○内藤(友)
委員 私はインフレーシヨンとか、デフレーシヨンとかいうことを言うのではありませんので、農家経済を基礎つく
つておるその簿記観念が正しい、正しくないということから申し上げておるのでありまして、私は負けてくれというふうなことから
言つておるのではないのであります。こういうりくつに合わぬことをなさ
つておることがいかぬのじやないか。そういうことは法律上早くやめられるべきではないか。ことに今度は勤労
所得者の
税金を負けられるということがあるのでありますが、私
どもは負けてくれというのではないのであります。ただこういう原理原則に反しておるようなことを、あえてやられるところがどうもふに落ちぬ、こう申すのでありまして、私
どもの気持をよくひとつ御理解いただきたいと思うのであります。これはいずれ
所得全般につきましても、法律の
改正があると思いますから、そのときには、インフレーシヨンのときにおいてどう、デフレーシヨンのときにおいてどうということでなしに、
ほんとうに筋の通
つたようにしていただきたいということを、重ねてお願い申し上げておきます。
第二にはこの税制
改正に関する
法律案要綱の第二に、
帳簿の整備というのがありまして、来年一月三十一日までに
帳簿を備えつけるものは、
政府に届出しなければならないということなのであります。これは農業
所得税の源泉徴収という問題と非常にからんでおりますので、いずれこれはこれに関する
法律案が出て参ると思うのでありますが、しかし今は時期として準備しなければならぬのでありまする源泉徴收につきましては一部には農村としましては賛成者もあり、
反対者もあります。しかしこれはこれから啓蒙運動をや
つて、
ほんとうに農家に正しい観念を植えつけさせなければならぬと思うのであります。ことに私
どもは青色
申告農家は天くだり
更正決定を行わないというようなことから、これが非常によい案だと実は思
つておるのでありまして、そこで
地方の農業協同組合ではその地の国税庁あたりと連絡をとりまして、積極的に実は指導をいたしております。ことに北陸三県の農業指導協同組合連合会あたりで、農家の簿記をつくりまして、大量の部数を用意いたしまして、農家にこの年暮れまでに配付しようといたしておるのでありますが、そこでそういうような今や
つておりまする仕事を大蔵省が—これは非常に急なことでありますが、それはわれわれの方の規格に合
つておらない、だからそういうものはだめだ、こうおつしやると、協力いたしておりまする指導連あたりが非常に失望するのみならず、何十万と印刷しましたものがだめになるわけであります。そういうことにつきまして大蔵省はどういうお
考えをお持ちなのでありましようか。こういうことはなるべく早目に積極的に、大体の方針がきまると同時に御指導なさることが必要なのでありますが、そういうことに非常に事が欠けておるような気がしてならぬのであります。これは一月三十一日までに届出なければならぬのでありますが、もしこの際それが遅れますと、一年間遅れるということになるのでありまして、せつかく
シヤウプ勧告によりまして農家の記帳を奨励なさ
つてもできないことになるのであります。しかも指導連あたりでや
つておりますそういう
帳簿のことについては、どういうお
考えをお持ちにな
つておるのでありますか。それをお伺いいたしたいのであります。