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1949-11-18 第6回国会 衆議院 厚生委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十一月十八日(金曜日) 午前十一時四十二分
開議
出席委員
委員長
堀川
恭平
君
理事
青柳
一郎
君
理事
大石 武一君
理事
田中
重彌君
理事
中川
俊思君
理事
松永
佛骨
君
理事
岡 良一君
理事
苅田アサノ
君 今泉 貞雄君 高橋 等君
幡谷仙次郎
君
丸山
直友君 亘 四郎君
委員場
の
出席者
専 門 員 川井
章知
君 専 門 員
引地亮太郎
君
—————————————
十一月十五日 盛岡市所在の
引揚戰災者
仮
住宅設備改善
に関す る
請願
(
鈴木善幸
君
紹介
)(第三八一号) 同月十七日
国民健康保険制度改善
に関する
請願
(
井出一太
郎君外二名
紹介
)(第四二五号) 同(小
金義照
君
紹介
)(第五五六号) 同(
石田博英
君外四名
紹介
)(第五七四号) 同(
今村長太郎
君外一名
紹介
)(第五七五号) 同(
井上信貴男
君外二名
紹介
)(第五七六号) 同(
山口六郎次
君外一名
紹介
)(第五七七号) 同(
青柳一郎
君
紹介
)(第六七〇号) 同(
白井佐吉
君
紹介
)(第七五七号) 同(
米原昶
君外二名
紹介
)(第七七四号) 同外一件(
井田一太郎
君
紹介
)(第八〇七号) 同(
門司亮
君
紹介
)(第八〇八号)
身体障害者福祉法制定促進
の
請願
(
受田新吉
君 紹
紹介
)(第四一三号) 同(
河原伊三郎
君
紹介
)(第四一四号) 同(
小峰柳
多君
紹介
)(第六六四号) 同(
小平久雄
君
紹介
)(第八六一号)
遺族
の
援護対策確立
に関する
請願
(
青柳一郎
君 外一名
紹介
)(第四四四号) 同(
村上勇
君
紹介
)(第六二八号) 同外十件(
小川平二
君
紹介
)(第六六三号) 同(
足立篤郎
君
紹介
)(第六九五号) 同(
坂口主税
君外一名
紹介
)(第八〇三号) 同(
近藤鶴代
君外五名
紹介
)(第八〇四号)
国民健康保険事業費全額国庫負担
の
請願
(吉川 久衛君
紹介
)(第四二六号)
未亡人母子
の
福祉増進
に関する
請願
(
山本猛夫
君
紹介
)(第四六三号)
恩賜財団済生会
の
機構改革
に関する
請願
(福田 昌子君
紹介
)(第四六四号)
国民健康保険法
の一部改正に関する
請願
(江崎 真澄君
紹介
)(第五〇二号)
国立療養所特別会計制反対
の
請願
(
苅田アサノ
君
紹介
)(第六四四号)
兵庫県立大
に
養老院設置
に関する
全額国庫負担
の
請願
(
米窪滿亮
君
紹介
)(第六八五号) 朝
鮮引揚医師
及び
歯科医師
の
受験資格
に関する
請願
(
田中元
君
紹介
)(第六九九号)
外地引揚医師
の
受験資格
に関する
請願
(
佐竹晴
記君
紹介
)(第七二三号)
医薬分業反対
に関する
請願
(
神田博
君外八名紹 介)(第七二四号)
妙高高原一帯
を
国立公園
に
指定
の
請願
(塚田十 一部君
紹介
)(第七五八号)
国立佐倉病院
の
施設改善
に関する
請願
(
伊藤憲
一君外一名
紹介
)(第七六五号)
双葉住宅り災者
に
更生資金支給
の
請願
(
田中堯
平君外一名
紹介
)(第七七〇号)
らい患者
の
待遇改善
に関する
請願外
一件(
伊藤
憲一君外一名
紹介
)(第八九七号)
国立療養所菊池惠楓園患者
に
被服等支給
の
請願
(
丸山直友
君
紹介
)(第九〇三号) の
審査
を本
委員会
に付託された。 同日
遺族
の
援護強化
に関する
陳情書外
四十一件(第 一八二号) 傷い
者保護法案制定促進
の
陳情書
(第一八六号 )
男鹿半島
を
国立公園
に準ずる区域に
指定
の
陳情
書外
一件(第一八七号)
三陸沿岸
を
国立公園
に
指定
の
陳情書
(第二〇六 号)
国民健康保険事業
に対する
国庫補助増額
の
陳情
書(第二〇八号)
結核患者療養費全額国庫負担
の
陳情書
(第二一 七号)
柔道整復術検定試験
に関する
陳情書
(第二二三 号) 台風による
被害者
に対し救済の
陳情書
(第二二 九号) を本
委員会
に送付された。
—————————————
本日の
開議
に付した事件
国際観光ホテル整備法案
に関する
申入れ
の
回答
に関する件
連合審査会開会
に関する件
—————————————
〔
筆記
〕
堀川恭平
1
○
堀川委員長
これより
開議
を開きます。 本日は
国際観光ホテル整備法起草案
に関する
厚生委員
からの
申入れ
に対する
観光事業振興方策樹立特別委員長
よりの
回答
に関して協議いたしたいと存じます。 まず参考のために
回答文
を朗読いたします。
国際観光ホテル整備法案
に関する
申入
に対する
回答
十一月十六日
附国際観光ホテル整備法案
に対する貴
委員長
からの御
申入事項
については、本
委員会
において慎重審議した結果御
申入
の
趣旨
を体し、
本法
の実施に当
つて
は、 一
厚生行政
と重複しないよう留意すること。 二
厚生
、
運輸両省
の緊密な連絡を図り、
行政
上支障なきを期すること。 三
本法
に基く諸手続をできるだけ簡素化すること。 以上の三点につき本
委員会
から
運輸大臣
に対し通告して、貴
委員会
の御
申入
の
趣旨
に添うこととしたい。なお、御指摘の三点については本
委員会
の思料するところに左に申し添える。 先ず第一の点については、本
法案
は大規模且つ高級の
ホテル
及び
旅館
に
保護
を加えるのが目的ではなく、
現下わが国
の
経済的復興
の
促進
と
国際親善
の
増進
をはかるためには
外客
の誘致を
促進
することが極めて肝要であるが、それには現在
外客受入体制整備
上最大の隘路とな
つて
いる
外客用
の
宿泊施設——
しかも、それは海外諸
観光国
との競争に堪えうる高水準のものでなくてはならない
——
を重点的且つ急速に
整備
する必要がある。しかるに、
ホテル
の如きは、その建設に極めて多額の
資金
を要する反面、その
収益率
は他の
事業
に比して遙かに低いので、このままではかかる高水準の
外客宿泊施設
の休息な
整備
は期し難い。 そこで、これが一応の
整備
を見るまでの
暫定措置
として今後新たに建築又は増改築する
ホテル等
の中、
法案別表
の
基準条件
に合致するものに対し特に助成の方途を講じ、その急速な
充実
を促がさんとするものである。つまり、
外貨獲得
を
促進
する重要な一環として現在極めて弱体な
ホテル
を国際的な水準にまで引きあげるための
緊急暫定措置
なのである。而して、本
法案
の如き
措置
は、フランス、イギリス、スイス、ベルギー、
イタリー等
々
欧洲
諸
観光国
の既に実施しているところである。 第二の点については、本
法案
による「
施設
及び経営の
改善
の
勧告
」は
法案別表
第一及び第四の
施設基準
を根底として
勧告
がなされるものであり、
厚生省
の所管である
衛生面
からの
取締り
を行わんとするものではない。また、届出、
報告等
についても
公衆衛生面
の
報告
を徴する
趣旨
ではなく、
従つて届出
、
報告
の重複の如きはあり得ないと思料する。 第三の点については、
既述
の如く本
法案
は、あくまでも
外貨獲得
に資しうる
外客宿泊施設
の
整備助長
を
主眼
とするものであ
つて
、
国立公園法
及び
温泉法
に基く
厚生大臣
の権限に抵触するものではなく、
従つて厚生行政
としての
指導取締
の一元化をみだすものではないと思料する次第である。
昭和
二十四年十一月十七日
観光事業振興方策樹立特別委員長
栗山長次郎
厚生委員長
堀川恭平
殿以上が
回答文
でありますが、御
意見
があれば御発言願います。
岡良一
2
○岡(良)
委員
回答文
に関して私の
意見
を申し上げます。この
回答文
を見ますと、
回答
にな
つて
おらないのではないかと考えます。 まず第一の点を見ますと、これは
整備法案
の
内容
を説明しているに過ぎないのでありまして、
厚生委員会
から申し入れました第一の点である日本の
旅館業全般
としてこれが
発展向上
に
主眼
を置くという点に関しては、改めようというようなものではないようであります。 第二の点といたしましても、「
改善
の検討」と「
衛生
」に関する
取締り等
の問題が重要なのでありまして、
ホテル
の
内容
の
充実等
ということは、今でも規格より以上のものが沢山あるので、部屋の数とか、
施設
の面とかは問題がないのであり、
衛生面
の
取締り
の
強化
ということが重要な問題なのであります。また地方的に見ましても、石川県のように七つの町が、
温泉
でも
つて
おります場合に、
不動産税
が半減いたしますれば、
地方財政
上、とても立
つて
行けず、
地方財政面
からも重大なる問題となるのであります。 更に、各官庁のなわ張り的な争いをなくするためにも、この
国際観光ホテル整備法案
の
起草
は、十分に審議されてしかるべきだと考えるのでありまして、今回本
委員会
よりこの
法案
に関して、
連合審査会
の
申入れ
してはいかがかと存じます。
堀川恭平
3
○
堀川委員長
岡委員
の御
意見
も、もつともだと思います。これについて
筆記
を止めて協議することにいたします。 〔
筆記中止
〕
堀川恭平
4
○
堀川委員長
ただいま各
委員
から、活溌な御
意見
の御開陳があつたのでありますが、
厚生委員会
といたしましては、
観光事業振興方策樹立特別委員会
の方へ
連合審査会
の
開会
を
申入れ
ることが一番適切であろうかと存ずるのでありますが、
国際観光ホテル整備法案
に関して、
観光事業振興方策樹立特別委員会
に
連合審査会開会
の
申入れ
をなすことに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
堀川恭平
5
○
堀川委員長
御
異議
がなければ、この
申入れ
をなすことに決定いたしました。 なお、
日時
の決定に関しましては
委員長
に御一任願いたいのでありますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
堀川恭平
6
○
堀川委員長
それでは
開会
の
日時
は
栗山委員長
と協議した後、
公報
をも
つて
御知らせいたします。 他に御発言はありませんか。
苅田アサノ
7
○
苅田委員
私はただいまの件の外に
委員長
に一つ御願いたしたいのですが、現在
昭和
二十四年度
補正予算
が提出されておりますが、
厚生省
の方から、
厚生委員会
として
厚生省
の
予算
について説明を聴取いたしたいと存じますので、この問題について、できるだけ早く
委員会
を開いていただきたいと存じます。
堀川恭平
8
○
堀川委員長
了承いたしました。 本日はこれを以て散会いたします。次回は
公報
をも
つて
御知らせいたします。 午後零時二十八分散会