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門司委員 言葉じりをつかまえるようで恐縮でございますが、なるほど今の
政府にあります内閣の
行政制度
審議会というものは、総理大臣の諮問機関でありまして、法律的な根拠を何ら持
つていないことは
お話の
通りであります。われわれもそう
承知しておるのでありますが、ただこれは国の
関係を持
つておる、これは
地方の
関係を持
つておるということと、さらにこれが関連性というような話でありますが、現在の内閣
審議会というものは、総理庁の一つの機関のような動き方をしておるのじやないかという
考え方をしておるのであります。それは大臣も御
承知のように、たとえば港が
地方の
自治体の管理に移されるというような、向うのサゼツシヨンがありますならば、それの主体性をどういう形で受取るかというような場合には、これはたしか内閣の
行政審議会が答申したと
考えております。これなどは明らかに国の一つの関連性を持つ
地方行政であつたということで、総理庁にそういう問題が持ち込まれたのではないか。現在の法律の
建前で行つたならば、当然運輸省の管轄内であるべきものが総理庁に来ておる。そういうふうに
考えて参りますと、単なる関連性があるということだけではなくして、実際上は
地方行政のすべてのもののうち各省に所属しかねるような疑問のあるものについては、大体総理庁の諮問機関によ
つていろいろのことが
考えられておるのじやないかと
考えておるのであります。
従つてこういう明確なものができたらばぜひ私はそういうものは廃止していただきたい。私がそう申し上げるのは、
政府は
行政整理をおやりにな
つておいでになりますが、内閣のもとに総理大臣の諮問機関として一つの
行政審議会があり、さらにこういう機関を設けて単にこれは六人の人間しか収容しないということが書いてありますが、これは一体たれがふえるかということであります。もし
政府がほんとうに
人員整理をするという腹でありますならば、こういう
屋上屋を重ねて官僚の勢力を温存するようなものは、すみやかに廃止に
なつた方がよいと思う。この点は廃止する
意思はないというようなお
考えのようでありますので、これ以上追究はいたしませんが、私
どもの
意向としてはそういう官僚の勢力温存みたような
屋上屋を重ねるようなものはただちに廃止してもらいたい。
それからさらに、これは先ほどあなたからも
お話があり、この前の
委員会でも大体の空気でありましたが、
人員の少いということは事実でありまして、私はこの
人員の少いということについて前の
委員会でどなたかの
お話の中に、今
政府は
行政整理を行
つておるときであるから、いたずらに人間をふやすことはどうかと思うというような
意見があつたように聞いておりますが、もしこういうことが
政府にあるとすれば大きな間違いだと思う。不必要なものは整理することはけつこうでありましようけれ
ども、どうしてもやらなければならない、ことにこういう大規模な
日本の
行政整理、長い間明治、大正、昭和にかけてできなかつたような大
仕事を、今日やろうという御
構想をお持ちにならなければならぬときに、単に今の時代に迎合して、
行政整理をや
つておるときだから必要な機関ではあるが、それをふやしてはいけないというようなお
考え方であるとするならば、今の
行政整理が首切りのための首切りであ
つて、真の
行政整理ではないということを、この際言いたくなるのであります。
従つてこういう中途はんぱと言うよりもむしろわれわれが
審議することについて張合いのないような、あ
つてもなくてもよいような六人くらいの者で、あとは非常勤で二十人くらいで何をするかというような、単に機構だけを設けて、これが
屋上屋のような形にな
つているということについて、私
どもは先ほどから申し上げているような
意見を持
つているのであります。
次にお伺いしたいと思いますことは、この
委員会の次の
構想であります。これは
人員との
関係で、むしろ木村さんに聞いた方がよいと思いますが、
人員の
関係について、その方に
関係しておいでになります大臣としては、どういうふうにお
考えにな
つているかについてお伺いします。