○
政府委員(
大野勝巳君)
只今の御
質問にお答えいたします。
伊達委員のおつしやいました点は
吉田外務大臣も全く同様の
考えを持
つておられます。私共にも
大臣から
只今伊達委員のおつしや
つたような
趣旨でいろいろ御指示があ
つて、
方針もそれに基いていたしておるわけですが、何にいたしましても
行政整理という
日本再建のための止むを得ない処置の過程であるのでありますからして、
外務省だけ特別の
除外例というふうなことをお願いすることが非常に辛うございまして、その意味におきましては、実は涙をふる
つて、良心的にそれに
從つてや
つておるわけであります。併し
研修所その他につきましては、成るべく多数の
外務省職員に
研修の
機会を万遍なく與えたいというふうな
考慮からいたしまして、六ケ月乃至九ケ月ぐらいを一学期といたしまして、各
クラスを結成いたしまして、そしてその
クラスが済むと更に別の
クラスを又
作つて、今まで
研修の
機会を得なか
つた職員をして、これに均霑せしむるという、そしてこの
廻転度を成るべく早く、
研修の
機会を成るべくあまねく
職員に、有望な
職員に與えるというふうな方法によりまして、実際上の欠を僅かに補うという
考慮をいたしておる次第であります。
研修所につきましては、
研修の科目の内容その他につきまして、絶大の注意を
外務省といたしましては拂
つておるつもりであります。語学を中心にいたしまして、経済的な
知識並びに
日本それ自身の
知識というようなものを、よく選択しまして
研修さしておるわけでございます。これをその
廻転度合を成るべく早くすることにいたしまして、集中的に勉強させるということによ
つて、
外務省の
職員が数は少うございますけれども、そのすべてがそういう自分の
技倆を磨き教養を身につける、或いは今までや
つてお
つた知識を更に拡大するということに役立つように、仕向けておりまするので、こういうやり方によりまして、僅かに
金額の少いこととか或いは配属さるべき人数の少いことなどの欠点を補
つておるつもりでございますが、今後とも御意見を尊重いたしまして、極力そのラインで以て進みたいと思
つております。