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1949-12-01 第6回国会 衆議院 大蔵委員会 第23号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十二月一日(木曜日) 午前十一時四十四分
開議
出席委員
委員長
川野
芳滿
君
理事
北澤 直吉君
理事
小山
長規
君
理事
島村
一郎君
理事
前尾繁三郎
君
理事
川島 金次君
理事
早
稻田柳右エ門
君
理事
内藤
友明
君 岡野
清豪
君
佐久間
徹君
塚田十一郎
君
苫米地英俊
君 中野 武雄君 西村 直己君
三宅
則義
君
宮幡
靖君 田中織之進君 河田 賢治君 深澤 義守君
出席政府委員
大蔵政務次官
水田三喜男
君
通商産業政務次
官
宮幡
靖君
委員
以外の
出席者
参議院議員
岡元
義人
君
通商産業事務官
前野 直定君 專 門 員 黒田 久太君 專 門 員 椎木 文也君 十二月一日
委員
佐々木更三君辞任につき、その補欠として 田中織之進君が議長の指名で
委員
に選任された。
—————————————
十一月三十日 未
復員者給与法
の一部を
改正
する
法律案
(
参議
院提出
、
参法
第三号) 特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
(
参議院提出
、
参法
第四号) の審査を本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件
輸出信用保険特別会計法案
(
内閣提出
第五八 号) 未
復員者給与法
の一部を
改正
する
法律案
(
参議
院提出
、
参法
第三号) 特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
(
参議院提出
、
参法
第四号)
—————————————
川野芳滿
1
○
川野委員長
ただいまより
会議
を開きます。 昨三十
日本委員会
に付託に相なりました
復員者給与法
の一部を
改正
する
法律案
及び、特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
の両案を
議題
といたしまして、
ます提案者参議院議員
の
岡元義人
君より
提案趣旨
の
説明
を求めます。
岡元義人
君。
岡元義人
2
○
岡元参議院議員
参議院発議
に
なつ
ておりますので、一応
提案
の
趣旨
をば簡單に御
説明
申し上げますと、従来から未
復員者給与法
の方はいろいろ問題がありまして、従来の俸給が百円でそのまますえ置きにな
つて参
りましたが、百円では非常に少いのではないか。どうしてもいわゆる六千三百七円ベースの
最低額
に持
つて
行くといたしましても、
最低
二千九百七十一円という
金額
になるのだけれども、この点について
関係方面
とも
折衝
いたしたのでありますが、どうしてもいわゆる未
復員者
に対して、やはり特別な概念を持
つて
いるという線を固持されておりますので、やむを得ず三百円まで
増額
していただく。こういうことになりまして、百円を三百円に
増額
改正
する。こういうぐあいに改めたのであります。 それから第八條中の、
遺骨引取
りに関する
経費
が従来千五百円に
なつ
ておりましたが、四月の
鉄道運賃改正
によりまして
運賃
が二百三十円
増額
になりました。この点
汽車賃
の
改正
の線に接近をさせるべく千七百円まで
増額
していただく。こういうことに
改正
したわけであります。 それから
帰郷旅費
を
ば上陸地
から
帰郷地
までの距離に応じまして、従来一千円に
なつ
てお
つた
ものをば一千円ないし三千円、別表をつけてこういう
ぐあいに増額
改正
いたした次第であります。 それからもう
一つ
、一番問題になりましたのは
療養費
でありますが、
療養費
を従来の二年間の
療養期間
をば三年間に延長する。こういうぐあいに
改正
いたしたりであります。このほかにもいろいろ
参観院
といたしましては、
遺族
のいわゆる
弔慰金
というようなものも一応考虜できないかというので、
改正
の点に苦心いたしたのでありますが、どうしても
予算措置
事土財源的に困難な
状態
にありましたので、やむを得ず一応の
改正案
をば今回提出いたした次第であります。この
改正案
によりましても、たとえば遺
家族
の
埋葬費
でありますが、
生活保護法
との
関係
におきましても、
最低
五千円でありますけれども、この千七百円に
増額
されたものと、それから
埋葬費関係
全部合せましても、まだ三千円ちよつとしかならないというのでありまして、まだ
一般
の
最低埋葬費
よりも非常に低いということをば御了承願いまして、何とぞ
衆議院
におかれましても、
改正案
に御賛成していただくようにお願いしたいと思います。 それから特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
は、これは従来交渉いたしますとき、
中共地区
が問題にな
つたの
でありますが、
中共地区
は確たる
対象者
を把握するのに困難ではないかということであります。そのときには
中共地区
だけは除くというので、わずかに
シベリヤ地区
の
一般邦人
だけにこの特別未
帰還者給与法
を適用する、こういう
ぐあいに相
なつ
てお
つたの
であります。しかしながら漸次
中共地区
からの通信も参るようになりまして、また受取り側の
留守家族
の方から見ますと、これは非常に不公平な
状態
に
なつ
ておりますので、当然特別未
帰還者給与法
を、
中共地区
の未
帰還者
の
留守家族
にも適出して行くという
趣旨
を述べまして、この
機会
に
ソビエト地区
だけでなく、いわゆる三十八度以北の
北鮮及び北緯
五十度以南の樺太、それから千島、それに
中国共産地区
、これだけのものを含めました
留守家族
にも、この未
復員者給与法
を適用するというように
改正案
として提出した次第であります。 なお
予算措置
といたしましては、
本年度
当初に組みました
予算
が
予定通り帰
つて参
りませんので、その方の財源が相当流用できるということから研究
折衝
いたしました結果、こういう
法案
を提出した次第であります。
本年度
の特別未
帰還者
に対する分は、大体八千二百万円というようなぐあいに組んでお
つたの
でありますが、現在まで四千二百万円
程度
でありますので、今度の改訂によりましても、さらに残額でも
つて
本年度
はや
つて
行ける。
本年度
は大体二億五千万円という
ぐあいに増額
になるわけでありますが、これも大体二万四千人
程度
をば
本年度
の
対象者
として見込んでおるわけであります。
給与法
の
改正
によりまするところの
増額分
は、
場帰郷旅費
の分で大体
本年度増加額
が七百万円、二十五
年度
増加額
が八千二百万円、それから
事務引揚げ経費
の方が、
本年度
が四百万円、来
年度
が三百万円、こういうぐあいに見込んでおるのであります。それから
療養費
の方が、大体来
年度
増額
、この三年間延長いたしますために一億一千七百万円だけふえておる。こういうことになるわけであります。大体総合的に
予算措置
を
考え
ますと、
昭和
二十四
年度
が二億七千万万円、
昭和
二十五
年度
が十四億九千五百万円、こういう
ぐあいにこの改正
によ
つて
増額
されて行くわけであります。大体の
算定
の
基礎
といたしましたのは、二十四
年度
帰還予定
一万九千五百人、これは今度の十一月二十四日から来年三月二十五日までという
期間
を予定いたしております。しかし実際に一万九千五百人が帰
つて
来るかどうかということは、非常に困難な
状態
と一応
考え
られるのでありますが、大体この
程度
に見たわけであります。
死亡公報
を今度出すものが二万二千名、
療養者
が
月平均
大体一万人、
扶養手当
が大体
延べ
にいたしまして二十万五千件であります。こういう
ぐあいに基礎
の方を見てお
つたの
であります。それから
帰還予定費
が二十五
年度
が大体十四万人であります。
死亡公報
が一万八千、
療養者
が大体八千名、
扶養手当
の方が二十万三千件、大体このような
算定
の
基礎
でこの
法案
を組みましたので、以上御了承願いたいと田請います。
川野芳滿
3
○
川野委員長
これより
質疑
に入ります。
内藤友明
君。
内藤友明
4
○
内藤
(友)
委員
ただいま
提案理由
の御
説明
を聞きまして、まことに
けつ
こうなことだと思うのであります。なお
提案者
から
予算的措置
でこまごまお話せられましたので了承いたしたのでありますが、
大蔵当局
の
水田
さんにお伺いしたいのであります。今
予算的措置
のことを
提案者
からお話になりましたが、それはその
通り
と心得てよろしゆうございますか。それをひとつ……
水田三喜男
5
○
水田政府委員
今
提案者岡元
さんから
説明
された
通り
、この問題は非常に熱心に
参議院
が向うとの
折衝
にも当られましたし、私たちと全部相談の上でや
つて
おりました
関係
上、
予算
の点は全部
検討済み
に
なつ
ております。
三宅則義
6
○
三宅
(則)
委員
この未
復員者
に対しましての
数字
の御
説明
があ
つた
わけでありますが、さらに相当
ソビエト地区
また
中共地区
から帰
つて参
りますが、
予算
の範囲はどのくらいでありますか。もう一ぺん御
説明
願いたいと思います。
岡元義人
7
○
岡元参議院議員
大体未
復員者
の
状況
につきましては、総
司令部
の
発表
を基準として一応
考え
なければならないと思うのであります。これは
衆議院
においても御同様かと存ずるのでありますけれども、その中から大体
予算措置
とにらみ合わせ、また従来の
帰還状況等
を勘案いたしまして、大体どの
程度
まで帰れるかということを把握するのには、実際から申しますと、これを確実に握り得るということは非常に困難な
状態
にあるのであります。そこで先ほど
説明
しましたように、
残留数
の中から来年一ぱい二十五
年度
までを
考慮
に入れまして、
死亡
の
確認
を得る。これは確実にこれだけの資料を得られるだろう。それによ
つて死亡確認
の
公報
が出せるというところを、
政府側
とも十分打合わせてつかみました数をただいま申し上げたわけであります。それから大体この残留しております総
司令部発表
の数の中には、
死亡者
が相当含まれていることも一応
考え
られますので、今までの四年間の
引揚げ
の
状態
とにらみ合わせまして、この
程度
のものは帰
つて
来るであろうということをつかみまして、二十三年事度
予算処置
をいたしたわけでありますので、的確な
数字
はここで申し上げられません。
昭和
二十四年十一月二十四日から、来年三月二十五日までの
帰還予定
を一万九千五百名、それからこの間に
政府
が
発表
できるであろうと
考え
られるところの
死亡公報者
を二万二千名、それからこの法の適用を受け得られるところの
療養者
、これは法文の中にも明らかにしてありますが、この病原の起因が問題となるのでありますけれども、大体
療養者月平均
一万人、それから
扶養手当
、これはいわゆる
家族数
によ
つて
違いますが、
延べ
にいたしまして二十万五千件。
昭和
二十五
年度
帰還予定者
十四万人、それから
死亡公報
を一万八千件、
療養者月
八千名、これはだんだん減
つて
行くわけであります。それから
扶養手当
が二十万三千件、かように見ております。
三宅則義
8
○
三宅
(則)
委員
今の御
説明
によりますと
相当数
が帰
つて
来るのでありますが、この
家族
の方に渡す
手当
二十万五千件というものにつきましては、わが
衆議院
におきましても、たとえば
所得税等
についても多小の軽減をしなければならぬのではないかという試案を持
つて
おるのですが、その方につきまして、
政府当局
とお打合せに
なつ
ておりましようか。
岡元義人
9
○
岡元参議院議員
この問題につきましては、
参議院
におきましてもいろいろ
課税特例法案等
をば立案いたしまして、
関係方面
とも
折衝
いたしておりますが、いまだに解決つかずにおりますので、どうぞ
衆議院
の方のお力でひとつその
方面
をお進め願いたいと思います。
三宅則義
10
○
三宅
(則)
委員
ただいま
参議院
の方では相当
考慮
しておるけれども、まだ
関係方面
と
折衝
が済んでいない、こういうわけでありますが、私の
考え
方といたしましては、これは未
復員者
に対しましてはその
家族
について相当気の毒なものがあるわけです。これは
水田政務次官
もおられるわけでありますが、今度大蔵省としても相当
考え
てもら
つて
、たとえて申しますと、その
家族
に対しましては要するに一割なら一割安くしてやるというようなことも
構想
ができると思いますが、
政府
といたしまして
水田政務次官
のお
考え
を承りたいと思います。
水田三喜男
11
○
水田政府委員
この問題につきましてはひとり未
帰還者
だけでなくて、
遺骨
の帰
つて
来られた
遺族
とか、あるいは未亡人についても同様の問題があるので、
考え
るときにはそういう点も一緒に
考え
たいということで、
社会保障制度
の
一つ
として、今全般的に
審議会
の問題に
なつ
ております。現在のところ、まだこれをやると言うわけには参りませんが、非常にこの問題はむずかしゆうございまして、わずかの
手当
をもら
つて
おるからとい
つて
、事実うちに財産があ
つて
、全体
収入
としては
一般
の人よりもはるかにいいという人もおりまして、やはりこれだけの
所得
に
限つて
いいということに
なつ
たらむろん税はかかりませんし、ほかの
收入
と合せて相当多い
收入
をと
つて
おる者は、
国民
と同じく税がかかるというので、これは具体的には非常にむずかしい問題になります。そこで、今
社会保障審議会
の方でまとめてそういうものは研究してもらう、こういうふうに
なつ
ております。
三宅則義
12
○
三宅
(則)
委員
ただいまの
政務次官
の御
説明
でありますが、私はこれに関連いたしまして、ぜひ今度の四月から施行せらるべき根本的の
税制改革
に、間に合うようにや
つて
もら
つた
ら便宜だと思いますが、その辺はどんな
構想
であるか承りたいと思います。
水田三喜男
13
○
水田政府委員
研究いたします。
田中織之進
14
○田中(織)
委員
関連いたしまして、今未
復員者
の問題あるいは引揚者の
留守家族等
に対する
課税
の問題についての
社会政策
的な
考慮
について、
三宅委員
から質問されている点はわれわれもまことに同感でありますが、私これに関連いたしまして、この際
大蔵政務次官
に伺
つて
おきたいのは、そのほか
社会政策
的な
制度
として行われておるものに対しまして、なおいろいろの面において
課税
が行われておる。たとえば
国民健康保険
の
関係
において、医師がきわめてわずかな
收入
をもら
つて
いる部分につきましても
——
これはそれ以外の
收入
があることはもちろんでありますけれども、全体のやはりお
医者
ならお
医者
の
收入
の中に
国民健康保険関係
のわずかの
収入
、こういうようなものも当然やはり
課税
の
対象
に入れられておるという問題が
——
これは先般の
大蔵委員会
で和歌山県における実例で申し上げたときにも、その点を指摘しておいたのですが、あるわけであります。それから
炭鉱等
における、いわゆる
石炭増産
の
見地
から設置いたしました病院の
関係
におきましても、同様の事実が現われておる。さらに
労働者
の全般的ないわゆる
福祉施設
として、これは賃金その他の面において、カバーできないものを補う
意味
においてや
つて
おりまする給食、ことに
残業等
の形において、ピッチを上げなければならぬというような
関係
において夜食を支給しておることも、これもいわゆる
金額
に換算いたしましてこれに対する
課税
となる。こういうような形で、広く申しますならば
社会政策
として行
つて
いるものに対しましても、むしろそれを促進するということでなくして
——
社会政策
的な
施設
の促進の
見地
に立
つて
行
つて
いるものに対して、むしろそれを阻害するような
意味
の
課税
が、
所得
のあるところには必ずそれを追求して
課税
するのだという
一つ
の公式的な議論から行われている問題が、私は数え上げてみればたくさんあると思います。この点は、今
三宅委員
からも指摘せられましたように、
政府
が
通常国会
には当然
税制
に関する拔本的な
改革案
を出されるわけでありますから、その際において、こうした点については十分その目的を阻害することのないような、
税制
の
改革
をや
つて
もらわなければならないと思うのであります。
社会保障制度全般
については、
政府
の方でもいろいろな研究を重ねておられることはわれわれも了解しておることでございますが、それと矛盾するような
課税面
の
欠陷
を、来るべき
通常国会
における
税制
の抜本的な
改革
において、必ず実行していただきたいと思うのであります。この点に対する
大蔵政務次官
の御見解をこの
機会
に承
つて
おきたいと思うのであります。
水田三喜男
15
○
水田政府委員
確かにお説の
通り
で、これは現在
考え
ております。たとえば今
健康保険医
の話が出ましたが、
健康保険医
に言わせると、あの
保険
はもうからないので、
收入
の少くとも五〇%ぐらいのところへかけてくれなければいけないと言うのを、現在七〇%ぐらいかけておるのであります。こういう問題で、
保険料
の
收入
だけでや
つて
いる
医者
に対しても、
一般
の
医者
と同じようにかかるのは不当だというような問題がございまして、そういう問題に対しましては、
保険收入
に対して
一般
の
所得
とは区別して、
源泉課税
で二〇%なら二〇%税をかけるとかいうようなことで解決したらどうか。そういう種類のものを全般的に現在検討しておりますので、御了承を願いたいと思います。
島村一郎
16
○
島村委員
未
復員者給与法
の一部を
改正
する
法律案
及び特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
につきましては、
討論
を省畧しましてただちに採決せられんことを望みます。
川野芳滿
17
○
川野委員長
島村
君の動議に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川野芳滿
18
○
川野委員長
御
異議
がないようでございますから、これより
討論
を省畧して採決に入ります。 未
復員者給与法
の一部を
改正
する
法律案
及び特別未
帰還者給与法
の一部を
改正
する
法律案
について、賛成の諸君の
起立
を望みます。 〔
総員起立
〕
川野芳滿
19
○
川野委員長
起立総員
。よ
つて
両案は原案
通り
可決いたしました。 なお
報告書
の作成その他の件につきましては、
委員長
に御一任願います。
—————————————
川野芳滿
20
○
川野委員長
次は
輸出信用保險特別会計法案
を
議題
として
質疑
を続行いたします。
佐久間徹
21
○
佐久間委員
私は再建のために
貿易
が非常に重要な役割を果すように
考え
られることは当然でありまして、先般の
総理大臣
並びに
大蔵大臣
の議会の演説の中にも、これを重視しておるようにわれわれは聞いたのであります。なおまたこの中に
失業者
を吸収するというようなことまで言われておるのでありまして、今後
貿易
に対する関心が高ま
つて
来るということは必然でありましよう。それについて
政府
といたしましては、これらの育成あるいは進展のためにいろいろの方策を
考え
る、こういうことになるのであろうと思いますが、その結果こうい
つた
ような
輸出信用保險法
というものが出て参
つた
と私は
考え
ております。つきましてはこの
根本法
であるところの
輸出信用保険法案
というものが
審議
されまして、その結果
輸出信用保険特別会計法案
がこの
委員会
に付託された、こういう順序であろうと思います。しかしこの
根本基礎事法案
であるところの
輸出信用保険法案
の概要がわからないと、この
審議
がなかなかはかどらないだろう、こう思うので、一応この内容について御質問したいと思うのでございます。幸いこの法の直接の当事者であるところの
宮幡政務次官
が出ておられます。
宮幡次官
はいわばここはホーム・グラウンドであります。そこで幸いにこの席上で高邁な
政治識見
をわれわれは聞かせていただくことを期待いたしまして、御質問いたす次第であります。そこでこの
法案
が出るにつきましては、偶然にこれがぽこつと出たのではないだろうと思います。
政府
は先ほども私が申しました
通り
、
輸出振興
のためにいろいろの
方途
を
考え
ておられた。たとえて言うならば、
金融
の面におきましても保証的の
法案
を
考え
たであろうし、あるいはまた
信用保証
という面も十分に
考慮
せられたろうと思うのでありまするが、この
法案
は出て参りませんで、まあいわば末端の方のこの
保險法案
にかわ
つて
出て来たんじやないか、こういう
考え
をわれわれは持つのであります。その間何らかの
事情
がここには伏在しておりはせぬか。
政府
の意図と反するというような
——
反するというのではないかもしれません。なきにまさるであろうと思いますが、この
法案
が出て参りましたにつきましての諸般の
事情
をお聞かせ願うことができるならば、
発表
し得る
程度
で
けつ
こうでございますから、ひとつ
宮幡政務次官
の御高見を承りたいと思うのであります。
宮幡靖
22
○
宮幡政府委員
佐久間委員
にお答えいたします。すでに昨日
参議院
におきましても、
外国為替
及び
外国貿易管理法
が無事通過いたしまして、
輸出
の面におきましては、本日から自由の
原則
によ
つて
画期的な
貿易
が開始せられる、かような
状況
に
なつ
たことはすでに御
承知
の
通り
であります。また
佐久間委員
の御説の中にもありましたように、現在の
日本
が
経済自立達成
のために、
輸出
を第一主義に展開いたしまして、
通商産業省
というようなもののでき
上つた経過
もまた御
承知
の
通り
であります。しこうして
輸出
の
振興
のためには、これまた十分御
承知
のように、
国内
の
産業
の
振興
が前提であ
つた
わけでありますが、従来の
経過
におきましては、適切な
言葉
かどうかは存じませんが、巷間使用されておりますところの
言葉
で申せば、
飢餓輸出
をや
つて
も
輸出
をせなければならぬ、こういう
状況
になりましたが、その後国際諸
情勢
の変化、ことには最近のポンドの切下げ及び
日本
におきますところの
ドル最低価格
、いわゆるフロア・プライスの撤廃、あるいは
ローガン構想
の
示唆等
もありまして、この面が大きく転換しております。すなわち
飢餓輸出
の面から、いわゆる
満腹輸出
という形にな
つて参
つた
。この
満腹輸出
は一時は
輸出
不振の時代もあるかもしれませんが、やがては
輸出
の
振興
を期待できるものであ
つて
、
通商産業省
としては非常に期待を事かけて進んでおるのであります。 〔
委員長退席
、
島村委員長代理着席
〕 しこうして
輸出
を
振興
せし
むる方途
につきましては、
佐久間委員
もおそらく胸中にそれぞれの御
構想
をお持ちに
なつ
ておることは十分わかるのであります。しかしながら今まで
管理貿易
あるいは
政府
がことごとく
許可
を与えるというような
貿易方式
におきましては、
輸出
は
振興
して参らぬ。
従つてローガン構想
で教えられましたことによ
つて
輸出
自由の
原則
にもどりたい。若干の
許可承認事項
はまだ残りますが、
輸出
については大体八五%
程度
が自由に
なつ
た。こういう
状況
から
考え
ますと、御説の
輸出金融
ということが
国内
の
現下
の
金融事情
と照し合せまして、
通商産業省
としては大きく
考慮
を拂わなければならない問題である。そこでまず
輸出
の船積み後の
金融
というものは、これはなさなければならぬのでありまするが、それよりも根本的なものは、結局
輸出
の
契約
が成立いたしまして、船積みされますまでのいわゆろ
輸出事前
の
金融
ということを配慮いたさなか
つた
ならば、
日本
の
産業経済
の実情に即した
輸出金融
はできない、こういう観点から、しばらく前からその筋の方と
折衝
を進めて参りました。すでに
通商産業委員会
あるいはその他の
機会
あるごとに、
国会
の
機関
に御報告申し上げるのには、第六
国会
におきましてぜひとも
輸出金融保証法
というもの、すなわち
国家
がある
程度
の
損失
を負担するのだ。
通常
の
保險契約
によ
つて損失
の負担のできないものは、
国家
がかわ
つて
金融機関
との
包括保証契約
を結ばしめて、その
保証契約
は
政府
と
金融機関
の
集合体
との
契約
によりて、
金融機関
を通ずるところの
輸出業者
に対する
保証制度
を実施いたしたい、かように
考え
て、
法案
の示します
通り
、
輸出保証事制度法
というものを
考え
て交渉いたしたのでありますが、現在の
財政経済政策
は、すでに御存じの
通り政府
が特定の
業者
あるいは一
階層等
に対しまして、
補助
あるいは
援助
というようなことを与えることは、根本的に認められない
情勢
に相
なつ
た。われわれの
考え
ました
保証制度
というものは決して
補助金
でなく、あるいは
援助助成
でなくして、ほんとうの相互
保險
だ、
保險
の
制度
を延長した
趣旨
に行くものであるということをるる
説明
いたしましたが、
現下
の
情勢
におきましては、この了解が困難となりまして、これはどうしても
保險
ならば
保險
の
精神
で行くようにということで、第二
段階
としては、
保險
の
精神
でも
けつ
こうであるが、これは
金融機関事
を通じてやる
保險
、しかも貨物積出し前に
契約
後の
金融
をやる、ここに生命があるのだということを強調いたして交渉いたしましたが、
事前金融
はまかりならぬ、おおむね
英国式
の
保証制度
になら
つて
考え
たらよかろう、かようなことで、今度は
保險会社
との
包括契約
をいたしまして、
保險会社
と
輸出業者
との間に結ばれます
通常
の
保險契約
で負担できないところの
事項
を
保險
する。これに対しまして
政府
が
特別会計
を設け保証する
制度
、かような
段階
にな
つて参つたの
であります。しかしながら
日本
の
輸出振興
をはかるという上においては、貨物積出し前の一
融措置
が請ぜられない事以上、はなはだも
つて
金融面
から見まする
輸出振興
ということは心もとないわけでありまして、現状におきましてはこの
法律
がやむを得ないものである。またこれが設けられないよりも、これが実施せられた方がまさ
つて
おることは当然でありますけれども、これをもちまして
輸出金融
万全なり、あるいは
輸出金融
がこれによ
つて
解決され、るであろうなどということを
考え
ておるものではないのであります。この点をお含みくださいまして、どうぞ
委員
各位におきまして十分なる御
審議
、御検討をいただきたいことをお願い申し上げます。
佐久間徹
23
○
佐久間委員
ただいまの御
説明
を承りまして、その間の
事情
がはつきりいたして参
つたの
でありまして、その点に関しましては非常な御努力をお拂いに
なつ
たということをほのかに聞いておりましたが、まさにその
通り
でありました。客観
情勢
がせつかく企図されました
金融
、いわゆる事前の金
融措置
について及ばなか
つた
ということは非常に残念に存じます。将来その面になお一層の御努力をいただくことが期待できると私は思
つて
おります。 そこでこの
保險
の内容の問題について多少お聞きいたしたいと思うのでありますが、この
保險
はいわゆるマリーン・ポリシーの中にインクルードされるものであると
承知
しております。しかしそうなりますと生産資金というものについての
保險
は保障はないわけだと思いますが、この点はどうでありますか。
前野直定
24
○前野
説明
員 ただいま
政務次官
の方から御答弁いたしましたように、
輸出
の船積み前の
金融
につきましては本
法案
は触れておらないのでございます。従
つて
生産資金につきましてはこの
法案
ではカバーされておらないのであります。
佐久間徹
25
○
佐久間委員
生産資金については別にカバーできないということでありますが、しからばこの
法案
は
業者
と
保險会社
の直接
契約
によりまして、
政府
がこれを保証するという形をとるのかどうかということを御
説明
願いたい。
宮幡靖
26
○
宮幡政府委員
ただいまのお尋ねでありますが、これは法文の第二條にありますように、包括
保險契約
に属するものであると御了承を願いたいと思います。
佐久間徹
27
○
佐久間委員
句括
保險
契事であるということはまさにその
通り
であります。こり中に担保の條項が記載されてあるようでございますが、これを見ますとなるほどこれはほとんど不可抗力に近いようなものでありまして、
政府
がこれに対して保証を与えてやる、こういうことによりまして
貿易
が進展して参るのが当然でございます。まあわれわれは了承しておりますけれども、野党
方面
から
考え
て
政府
は当然保証をしてや
つた
方がいいというようなものに対して、
保險
料をと
つて
その
保險
料でや
つて
やるというようなことは、どうも少しどうかとの御意見が出て来るだろうと思うのですけれども、
政府
がどれだけの
予算措置
をなすのでありますか。それに対して初めから
政府
はどれだけの腹をも
つて
これに対するというのであるか。全部
保險
料をも
つて
これをカバーして行く
考え
なのか。この点をひとつ御
説明
願いたいと思います。
宮幡靖
28
○
宮幡政府委員
まことにごもつともだと存じます。補正
予算
の中に載
つて
おりますように、
予算措置
として五億の資金を
特別会計
に入れることに
なつ
ております。それでたとい
事前金融
に対します一種の保証的な措置が講ぜられたといたしましても、これは独立採算制でや
つて
行くことが基本の方針に
なつ
ております。本法を基準にして申上げますと、
保險
料として頂戴するのは政令で定めることに
なつ
ており、しかも
審議会
の議を経て定めるのでありますが、今の千分の二・五を事務費その他の費用としてとろう。資金の点につきましてはものによりましてはこれによ
つて
消耗いたさないと
考え
る。たとえば
損失
を補填いたしましたならば、その
保險会社
の
損失
の点に対して
一つ
の求償権をこの
特別会計
が取得いたしまして、この
特別会計
の権限内におきまして、この求償権によりましてその
損失
補填額を
保險会社
から回収できる、こういうような形もとれるではなかろうかと思います。元々
事前金融
を本体として
考え
たのでありまして、
事前金融
によ
つて
まかな
つて参
りましたならば、今
年度
五億の金をも
つて
操作いたしましても、結論におきましては、千分の二・五の
保險
料が完全に独立採算制がとれる。しかもこれによりまして相当広い面の
損失
保証ということが達成できる、かように
考え
ているものであります。その気持につきましてはただいまもかわりません。これを
政府
の負担において、
一般
会計の負担においてやるということは、当初から持
つて
いないことを御了承願いたいのであります。
佐久間徹
29
○
佐久間委員
これは英国の方でや
つて
おりますように、英国では生産資金までこの中に入れてや
つて
いるようでございますが、ここに出て参
つたの
は生産資金の分は除いたものに
なつ
ているようでございます。将来この
保險
の不備と申しますとたくさんございますので、実際はこれを
業者
に適用いたしましてもあまり喜ばないし、
輸出業者
にいたしましても期待とはなはだかけ離れているように
考え
られますので、
政府
は将来こういう面について相当研究もし、
考え
ても参ろうかと思います。つきましてはこの内容をあまり私がひねくりまわしまして、今ここでやる必要はないことだろうと思いますが、せつかくこういう案を
考え
つかれて、
輸出振興
のために何らかの手を打とうとする
政府
のお心持はよくわかるのでありまして、私は将来の問題として、課題として残さるべき問題だろうと存じますので、内容はあまりお聞きいたすまいと思います。どうかひとつ、時間的余裕がなか
つた
ろうと存じますから、十分これを御研究いただきまして、今後なお一層完璧を期するようお願い申し上げておきまして、内容の質問は後日にまわそうと
考え
ます。この点お願いいたします。
宮幡靖
30
○
宮幡政府委員
たいへんうが
つた
お説を伺いまして、われわれといたしまして感謝にたえないのであります。これは御
承知
のように英国には
信用保証
局というものが設けられており、しかも海外にそれぞれの
機関
を持ちまして、
保險
事故の査定を自由にできるという立場にいるこの
英国式
の
制度
になぞら
つた
ものでありまして、
日本
はいまだ非常に評判の悪い盲
貿易
の域を脱しておらない。海外に駐在する財務官、商務官もいまだ実現していない。近くその運びになるのでありますが、いずれにしても世界全部にわたりましてさようなことの措置が講ぜられるのは、まだ相当後であると
考え
なければならない。そこで
英国式
の方では
佐久間
さん御
承知
の
通り
に千分の十の
保險
料をとりまして、これはま
つた
く独立採算制でや
つて
おります。こちらの方は生産資金をはずしました貨物積出し後の
金融
は、お説のようにま
つた
く消極的なものであります。しかしながら先ほども申し上げましたように、やらないにはまさる、こういう
程度
でありまして、まずも
つて
輸出振興
の第一対策としまして、これを御
審議
願い、しかして第七
国会
も連続的に開会せられるのでありますから、その
機会
におきましてさらに一層の努力を次から次にと積み上げまして、真の
輸出金融
が達成せられますように努力いたして参りたいと存じております。その点につきましては、あるいは損害
保險
の行政全般を、か
つて
の組織のように
通商産業省
におもどし願い、あるいは
保險
庁あるいは
保險
局というようなものを設定いたしまして、いまだ十分でないと
考え
られます
法律
の運用にも、行政機構がま
つた
く密着いたしますような
制度
等を
考え
ておるわけであります。それらにつきましては、行政管理庁に対しまして行政
制度
の
改革
を、
通商産業省
案としてすでに申し入れてあります。もちろん大蔵省等との
関係
もありまして、まだ
国内
におきまする意見も整
つて
おるわけではございませんが、
輸出振興
という大目標から、どうしてもかような線に進まなければならないと、せつかく努力を重ねておる次第であります。どうぞ大蔵
委員
各位におかれましてもこの実情を御了承の上、絶大なる御支援を賜わりたいということをこの際特に申し上げておきます。
島村一郎
31
○
島村委員
長代理 午前中はこの
程度
にいたしまして、午後は一時半から
質疑
を続行することにいたします。 しばらく休憩いたします。 午後零時三十二分休憩 —
——
——
・—
——
——
〔休憩後は開会に至らなか
つた
〕