問題に触れられておりますが、
自治庁としては、
地方職員に対する
越年資金の問題をどうお
考えにな
つておるか。この間の
荻田財政部長の御
説明によりますと、
地方公務員の
寒冷地手当の問題をお
考えにな
つておるようでありますが、
越年資金についてはどういうふうにお
考えにな
つておるのか。この九十億とどういうふうな
関係にな
つておるのか承りたいと思います。
それから次に、われわれといたしましては、前の
国会におきましても、
配付税の半減を、
委員会において一致して強く反対してお
つたのでありますか、ああいう形になりまして、さらにそれが今度は九十億しか補正されない。しかもその九十億の中に、いろいろ今言
つたような、
ひもつきで削られておりまして、非常に少額で、しかもそれは全部
地方起債が許されたものとしての話で、
地方起債が許されなか
つたならば、ほんとうに使える金は微々たるものになるというわけなんです。その
地方起債に対する
見通しを、もう少し
はつきり承りたいと思います。
その次は、九十億という金が、そういうふうに実質は非常に少くて、
地方は非常に困ると思うのですが、これに対して、もう少し
努力の余地があるのではないか。これは
委員会としても非常に大きな問題じやないかと思いますが、
地方のためにもう少し
中央予算から
地方にやれるだけの
努力をする必要があるのではないかと思います。それは、たとえて申しますと、
地方では六・三制の
予算とか、あるいは
災害費の
地元負担とか、あるいは
警察費の
地元負担、あるいは
強制寄付、こういうもので、非常に
地方の
財政は苦しいのでございますが、御
承知のように
中央では、今度審議しております
予算の中にも、本日は
大蔵委員会の方で問題になるようでありますが、
薪炭の方の
赤字五十四億の
補填問題でございますとか、あるいは
食管法の百七十億の
補填、こういう問題に対しては、
予算委員会あるいは
大蔵委員会、あるいは
考査委員会でも、その
金額の中には問題を内包するものとして、審査を進めておりますが、それが
はつきりしないうちに、五十四億どいう
厖大な金を
一般予算から繰り入れるように工作が進められておりますが、私
どもといたしましては、こういう、いわば疑惑のある金を、今すぐ出すというのじやなしに、そういう金の余裕がありますならば、さしあた
つて困
つておる
地方に金をまわすべきじやないか、こういう点も、もう少し
委員会としては、審議する必要があるのではないかと思
つておりますが、この点に関しまして、
委員長はどういうふうにお
考えであるか、また
自治庁の方で、どういうふうにお
考えか、承らしていただきたいと思います。