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滿尾委員 それでは次の
質問に移ります。私は今度のようなやり方だと損だと思うのでありますが、見解の相違だとおつしやられればいたし方がありません。今回お取運びになりましたプロセスにつきましては、当
運輸委員会としては遺憾の意を表せざるを得ない気持がいたすのであります。ことに常任
委員会という性格を
運輸大臣はどういうふうにお考えにな
つておりますか休会中といえ
どもわれわれは
会議を聞きますのにやぶさかではないのでありますから、この点常任
委員会である
運輸委員会の性格について、
大臣にお見落しがあ
つたのじやないかと考える次第であります。私はさらに根本の問題について
大臣の御所見を伺いたいのは、今回のいろいろなプロセスを考えてみますと、
大臣は
心境の
変化、
信念の
変化という一語で
説明しておられますけれ
ども、ひそかにそのプロセスを貫いてわれわれが感得いたしますところのものは、どうも
大臣は御自分の主管業務に対する
信念が少し足りない。足りないと
言つてははなはだ失礼であるが、動揺しておるように見える。これが私は当
運輸委員会の一員といたしまして、残念に思うのであります。いやしくも
国務大臣としてお立ちになります以上、そう簡単に短時日のうちにすぐひつくり返るような御
信念では、われわれは信頼感を置きます上において、非常に心もとなく感ずる次第であります。私は先ほどの御
説明の中で、十七箇所の
分室を置くお考えであ
つたのが、全国に置いた方がよいというように御
信念がかわられたように伺いましたが、最初の十七箇所がすでにおかしいと思う。一体だれが十七箇所ときめたのか。
運輸大臣がきめたのか。あるいはほかの人がきめて
運輸大臣に押しつけたのか。私にはそんなこととは思われない。なぜならば
運輸大臣は運輸
行政を握
つておられますから、
分室を幾つ置くかを、
運輸大臣以外の人がきめるはずがない。少くとも閣議でとんだお話が出ようとも、
運輸大臣に主管
大臣たる
立場において、
運輸大臣の分野のことについて、数などについて制肘を受けられるはずがないと考える。
従つて最初の十七箇所ということについて、すでに疑念を抱かせるように思う。
内閣には統一性がなければならぬが、閣議において御相談になるときに、主管
大臣として主管業務に関する限り、
運輸大臣としての
自主性をお持ちになり、おれの畑のことについては、おれの
意見を閣議は尊重してくれとおつしやるべきであろう。またそうおつしや
つているに違いないと思う。しかるに十七から全部へという考えの移り
かわりは、どうも私
どものふに落ちないことだ。今回のことはこれで片づいたといたしましても、今後において
運輸大臣に主管業務に対する
自主性をはつきり握
つて、こういう疑念を生ぜしめないよう希望する。これは運輸
行政のために実に残念に思うので、
運輸大臣の所見を伺います。