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1949-10-25 第6回国会 衆議院 議院運営委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十月二十五日(火曜日)     午後十時二十八分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君    理事 佐々木秀世君 理事 田渕 光一君    理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君    理事 椎熊 三郎君 理事 坪川 信三君       岡西 明貞君    倉石 忠雄君       田中  元君    塚原 俊郎君       福永 一臣君    福永 健司君       淺沼稻次郎君    松井 政吉君       園田  直君    神山 茂夫君       土橋 一吉君    寺本  齋君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 小林  進君         議     員 竹山祐太郎君         議     員 平川 篤雄君         議     員 黒田 寿男君         議     員 中野 四郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  特別委員会設置の件  緊急質問の取扱いに関する件  開会式に関する件  議院運営委員の割当に関する件  本日の本会議議事に関する件  議員会館運営強調事項に関する件  議員会館使用並びに通行に関する件     ―――――――――――――
  2. 大村清一

    大村委員長 これより開会いたします。  まず昨日まで懸案になつております問題を御協議願いたいと思います。第一に開会式に関する件を議題にいたします。
  3. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 ちよつと伺いますが、きようは法案が出ますか。もし予想される法案を御提示願えれは、開会式をやつた方がいいかやらぬ方がいいかということがはつきりきめられるのです。
  4. 大池眞

    大池事務総長 少しお待ちください。
  5. 今村忠助

    今村(忠)委員 ちよつと資料を待つ間、福利小委員会の方で決定いたしました点をざつと御報告申上げます。  お手元に差上げました議員会館運営協議事項案をここで御協議いたしまして、正式のものにいたしたいと思います。議員会館運営に関しては世話人会を設けるということと、会議室使用をこういうぐあいにしたいということと、食堂の使用をかようにいたしたいということ等であります。これは世話人会できていろいろ実施してみた上で、不便な点、改むべき点等がありましたならば、また運営委員会を通じて改正するという建前をとつてよいと思うのであります。一応福利小委員会としてはかようにしたらどうかということをきめたのでありますから、この運営委員会で一応御協議決定願いたいと思います。御決定を得ましたならば、世話人各党からおのおの二名ずつ支給きめていただいて、事務の方までお届け願いたい。そうして世話人会でこの議員会館運営についていろいろ相談してみたいと思います。協議決定しておる中には議員以外の会館出入ということがありまして、会館に出入する者は秘書、各派事務員、記事を有する者、及び職務上必要ある本院職員に限るとなつておりましたが、この項を消すことにいたしました。削除いたしますと、簡單に説明すれば新聞記者の方が入れるようになるわけであります。その点あわせて御了解いただきたいと思います。
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 事務総長にお伺いしますが、二人で借りておるところは、机を二つ入れていただきたい。
  7. 大池眞

    大池事務総長 なんでもかんでも入れるというわけに参りません。狭くて困るというところもありますから……
  8. 大村清一

    大村委員長 議員会館運営協議事項について、ただいま今村福利小委員長から御発言になりました点は御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 大村清一

    大村委員長 それでは一応この協議事項を決定いたします。
  10. 大村清一

    大村委員長 先ほどの淺沼君の御質問に対して総長より御説明を願います。
  11. 大池眞

    大池事務総長  ただいま淺沼委員から本日提出される予定になつております十三法案、きのう官房長官お話なつ法案に、どういうものであるかということでありますが、大体予定されて本日出て来るであろうというものを御報告し上げます。これは正式に政府から通告が、あつたわけではありませんが、一応こういう予定であろうということで事務的に知り得たものであります。   一、地方公務員法案。二、国家公務員職階制に関する法律案。三、刑事補償法案。四、少年法の一部を改正する法律案。五、未復員者給与法の一部を改正する法律案。六、私立学校法案。七、産業設備営団方等の規定の効力等に関する法律案。八、日本製鉄株式会社法の一部改正等法律案。九、郵便物運送委託法案。十、放送法案。十一、住宅営団を廃止する等の法律案。十二、帝国石油株式会社法の一部改正法律案。十三、帝国燃料工業株式会社を廃止する法律案。十四、帝国開発鉱業株式会社法の一部改正法律案。大体以上が予定されたものであります。
  12. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 これを伺いまして、政府の方で相当用意されたことがよくわかりました。それで開会式をやるかやらぬかということをきめるについては、国会希望がどうであるかということが一つ、もう一つ政府考えがどうであるかということが一つ、もう一つ宮内庁関係がどうであるかということが一つ。今までいろいろ議論がありましたのは、この三つことが整つた場合において開会式をやるということで行われておつたのでありますが、国会の方については支障はちつともないと思います。政府の方でもこれだけの案件を用意しておれば、何も遅くしなければならないというりくつもない。それから宮内庁関係にしても、これは議長から宮内庁の方へお伺いしなければわからぬことでありますが、今まで陛下が旅行せられておるとかなんとかいう場合には幾分延ばされたようなこともありますが、こういう点で延びなければならぬというりくつもないと思うのであります。そうなると延ばす理由というものはどこにもない。できれば早くやつた方がよいと私は考えます。
  13. 大村清一

    大村委員長 今淺沼君から御意見がございましたが、ほかに何か御意見はありませんか。
  14. 石田博英

    石田(博)委員 延ばす理由がないという御意見がありましたけれども民主自由党といたしましては、国会の実際的審議の開始に即応するような形に開会式を持つて行きたい。開会式一つの儀式でありますから、そういうふうに持つて行つた方が実際上の運営をいたして参りますのに、引締つた集中的な審議ができると思いますし、今回の臨時国会召集にあたりましての主要な要件の一つであります野党諸君開会要求の中に含まれておりまする議員側、特に野党側諸君準備せられておる法律案につきしても、なお今日まで具体的に国会提出されているということを聞いていたいのであります。また臨時国会政府が、召集いたしましたいま一つ理由であります重要な法案につきましても、相当数の部分は本日すでに正規の手続を終了いたしておりますが、首相の施政演説を行いまするに必要な基幹となりまする補正予算案その他の提出につきましては、休会中継続審議されておりました本委員会等において、政府側からもしばしば説明いたしたような事情にありますので、以上の状態から開会式現実にそれらの準備の完了しました時期にいたすのが一番よいと考えるのであります。従いまして開会式は来月の上旬、五日から八日までの間――私どもとしては七、八日を希望するのでありますが、宮中の御都合その他を伺つて、そのころに行われることが適当であろうと考えます
  15. 土井直作

    土井委員 それは今右田君が言われるようにいろいろの事情はあるだろうと思いますが、われわれに開会式こそいわゆる議会形式を整えるという意味合いにおきまして、やはりできるだけ早くやるべきものだと思う。本来ならば議事審議に入らない前に開会式というものはやるべきじやないか。ところが二十五日に開かれて、提出された法案をそれぞれの委員会審議しておる。そして国会開会されておるということを国民全体が承知しておるのに、開会式が来月の五日から八日ぐらいの間、ことに八日という御希望ですが、八日ぐらいにやるということは何かしらそこに時間的に陳腐さを感ずると思う。できるならばそういうような形式を整えるということと、国民全体から見ても、実際来月八日くらいに開会式をやつたのでは、国会がすでに始まつておるじやないか、こんなときに開会式はおかしいじやないかというような疑問を感ぜしめないような方法が必要じやないか。また開会式をやつたからといつて、そのために政府方針や、あるいは仕事の上に支障を来すことはないじやないか。形式を整える問題だから早くやつて、やはり開会と何時、あるいは翌日ぐらい、すなわち明日くらいに開会式をやつて体裁を整えることが必要じやないか。かけひきも戰術もない。早くやることが国民全体に好影響を与えるのだから、将来はそういう慣例をとつていただきたい。施政方針演説関係するのじやないし、あるいは予算案関係するわけでもない。何にも関係していない。そうすベきだろうと思います。来月まで延ばす理由というものに何ら根拠がないと思う。
  16. 石田博英

    石田(博)委員 今土井君から延ばす理由がないとおつしやいますか、意識的に延ばしたのじやなくして、それは、先般ここに御列席になつ淺沼委員新聞紙上において語つておられる通り政府の方で準備しておりまする重要法案、特に予算案提出見通し、それに伴いまする施政方針演説の行われる時期等も勘案いたしまして、しばらくの間は本会議開会しないで、委員会中心に行くような状態淺沼君の言葉を借りまするならば――私どもは、そうは思つておりませんけれども開店休業状態になるように考えておられる。そういうような状態にありますときに、やはり私どもといたしましては、現実的に本格的審議に入るというような時が適当であろうと考えておるのであります。それは見通しの問題であり、見解の問題でありまして、これ以上どつちがいい、あつちがいいという議論をしていても仕方がないと思います。
  17. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 私の名前が出ましたから一身上の弁明をいたします。私はきよう内示されたような政府の案ができないであろうと考えておつたのであります。しかし政府の方としてはここに書いてありますように十三件出るということでありまして、その中には相当重要な法案が含まれておると思う。政府にこれだけの努力があれば何も延ばす必要はない。政府努力が足りない結果延ばさざるを得なくなつたのでなく、政府努力が大いにあつて、こういうような案件が出るのだからぜひ早くやつた方がよいと思います。
  18. 石田博英

    石田(博)委員 この際事務総長ちよつと伺いたい。今言うように議案が何もない。一応召集はしたけれども審議すべき何物もないので開店休業のような形になつておるような場合には、休会明け開会式をやるということは私は支障ないと思うが、そうではなしに提出される法律案があるわけです。そうしてその審議を各委員会でやつておるというときに、開会式だけを特に延ばさなければならねということはあり得ないのじやないか。従来の慣例からいつて一体どういう形になつておるか。非常に延びた開会式というもりがあるならば、これは直していただかなければならない。それを一つ聞かしていただきたい。
  19. 大池眞

    大池事務総長 開会式をいつあげるべきかということは、両院議長協議して定めることになつておりまして、法文のでは会期の初めにということになつておりますから、両院議長協議をして定める場合に、運営委員会の御意向を休して協議を進めておられたのが実情であります。今日までの現実先例だけを申しあげて御参考に供したいと思います。国会法になりましてから第一回の例は、五月二十日に召集されまして、開会式は六月二十三日に行われております。その間どうなつておるかというと、五月二十一日には成立するまでの手続議長、副議長等選挙がありまして、二十二日に常任委員長事務総長等選挙があり、二十三日に総理大臣指名になつて片山内閣が六月一日に成立をいたしております。従つて六月一日までは新内閣成立になつていないために、六月四日から六月の二十二日まで休会をいたして六月二十三日に開会式をあげております。  第二回は十二月の通常会ですが、十二月4日に召集に相成りまして、開会式は一月二十一日、これは御承知通り召集をいたしましてから年末年始休会等がありましたために、十二月十二日から一月二十日まで休会をいたして、二十一日に開会式をあげております。その間もちろん議事もやつております。たとえば政府職員に対する一時手当支給法律案等を議決しております。  それから第三回に十月十一日に召集になりまして、開会式は十一月八日にあげております。これは御承知通り、この中間に総理大臣指名が十月十四日に行われまして、吉田内閣が十月十九日に成立いたしました。その後国会休会をして十一月八日に開会式をあげております。  それから第四回の国会は十二月一日に召集しまして二日に開会式をあげております。これは問題はございません。  第五回の国会に二月十一日に召集になりまして、三月十九日に開会式をあげております。これに十六日に吉田内閣成立しまして、十九日に成立手続を終えまして、それから二十日から三月十八日まてずつと自然休会をして、十九日に開会式をあげております。これが実情であります。
  20. 土井直作

    土井委員 石田君はこれ以上議論しても見解相違だからということでありますが、ぼくは見解相違だからというような形川で問題を打切つてしまうことはあまり好ましいことじやないと思う。われわれから考えれば、実際上別に今の状態から見て開会式を延ばさなければならないという客観的な情勢はないのじやないか。言いかえれば戰界戰術の面から見ても開会を遅らした方が徳だとか損だとか、早くやつた方がいいとか、悪いとかいうことはない。開会式をやつて見たところで事実上の問題としてどの党にもよい意見悪い意見はない。当然のことを当然やるだけのことだ。こういうことこそこの際スムースな形で取上げて行くべきじやないかと思う。来月の四日から八日までということは理由も何もないのじやないか。開会式をやつて、あとは自然の形で審議を進めて行くというやり方が正しいのじやないか。正しい方向にお互いが協力するという立場国会運営に対するわれわれの任務ではないかと思うのだがね。
  21. 石田博英

    石田(博)委員 今の御趣旨はごもつともでありますが、ただいま先例について事務総長からお話があつた通り、すでに社会党、民主党の連立内閣時代にもそういう先例をとつておられる。なぜとられたかというと、開会式はやはり国会現実的審議の形に沿わせるような形で来ておる。従つてほかに延ばす理由がないじやないか。各党党界あるいは戰畧戰術という点から言つて、何ら延ばす理由がないじやないかというような御議論もありますが、私どもは何もそういう建前から議論をしておるのじやない。私どもの方で主張いたしまする議論の裏というような点についていろいろご想像をたくましゆうしておられるようですが、その御想像されておる内容については、私どもの方で考えておるのであつて、これが何もないということならば、どうぞお互いにこれ以上つつぱらないで、今までの現実的な審議の形でやつて行く方がよいと思います。
  22. 土井直作

    土井委員 問題は今先例ということを言われておるけれども、第一回の場合でも実際上組閣その他の関係で延びた。第二回の場合は年末年始関係で延びたのです。第三回も組閣関係です。第四回は十二月一日に召集して、二日には開会式をやるというように非常にスピーディにやつておる。第五回は組閣関係で、吉田内閣の特殊の事情が介在して開会式が延びた。今度の場合は特殊な事情がない。本格的審議という見解石田君はどういうことを言うか知らねが、すでに各委員会にかけておるのは本格的審議をしている。税制改革補正予算はまだ出ないから本格的審議できない。この点私はりくつを言うわけではないが、ただこういう点を考えていただきたい。何か新聞に散見するところによれば、民自党政府連絡会議開会式に四日から八日までというようなことが出ておる。それは、民自党に多数党だから、自分たちで決定したことをどの委員会にも押しつけることはやむを得ないことかもしれませんが、少くとも運営委員会国会形式体裁お互い審議する場合には、自分の党でこうきめたからこんりんざい曲げないというのでは初めから審議ができない。それでは独善主義だ。そういう形ならぼくは議院運営員会などは一々どうだ、こうだと議論しないでもいい。だから党のためにも利益不利益があるわけでなく、国会体裁をつくるということだから、開会式は早急にやつてしかるべきではないか。そういうふうにひとつ寄歩みつてもらいたいと思う。
  23. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 今土井さんから、今までの開会式が延びたのは特殊な事情があつたというお話でありますが、今回も特殊と考えれば特殊と考えられる節がある。たとえば補正予算を出すであろうというようなきのう官房長官の御言明でありました。だから先ほど石田君の言つたように、開会式をやつたら中だるみしないようにすつとやつて行きたいという以外に何もない。だから開会式と何時に補正予算を出したかつた。その特殊事情はあなたたちもよく御存じだ。だから議論するならいくらでもあると思う。
  24. 土井直作

    土井委員 ぼくは予算案税制改革に対する諸法案が出なければという考え方はどうかと思う。要するにすでに二十件以上も法案が出ておる、それから議員提出法案野党から出て来る。そうすると議会では相当、各委員会審議するものを持つておるわけです。だから開店休業の形にならない。ただ案件がほとんどない。開会してみたけれども自然休会のような形になつて行くことは不体裁だからひとつ開会式を延ばそうというのはもつともだ。これは單に野党のためだけではない。国民一つのシンボルとしての国会だから国会形式に尊重しなければならぬ。そういう意味ならいいが、すでに法案幾つか出ておつて審議せられる状態になつておるのだから、予算案税制改革案が出なければ聞けないという議論にはならないと思う。開会式をやつてどんどん審議しておればいいじやないか。それでけつこうじやないかと思う。
  25. 石田博英

    石田(博)委員 さして強硬に議論を進むべき種類の問題とも私ども考えておりませんけれども、しかしながら私どもは先ほど来言う通り国会の実際的審議の形に即応して行きたいと考えておる。そういう立場考えて八日ということを申し上げておるので、法案出ぐあいその他を勘案して延ばされて来たという前例があるわけでありまして、そういう前例とは前例の質、あるいは形において違つておるかもしれませんが、今度の臨時国会要求せられたのはあなた方であつて、あなた方が成規手続をもつて要求せられたことを契機に政府臨時国命召集せられたので、あなた方の方で臨時国会召集要求せられるに当つて準備せられた法案もあるでありましよう。そういうふうに法案をあらかじめ準備されて要求された以上、本日上程せられるようなご準備もあろうかと思います。もしそういうようなものでもございましたならば、それを承つた上で私ども開会式考えることもあろうと思います。国会開会要求されたあなた方の法案準備その他についても承つておきたいと思います。
  26. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 石田君から異なことを申されましたが、その法案は本日提出することになつております。今までは閉会中でありますから、われわれは出そうと思つても出す手続がとれない。従つて政府も昨日出すと言いながらいまだに正式文書によつて出していない。われわれも手続を完了しつつありますから、本日中に出るはずだと御承知願いたいと思います。用意した法案八つほどありますが、その中の幾つかが本日中に出るはずであります。  もう一つ申し上げたいことは何かわれわれが要求したから政府臨時国会を開いたと言つておられますが、われわれが要求したにもかかわらす政府は開かなかつた。今日は総理大臣がこの前施政方針演説を行つた際に、税制改革に伴うて自然臨時国会を開くのである。これを明確にして公約した。従つてわれわれの要求よりも政府公約実現のために臨時国会を開かれた。しかも予算案をあとまわしにして、税制改革に重点を置かれておるということに、自分たちの意思を通じて、政府税制改革のために臨時国会を開くという総理大臣言明を裏づけるために、なおまた開会式もそれを裏づけるためにやるのであつて、そういうような小細工を、お互い議院運営委員会で皮肉り合うことはやめた方がいいと思う。きのうは寄付行為多数決できめ、開会式多数決できめるということになりて来ればこれは議事運営でない。国会でみんなが一緒になつてやれるものをすべて多数で押しつけて来る。それならお頼みしますといつてつてしまつたらどうなる。そういうことも一応頭の中に入れて考えてもらわなければならね、われわれの方は一生懸命相談してやろうと思つているのに、増田官房長官吉田総理議会運営にまで関与する形が現われておる。これはあなたの方の党務であるからさしつかえないというがやはり党務範囲と行政の範囲はおのずから違う。
  27. 石田博英

    石田(博)委員 たいへん皮内つたようにおとりになつたようですか、そんな悪意はない。あなたの方では皮肉られると思つているかもしれぬが、そうでない。国会審議状況を判断するために、あなた方の方では準備なさつておる法案を御参考まで承つておきたいと思うのです。私は皮肉つたつもりで申し上げたのではありませんから、その点どうぞ御了承願いたい。  それから私ども臨時国会開会要求や、その手続その他についてこれ以上議論したくない、社会党意見についてもこれ以上申し上げようと思いませんが、開会式状況については、ただいままで承りますと、あなた方の方にも八つほど法案があるそうですから、その法案種類等を承つて、それらの法案をこれからどういう形でやつて行くかということを勘案すれば、私たち開会式その他について考えようがあろうと思つた、その内容その他について承つたのであります。別に皮肉を言おうというようか大それた考えは絶対ありません。
  28. 中野四郎

    中野四郎君 石田君の御審議淺沼君の御議論ももう盡きたと思いますから、この機会に開会式の日取りをきめる一点に集中していただきたいと思います。
  29. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 その前にちよつとお伺いしておきたい。政府が関与して議会運営あるいは議会やり方に対し一応決定してきたものを、民自党案としてここで強要される。そうしていけなければ多数決で来いということは私ども納得できない。国会はあくまでも国会自主性を尊重して、われわれが議論した結果多数決で敗れることはやむを得ぬ。この間から私が申し上げておる通り、基本的問題の内容に触れていろいろ多数決できめることに当然だ。しかしどう考えて見ても人の表彰の問題や、寄付行為の問題まで多数決できめる。さらに開会式まで多数決できめるのに少しむりが過ぎておると思う。もしそういう態度で、自分のきめたものを相手方が納得しない場合でも多数決で通すというなら、これからわれわれも腹をきめてかからなければならね。
  30. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 りくつを言いたくありませんが、寄付行為多数決できめたのでありません。共産党が参加しないでも自由だということできめたので、他の会派はご賛成になつたはずです。
  31. 石田博英

    石田(博)委員 ほかのことは別に申し上げる必要はない。ただ党と政府関係者寄つて議会対策協議をしたということが新聞に出たことをもつて、私どもがあらかじめそこできめたものを持つて来て強引に押しつけているという見解ですが、政府与党でも野党でも、いずれも国会開会にあたつて国会対策協議するのは当然です。そこで私どもとしても政府意見を聽取し、国会対策協議することが当然である。そうしてその結論を得るわけでありますが、その結論新聞に出ておるのと同様であるとは申し上げません。従つてどもは私ども見解から申し上げておるので、多数決で押しつけようなどということは少しも申し上げたことはありません。私ども意見ほどうかとお尋ねになるから、私ども意見を申し上げたにすぎない。
  32. 椎熊三郎

    椎熊委員 その点は国会対策をやつてもかまいません。ただ私遅れて来て聞いてみると、開会式を八日ごろということですが、そういう不体裁なことをやるのは間違つておる。これは悪例になる。戦後組閣準備だとか、何とかいうことで開会式を延ばしたことがあるが、憲法の精神、国会法の精神から言つたら、召集後なるべく早い機会にやることが適当である。七日とか八日などということに意味はない。そういうやぼな考えはよしましよう。
  33. 大村清一

    大村委員長 御意見はそのくらいにして、この辺でちよつと速記をやめて……     〔速記中止〕
  34. 大村清一

    大村委員長 それで速記を始めてください。
  35. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 開会式のことにつきましては、また明日御審議いただくことにお願いいたしたいと思います。
  36. 大村清一

    大村委員長 佐々木君の御提案に御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 大村清一

    大村委員長 それではさように決します。     ―――――――――――――
  38. 大村清一

    大村委員長 次に議院運営委員の割当の件を議題といたします。
  39. 中野四郎

    中野四郎君 昨日も私の方から申し上げておる通り議院運営委員会を設置する趣旨は、あくまでも議会を構成する各派の代表を出席せしめてその審議に参与せしむることである。ところが前の第五国会から、突然小会派を切り捨てにして除外してしまつた形がとられた。昨日も淺沼委員からお話がありましたが、各派交渉会が全然無視されて、議院運営委員会が主で、小委員会が従となつている。これは議会運営のためにまことに遺憾にたえない。特に私ども考えなければならぬことは、あのデリケートか一致であつた芦田、片山内閣時代ですら淺沼君らは委員長として小会派に議席を持たしておつた。ところが前国会民主自由党の山口委員長時代から、小会派を除外して、オブザーバ一として出席せしめることになつたことは議院運営委員会設置の趣旨に反する。そこで与党側にそのところ国会において安定勢力を持つておるのでありますから、現在の二十五名の委員を三十名一にふやすこと決してさしつかえない。昨日もお話があつた通り、予算委員を一名ふやして五十一名にしていただいた例もあるのですから、運営委員を三十名にすれば労働者農民等にも一名行き、そして民自党から構成倶楽部に一名譲つていただけば議院運営も非常に円滑に行くと思います。この際ぜひ委員の数を三十名に増加してもらいたい。もし現在より以上ふやすことができないなら、労働者農民党及び公正倶楽部に委員一名ずつを、割当てていただきたい。これを提案いたします。
  40. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 中野委員の言う通り三十名にした場合、やはり公正倶楽部の一名は割当になりません、それで民自由党から一名やることになる。そこでわれわれの方はちよつと考えなければならぬことが起きて来る。私らの方は委員が十七名になり、委員長を一人出しますと十六名になつて運営委員会における安定勢力が危うくたる、そうするとどうしても議院運営委員会においてはわれわれは非常な不安を感じながらやらなければならぬ。
  41. 中野四郎

    中野四郎君 むしろあなた方の方はふえる。これは本質諭から行けば、議会を構成する各派に一名ずつ委員を与えるのが当然だと思う。
  42. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 中野君の意見は応了承いたしますが、委員会の構成は、その都合によつて数を減らしたりふやしたりする慣例はよくない。御趣旨はよくわかりますが、議院運営委員会が今まで小委員会をうとんじたという議論にもとるのではないかと思います。
  43. 中野四郎

    中野四郎君 その点は佐々木君と見解を異にしておる。すなわち出会の常任、特別を問わず、委員会の中で党派を選ばずにあくまでも全部の党で構成する、各派が必ずこの中に入る委員会は、今日までの例で言えば考査委員会、不当財産取引委員会選挙法改正委員会、海外同胞引場委員会等が、議院運営委員会で議論された問題であります。御承知通り昭和二十二年淺沼君委員長時代に論議されて、あのデリケートな数の連立内閣時代においてすら社会党はわれわれに一命ずつ委員を与えておつた。議院運営委員会は核はの代表を必ず列席せしむることが本質論から言つても当然である。これは再三再四論議し盡くされた問題です。
  44. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これに前回においても相当論議し盡くされて、最後には採決までしてきめた問題です。それで各派からオブザーバーとして御出席願うということをきめた問題で、今中野さんからいろいろ御議論を承りましたが、現役階においてにただちに御返事申し上げる時期に到達していません。採決した当時の考えを今も持つております。
  45. 中野四郎

    中野四郎君 そしそのような考え方で行けば、私は封建的な議院運営委員会になると思う。まして新しい憲法下において各派が委員を置くことができぬというなら、各派交渉会を復活した方がいい。過去九十議会から今日まで各派交渉会でやつて来たのは、あくまでも議事運営の円滑をはからしむるためである。ですから小会派といえども列席せしむるのが当然だと思う。これをオブザーバーという言葉によつて一時を糊塗ることは断じて許さぬ。本質論はあくまでも議院運営委員会も海外同胞、考査委員会選挙委員会と同じように各派に委員を割当てるのが当然である。たまたま私は第五国会に出ませんでしたから今日申し上げるのですが、便法論として数をどう動かしてくれというようなことは別に申し上げません。あくまでも委員一名を割当てていただきたい。
  46. 神山茂夫

    ○神山委員 今佐々木君は、大体この前の運営委員できめたその気持ちはかわつていないというように言われる。これはそうかもしれない。しかしその後の運用を通じて、中野君の言われるように、各会派から発言権だけでなくして、決議権を持つた委員を出すということは正論じやないかと思う。従つてこの点を十分に考慮して、小会派にも議院運営に直接参与する制度をつくる必要があると思う。その数をどうするかという問題はあとで折衝する余地があると思うが、中野君が言われる点を十分尊重して、実際の機構の上に生かすような点を民自党でも考慮してもらいたい。
  47. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 ぼくは山野さんに個人的にも話合つた通りで、われわれも十分考慮しましようと言つておる。ただここへ出されて、すぐ御賛同するということについて、前回に話したそのままの気持かということを聞いておるわけです。
  48. 神山茂夫

    ○神山委員 それでは中野君その他小会派の意見、また私の言つておる意見も十分尊重していただきたい。
  49. 中野四郎

    中野四郎君 共産党の神山君がすいぶん穏やかに言つておるのをふしぎに思うのだが、これは共産党の徳田君、志賀君が交渉委員として出ておられた当時に、まつたく運営委員長淺沼君が気の毒だと思うほど争つてきめたことだ。それが第四国会において突然かえられた。民自党はこの委員のわくをはずしてもよいと思う。議院運営委員会は必ずしも二十五名でなければならりということはない。三十名でもよいのだ。いすの数が少いからと先日総長が言われておるが、いすはふやせばよい。この机にしても、従来のものを継ぎ足してできておるのだ。三十名にして支障がないはすだ。
  50. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 中野君の意見に反対するのでない。三十名でけつこうだが、それでも割当らない部分が出てくる。それを君の方からくれという條件があるから、それは考慮しなくちやならぬということだ。
  51. 中野四郎

    中野四郎君 それに当然のことだ。それでなければこんなことは言いやしない。議会運営に小会派を除外するのはけしからね。
  52. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 私はそういう意味を含めて交渉会の復活を提議したい。きのうも議論なつたが、委員長の扱いで国会法の改正案という形で取上げられて来て、私のものが保留になつておるのですが、委員会には改正案をだすことについてただ協議をしておる。そういうような扱いであるが、どつちかに救済の道を求めなければ、今言つたよう議論が出るのは当然だと思う。ここで数字をかえて行くことについて問題があれば、交渉会の問題を議論願うことにして、これを救済して行きたい。
  53. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私らの意見は十分申し上げたので、各派の御意見を承りたい。
  54. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 ぼくらは交渉会の復活だな。
  55. 神山茂夫

    ○神山委員 淺沼君の発言があつて、各派交渉会を復活するということがかりにあつたとしても、その前に運営委員会における中野君の要求はやはり尊重しなければならねと思う。ですから社会党でもぜひこの点は各派議会を復活してという見地に立たないで、今日ただいまここでどうしてやるかという問題について強力に発言してもらいたい。
  56. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 中野さんに相談したいと思いますが、私も改正案を出しておる。同じ正式の件であるが、この問題はどうでしよう。きようの本会議ですぐ改正案が出るのに、その問題をまたきようここでやれば、われわれがあなたに同調したと仮定しても、数の関係で負けてしまう。そうでなく、もつと懇談をしてお考えを願う。話合いがつかなければ負ける。話をつけるつもりで出しておるのだと思うから、われわれの改正案も一しよに含めて御議論願うことにしてはどうか。
  57. 中野四郎

    中野四郎君 淺沼君の御意思による、交渉会の復活は、昨日委員長から発言があつたわけてす。今までは小委員会運営に主客転倒の感があつたから、将来においては小委員会はあくまで重点的に活用して、各派交渉会の効力を十分発揮するというのだから、この点について異論はない。従つい私たちの言うことは、議院運営はあくまで議会を構成する各派の代表者が必ず出るという原則に基いて、われわれたとい小会派なりといえども、各派の代表を一名ずつ正式に加えるのは当然であるという本質論から論ずるのである。これが数の問題で与党野党の均衡がとれぬという考え方であるけれども、それは議院運営委員会そのものの設置の趣旨において違つておる。だからこの際小会派といえども議院運営委員会の正式委員として参加することをきめてもらいたい。
  58. 石田博英

    石田(博)委員 この問題は本質論から御議論がございましたが、各常任委員会の厚生についての本質論になりますと、私どもは残念ながら中野君の考えと違つて来る。そういう御見解から出発いたしますならば、他の常任委員会においても同様の御要求があるべきはずなんです。また、この運営委員会だけが性質が違うという違うでありますけれども、性質が違うという規定は国会法にも衆議院規則にも、どこにも書いてない。そういう本質論、法理諭からの御審議になりますと成立しないのです。もう一つ議会運営の根本方針として、私どもが発言時間の取扱い、あるいはその他の取扱いにおいて、やはり数の原則の上に立つて取扱うという建前で今まで来ておつた。そうしてやはり各常任委員の配分等についてもいろいろな見解が対立して参りまして、とどのつまり数によつて配分をして行く以外、公平な配分はできないということになつておる。そういう本質論にわたつての御議論になりますと違つて来ます。違つた立場においてこれ以上議論してもはてしがない。中野君の御議論では三十名ぐらいにして、ふえた一名を自分らに割当てろという御議論である。一名を譲るということならば、二十五名でも二十名でも十五名でも何じことである。私どもは譲れという中野君の御意見の前提を承諾した記憶にありません。従つて本日本質論を続けましても、現在の段階、現在の御議論範囲でに、私ども残念ながら賛成するわけに行かない。しかしながら私どもこの問題の結論をここで出そうと考えておりませんので、きようは召集日のことであり、所要の審議日程その他もございますので、本日はこの問題はあとに延ばしておきたいと思います。この点お諮りいたします。
  59. 中野四郎

    中野四郎君 石田君のは詭弁にひとしい御議論である。なるほどごもつとものように聞えるのだが議院運営委員会を設置するときにに、通常の、常任委員会の構成と同じ考えによつてきめてはいない。昭和二十二年のときの議院運営委員会の速記録を読めばわかる。明確に言つておる。三日四日五日にわたつて議論したことですから、まげて議会を構成する小会派にも必ず代表者を参与せしむるとい原則に立つてつてもらいたい。黒田君がおられるけれども、黙つておるので、唖然としておるが、これでは封建的議会運営になるおそれがある。あくまでも会議的に議会運営をして行きたい。数で来いということは、文句があつたら多数決で来いということになる。そういうことを言わないで、各派交渉会の精神も会議制で行こうというのだし、議会運営委員会も各派交渉会が正式に法律化されたものですから従つてあくまで各派から参画するのがあたりまえである。
  60. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 中野さんに御相談するが、前の運営委員会のときには、なるほど各派が当るべきだということで、社会党民自党とくじを引いてわけたこともあります。また社会党が出し、民自党に出していただいたこともあつて皆にまわしたこと事実です。野党のときには案外そういうことであるのに、与党になられて、ここでそういう議論をすれば、多数少数の関係で、納得がいかない間にきめられる結果が出て来ると思うから、この問題は別に反対するわけでありません。話合いがつけばそうした方がよいと思うが、せつかく私も案を出してそのままになつておるのだから、この問題は日をあらためて議論して、ただ頭から抑えるとか、抑えないということでなく、先に延ばしたらどうですか。それともあなたの方で少数で負けてもよいというならばよいか。もつたいない気がするがれ。
  61. 中野四郎

    中野四郎君 淺沼君の気持もわかりますが、開会式の問題と同じです。あす、あさつてと延ばしてしまえばずるずるなくなるおそれがある。そこできよう幸いこのことが議題になつたのだから結論をつけよう。むりかもしれんが、一つの妥協案を申し上げたので、第二の妥協案もある。民自党から公正供楽部に出す。労働者農民等には共産党か社会党から一人出すことになれば、現状の数でよいわけだ。何らかそうした妥協案を出してきよう片づけてほしい。
  62. 黒田寿男

    ○黒田寿男君 中野君が御議論しましたので十分わかつたと思いますが、きようここでいろいろな事情で御決定が願えないとすれば、後日ということでなく、少くとも明日くらいに決定してもらいたい。その間に各派の法へ私も交渉しますから……
  63. 大村清一

    大村委員長 本件は懸案といたしまして、なるべく早く一両日中にさらに討議をすることにいたします。     ―――――――――――――
  64. 大村清一

    大村委員長 次に特別委員会設置の件を議題といたします。
  65. 石田博英

    石田(博)委員 昨日懸案となつておりました特別委員会の件につきましては、私どもの党においていろいろ協議をいたした結果、残されております考査委員会の問題について、共産党から元の不当財産取引委員会形式に返すべきだという御意見がございましたが、これもはなはだ遺憾ながら、わが民主自由党といたしましては、現在のままで存置することを適当と考える次第であります。理由等につきましては、考査委員会の決議を提出いたしましたときに、すでにしばしば繰返したことでありますから、あらためて申し上げません。  災害対策特別委員会運営に関する問題について、社会党から御議論がございました。この運営の実際については、私どもとしていろいろ弊害が伴つておりますことを認めるのであります。従つて今後の運営にあたつては、委員会の調整等について十分留意した上で、実際に効果を上げるようにしていただきたいという附帯條件を付して、現在のまま存置していただくことに私ども考えておる次第であります。  政府支拂促進に関する委員会については疑議がございましたが、こり委員会審議状況については委員長からも御説明がありまして、各派が納得せられたことと存じます。私ども現在までの運営状況についての説明によりまして、今後ともその成果を上げるように努力をしていただきたいという條件付で、これも今会期中存置に賛成であります。  それから観光委員会を廃止したらどうかという御議論社会党からございましたが、観光委員会は前国会の末期に創立せられまして、現在まで総合観光事業に対する対策の樹立について、具体案を作成しつつあるそうであります。従つてその具体案成立まで、これも本国会だけ存置していただきたいと私ども考えております。  なお失業対策特別委員会を設置すべきであるという社会党の御意見につきましては、この問題は労働委員会、予算委員会、あるいは人事委員会、特に労働委員会の所管事項と非常に承つて参ります。従つて今後労働委員会は、主として失業問題に重点を置いて審議して行かれる運営の意向とも承つておりますし、またそうあるべしと考えておりますので、新たに特別委員会を設置しますことは、現在災害対策特別委員会運営について疑義が起つておりますことを再び繰返すおそれがありますので、労働委員会にその問題の審議に主力を注いでいただくという建前で、遺憾ながら失業対策特別委員会の設置に反対であります。なお特別委員会は原則としてなるべく設置しないという建前も、あわせて申し上げておきたいと思います。
  66. 大村清一

    大村委員長 ほかに御意見ございませんか。
  67. 松井政吉

    ○松井(政)委員 社会党は観光事業振興に関する特別委員会を廃して、失業対策特別委員会を設置してもらいたいという意見を述べたのであります。これに対してただいま石田君から、民主自由党の方はこれについては反対だという御意見がありましたが、私たち考え方は、昨日も失策対策特別委員会の必要なる趣旨の弁明をいたしたときに申し述べた通り、労働委員会の所管は、衆議院規則の中において、「労働省の所管に関する事項」であるとうたつてあるのであります。これが労働委員会の取扱いに関する所管事項と考えております。それから行政関係から見ると、失業に関する問題は、職業安定所の関係を本省で取扱つておりまして、職業安定所の中で失業問題を取扱う程度にすぎないのが今日の実情だと思う。しかして定員法その他によつて、あるいは民間の企業整備によつて失業者がふえたことは、この間の予算委員会において鈴木労働大臣の説明にもごさいましたが、そういうような情勢のもとにおいて、今度の国会で一番重要な問題は、失策対策をどうするかということである。それは補正予算の中に政府でもお考えのように拝聴したのでありますが、予算措置まで考えなければならないこの失業対策の問題は、大きな本国会の問題となろうと考えます。従つて国会におきましては、労働委員会で、労働省関係の所管事項の中り一部分として失業対策を取扱うということでなくして、昨日も言つたように、労働委員会と密接な連繋の上に立たなければならないということはわれわれ承知しております。しかし失業対策に対する特別の委員会を持つて、本国会における失業対策の万全を期するということは、十分必要なことであろうと思いますので、失業対策特別委員会はどうしても設置したいという考え方を、わが党として主張いたします。
  68. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 形式論だけ伺つておきます。考査委員会は、これは三つ四つの決議を前提としてつくられた委員会のようですが、やはり今まで通り特別の決議をされるのでしようか。観光委員会とか失業対策委員会がかりにできるとして、これに特別委員会として置く。考査委員会については前の議会で一、二、三とわけて決定したと同じようなことを、この議会でも繰返すことになりますか。
  69. 大池眞

    大池事務総長 そうでなくて前国会で決議した通り……
  70. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 前国会の議決が来るわけだね。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 特別委員会の問題では石田君の説明了承しましたが、失業対策の委員会はすみやかに設置したらよいと思います。設置に賛成です。現内閣は失業問題を必ずしも等閑に付しておると申し上げませんが、あまりに案が貧弱のようであるということは、国会としても無視することにできぬ。これに今日の政治問題として重大なことである。
  72. 石田博英

    石田(博)委員 失業対策委員会の問題に、党としてはただいま申した通り決定しておりますが、これは急速に本日結論を見出さなければならぬと考えておるわけでありません。なお研究してみる余地を残しております。
  73. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 委員の数を知らしてもらつて、きようはどうでしよう。議論のあるやつだけあとへまわして、議論のないものはきめたら…たとえば考査でも議論があろうと思うからきようきめることは反対です。われわれこの前のときにはこの設置に反対したわけだ。従つて今度賛成というわけには行かない。
  74. 神山茂夫

    ○神山委員 第一に観光特別委員会の廃止にわが党としては賛成です。次に失業対策委員会を設置しようという社会党の提案に賛成です。その次に問題になるのは考査委員会ですが、考査委員会の設置の決議案は、今石田君の言はれる通り形の上ではできておりますが、その後の運営を私たち見なければならぬ。こまかい点は省きますが、考査委員会のこの決議を関係筋に持つてつて、そこで鍛冶委員長その他が指示を受けて来たことは御承知でありましよう。不当財産取引委員会の活動に重心を置いて、これが六〇%の比重を持ち、日本の再建を阻害する行為については三〇%、それから表彰――これは日本に表彰すべきことがあるのかという皮肉まで言われて、大体委員会としては一〇%くらいにしたわけです。ところが実際の運営を見ておりますと、前の不当財産時代からの引継ぎ事項、これはやらない。新しく出て来る不正事件の摘発も親切にやつておられない。おそらくは鉄道弘済会の審議について、中途半端が審議があるだけであります。外数の官吏の汚職問題として取止げられた税務署官吏の汚職事件でありますが、これをやつておる間に、結論は共産党の活動であるかのごとくねぢ曲げられておる。さらにその後の動きを見ると、国鉄の事件とか、あるいは平事件とか、日鋼事件とか、そういう問題だけを取上げておる。(「議題外だ」と呼ぶ者あり)こういうような事情であるから、われわれとしては石田君の言うように、考査委員会はその決議の精神に従つてつておるとは考えられないし、またその運営そのものは、君たちの言葉で言う関係筋側の御指示にも反して、まつたく民自党の私物になつておる。だからわれわれは考査特別委員会はやめてしまえ。そうして初めの不当財産に類したものにすべきだという見解を持つておる。この点はわれわれはあくまでも主張するのです。
  75. 坪川信三

    ○坪川委員 われわれの方も失業対策委員会を置くということについて一応考慮しておきたいと思います。
  76. 大村清一

    大村委員長 この際御意見を伺います。災害対策については別段御意見もないようでございますが、これを設置してよろしゆうございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  77. 大村清一

    大村委員長 それでは災害対策委員会に前会同様設置することにいたします。  次は政府支拂促進に関する委員会、これも別段御異議がないようでございますが、これを設置することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  78. 大村清一

    大村委員長 そのように決します。  次は観光委員会でありますが、これについては共産党にも御意見があつたようであります。観光委員会の設置につきましては反対がございますから、採決をいたします。観光委員会設置に反対の方の挙手を願います。     〔反対者挙手〕
  79. 大村清一

    大村委員長 少数。観光委員会を設置するに賛成の方の挙手を願います。     〔賛成者率手〕
  80. 大村清一

    大村委員長 多数。設置することに決しました。  それから考査委員会を設置するかいなかにつきまして御意見がございますので、これも採決をいたします。
  81. 松井政吉

    ○松井(政)委員 採決する前に一言いたします。考査委員会の設置そのものにはわが党は原則的には反対するわけではありませんが、現在の運営を改めたいと思います。
  82. 平川篤雄

    ○平川篤雄君 考査委員会の問題は、最初設置せられるときに揚げられておりました不当財産取引委員会の決議事項の審議が、十分に行われないということはわれわれも心配しておるのでありますが、その後の様子を見ると非常に不満のものがある。この点に十分なご考慮を拂うということを條件にいたすますならば、われわれは賛成してもよと思います。
  83. 石田博英

    石田(博)委員 それは條件にすることは当然だ。
  84. 平川篤雄

    ○平川篤雄君 当然だけれども、行われない。
  85. 大村清一

    大村委員長 この際あらためて申し上げます。征来通りの考査委員会を設置することに御賛成の方の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕
  86. 大村清一

    大村委員長 多数。設置に決しました。  次に失業対策委員会の設置についてはいろいろ御意見がありましたが、これは本日に採決いたしませんで、後日さらに御相談いたすということでいかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  87. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。それでは特別委員会に関する問題は本日はこれで終了いたします。
  88. 神山茂夫

    ○神山委員 きのうの田中萬逸君の表彰の問題は、中野君から共産党でも考えろという意見があつたので、大いに考えたのですが、ちよつと事務総長にお伺いしたい。あの田中君の刑事事件はどうなつておりますか。
  89. 大池眞

    大池事務総長 それは孫属中でございましよう。
  90. 神山茂夫

    ○神山委員 実は昨日中野君の意見もあつたし、党としても考えたのでありますが、昨日私がここで発言する場合も田中君の個人的の問題についてはあえで論議しないということで申し上げておつたのであります。ところが十分考えろということで考えてみると、あなた方の方で個人的の問題についてどの程度お考えなつたかということを考えざるを得ない。現在刑事事件に関係しておる同僚の場合、これを表彰するということは、結果においてどういうことになるかということが問題じやないかと思います。この点について提案者側の意見を聞いた上で、私たちは態度をきめたいと思います。
  91. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 この表彰は人格を表彰するのではなく、二十五年勤続というものを表彰するのであつて、個人の問題をとやかく言うことにないと思う。
  92. 土井直作

    土井委員 その点は私も佐々木君の意見と同感です。要するに二十五年継続した人を表彰するかしないかという問題であつて、個人のいろいろな問題というものは別個に取扱うべきだと思います。
  93. 神山茂夫

    ○神山委員 土井君の意見がありましたので実ははつきりいたしましたが、二十五年勤続という問題は非常にけつこうな問題かもしれない。しかし二十五年の継続ということについて昨日疑義を述べたのでありますが、これを表彰するとすれば、現在刑事事件の審理が進行中である。この場合に田中萬逸君の二十五念勤続について別個な問題だと言いますが、表彰するということになれば、その結果が国民大衆に与える影響というものを考えなければならい。私はこれは当然法の判決に影響するというようなやぼを言うのじやありませんが、国民に与える影響も考えなければならぬ。この場合名前を言うことは、はばかりますけれども、この前の昭和電工事件その他に関係された方が、国民の指示を得て、多数この国会に見えておる。こういうふうな場合は地元で一種の審判をしたことになりますから、これはこれとして成立ちますけれども、しかしそれで集まつた国会が、国民の付託を受けて国政の運営に当つておる。国会が刑事事件関係の者を表彰するということに、あなた方の目からは全然別個の問題であると見えても、これの与える影響は決して別個のものじやない。一定の政治的影響を与えるということを十分考慮してもらいたいと思う。従つてこの問題については昨日中野君の御意見もありましたが、きようどうしてもやるということになれば、わが党としても中野君の申出通りに、納得できないということを言わざるを得ないのだ。従つてこの点ではむしろ表彰したいという気持があなた方にあるのだつたならば、こういうふうな論議が出ないような機会にやつてもらつたらどうかと思うのだが、あくまできようおやりになるということであれば、われわれとしては遺憾ながら態度を保留せざるを得ないということを申し上げておきます。
  94. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私らの意見に先ほど申し上げた通りで、繰返す必要にないと思います。要は二十五年勤続されたのであつて国会開会されたらすみやかに表彰を行わなければならねから、反対の方がおありならやむを得ないと思います。
  95. 中野四郎

    中野四郎君 佐々木君の今の御発言は大いに考えなければならぬと思う。いやしくも二十五年勤続された議員を表彰するにあたつて、いまの神山君の言われる大衆に与える影響の重大性も考えなければならぬと思います。今ここで反対がありてもよいじやないかという態度は慣しまなければならねと思う。二十五年間という長い間勤続なさつた議員に対して、このはえある機会に、反対の人たちが三十五名もあるという歴史を残すことはよくないと思う。これは十二分に協議して、そのことをなからしめることが必要だと思う。
  96. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 昨日から努力しておるのです。君らが何でも反対するからいけない。
  97. 中野四郎

    中野四郎君 今の神山君の意見も十二分に参酌しなければならね。相当裁判に影響しましようし、国民大衆に及ぼす影響の大きいことも考えなければならぬから、いま少し協調的に話し合つて、反対のないように進めてもらいたい。数で来いというなら別です。
  98. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 神山君にお伺いしますが、反対する理由にわかりましたけれども、そうすると表彰のことが議題になつておるときに、発言でも求められて今言つたよう内容でやられるということになるのですか。ただ表彰反対といつても、結局議事の扱いほどうなりますか。
  99. 大池眞

    大池事務総長 これはいつもの先例によりまして議長の方から発議をされて、それに賛成か賛成でないかをお伺いするわけです。起立で採決いたします。
  100. 椎熊三郎

    椎熊委員 採決なしに当然賛成じやありませんか。
  101. 大池眞

    大池事務総長 そうじやありません。
  102. 中野四郎

    中野四郎君 できるならば共産党に退場してもらつて、反対ということを言わないようにしたい。今神山君のお話を聞いておると、われわれは独自の立場をとると言われますから、従つて反対と言われたのでは表彰される田中さんに対してぐあいが悪い。
  103. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 それを考えて、きのうきなかつたわけです。
  104. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 議長が提案して賛否を問うということになれば、一つ案件ですから、共産党の方が発言でも求められて、今言われるようなことを言うならば、これは多数の意思によつて表彰されるという本人が、案外壇上で非常に傷つけられる。それまではやらないで、いま少し話合いをしたらどうですか。
  105. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 そこでこれは懇談的に申しますが、結局異議ありませんかと言つて異議がなければ起立は必要がない。     〔「異議あり」言つた場合にはどうすると呼ぶ者あり〕
  106. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 そこは御相談しますが……
  107. 石田博英

    石田(博)委員 ちよつと神山君に伺つておきたいことがあります。それは一つは二十五年表彰という形式に対してそれほど厳重に御反対であるのかどうか。もう一つは田中前副議長の身辺に残つたおる不幸なできごとについて、そういうできごとを事実という断定を下された上で、あるいは事実に近いものという信頼性を持たれて内容に判断を下された上で、反対されておるのかどうか。
  108. 神山茂夫

    ○神山委員 その点あとの方からお答えします。田中前副議長の身辺に起つた不幸な問題が、事実か事実でないかということについては関知しておりません。ことに日本の司法権がそういう点を判断に加味されておるということは、われわれは信じていない。それにもかかわらずあのような大きな事件として、全日本あるいは全世界の耳目を聳動させたあの事件の関係者であるという事実を考慮してもらいたいということを言つておる。この点はひとつ石田君も安んじてもらいたい。それからその前の問題、これはこの前から二回にわたつて言つておる。あえて討論する必要はありませんけれども、われわれは二十五年勤続表彰そのものについて意見を持つております。ただ私はこういうふうな根本的な意見の違いであれば、中野君、椎熊君の言われるような形で、できれば面子を立てたいということも考えられるのでありますけれども、これと刑事事件の被告であるという事実が関連して、しかもそれを国会で表彰するということになれば、大きな政治的影響を与えることを案ずるからこそ、御考慮を願いたいと思うのであります。
  109. 椎熊三郎

    椎熊委員 この問題は御本人にとつても非常に重大な問題であるし、そう軽率に取扱われないと思います。ひとたびこういうことが議論なつた以上は、何とかきれいにやつてもらわなければならない。その努力は田中君の所属しておる党派が主としてなすべきじやないか。ぼくらも協力してよいと思います。話合いの余地がもつとあると思います。ですからきようただちにきめてもらはないでもよい。
  110. 石田博英

    石田(博)委員 田中氏を二十五年勤続によつて表彰するということは、委員で一応決定を見ておることです。ただ本会議における取扱いについては、私どもといたしましては、おかしな形ではしたくない。そこで神山君とも、もう少し話し合つてみたいと思います。だからその点については、きよう上程するということは延ばしてもけつこうです。ただもうひとつ神山君に念のためにお伺いしておきますが、今度の新らしい国会になつてから、二十五年以上勤続で表彰されたのは田中萬逸さんだけではない。星島さんも、齋藤さんも、たしか一昨昨年だつたか表彰された。そのときはあなた方の党派にも御賛成を願つたのです。そこで問題は田中萬逸さんの場合ですが、これは被疑事件だ。それはあなたのおつしやる通りであるが、これにまだ決定していない。私どもは同僚としてむろん無罪を信じておる。しかしそれはお互いの主観の問題でありますから、事件進行中にあらかじめ被疑事件ありというような断定の上で議論をされると、非常に困ると思うので念を押したのですが、そうでない見解なのでわれわれも了解がつく。前例の場合においては御賛成を願つたのですから、その点もあらかじめお含みの上で、さらにお話合いをしてみたいと思います。
  111. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 ぼくは反対じやありませんが、極力共産党の方々とも懇談をするということにしまして、必ずあした上程ということでなく、休憩もありますから、できるだけきようのうちにきめられればけつこうです。ですから石田君が言われたあしたということに決定をしないでもらいたい。
  112. 神山茂夫

    ○神山委員 私がさつき問題を出したのは、もちろんあなた方の言つたように、よく考えてもらいたいということを言つておる。きのうの中野君のあつせんを十分考えるという意味です。従つて明日とか、あさつてとか、きようとかいうふうに日を限らないで、この点については十分考えた上で、まぜかえすばかりが能じやないし、先例もあることですから、あとでゆつくりこの問題については話合いをしてみたいと思います。
  113. 大村清一

    大村委員長 大体皆さんの御意見もありますから、本件にただちに決定することは延期いたしまして、なるべくすみやかに適当な妥結をするよう進めていただきたいと思います。  本日の議題はこれで議了いたしました。休憩いたします。     午後零時十八分休憩      ――――◇―――――     午後三時十二分開議
  114. 大村清一

    大村委員長 それではこれより継続して本日の運営委員会を開きます。  まず竹山祐太郎提出の小麦世界協定参加に関する緊急質問を議題といたします。
  115. 大池眞

    大池事務総長 これに先ほどの運営委員会散会直前に、本日これをぜひやりたいというお話がありまして、休憩後運営委員会を開いたときに決定しようということになつております。休憩後の本委員会でお願いしますことは会期の決定と、先ほど懸案になりておりました特別委員会設定の問題を取扱つていただくか、いただかないかという点が残つておりましたが、それとあわせて緊急質問でありますから、本日再開後この緊急質問を許すか許さぬかを御決定を願いまして、次に移りたいと思います。
  116. 小林進

    ○小林進君 竹山君は今見えませんけれども、きようの新聞によると小麦の世界協定に参加するために、政府から派遣員が行くそうです。その協定に入るに際しては政府は一体どんな腹で参加するか。その腹を聞きたいというのだそうです。
  117. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 この問題それ自体が重要であることは私どももよくわかるのです。たた提出者の説明が單に新聞を見て、それに対して政府考え方を聞きたいというような説明だけではちよつともの足りない感じがするのです。もつとつつ込んだ、われわれの納得するような説明をいただきたい。ことに緊急質問は緊急性がないというのではないが、それほど急に緊急質問をしないでもいい種類のものが取扱われた傾向がある。だから緊急質問は緊急やむを得ざるものとして、ほんとうにみんなが納得したものをいたしたいと思いますのでもう少しつつ込んだ、納得できるような説明を願いたいと思います。
  118. 小林進

    ○小林進君 小麦協定に参加しなければならないことについては、各政党とも相当に真劍に考えたろうし、また世界の食糧事情がどんなになつておるかについて、国民全般が相当関心を持つておることです。だからそういう方面について、緊急という言葉はあるいは使わないかもしれませんが、かれがね国民全般が興味を持つておる問題について、政府自身の見解やその他が表明せられない、あまり国民が納得するようか形がとられてないうちにこの協定の会議に、もはやわが国からはるばる参加する委員がきよう出発せられるのです。こういうことはきよう初めて開くことです。これについては非常に関心を持つておる。それをすぐとらえて、今新聞面に発表せられたその日の問題が、もはや国会に取上げられておる。この時期、この時といい、まさに当を得ておると思うので御賛成願いたいと思います。
  119. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私らは緊急質問というものはできるだけ慎重な意味で取扱いたいというのがわれわれの希望ですが、本日は初の国会でもあるし、ある程度時間をごく簡單に願つて制約して願うということでいかがですか。
  120. 土井直作

    土井委員 十分前後でいかがでしよう。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  121. 大村清一

    大村委員長 それでは緊急質問は十分前後において、なるべく簡潔に行つてもらうということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  122. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。     ―――――――――――――
  123. 大池眞

    大池事務総長 次に国会は、参議院の方で常任委員の割振りが出したり入れたりの都合がありますため、急に準備がつかないのでちよつとお待ちを願つた程度で国会法が上つて来るかどうか疑問であります。今も交渉会でもんでおります。従つて国会法の参議院通過を待ちました後に、参議院規則並びに常任委員長選挙にまでは、今の情勢では相当困難のように思います。それでこれにあとまわしに願いまして、特別委員会を設置する等、本日きめられるものだけきめていただくようにお願いをして、それからそういうような議事の順序が済みましたあとで、開会式等の問題が残つておりますので、御相談願つたらいかがかと思います。ただいままできまつておりました特別委員会設置の問題に、在外同胞、災害地、政府支拂というようなものがこの委員会できまりまして、観光事業、考査委員会に御反対があつたけれども、これもきまつたわけであります。従つて議論のありました分に考査委員会と観光事業と二つ、あとは大体きまりましたので、その特別委員会設置を、きようやるかやらぬかという点を御協力願いたいと思います。
  124. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 議論はあつたけれども、きまることにきまつた。
  125. 土井直作

    土井委員 今の特別委員会設置に入る前に、総長ちよつとお伺いいたしたい。参議院の方で今議論になつているのに員数の問題ですか。
  126. 大池眞

    大池事務総長 国会法に、こちらでやつた通りに決定することにして、引続き参議院規則改正をやりたいというわけであります。その員数の割振りができないために、国会法と参議院の規則の改正を切離して、国会法だけきよう通して、規則はあとからやつてくれるように中入れをしておりますが、それもなかなか困難です。どうせ国会法ができても参議院規則ができなければだめですから、一緒にやりたいという希望があつて、ぐすぐずしてまだ決しません。
  127. 土井直作

    土井委員 まだ結論に達していないそうですが、見通しはどうですか、きよう中に通りますか。
  128. 大池眞

    大池事務総長 きようはちよつとむりなようです。そこでわれわれとしては、衆議院規則と国会法はお延ばし願つた方がよくはないかと思います。ただ国会法も本議場で上げる場合もありますので、参議院の議院運営委員会に大村さんにおいで願つて国会法提出理由を説明願いたい。国会法の上げるのはきよう一ぱいではむりではないかと思います。
  129. 土井直作

    土井委員 参議院の方で衆議院で決定したした国会法が通過して、こちらにその通り参りますれば、今度は衆議院の方のそれぞれの委員会関係が明瞭になつてくるわけであります。それが上らないうちに特別委院会だけを設置することは、これはちよつと本末転倒することになるので、従つて特別委員会に延ばした方がこの際いいのでにないかと思います。
  130. 大村清一

    大村委員長 いかがでしよう。御異議がなければ明日午後一時からやることにしては……     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  131. 大村清一

    大村委員長 それでは常任委員会及び特別委員会に本日の日程に載せないことにいたします。     ―――――――――――――
  132. 大池眞

    大池事務総長 そうするとあと残りましたのは開会式だけですが、これに両院議長協議してきめることになつております。
  133. 石田博英

    石田(博)委員 開会式はこつちだけできめるわけに行かないし、事務的な手続もあるから、なるべくすみやかにということで、あしたでもお話合いいたしましよう。
  134. 大池眞

    大池事務総長 大体予定伺つておけば宮中の御都合もありますし……そうするとあと残りましたのは会期の点だけですから、休憩後の本会議で会期の点だけを御決定願えれば、これだけできようは散会ということになります。ただその際小麦世界協定参加に関する緊急質問をその先にやるかあとにやるかだけです。会期は起立採決ですからどういたしましよう。
  135. 土井直作

    土井委員 一番最初に小麦世界協定参加に関する緊急質問をやつて、そのあとに会期の件を決定したらいかがですか。
  136. 大池眞

    大池事務総長 それでは一番最初に緊急質問をやつて、次に会期を決定することにいたしますが、緊急質問の相手方はどなたでせう。
  137. 小林進

    ○小林進君 農林大臣だけらしいです。
  138. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私の方は農林大臣に連絡しておりますが、どうしてもやむを得ない場合には農林政務次官でがまんしていただきたい。これは急な質問ですから……
  139. 今村忠助

    今村(忠)委員 この際副利小委員会で決定したことを御報告申し上げます。  議員滞在雑費並びに議員秘書手当に関して月曜日午前十一時にE・S・Sに参るよう前会、打合せておつたのでありますが、相当庶務部から連絡をいたしたところ、都合がつかぬというので延びでおつたのであります。つきましては福利小委員会の方に、もう一度あらためて都合を聞いた上、結果を御報告いたしますが、大体木曜日か金曜日の午前中は御都合いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  140. 今村忠助

    今村(忠)委員 それでは木曜日か金曜日の午前中、御都合を聞きましてそれを前日にお知らせいたしますから、どなたかおいでを願いたいと思います。
  141. 土橋一吉

    ○土橋委員 その前、もう一ぺん福利小委員会を開いて知らしていただきたいと思います。
  142. 今村忠助

    今村(忠)委員 承知いたしましたそれから秘書の方に秘書会というのがありまして、それが福利少委員と明日午後二時から懇談いたしたいと言うのでありますが、できれば委員長室を借りて会いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  143. 今村忠助

    今村(忠)委員 それから小委員会で決定した各種の電気小型自動車を、二台ずつ衆参両院に配置して営業を開始したいというのですが、料金や申込み場所、営業開始時期等は追つて通知するということです。
  144. 中野四郎

    中野四郎君 小委員長ちよつとお伺いいたしたい。自家用自動車を持つておる者に対して、タイヤの配給をしてもらうよう申請をしてもらいたいと思います。なぜなら何か議会の中でも運輸省関係に詳しい方は、特別に配給してもらつておるようでありますから、福利少委員会においてタイヤの配給をぜひ要求してもらいたいと思います。
  145. 山崎高

    ○山崎庶務部長 それでは話しておきます。
  146. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 先ほどの小麦の世界協定参加の問題ですが、政府に連絡しましたところ、小麦の方について一番詳しいのに外務省関係なそうですから、外務政務文官が答弁するそうであります。
  147. 小林進

    ○小林進君 農林大臣はどうですか。
  148. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 内容は外務省が一番よく知つておるそうです。
  149. 大池眞

    大池事務総長 そういたしますと、常任委員会の新しい構成ができるまでは、議案の提出がありましてもすぐ構成がかわりますから、それまで付託を遠慮してお預かりしておきます。
  150. 大村清一

    大村委員長 それでは明日の本会議に午後一時に開くことにして、運営委員会は明日午前十一時ごろいかがでしよう。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  151. 大村清一

    大村委員長 それではいういうことに決定して、本日はこれにて散会いたします。     午後三時三十四分散会