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1949-11-10 第6回国会 衆議院 議院運営委員会 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月十日(木曜日)     午前十一時二十五分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君    理事 佐々木秀世君 理事 福永 健司君    理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君    理事 椎熊 三郎君 理事 神山 茂夫君    理事 坪川 信三君 理事 河口 陽一君       大橋 武夫君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    倉石 忠雄君       田中  元君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    淺沼稻次郎君       松井 政吉君    園田  直君       長谷川四郎君    土橋 一吉君       寺本  齋君    竹山祐太郎君       中野 四郎君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 川村善八郎君         議     員 岡田 春夫君         議     員 佐竹 晴記君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  国政調査承認要求に関する件  委員派遣承認申請に関する件  人事官弾劾訴追に関する法律案起草に関する  件  人事官弾劾訴追手続規程案起草に関する件  請願受理期限及び取扱いに関する社会革新党  結成に伴う控室その他に関する件     —————————————
  2. 大村清一

    大村委員長 これより会議を開きます。  まず事務総長から報告事項をお願いいたします。
  3. 大池眞

    大池事務総長 十一月八日に、新政治協議会におられた社会革新党佐竹晴記さん、早川崇さん、小林進さん、大石ヨシエさん、江藤速さん、この五名の方が今回社会革新党を結成いたし、その届出が参つておりますことを、とりあえず御報告しておきます。従つて今日各派の党員数民自党が二百六十六名、社会党が四十七名、民九が三十七名、共産党が三十六名、民十が三十三名、新政治協議会が二十七名、労農党が六名、今度できた社革が五名、公正倶楽部が四名、無所属が二名、欠員三名と相なります。その控室関係事務的に考慮しますと、結局のところ、従来の新政治協議会の方で仕切りでもしていただいて、そのままのお部屋を御利用くださいますれば一番好都合でございますが、それ以外に特別に部屋を差上げるということはこの前いろいろ御研究を願いました結果、どつかの入れかえをせざる限りはあり得ないわけでありまして、ただ問題としては、考査委員会で証人の方々その他をお呼び願つたときに、待合室にお使いになつておる印刷課の隣りの部屋、その控室仕切りをして一時卸同居を願う。この二つしかあり得ないわけであります。この控室をとられました場合は、考査委員会の方で待合室がございませんから、そのときは委員会のあいた室を控室にしていただくか、そのいずれかにおきめを願うほかないと事務的には考えております。この間私のところへ中野さんが見えまして、公正倶楽部の方は四人で一室とつておる。今度五人の社革ができたから、そちらにお渡ししてもよいが、そのときは自分たちの行くところを探してくれというお話があつた。結局その方々の行くところがあれば、今の社革の方も行かれるわけで、それはお話合いで入れかわつていただけば別でありますが、その程度事務の方とお打合せ願いまして御決定願うほかないと思つております。
  4. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 われわれ社革の方で独立してやることになりました。何分よろしくお願い申し上げます。室の件ですが、できるならば小さな室を一つお与え願いたいと思いますが、今総長からお話もございましたように、他の会派との関係もございますから、事務当局と御相談申し上げてよいようにおとりはからいを願いたいと思います。
  5. 石田博英

    石田(博)委員 この問題はほかには影響ないのだから、公正倶楽部と新政治協議会社会革新党事務局にまかしてよいのではないか。
  6. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 私の方としては、できれば別室という希望ですから、考査委員会の方で御不承願えばそういうことにしていただきたい。
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 事務当局控室として使つておるところがあれば、それをとられては、当局として仕事がやりにくいかもしれないが、国会の便宜をはかつて提供してくださるように願います。
  8. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 運営委員割当についても、公正倶楽部の方にもお認め願つておりますから、私の方ヘもぜひひとつお認め願います。大会派の方においてもおおらかな気持でお願いいたしたいと思います。
  9. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 この問題は、新政治協議会社革の方で御祈祷願つて話合いをつけてもらうのが一番よい。
  10. 岡田春夫

    岡田春夫君 社革にひとつ与えることにして、あとは、御相談願うということにしてはどうか。
  11. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは衆議院規則を一々かえて行かなければなりませんので、今の各委員間における操作なら御自由ですが、規則をかえることは至難ですから、一応新政治協議会とお話合い願つて、それからまた御相談することにしてはいかがですか。
  12. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 話合いがつかなければ、この間きめたことによつて一名ふやさなければならぬ。
  13. 石田博英

    石田(博)委員 そういうことはきめてない。この問題は佐竹さんの御了解を得ておかなければならないことがあるのですが、それは公正倶楽部に一名を差上げるということは、実は従来二十五名であつた委員を三十名に増加しまして、その結果労農党の方には当然一名いつたのですが、公正倶楽部は三十名に増加しても委員が行かない。そこで私たち割当てられた十七名のうちの一名を公正倶楽部にさいた、こういう事情になつておる。それで建前としては、どこまでも小会派に一名差上げるという建前で来たのではなくて、潜在された目的はそこにあるのです。従つて今度の取扱いの場合に、たとえば私どもの方が一番人数が多いから、一名差上げればよいという御議論が出て来ると思いますが、そうしますと現在私ども人数は三十名中十六名で、委員長が一名ですから十五名です。それで、もしもの場合に国会運営上の責任を持てないという事態が生じて来ることもありますので、私どもの方としては、これ以上は非常にむずかしいことになります。そこで衆議院規則をかえて定員をふやすという手があると思いますが、これはすでにやつたことでありまして、運営委員会の性質から申しましても、あまりふえても困りますので、できれば今国会中は、新政治協議会とお話合いで御解決を願つて、いただきたい。この問題は考査委員会にも関係して来ると思いますので、ここで早急に結論を出さないで、事情了承の上やつていただきたい。
  14. 竹山祐太郎

    竹山委員 話合いはいたしますけれども、何しろこちらは二人しかないのですから、よろしくひとつ……
  15. 神山茂夫

    神山委員 石田君のお話にもありましたように、もともと議院運営委員をふやすというのは、あらゆる党派代表者を入れるということにあつたので、石田君は潜在的の目的であつたと言われたが、そこに大きな一つ政治的含みがあつたわけです。それで佐竹君の今の申出をお互い十分考慮した上で、いろいろ意見もありましようが、さしあたり折衝して善処していただくことにしてはどうかな。
  16. 岡田春夫

    岡田春夫君 社革にひとつ与えることにして、いろいろ折衝してもらいたい。
  17. 石田博英

    石田(博)委員 これは運営委員会だけの人数割当でないから、早急に今日ここでということになるとむずかしい。私どもとしては、原則的にどうなるかということは、御趣旨に沿うようにしなければならぬと思いますが、今岡田君の言うように、社革一つ与えることを建前にするということの御議論には同意いたしかねます。なお御相談の上全体をにらみ合せてやりたい。よけいなことを申し上げるようですが新政治協議会の内部で、ほかの委員会委員振合いを考えて、ここで一名減少しても、他の委員会の方で社革が新政治協議会に一名お譲りする、そういう話合いもできないとは限らないと思いますから、そういう関係でできるだけ御相談を願いたい。きようはこの問題は延期せられんことを望みます。
  18. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 御決定に至りますまでは、オブザーバーとしてお認め願います。
  19. 石田博英

    石田(博)委員 それは賛成です。
  20. 大村清一

    大村委員長 この問題はこの程度にして追つて相談申し上げることにいたします。
  21. 大村清一

    大村委員長 次に国政調査承認要求の件について諮問があります。事務総長から御説明願います。
  22. 大池眞

    大池事務総長 通商産業委員会の方で、通商産業行政に関する事項本会期調査いたしたいという御要求があります。御承認を願いたいと思います。
  23. 大村清一

    大村委員長 御意見ありませんか。——ただいまの国政調査承認要求の件につきましては、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 大村清一

    大村委員長 御異議がなければさように決定いたします。
  25. 大村清一

    大村委員長 次に水産委員会委員派遣承認申請の件について議長から諮問があります。事務総長から御説明願つた後、水産委員川村さんから特に派遣を必要とする理由について承ることにいたします。
  26. 大池眞

    大池事務総長 水産委員長の石原さんから、委員派遣承認申請が参つております。派遣目的は、漁業法案に対する修正案を起草するために、瀬戸内海漁業件に関する実地調査をいたしたいということでありまして、調査に行かれる方は、小高熹郎さん、鈴木善幸さん、田渕光一さん、玉置信一さん松田鐵藏さん、林好次さん、この六名でございます、派遣期間は十二日から十五日まで三日間、派遣場所は兵庫県、徳島県、大阪府この三府県にわたつております。
  27. 川村善八郎

    川村善八郎君 かいつまんで申し上げます。漁業法御存じ通り第五国会において政府提出になつて、われわれ審議をしたのでありますが、申すまでもなく漁業の憲法とも言われる重要な法案でありまするために、われわれは慎重審議をいたしましたが、その結論を得ることができなかつたので、第五国会閉会後、なお継続して、今日までわれわれは十数回にわたつて審議をして来たのであります。第六国会開会されましてから、この問題を再び取上げまして、革党から小委員を選んで今日まで審議して参りましたが、大体二、三の疑問の点を残して、ほとんどその修正意見各党意見としてまとまつたのであります。その二、三の疑問の中に、瀬戸内海の大きな問題が横たわつているのであります。御存じ通り瀬戸内海淡路島のうちと外では相当に違いがあります。いわゆる瀬戸内海海域というものは、淡路島の内海域外海域にあるのでありますが漁業の状態は、内と外ではまつたくかわつておるのであります。ところが原案ではそれを明らかに区別はしてあるけれども地方の漁民の輿論といたしましては、これは原案ではまつたくだめである、何とかわれわれの要望を入れろ、こういう非常な強い要求がありましたから、過般われわれは自費をもつて五人の委員派遣して、一方の和歌山県地区の方を調査したのであります。ところが今参ろうとする徳島の方で、一方だけを見て、一方を見ずにこの漁業法に織り込むのは不当である。いずれにしても公平なる判断をしてもらうためには、双方見てもらいたい。いわゆる内も、外も、向いも、こもらも、全部見て決定してもらわなければ困る。こういう要望がありましたので、私の方でもその意を休して、この際瀬戸内海をぜひ十分調査をして、その審議をここに織り込みたい、かように考えまして、この際経費もかかることでありましようが、国会でこれを御承認いただいて、委員派遣いたしたい。かように考えて提案いたしたようなわけであります。
  28. 神山茂夫

    神山委員 委員党派別関係はどうなつておりますか。
  29. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 超党派的だ。
  30. 川村善八郎

    川村善八郎君 林好次君を除いたほかは全部民自党であります。
  31. 神山茂夫

    神山委員 そうだろう。林君はどこです。
  32. 川村善八郎

    川村善八郎君 民主党の野党派であります。
  33. 神山茂夫

    神山委員 淡路島漁業の問題については、現地では非常な対立が起つて暴力的な製撃事件まで起つておるという実情だと思う。一方世間の一部では、そういう問題に関連して、民自党一つの地盤だというようなうわさもある。こういう事情でありますから、個々の問題については公正に、今言われるように、裏表の漁業権の違いや、沿岸における漁業対立、こういうような問題を調査されることはけつこうだけれども、それについては文字通り公正な判断を下すためには、民自党の諸君には、もう少し遠慮してもらつて他の党派から委員を参加させることが当然だと思う。六名なら六名でけつこうだが、民自党の人が五名も行かないで、せいぜい三名にして、一人は社会党、一人は共産党とあえて言わないが、他の党にまわす形をはつきり出す心要があると思う。この点水産委員会で論議にならなかつたか聞きたい。
  34. 川村善八郎

    川村善八郎君 昨日でしたか、この問題について内部的と言いましようか、小委員会相談をしたのです。そのとき砂間君から、ぜひ行きたいと委員長希望があつたようでありましたけれども人数決定する場合の本委会員には出席しておらなかつたのです。それで国会の方から経費を出してもらいまして、実はいつでもわれわれのふところが足らないというような実情なので、希望者を募つたわけであります。その時分に砂間君はおらなかつたようであります。社会党の方は一回もほとんど出たことがないというような事情でありました。
  35. 神山茂夫

    神山委員 社会党の方がおいでになつたかどうか知らないが、砂間君はあなたの御承知の通り全国各地をあなた方と協力して、今まで国政調査にも行つております。水産委員会にも熱心に出ておるので、この日は他に所要があつて出なく、希望者を募るという形であつたために、こういう片寄つたかつこうになつたと思うが、これに民事党のためにもお気の毒だと思う。社会党の方からも当然意見があるでしようが、日ごろ欠席されておるということなら別であります。わが党の砂間君はぜひ一枚いれてもらいたい、この点水産委員会で考慮して善処していただければ、派遣委員は六名でもよろしい。
  36. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 六名なら六名にして、あと委員会できめることにしてはどうか。そういう意見があつたことは川村君も聞いておられるのですから……
  37. 土井直作

    土井委員 ただいま大勢は、何れ派遣に対して、委員数についてそれぞれ振合いをつけて、各党から出すようならばというようなことで、賛成的な空気があるのでありますが、この前運営委員会で、原則的に開会中の観察というものはなすべきじやない。すなわち開会中における審議権を放棄して調査などに出て行くということは、議員としてやるべきじやない、こういう原則的なものが決定しておつたと思うのであります。十二日、十三日、十四日と行かれるようですが、十三日は日曜ですが、今会期税制改革あるいは財政方針大蔵大臣発表等があることになつて、ある意味において本議会におけるところの、非常に重要な時期じやないかと思う。それを十二日から出て行くということは、議員としてはたしてどうかと私は考える。従つて調査時期を延ばすならば別であるが、原則としては開会中に調査に出ることは中止すべきである。こういう考えを持つわけである、しかし全体が行こうという意向であれば、これは特例によつて認めるということも考えられないわけじやないけれども、もう少し時期をずらすことが必要だと思う。
  38. 川村善八郎

    川村善八郎君 ただいまの土井さんのお説ごもつともだと思います。ただ三日間とありますが十二日は所定の日程を終つてから夜行で立つ、こういうことで日曜を利用して、日曜一日を十分調査して、十四日に帰つて来る。こういうことになつておりまして、月曜日の午前中は一日つぶれるとして、一日だけは土井さんのおつしやる問題が残されるのではないかと思いますが、さまで国会の方に大した支障も私はないと思います。それに急ぎますので、会期も今月の二十三日までとすれば幾日もありません。十六日から四日間公聴会を開いて、その後に成案を得たい。大体修正案はできておりますが、いわゆる修正すべきものは修正して——結論に到達したい。かように考えておりますので、非常に急ぐわけであります。ぜひ一日の問題でありますから、何とかお認めを願つて、早く私ども行きたい、かように思います。
  39. 田渕光一

    田渕委員 今川村さんから御発言がありましたことく、土曜日の晩八時に乘り、十三日だけ瀬戸内海を見ることになつております。これは今委員会で逐條審議されております漁業法案修正案を、早く済ませて、関係方面承認を受けるためには、少くとも十五日までに行つて来なければならぬことになつております。決して土井さんのおつしやるように、国会を無視しておるのではありません。土曜も体まず、日躍も休まず、月曜日の夜行で帰つて来るというのであります。
  40. 椎熊三郎

    椎熊委員 水産委員会派は、前国会から勉強してくれておる。国会閉会中も長い間御苦労願つて、ほとんど全国的に視察に行つてもらつておるのであります。今の淡路島の問題は非常に重大な問題を含んでおる。土井さんの原則論は別として、特にこの際はお認め願いたいと思います。
  41. 松井政吉

    松井(政)委員 私は反対ではないけれども、今椎熊君がおつしやつたように、原則論を守るという建前はくずしてもらいたくない。これは石田君が提案してそういう原則論が満場一致できまつておるのです。従つて開会中の国政調査はできるだけやらないという原則を一応承認をして、今度の問題は法案にも関係する問題だからという意味でやるということならば賛成ですが、原則は守つていただきたいと思います。
  42. 石田博英

    石田(博)委員 実は原則を立てられることを主張したのは私で、その通りに実行して行かなければならないのでありますが、ただいま松井君もちよつとおつしやいましたように、これは現在審議中の漁業法案審議前提として必要であるという認定のもとに、この際許可をして、今まで私ども運営の基準として参りました原則は、あくまでも守るということで行きたいと思います。
  43. 神山茂夫

    神山委員 ごもつともなお説が出ておるように聞えますけれども、もしそういうような原則ではあるが、今度特例でこれをやろう。これは私たちもある場合には問題の重要性からいつて譲歩してもよい。しかしそれならばなおのこと、この六名を希望によつてきめたというようなやり方である限り、これはやはりぼくは法案の公正な審議を促進する上において、いかがかと思う。いろいろ各党からの意見を反映させるように委員派遣することは当然である。従つて條件をつけるわけじやないが、この点は水産委員会において十分審議して、他の委員も参加させることにして、この六名を出すのなら了解いたします。そこで何とか川村さんから色よい返事をここでしていただきたいと思います。
  44. 石田博英

    石田(博)委員 神山君にも似合わず、議事の運営上、なぜそういう錯綜したことをしようというのですか。私たちはとにかく第一前提として原則をくつがえすというのじやない。法案審議のために必要だという建前で行くということをちやんときめて、そうした上で人数の割振り、人選等については、今あなた方が大きな声でしやべつておるのだから、そういう趣旨はごもつともであるとも思う。そこでそういう建前から、運営委員会希望を十分に御了承の上で人選等を再考していただくことにして、ただこの際追加して申し上げておかなければならぬと思うことは、これはあながち水産委員会に限つたことではないけれども、事柄を決定する際に御欠席になつてあとになつてからどうだ、こうだということになつて、もう一ぺん考え直すということは、欠席なさつた方も、十分御反省が必要だということを申し上げておきたいと思います。
  45. 神山茂夫

    神山委員 承つておきます。しかし砂間君が欠席したとも言わなかつた。公正にやろうと思うならば、私の言うことも尊重してほしい。
  46. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 問題の扱い方を曲げて考えておると思うのです。水産委員会から特に発言を求められたのでありますが、これは議長から委員長を通じてわれわれに諮問があつたりだから、われわれは課長にお答えすればよいので、水産委員会のことは別に考えてよいと思う。われわれが人数が多いと言えば少なくすることもできるし、また人員についてこれはいけないというならばこうするということもできる。ただ議長がその執行をいかようにするかという問題です。問題は神山君が言われたように、一旦水産委員会できめたことであつても、やはり物事を円滑に運ぶためには、今議論なつたことを、議長を通じて実現をはかるようにしていただきたいと思います。
  47. 竹山祐太郎

    竹山委員 今の説明の中で、地方からの希望によつてやるということは問題だと思います。私の方でも現に関係地方から出ておる委員がおるのでありますから、私の方にも希望があるということを申し上げておきます。
  48. 大村清一

    大村委員長 いろいろ御意見もございましたが、大体意見が一致したようでありますから、水産委員会委員派遣の件につきましては議長においてこれを承認すべきものと答申することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 大村清一

    大村委員長 それではさように決します。
  50. 川村善八郎

    川村善八郎君 では、その意思だけはお伝え申し上げることにいたします。     —————————————
  51. 大村清一

    大村委員長 次に人事官彈劾訴追に関する法律案について事務総長より説明を願います。
  52. 大池眞

    大池事務総長 実は国会法人事官弾劾訴追権が与えられますので、人事官彈劾訴追をするための手続規程並びに根本的に法律的にきめていただかなければならないこ事項があろうかと思います。いずれこの法案等は当委員会で御審議願つておきめをいただきますが、参議院側とも事務的には種々交渉いたしまして、どうしても法律的にきめなければならない国会を代表するもの等の規程、並びに手続等法案を一応試案としてつくつてみたらよい。従つてこれはただちにここで御決定を願うのは非常に困難だと思いますから、各党でお持ち帰りの上、十分御研究の上で後日運営委員会で御研究を願いたい。こう思つて差上げたわけであります。そこでただちよつと問題になつておる点だけを一言申し上げますれば、この人事官彈劾法律の方でございますが、第二條に「人事官彈劾訴追については、衆議院議長国会を代表する。」国会が彈劾権を持つておるわけでありますので、その代表者をきめなければならぬということで、衆議院議長国会代表者といたしたわけであります。この国会代表者についてはいろいろ考えることができるのじやないかと思います。たとえば両院議長が共同して国会を代表するという形も考えられますし、あるいはこの訴追発議のあつた院の議長が、その場合に国会を代表する。参議院の方で発議があれば参議院の側においてやる。衆議院の方であれば衆議院においてやる。その三つが考えられるわけであります。それを衆議院議長国会を代表するというように一応考えました理由は、共同でありますと、その代理者を選ぶ場合に二人選ぶのか、一人に委任するのかというような問題が起つて参りまするのと、もし一方の議長欠員なつたような場合、すでに訴訟になつておりますときに代表者が一名欠けた場合に、それがどういう法律的関係になるのかというような点も考えて、詳しい規程が必要になつて来ます。その点でどつちか一名が必要じやないかということを考えついたわけであります。そこで発議の院の議長にいたしますれば、国会を代表する人が、場合場合によつて常にかわる。ある場合に衆議院議長、ある場合に参議院議長というように、あちらが中心になり、こちらが中心になつて国会代表者が常にかわつて来るということは、法制上おもしろくないじやないかということで、こちらとしては衆議院議長といたしたのでありますが、この二條衆議院議長国会を代表するという点については、参議院事務当局意向等も考慮しなければなりません。他の一條、三條、六條等については御異議はないように思います。その点も十分御討議を願いたいと思います。     —————————————
  53. 大池眞

    大池事務総長 もう一点御了承願いたいことは、請願取扱いでございます。本会期請願が驚くべきほど多く出ておりまして、現に八百件近く、あるいはそれを越えておるかもしれません。そういう状態でありまして、請願文書表は逐次つくつて印刷の方にまわしておりますが、議案その他の印刷の関係で、まだ第一回に渡した文書表ができて来ない状態であります。従つてそれぞれの委員会に付託するのが遅れておりますから、会期の少い今国会として、この八百件全部をおそらく処理することが困難になるのじやなかろうかと考えております。従つて今後どしどし請願の御紹介を願いましても、おそらく文書表にも間に合わない。従つて審議未了になりますと、せつかくの請願がだめになつてしまいますので、一応今週一ぱいで締切りを願いまして、十四日以後の分は来会期のものとして取扱う。つまり通常国会請願として取扱うように願いたい、こう考えておるわけであります。十四日以後の分については来会期の分としてお預りをいたしますが、すでに出ましたもので印刷が間に合わないで、文書表が遅れてしまつたという場合には、一応本書だけでも、便宜各委員会に付託してできるものはやる。本書では委員会として審議するのは困難でありますが、一応そうでもいたしませんと、困難であろうと思います。あるいは委員会の方でそれ以上こなし切れないというものは、便宜上来会期にそれを引取つてまわしていただくということにした方が、同じものを二度出さないでよいということになりますので、一応そういうお取扱いを願いたいと思つております。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 椎熊三郎

    椎熊委員 本国会で一番問題になつております外交上の問題でございますが、きのうの外務委員会等におきまして非常に重大な問題が審議されております。私どもは他の団体長等の意向も大体聞き合せておるのでありますが、講和会議を目の前にして、外交上の問題はいろいろ複雑重大になつておるので、外務委員会をもう少し拡充してもらいたいという希望を持つておるのです。現在の委員は二十名であります。それを倍ぐらいにして、各党もつと活発に、外交上の問題を審議する機会が多くなるようにという提案をいたしたい。  もう一つはそれに付随して、外務大臣は一向に外務委員会に出て来られない。前国会においては非常に重大な問題があつた際、たつた一度しか出ておらぬ。きのうは渉外関係でやむを得なかつたのでございましようが、外務大臣は特にこういう際でもあるから、つとめて出るということを、運営委員長なり議長から、政府に警告していただきたい。この二点を申し上げておきます。
  55. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 この間講和会議の特別委員会をつくろうということが共産党の方から出まして、各党に持ち帰つた形になつておりまして、当然きよう議題になると思つて発言を遠慮いたしましたが、今推熊君からの提案は、これにかわるべきものとして提出せられたのであるが、私の方でもこれは相談をしたのです。講和会議といえば外交上の一番重大なことで、外務委員会があるにもかかわらず、特別委員会を設けることはいかがであるかという議論がありまして、講和会議に対処するには、超党派的機関と言つては語弊があるかもしれないが、各党各派の意見が必ず反映する機構を持たなければならぬ。そうすると今の外務委員会はそれがなされていないから、各党各派の意見が反映できるように委員会の編成がえを願いたい。そういう意味では四十名か五十名ぐらいにする。それでちようど各派が入るのです。もし大会派に態度を示して讓るということにでもなれば、決して大になることを望みませんけれども、なるべくやはり全部が網羅できるということでやりたいと思います。
  56. 椎熊三郎

    椎熊委員 予算委員会に匹敵する、もしくはそれ以上のものを持ちたいと思う。
  57. 神山茂夫

    神山委員 今椎熊君、淺沼君から御意見がありましたが、実はこの前私どもの方で出しました特別委員会の問題については、各党にお持ち帰りになつたので、きよう必ず出るかと思つてつたのでありますが今こういう形で出て来たわけです。この問題については私たちは言い分もありますが、私たちの主張したことは、あえて特に大騒ぎをしようということではなく、当面緊急の問題として、国会が十分意思をきめておくということが主眼であつたのです。その意思さえきめられるならば、椎熊君淺沼君の意見に、あえて反対するものじやありません。ただ御考慮を願いたいのは、特に淺沼君が運営委員長をやつていらつしやるときに問題になりましたが、衆議院規則の制定、あるいは国会法制定のときに関連しまして、講和の問題は一外務委員会だけで扱う問題ではないじやないかという意見もありました。またこの点については事務総長発言ども記録に残つておるのでありまして、当然全国民的な重大なことであるから、できればその趣旨をほんとうに生かすために、特別委員会にしたいという意思を共産党は持つております。だからと言つてこれをごねて、本会議で、けんかするという意思はない。ただ外務委員会では国際会議を扱うということが所管事項になつておりますけれども、講和会議という大問題を、單なる国際会議に扱うかどうかということについては、これは吉川兼光君の質問に対して、淺沼君もある程度意思表示をしており、事務総長ども、その場合に特別委員会をつくるのが至当じやないかという意思表示をされておる。それを思い出して、だれもが納得できるような方法で、この問題を解決してもらいたいと思います。
  58. 石田博英

    石田(博)委員 この問題はいろいろ御議論が出ましたが、今の外務委員会を拡充するという議論は私ども了承できると思います。人数その他のことについては、きようはなるべく本会議を定刻からやりたいから、次会にさらに検討してその方針を決定したいと思います。
  59. 中野四郎

    中野(四)委員 これは大事な問題です。たとえば今の神山君の御発言のように、講和会議の問題は外務委員会で扱うべき性質ではなくして、別途に審議するという意向は、速記録にも載つておるし、われわれの耳にも残つておる。従つて外務委員会を拡充するというのは、意味はないと思う。その点を石田君に考慮していただいてこの次でも、その次でもけつこうですから、別途に創設するという考えに持つて行きたい。
  60. 椎熊三郎

    椎熊委員 神山君の御意見も、中野君の御意見も、もつともな節が多いのですが、まだ講和会議というものは、具体的に開始されておるわけでもない。非常に切迫感を感じておる問題ではあるが、今国会あと十二、三日で終るのです。そこで新たな特別委員会をつくるというようなことをせずに、通常国会になつてなお十分に考えなければならぬ時期が迫つて来ると思います。その際にさらに考えることにして、本国会各党意見を外務委員会に反映できるように委員会を拡充して参る。その程度でがまんした方がいいのじやないかと思います。
  61. 神山茂夫

    神山委員 椎熊君、淺沼君の意見はありましたが、民自党意見は十分まだ出ておりません。私たちの方は、はつきり申し上げてありますが、原則はそこにおいてというようなことを言わないで、この点は十分練つて、次の委員会に諮つて決定したいと思う。
  62. 大村清一

    大村委員長 きようは時間もありませんので、重大問題でございますから明日運営委員会を開いてこれを討議したらいかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  63. 大村清一

    大村委員長 それでは明日十一時から運営委員会を開くことにいたします。  なお椎熊君の外務大臣の出席要求の件につきましては、満場一致の申合せとして御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  64. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。
  65. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 国務大臣の演説に対する質疑については、社革から一名お加え願いたいと思います。時間は適当でけつこうでございます。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 田渕光一

    田渕委員 この間すぐきめるということになつてつた小林進君の問題はどうなりましたか。
  67. 佐竹晴記

    佐竹晴記君 この問題については、本人の意見も聴取いたしてもらわぬと、一方的になつてはなはだ困るのであります。明日の委員会に本人も呼んでいただきまして、実情を御聴取の上、しかるべく願いたいと思います。
  68. 神山茂夫

    神山委員 この小林君を呼ぶことになると、これはまた一つ問題になると思います。そうなればまた今度なぐられた方の職員側からも聞いてやる方がよいということも起り得ると思います。だからそういう問題はひとつおいて、きようは田渕君の意見もありますけれども、明日論議することにしたいと思います。
  69. 田渕光一

    田渕委員 あしたでけつこうです。軽く扱つたのでは困ります。
  70. 大村清一

    大村委員長 それでは小林君の問題は全部明日にあらためて御相談することにいたします。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  71. 大村清一

    大村委員長 それでは本日はこれで散会いたします。     午後零時十七分散会