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池田恒雄君 それを分科会で細かくやりたいと思います。それからもう
一つ、アルコール專賣事業について
ちよつと伺
つておきたい。アルコール專賣事業は、昨年より一層大きくな
つておりません、ところでこれは私は昨年アルコール專賣事業について、分科会で比較的詳しく話を伺
つてお
つたのですが、予定
通りの收入がなか
つたという話でした。その理由は原料の甘藷の買入れが能率的でなか
つた、それから石炭の配給が十分でなか
つた、こんなわけでアルコール專賣事業は
予算通り行かなか
つた、こういう話をお伺いしたのでありますが、私は石炭の方のことはどういうことになりますか分りませんが、このことは今
年度の事業について
一つの
見通しをお伺いしたい、もう
一つ原料の問題ですが、私は原料は
大臣を恐らく御存じと思うが、昨
年度は腐
つて困
つた、私はあれは何とかしなければならん、食糧として余るならばこれはアルコール原料として買取るとか、何とかしなければならん、これは
政府が作らしておる甘藷ですから、
政府が当然買取
つて何とかしなければならんと思います。もう
一つ、昨
年度最も邪魔にされた甘藷があるのですが、それは茨城一号が一番、その次に沖繩百号、その次にチヤボという品種です。
戰爭中の花形品種が、昨年非常に邪魔された、ところが、これらの甘藷というものは、專ら
戰爭中食糧として品種が改良され、食糧として生産されてお
つたのではない、悉くこれはアルコール原料、無水アルコールの原料として生産が奬励されたので、決して食糧にはな
つていなか
つた、でありますから、昨年あたり少し食糧が充足して來ると、虐待されるのは当然のことです。こういうものはもともとアルコール原料として農村で栽培されてお
つたのですから、それを救済する途はやはりアルコールならアルコール、食糧で要らなか
つたらアルコール、そうして買取るべきものではないかと思います。そういう観点に立つならば、原料が少ないから、アルコール專賣事業がうまく行かなか
つたというような理窟にはならないのです。問題は原料は沢山ある、腐
つておる、ただその集買方法がまずいからということになるのじやないか、むしろこれは
商工省側の集買の仕方に問題があ
つて、そうして折角の藷を腐らして、而もアルコール專賣事業は
予算通り行かなか
つた、五十億か、或いは百億くらい儲かるかも知らんものを、それが三十億くらいしか入らないというような結果にな
つているのであります。この点について私は先程農林
大臣も
見えておりましたから、農林
大臣と
商工大臣で共同責任で何とか
考えるべきものだとこう
考えてお
つたので、実は今日
質問する氣にな
つたのであります。これに対して私は
商工大臣としましてどう
考えておるか、どういう対策を持たれるかということをお伺いしたいと思うのです。