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奧村委員 この際、
漁業法案及び同
施行法案の
審議について私の
意見を申し上げ、
委員会としての
態度をお諮り願いたい、と思います。
今回五名の新たな方も参加してくださいましたので、われわれ非常に心強く、この
臨時国会で両
法案をどうしても
審議し盡して、
結論を出すかどうか、十月十四日には
水産業団体法によ
つてそれぞれ
協同組合が結成され、
連合会が結成されておりますから、そういう
関係から、相当今回この
臨時国会で
結論を出すべく、いろいろな
方面から要請されるものと思う。また現実の事態も、せつぱ詰まつたものがあると思う。しかし、この一箇月間の会期ではたして十分な
審議ができるか。どうしても
審議を終了させ、
結論を出そうとするならば、おそらく明日以後連日にわた
つて努力をせんければならぬだろうと思います。しかし一応の
質疑は済んでおるのでありますから、その
努力たるや、非常に複雑な問題があろうと思うのであります。そこでわれわれとしては、どうしても
修正案をつく
つて持
つて行きたい。ところが、その
修正案たるや、なかなか困難であ
つて、特に総
司令部関係を納得させるについては、非常に困難があろうと思います。しかし困難であ
つても、これを進めて行きませんというと、もしこの
国会で
結論を出すというような場合に、あまりに向うとの
意見が開く、一もとらず、二もとらずということで、下手をしてわれわれの絶対
最低の線までも確保できないような
こ事とになりはせぬかと、私は案ずるのであります。それでわれわれこの
法案に対する
審議の
態度として、そういういろいろな工夫をし、向うの了解を得るように努めねばなりませんが、一方
最低の線だけは守
つて行こうという
対策も講ぜねばならぬと思う。特に
漁業法案においてわれわれ
水産関係者として、屈辱的な
條項であるところの
許可料というような問題についも、まだたまだこれは取上げて
対策を講ぜねばならぬが、これらのことについては
国会として、また
内閣としてもう少し認識を改めて大きく取上げて行かなければならぬ。私は一つの考えとして、この際なるべく早く政府の
法案に対して、特にわれわれの絶対に納得の行かぬ問題について、本
会議で
質疑をや
つて、そうして
国会全体にこの
問題点を徹底さして、そうして表と裏といろいろな
方面からこの
法案の
審議を進めて
結論に達したい。こういうように考えるのであります。この点
各位の御
意見を承
つていただきたいと思います。