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1949-10-26 第6回国会 衆議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十月二十六日(水曜日)     午前十一時三十三分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 佐々木秀世君    理事 田渕 光一君 理事 山本 猛夫君    理事 土井 直作君 理事 椎熊 三郎君    理事 坪川 信三君       岡西 明貞君    倉石 忠雄君       田中  元君    塚原 俊郎君       西村 直己君    福永 健司君       淺沼稻次郎君    松井 政吉君       園田  直君    神山 茂夫君       土橋 一吉君    寺本  齋君  委員害出席者         議     長 幣原喜重郎君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 河野 金昇君         議     員 小平  忠君         議     員 玉井 祐吉君         議     員 中野 四郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  開会式日取りに関する件  本会議開会日に関する件  議院運営委員割当に関する件  議院運営小委員員数に関する件     —————————————
  2. 大村清一

    大村委員長 これより開会いたします。まず開会式に関する件を議題といたします。ちよつと速記を止めて……     〔速記中止
  3. 大村清一

    大村委員長 それでは懇談を終りまして、速記を始めてください。
  4. 石田博英

    石田(博)委員 議題になつておりまする開会式日取りにつきましては、先日の運営委員会各派からいろいろ意見を聴取いたして、今日まで研究しておるのでありますが、民主自由党としては、国会法の件もございますし、また各派の種々の御意見もごもつともと思いますので、いろいろの都合等を勘案して十一月一日に挙行をしていただくことにいたしたいと存じます。
  5. 大村清一

    大村委員長 開会式は十一月一日にこれを挙行することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 大村清一

    大村委員長 そのように決します。
  7. 石田博英

    石田(博)委員 さらに法案等出ぐあいを勘案し、同時に本臨時国会通常国会にすぐ引き続きますので、この審議を集約的に進めてやつて行くという建前から、ただいままで提出せられておりまする法案、並びに緊急質問等取扱い、及び休会中の継続審査、あるいは閲査をせられた各委員会損害事項等取扱いは、開会式までに開催せられる本会議においてこれを処理いたすことにいたしまして、開会式以後に五日の土曜日に本会議を開催しないで、八日の火曜日に本会議を開催することにいたしたいと存じます。
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 ただこの間政府から地方公務委員法その他職階制に関する法案等、重要な法案提案せられ、それを議長の責任において委員会に付託されたものがかりにあつた場合、本会議質疑応答ができる機会を与えられるよう希望的に申し上げておきます。
  9. 石田博英

    石田(博)委員 その御希望に確かに耳に入りました。その法案取扱いその他につきましては、いずれ法律案が出ましたときに御趣旨に沿うよう御協議を申し上げましよう。
  10. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 これに石田君に希望したのではないのでありましで、当運営委員会希望したのであります。運営委員会民主自由党が一方的に取扱われる傾きがありますが、委員長からご注意願いたい。
  11. 石田博英

    石田(博)委員 聞いたということを言つておるのに、それに全般的に賛成する意味でないということを一言申し上げたのであります。無条件降伏ではないということです。
  12. 土井直作

    土井委員 ただいま淺沼君からもお話がありましたが、まだ政府より提出されておりませんところの法案中で、電波法案とか、放送法案であるとか、あるいは国家公務員職階制に関する法律案地方公務員法案私立学校法案、これらの法案は特に重要なる法案でありますので、でき得るだけ早急に政府に督促して提出を願いまして、これらの法案提出せられましたならば、これを本会議で取扱うような御処置をしていただくことを特に希望申し上げる次第であります。
  13. 大村清一

    大村委員長 ただいま、だんだん御発言がございましたが、石田君から御提議のように、十一月五日の本会議は休むことにいたしまして、八日の火曜日から本会議を再開するということに大体御了解を願いたいと思います。なお政府から提出されました法律案について、本会議質疑等をやるかという問題につきましては、これは法案提出に従いましてさらにここで御相談をいたして決定をしたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 神山茂夫

    神山委員 異議なしの声が出ておりますが、大体委員長が今言われたそのことに全面的に反対するというのでありませんが、今の委員長言葉の中にに、当然先ほど淺沼君から言われた石田君の耳に入れたという点と、さらに土井君が希望として言われた点を、私たちはもつとはつきりした形にしておきたいのであります。ただ五日の本会議を休むというようなことをわれわれが了解する場合に、單に耳に入れたという意味でなくて、土井君の言われた五つの法案は重要だから、この点を十分考慮してもらいたい。
  15. 大村清一

    大村委員長 ただいま、御希望のありました点は、法案によりまして皆様とよくご相談して取扱い協議することにいたします。
  16. 神山茂夫

    神山委員 希望を入れてくれればよいのだ。
  17. 椎熊三郎

    椎熊委員 開会式後の本会議は十一八日ということになつたが、先般当委員会官房長官が出て、補正予算提出の運びに至らなくても、大体大綱の了解を得ればそれ以前に施政方針演説をやりたい方針だということを明らかにしておる。私に開会式終つたあとの本会議というものは、形の上で一番正しく整つてからの本会議ですから、その冒頭に総理大臣施政方針演説があつた方がよろしい。あつてしかるべきものだと思う。当委員長はその意味において内閣に八日の本会議施政方針演説をやり得るかどうか、なるべくやれという意味においてお問合せを願いたい。     〔「賛成」と呼ぶ者おり〕
  18. 石田博英

    石田(博)委員 まことに御趣旨はごもつともでありまして、私ども事情の許す限り八日の本会議施政方針演説が行われるように行くことを非常に望みます。その意味において時日を問い合せるということについて異議はありません。事情の許す限りそういうことにしていただくことが理想だと思います。
  19. 大村清一

    大村委員長 それは問合せをいたすことにいたします。  それではただいま申し上げましたことについて御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。
  21. 大村清一

    大村委員長 次に議院運営委員割当に関する件を議題といたします。
  22. 石田博英

    石田(博)委員 その前に議長部屋を借りてわれわれ相談したいことがあるので、ちよつと休憩を願います。
  23. 大村清一

    大村委員長 それでは暫時休憩いたします。     正午  休憩      ━━━━━━━━━━     午後零時五分開議
  24. 大村清一

    大村委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
  25. 中野四郎

    中野四郎君 議院運営委員会委員の件でございまするが、第五国会においては小会派が比例の関係上オブザーバーの立場に置かれておつたことは、議院運営委員設置趣旨に反すると考えて、昨日来の委員会においては、あくまでも議会を構成する各派代表を一名ずつ、正式に議院運営委員として参加せしめるという趣旨に基きまして、委員会にお願いしておつたのでります。従つて議院運営委員会の定員二十五名に法律決定されたものではないのでありますから、便法上これを三十名、あるいは二十九名に増員して、現在小会派でである労働者農民党並びに公正倶楽部に一名ずつの正式委員を参加せられるように希望いたしたいと思います。
  26. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 ただいま中野委員から議院運営委員会委員について、名派から最小限度一名ずつ入れることが議院運営を円滑にする仕方であるということについては、われわれも一応ごもつとものように伺われます。ただここで委員割当を何名にすれば中野群の御趣旨がいれられるかということについていろいろ検討してみたのであります。たとえば二十五名を三十名に引上げても、労働者農民党には一人も当りません。公正倶楽部にも一名も当らないのであります。そこでわれわれが今お話合いをいたしますれば、三十名にすればわが党に三名ふえることになるのです。そこで労働者農民党の方に当然一名当りますから、わが党の三名のうちから一名を公正倶楽部にお上げするということになれば中野君の趣旨が通ると思いますので、もしそれで皆さん御了承願えれば、それでおきめを願つたらどうかと思います。
  27. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 私は各派委員割当てられることに反対するものでありませんが、ただ問題は員数衆議院規則において二十五名と決定されておるのでありますから、衆議院規則改正を行わなければならね。そうなると私がこの前提案しておりました各派交渉会復活、並びに議長の議場における演説者に対する時間の制限、これも当然問題になつて来ると思うのであります。各派交渉会復活しろという意味合いは、二十五名という員数は必ずしも各派代表という形ではないのでありますから、自然各派交渉会で話をつけたらよかろうということで、私は各派交渉会復活を提唱したわけであります。しかしかりに二十五名の委員が三十名になりて、一々議事運営まで協議しておることになるとまとまりがつかなくなつて自然各派交渉会復活させる必要があろうと思いますので、あわせて私の国会法改正に関する分も取り上げてもらいたいと思います。
  28. 中野四郎

    中野四郎君 私の今の言葉に違いがあつたようです。法律増員してはいけない、原因をしてはいけないときまりていない。その点間違いないようにお願いいたします。それからこの機会淺沼君にお願い申し上げておきたいことは、名派交渉会復活問題と、運営委員会割当の問題は、一緒にすると問題がこんがらがりますから、割当のみに重点を置かれて、各派派交渉会復活についてにまたあらためてお願いいたしたいと思います。
  29. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 現在二十五名の委員を五名ふやして議会運営議論する。運営委員会は他の委員会と違いまして、やはり議会運営中心でありますから、自然各派の関心も高まるわけであります。従つてここで三十人も集まつてなおまた議員の傍聴も加えて、運営について議論することになるならば、なかなかまとまらない。原則についての議論であるなら問題ありませんけれども、今まで議論して参りました開会式の問題、あるいはいつから本会議を休むかというようなことは、これは運営委員会の問題というよりは、むしろ各派交渉会の問題、もしくは小委員会の問題で、それを一々三十人の委員が集まつた上でやることになれば、議論倒れになつて一時の開会までに議論がまとまらない。ようやく議論がまとまつたときに小委員会を形式的にやる形になつておる。そういうわけで、なかなか結末がつかないと思うのであります。私は増員には賛成でありますが、しかしその反面原則運営委員会でやつてあとは小委員会を廃止して、二十名くらいの各派交渉会をつくつて、それが運営中心になつて行くというのなら賛成いたします。
  30. 中野四郎

    中野四郎君 淺沼君増員には賛成であるということでありますから、浅沼君の御所論にはわれわれ賛成であります。将来そういう方向に進めることにして、一応議院運営委員会委員増員の件を御決定願いたいと思います。
  31. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 運営委員会委員割当問題に各派交渉会復活問題と切離して決定しろということであります。そこで事務総長に伺いますが、この会議室を変更願えますか。この応接間は大体今まで各派交渉会二十名内外で問題を処理しておつたときにつくつたので、その後委員が二十五名になつてから机を大きくしたり何かしてやつておる。そこへまたさらに五名ふやして三十名ということにしたら、傍聽人その他を加えてここでやることは少しむりだと思います。予算委員室ならけつこうですが、予算委員室がいけなければほかの大きな部屋でないとちよつとむりじやないかと思います。
  32. 大池眞

    大池事務総長 ただいま淺沼委員から私に、人数がふえた場合運営委員会部屋をどうするかというお問いでありますが、委員が五名ふえることになつて、この部屋ではどうしても運営委員会が開きにくいという事情になつて運営委員長からこの部屋ではやれないから、ほかの部屋を考えろと仰せになれば、委員室はたくさんありませんけれども、交互にお使い願つて、ここでできない場合には他のあいておる委員室でお開きを願う以外にないと思います。
  33. 中野四郎

    中野四郎君 私は委員が五名ふえた上に傍聽人もあるという淺沼君の真意がわからぬ。傍聽人が主でなく、委員が主である。しかもこの議院運営は四角四面でないところに持味があるので、卓を囲んで話合つて行くところにうまみがある。五名ふえたからほかでやらなければならねということは、前の委員長たる淺沼君意見としては受取れません。まげて御承認願いたい。
  34. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 大体三十名増員することにに御反対がないようでありますから、この程度で議論は打ち切つておきめを願いたいと思います。
  35. 大村清一

    大村委員長 佐々木君が御提議になりましたように、議院運営委員会の定数を三十人に変更することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  36. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。
  37. 大池眞

    大池事務総長 そうしますと、この前当委員会でおきめ願いました衆議院規則改正の件にひつかかつて参ります。先日おきめ願いました議院運営委員会員数は二十五名ということで一応御決定になりまして御提案を願つておるわけであります。従つて本日の御決定に基きまして、先日御決定願いまました議院運営委員会員数を三十名と訂正することにきめていただきまして、今後の議事取扱い上、衆議院規則改正案運営委員会員数をふやしていただくように事務的にとりはからつていただきたいと思います。
  38. 大村清一

    大村委員長 ただいま事務総長からお話がありましたように決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。
  40. 大池眞

    大池事務総長 それではそのように訂正することにいたします。
  41. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 そこで三十名になりましたら、小委員会運営が問題になろうと思います。小委員会の数は会期の初めにきめることに何かの決定にあつたと思うのでありまする。従つて小委員会は二十名くらいとして各派にこれが当るような構成にしで、その上に運営委員会があつて原則的なことをゆつて行く。ところが今まではそうでなく、何でもかんでも議院運営委員会でやつておる。きようやつたこともすべて小委員会でやることであります。それで必ず運営委員会を開いて小委員会を開くということでなしに、場合によれば小委員会議長召集願つて、それで今までの各派交渉会各派協議会にかわるようなことをやつてみて、そうしてその後各派交渉会についても一ぺん考えてみたいと思います。どうしてもいけなければ交渉会復活を私は希望いたします。
  42. 石田博英

    石田(博)委員 可能な限りにおいては小委員会に譲つて行くという形については、私は別に反対でありません。しかし今まで取扱つて来た問題は小委員会に譲るべきだ。たとえば議案、法案等審議形式方法についての協議これも小委員会に譲るべきだという御見解には必ずしも賛成できない。十分話合いがつく場合、便宜的手段としてはいいが、原則的な問題は議院運営委員会決定すべきものと思います。
  43. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 時間もないのであまり議論したくはありませんが、ただ運営原則をきめる、運営の具体的問題をどうやるかということについては、おのずから限度があろうかと思います。その限度は今私と石田君とは折合いがつかない点もありますから……
  44. 石田博英

    石田(博)委員 建前として簡素な合理的な方法をとつてやろうとおつしやることについては、私ども異議はありません。しかし運営のほとんどが小委員会でやるべきだという建前から、そうすることには同意いたしかねます。能率的な運営をするために、できるだけ小委員会でやる。しかしどうしても解決つかない問題、あるいは基本的な問題等については、やほり運営委員会に諮るのが原則だけれども、それを便宜的、能率的にやるために小委員会でやろうという考え方なら、また別ですが、その立論が逆である場合には賛成いたしかねます。
  45. 椎熊三郎

    椎熊委員 議長の疑問にこたえる問題、議員の任免に関する問題、法案をどの委員会にまわすかという点について疑問がある場合には、運営委員会でやつて、その他はあげて小委員会でやることにしてはどうですか。
  46. 石田博英

    石田(博)委員 ぼくはそういう話ならけつこうです。ところが今の話はそううでなく、具体的運営は小委員会でやるということですから賛成できない。
  47. 神山茂夫

    神山委員 その点淺沼君の言つておられる気持はよくわかるのですが、石田君の言つておることも尊重しなければならね点がある。それでこの前運営委員会が、大体できるだけ小委員会委員各派割当ててやつて行きたいということを言われておる。だからその点はきようすぐここできめずに、次会十分練つてはどうですか。
  48. 大村清一

    大村委員長 なおこの際御了解つておきたいことがあります。小委員会においてなるべくその日の議事の日程を整理していただくことにしごくけつこうですが、小委員会においてまとすらぬ場合には、先例によりまして運営委員会を開いて決定するということは、従来通りと御了承願いたいと思います。
  49. 神山茂夫

    神山委員 この前言われたことを委員長にもう一へん言つていただきたい。そうしてできるだけ淺沼君提案従つて運営して行きたいということを確認しておきたい。     —————————————
  50. 大村清一

    大村委員長 なおいかがでしよう。今の小委員会員数でありますが、従来は十人でありましたけれども、この十人で割振つて委員割当当たらぬ会派に別に一人ぐらいずつ追加するというくらいでいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 大村清一

    大村委員長 御異議がなければそのようにします。
  52. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 私の方から緊急質問が八項来ております。これを小委員会にまかすことはけつこうですが、なるべくやらせるようにごあつせん願います。
  53. 神山茂夫

    神山委員 私の方も緊急質問の準備がありますので、その点あわせて同様に御処理を願います。
  54. 大村清一

    大村委員長 それでは本日の運営委員会はこれにて散会いたします。     午後零時二十九分散会