○林説明員 まず小松
委員の御
質問に対しましてお答え申し上げたいと思います。八億の問題は、先ほど申し上げたように、これはまだ実際問題としては決定しておるわけではございませんので、仮にということになるわけでございますが、大体漁港の修築費の
予算をいかに使うかということは、これはいろいろの
考え方がございます。ただいまの新規事業云々という問題は別にいたしましても、いろいろな効果の点その他から
考えまするならば、実質的な継続事業というものを早く完成して、有効に使うことも当然必要にな
つて来ると思います。これは富永さんの御指摘に
なつたようにも
考えるのであります。そこで八億の問題につきましては、これは当然大部分は継続費に―ということはございませんが、とにかく継続的に工事をや
つておりまする漁港にまわすようにな
つて来ると思います。新規に幾らやるかという問題につきましては、これはまだ決定はいたしておりません。一応
経済安定本部におきまして
考えておりまする数字は、十五港
程度にな
つております。この問題につきましては、まだ
予算わくそのものが決定を見ませんので、内容までははつきりきま
つておりませんが、ただいままでのところ、安定本部としては一応そういう案を持
つております。
それから補助率の問題がございましたが、補助率は小松さんの御指摘になりました修築工事については、差はございません。災害
関係についてはございまするが、修築におきましては同率にな
つております。いろいろ所管の問題についても御
質問があ
つたと思いますが、その内容につきましては、大体漁港として修築すべきものは水産庁でや
つておりまして、
運輸省関係でや
つておりまするものについても、当然これは港というものから
考えまして、漁船の出入、あるいは漁獲の陸揚げ、その他の
関係が全然ないということはございませんので、そうい
つた性格の入
つて来るものもありまするが、その他の
一般の商港的性格の比較的多いものを大体取上げております。あるいは
一般の船の避難上必要だというものは、大体
運輸省において補助を出して施行いたしております。漁港的性格の補助は水産庁において補助を出してや
つております。こういうことの協定と申しますか、方針でや
つておるわけであります。個々の問題につきましては、先ほど申し上げましたように、一つの港を画然とするということはなかなかむずかしい問題もあります。実質上、早く御希望を実現するために、いろいろな――多少外見から見まして、どつちかというような問題も出て来るかもしれませんが、そういう点については、小松さんもいろいろ御存じだろうと思います。
それから災害の問題につきましては、これは緊急な問題だから、一年計画でとにかくやり上げたらどうか。これはごもつともな
お話でございまして、われわれも水産庁として計画します場合には、そういうことで計画をして、要求はしてあります。おりまするが、全体の災害復旧の問題につきまして、二箇年ないし三箇年、あるいは四箇年というふうに、
予算の都合上引いて来たわけです。現に来年度、二十五年度
予算につきましても、われわれの方は、水産
関係におきましては、今までの実績か比較的進んでおるわけであります。二十五年度におきまして、過去のいわゆる過年度災害につきましては、大体全部完了したいということで
考えておりましたのですが、他の
方面におきましては二十五年度の
予算を用いまして――全体の過年度災害の復旧のはつきりした数字は知りませんが、約半分くらいしか進捗しないというような
方面もあるように聞いております。そうい
つた関係からして、
経済安定本部で全体の計画をいたします場合にも、われわれの方については相当計画を延期するように要請しております。これは災害費全体の問題になるわけであります。できる限り早期に解決したい、復旧したいということは、常に私
どもも
考えておりまして、
予算のわくの問題とも関連して参りますが、ぜひ御指摘のような点に近づけて参りたいと
考えております。それから補助率は、災害につきましては前々からいろいろ御相談もし、また問題とな
つておりますので、御存じと思いますけれ
ども、現在のところ差があるわけです。これはただいま問題にな
つております災害復旧に関する全額国費
負担という問題が出て参りましたのに関連して、これからいろいろ問題が起
つて来る。その点につきましては的確な案はできてないようでありまするが、いわゆる災害土木費補助に関しまする古い法律があるのでありますが、その
関係から除外されておりまして、農林省
関係のものは補助率が
一般に惡いのです。これをこの機会に、せひ私
どもとしては是正するように努力したいと思うのであります。この点につきましては、特に常任
委員会の方々にも、今後よろしく御支援をお願いしたいと思います。
それから位置変更のような問題があ
つたのですが、これは原則として当然そういうことになると思います。ただ特別の場合には、当然
考えなければならぬことがありまするが、その場合にもやはりいろいろな内容的
條件がございます。水産の立場においてこれを必要とするならば、それは
考えなくてはならない。ですからこれは個々の問題におきましていろいろ問題があると思います。ほかの面で必要があるにしても、水産的に
考えればそうまでないという場合には、これはひ
とつ個々の問題として
考えたい。
それから地方の
要望の問題でございますが、これは相当厖大な数字に相な
つておるわけであります。しかし私
どもとして
考えます場合には、一箇年間の工事施行能力という問題もありまするし、またいろいろ
予算上の実質上の問題もありますので、そのままはちよつとどうかと思います。二十五年におきまするわれわれが実行したいとして
考えましたものによりますれば、大体二十七億くらいは
とつたわけです。その後だんだん
予算の全体の問題がかようなことにな
つて来ましたので、その場合におきましても、私
ども最低の線として
考えておりますものは、約十二億―これは災害復旧はもちろん除いて改良費の問題でございます。災害は別に、これは受けただけは当然返さなければならない問題でございますから、一箇年でやるとすれば少くとも十七、八億の金が要るということになります。ただいま申し上げましたように、現在におきましては、私
どもとしては十二億という線は最低だと
考えております。改良費につきましては、もちろん
予算が許しますならば、工事施行能力その他から
考えまして二十七億というものは当然やりたいと
考えております。
それから
冨永委員の御指摘になりました次年度、つまり来年くらいにやるものは、何か援助を与えてや
つたらどうかというようなことがあ
つたと思いますが、これは御
承知のように、ただいま全部
予算的
措置が單年度
予算にな
つております。以前は継続費つまり
予算外契約を締結しまして、継続費の
予算にしておりましたので違
つておりましたが、ただいま全部單年度という
関係にな
つております
関係上、来年に予想されるものを今年度において何か約束するということはちよつと困難だろうと
考えられます。それから私ちよつと了解の仕方が違
つておるかもしれませんが、道費でも
つてや
つているものを、次の年には国費を出してや
つて継続事業としてや
つたらどうか、こういうような
お話ではなか
つたかと思いますが、これは道費補助をも
つてや
つておられますものは、比較的小規模な計画でや
つておられるのが多い。それで特に
北海道におきましては、ただいまのところ開発を要すべき問題が非常に多いのであります。
従つて比較的小規模で道費補助をも
つて始められているものは、それを継続させて、そういう問題をわれわれとしては解決して参
つた方がよいのではないかと
考えております。