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1949-11-14 第6回国会 衆議院 政府支払促進に関する特別委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月十四日(月曜日)     午前十一時二十六分開議  出席委員    委員長 岡野 清豪君    理事 大上  司君 理事 小峯 柳多君    理事 澁谷雄太郎君 理事 烏村 一郎君    理事 庄司 一郎君 理事 上林與市郎君    理事 河田 賢治君 理事 逢澤  寛君    理事 河野 金昇君       小金 義照君    小山 長規君       高間 松吉君    南  好雄君       今登  勇君    笹山茂太郎君       内藤 友明君    石野 久男君  委員外出席者         法制局参事   濱中雄太郎君         法制局参事   荒井  勇君     ————————————— 本日の会議に付した案件  政府契約支払延滞防止等に関する法律案起草  の件     —————————————
  2. 岡野清豪

    岡野委員長 これより会議を開きます。  政府契約支払延滞防止等に関する法律規草案の件を議題といたします。
  3. 大上司

    大上委員 本件につきましては、臨時休息され、午後一時より再開、審議されんことを望みます。
  4. 岡野清豪

    岡野委員長 大上君の御意見にご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 岡野清豪

    岡野委員長 御異議なしと見とめますそれでは午後一時まで休息いたします。     午後十一時二十七分休息     ━━━━━━━━━━━━━     午後一時一八分開議
  6. 岡野清豪

    岡野委員長 これより再開いたします。  休息前に引続き政府契約支払延滞防止等に関する法律案起草の件を議題といたします。  これより本案について討論に入ります。民事党大上司君。
  7. 大上司

    大上委員 ただいま議題となりました政府契約支沸延滞防止等に関する法律案につきまして、民主自由党代表いたしまして、賛成するものでございます。賛成理由といたしまして、そもそも本法律案政府提出に関する法律案ででなくして、われら国会議員国民代表として、立法権の完全なる行使を行つたものであります。すなわち前国会において本特別委員会が設置せられるや、岡野委員長の御努力はもとより、各委員が直接本案の起案に参画いたしまして、閉会中といえども委員会を開き、本案に到達するまで実に一二回にわたり原案の修正を行い、既住における政治、すなわち立法行政の矛盾を、ある程度是正するかぶら矢となつたように思われます。ただ、問題は、本特別委員会がこの法案作成につきまして意を用いました立法精神が、これらの試せられるにあたりまして、担当部門であるところの行政官庁が、どのような運用方針をとるか、どのような内部における事務規定をつくつてこれを運用するか、という点にあるのであります。これを厳に注視する必要があろうと思います。なお本法律案第三條におきまして、その後段に「信義に従つて誠実にこれを履行しなければならない。」ということをうあたつておりますが、われわれはこれを実施する面において、われわれの、あるいは国民の声として、さらにこれが十分厳正に守られんことを特に希望いたしまして、賛成理由といたします。
  8. 岡野清豪

  9. 上林與市郎

    上林委員 日本社会党は、ただいま議題となつております法律案賛成するものであります。その理由はだいたい同じでありますので、委曲を〇した説明は省略いたします。ただこの際、強い希望意見一つとして申し添えておきたいことは前国会以来試案を練つておりました際に、この法律の適正なる実施をするために、大蔵大臣の所管のもとに、政府契約支沸延滞防止審査会、こういう機関を設けることが問題となりまして、それにうたつてあつたのでございますが、この法律案には削除されております。こういう形をそのまま生かしてもらいたいというのではございませんが、将来この法律の適正な実施を確保するために、こういう審査会のような機関の設置に努力して、こういう意見を付しまして、日本社会党は本法律案賛成するものでございます。
  10. 岡野清豪

    岡野委員長 逢澤博くん
  11. 逢澤寛

    逢澤委員 民主党本案賛成をするものであります。その理由は、先ほど来しばしばお述べになられましたところ同一でありますが、ただ従来官能万能主義によつて幾多支沸延滞」しておりましたものが、この法律規定によつて、そうしたことが是正されて、いわゆる民主的にいろいろのことが運営できるということは、大きな進歩であると思うのであります。この運営にあたりまして、われわれが要望しておるところの立法趣旨をよく運営者が理解して、そうして善用してくれることを希望しまいして、賛成をいたすものであります。
  12. 岡野清豪

    岡野委員長 私は日本共産党代表しまして、本法律案賛成の意を表するものであります。ご承知のごとく、政府は昨年来以来、本年初頭にかけまして、非常に集中生産を行い、これによつて日本中小企業を続々と倒壊させて参つたのでありまするが、この政府支払い遅延が、中小企業を倒壊さすという一つの大きな役割を持つていたと私は見とめるものであります。政府支払い遅滞が、やがて民間産業にもうつりまして、十分支沸能力があるにもかかわらず、政府支沸遅滞をまねまして、労働者に対しては資金の不沸いがあるいはあその他の貸借関係におけるずるい不払が各産業の部面において行われて来ている。その結果国民の大多数が、きわめて大きな問題と打撃を受け、また現に受けつつある次第であります。これがために本委員会におきまして、この法案が作成されたということは、これに対する一つのくさびとなりまして、この意味で私たちはこの法案をするものでありますが、とにかく今日特に健康保険、あるいは農民供出代金、その他いろいろ政府代償金支払いが遅れております関係から、また現在の政策のもとでは、ますますこれらは遅延する懸念がありますので、この際この法律が出ることによつて、多少でもこれが是正されることになることは、共産党としても大いに賛意を表する次第であります。ただ、これが実施にあたりまして大蔵大臣監督、あるいは各省庁の会計官に対する監督、検査官に対する監督、というものはありますけれども、いずれにいたしましても、国民みずからが自分権利を主張することが義務であるという、この民主主義的な原則を政治の上に、主張するようにならなければ、本当のものになつて来ないと私たちは思います。従つてたちは、国民各自が、自己の権利をあくまでも主張することを最大の義務と考えると同じに、われわれ国会はまた、政府のこの支払いの現実の面おいましても、十分今後監督するようにお互いに協力して行きたい。なおこの法案にはありませんが、現在政府地方自治庁との間に話のありました、本年の春行われました選挙の費用などをいまだに地方自治体に支払つていないというような関係がありますので、かかる法案が出ること自体が、いかに政府自分職責を果たしていないかということを、明らかに物語るものでありますから、さらに政府はこの点に意を注いで、ますます国民の経済的な利益を守るために、自分職責を盡すように、本委員会として要望されることをお願いいたしまして、この案に賛成するものであります。
  13. 岡野清豪

  14. 笹山茂太郎

    笹山委員 私は民主党野党派代表いたしまして、本案に対する賛成意見を開陳したいと思います。御承知通りわが国経済運営上におきましては、もともとこの政府支拂いということは、きわめて大きなウエートを持つところのものでありまして、この政府資金が適正に散布され、しかも合理的に民間の手によつて活用されるということがあつて、初めてわが国経済の運行が円満に行くと思うのであります。ところが従来これらの政府契約に関しまして、代金支拂い、その他が遅延しました結果、いろいろわが国経済に及ぼす悪影響が少くなかつたのであります。この点に関しましては、先般の国会におきまして、民主党堤唱によりまして、政府支拂促進に関する決議案を上程しまして、満場一致の御賛成を得て成立したのであります。今回これに基きまして、この法案ができましたことは、まことにけつこうなことでありまして、運営におきましては、この法律会計法特例法規であるという趣旨におきまして、嚴格に適用されまして、今後この政府支拂遅延というようなことのないように、気をつけていただきたいと思うのであります。これをもちまして私の賛成意見といたします。
  15. 岡野清豪

  16. 内藤友明

    内藤(友)委員 私は新政治協議会代表いたしまして、本案賛成をいたします。賛成理由は、各党から申し述べられましたところと大同小異でありまして、いまさら申し上げません。ただ前国会以来、衆議院のこの特別委員会がこの問題を取上げまして、紆余曲折を経まして今日に至りました。この間特に委員長初め国会事務をしておられる皆さんの御配慮も、たいへんなものがありましたことを、心からお礼を申し上げる次第であります。この法案ができました上におきましては、今笹山委員からも申されました通り、ことにこの立法が要求しておりまする精神の、ほんとうに行われますることを念願いたして、賛成いたす次第であります。
  17. 岡野清豪

  18. 石野久男

    石野委員 私は労働者農民党代表いたしまして、政府契約支拂遅延防止等に関する法律案に対して、賛成の意を表するものであります。各党代表が申されたと同じような理由によるものでありますが、政府支拂遅延が、昨年末から本年初頭にかけて、日本民間産業、その他これに関する職業に対しまして、非常に大きなトラブルを起しておつたことは、周知の事実であります。本法案が制定されるにあたりまして、特に注意しなければならないことは、法の制定よりも、むしろ実施の面にあるかと存じております。従つてそのような意味から、第三條の規定に対する大上委員の要請は、特に注意しなければならないし、またわれわれの特に将来にわたつて、これを監視しなければならないと存じておるわけであります。ことに政府支拂に関しましての問題の定起された大きな理由は、法律第百七十一号に関連するものがあるのでございまして、本法律案が今後にわたつて十分その効力を発揮するにつきましては、この法を必要とした事情、また、こうした法律案等に対する検討を、今後の議会、——委員会においても十分検討を加えて行かなければならぬと思つておるわけであります。いずれにいたしましても、本法律案実施されることによりまして、今日まで各方面に生じておりまするトラブルが除去されることを、非常にうれしく思うものでございまして、このような意味合いから、本法律案実施が嚴格適正に行われることを切に念願して、この法案に対する私の賛成討論といたします。
  19. 岡野清豪

    岡野委員長 以上をもつて討論は終局いたしました。  それではこれより本案についてお諮りいたします。本案委員会の成案とし、委員会提出法律案として決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 岡野清豪

    岡野委員長 御異議なしと認め、全会一致決定いたしました。  なお提出方法その他につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 岡野清豪

    岡野委員長 それでは御異議なしと認め、さようとりはからいます。  これをもつて散会いたします。     午後一時三十一分散会