○
中島委員長 これより
地方行政委員会を開きます。
議題に入るに先立ちまして
一言ご
あいさつを申しあげます。今回再び
常任委員長の重職を担うことになりました。これは
委員外位の御好位と御
同情によるたまものでありまして、私はその
職責の重大なることを痛感いたしまして、一段と力をいたす覚悟であります。しかし御
承知の
通り老齢でありまするし、非情に不肖なものであります。ただひとえに
皆様方の御好意のある御
同情によりまして、また御援護によりまして、
職責を全ういたしたいと考える次第であります。
申すまでもありませんが、
地方自治の
発達は、
日本の
民主政治の確立の上にも、また
日本の再建の上にもごく近き近でありまして、
地方自治の
発達にまたなければ、これらのものが完全にいかないのではないかと私は思うのであります。御
承知のように、
日本は
自治には
国民がなれておりません。なかなかこれが
目的を達成するのは容易でないと思います。今回はこれらの重大なる立場において、
地方自治の
発達のため、また一面には
国民に
政治知識を與えるため、十分努力いたしたいと考えるのであります。中には
地方自治の
発達は、現在の
日本の
国民の
政治知識においては、無理だという議論もあるのでありますが、しかし私はそう考えません。
日本国民に対してどこまでも
政治の上に、
自治の観念を高めさせることが必要だと私は思います。そのためには、あるいは多少の混乱は生ずるかもしれませんが、その反面には、
国民の
政治知識を涵養する上において、得るところ大だと私は思うのであります。私から申せば、
日本政治の行き方は、
国政といわず、
地方政治といわず、大体
地方自治体に扱わしたいと考えます。この意味において私は当
委員会を運行いたしたいと考える次第であります。幸いに
諸君も御同感でありますならば、この
方面に対して十分力をいたしてもらいたい。それが私の信念においては、
日本政治の行き方であると考えております。はなはだ雑なことですから、
一言簡單に私の所信を申し上げまして、ご
あいさつを申し上げる次第であります。
—————————————