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1949-04-12 第5回国会 参議院 内閣委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年四月十二日(火曜日)
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
行政機構等
に関する調査の件
—————————————
午後一時二十八分開会
河井彌八
1
○
委員長
(河井彌八君) こりより
内閣委員会
を開会いたします。昨日
本多國務大臣
の御
説明
がありましたが、それにつきまして尚
國務大臣
から御
説明
を継続する必要があるならばこの際願います。それから
大臣
の御
説明
が終りましたらば、
委員諸君
から
質問
を御願いいたします、そういう順序で進みたいと思います。
本多市郎
2
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 一
通り
昨日御
説明
申上げましたから、何か御
質問
でもありましたらそれに
從つて
一つ
お話
しして行きたいと思います。
堀眞琴
3
○
堀眞琴
君 昨日
本多國務大臣
からの御
説明
で大体案の
内容
は分
つたの
でありますが、併し尚私共に分らん若干の点がありますので、御
質問
いたしたいと思うのです。先ず第一に
國務大臣
は
理由
として
二つ
を挙げられた。
戰後機構
と
人員
の
厖大化
、それと、
均衡予算
、こういう
二つ
の
理由
を挙げられたのですが、第一の
理由
の
戰後機構
の
厖大化
という
理由
でありますが、この
戰後機構
の
厖大化
というのは、
昭和
七年を
基準
にして多分
お話
にな
つたの
だろうと思うのですが、この
日本
の
戰爭及び戰後
の
行政事務
の
内容
について、どういう
工合
に
政府当局
では御
考え
にな
つたの
かそれを
ちよ
つとお伺いしたいと思います。
本多市郎
4
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 御
承知
のごとく、
経済統制
のために
官廳事務
の
内容
も非常に
複雜
になり、又
事務量
も増加しておることは事実でありまして、それに
伴つて機構
、
人員
の殖えたのでありますけれども、それにしても少しく殖え過ぎておるという認識を持
つて
おるわけであります。
堀眞琴
5
○
堀眞琴
君 この問題ですが、これは私やはり
アメリカ
とか
イギリス
とかの戰時中、
戰後
の
行政機構
と比較して見る必要があろうと思いますが、その点について
政府
ではどういう
考え
を持
つて
おられますか。
本多市郎
6
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 御
承知
のごとく
敗戰後
の
日本
は
國土等
においても狭小になりましたし、
國力
というものが
違つて來
ておりますので、やはり
國力
に相應した
機構
、
人員
ということも
考え
て行かなければならんと思
つて
おりますので、
先進國
と申しましようか、
外國
の非常に完備した
機構
というようなものを理想として今直ちに
考え
ることは困難な面もありはしないかと
考え
ております。
堀眞琴
7
○
堀眞琴
君
只今
の
お話
は大体了承できるんですが、しかし
國力
に相應したという問題ですが、
國力
に相應したのがどの
程度
のものかということについて一定の
基準
がある筈と思うのでございますが、
先進國
の
行政機構
が完備しているという
お話
ですが、まあ專門家に向
つて
こういうことを申上げるのはどうかと思いますが、
イギリス
の
行政機構
というものは、完備していないと思うのです。
世界
の
行政機構
の中で一番完備しないのが
イギリス
と思うのでありますが、それとも一應比較対照されたかどうかということをお伺いしたいと思います。
本多市郎
8
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 私の誠に勉強が足りませんので、
世界
各國の
行政機構
の実際を十分
研究
するということはできなか
つたの
でありますが、
関係方面
特に
アメリカ
などのいろいろ
機構
、
模樣
を拜承いたしまして、
相当力
の入れるべき点が
國力
次第によ
つて
はあるということを感じておる次第であります。
堀眞琴
9
○
堀眞琴
君 私一人が
余り質問
を独占しても何ですから先に進みますが、
内容
についてですね。
一般会計
において三割、
特別会計
において二割
人員
を
整理
する。そりから
行政機構
についても大体
部局
を三割
程度
縮減
するという
お話
なんですが、その
行政機構
のうちの三割
縮減
の
根拠
ですね、これを
一つ
お願いいたします。
本多市郎
10
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは三割
程度
縮減
しても
行政事務
に
支障
なくや
つて
行けるであろうという見透しに基くものでございます。勿論三割という
目標
は決めましたけれども、三割という率で一律に天引するという意味ではないのでありまして、まず取敢ずは三割
程度
というところに
目標
を置いて、
各省廳
の実態について査定する。
從つて
結果は必ずしもその
通り
になりませんですけれども、しかし大体の
目標
は、その
程度
のところにできるであろうという
方針
を定めた次第であります。
堀眞琴
11
○
堀眞琴
君 先程
國務大字
は
國力
が非常に
減つて來
ているところへ、
行政機構
が非常に
厖大
いたしておる。しかし
行政事務
については
統制事務
その他新らしい
事務
が沢山加わ
つて來
ているという
お話
なんですが、そうしますと
行政機構
を三割
程度
縮減
して、而も
政行事務
の
内容
は必ずしも今と余り違わんということになりますと、三割
減つた行政機構
で以て
内容
の同じな
行政事務
を行な
つて
行くということになるのですが、その点については
政府
はどういうお
考え
を持
つて
おられますか。
本多市郎
12
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは
行政予算
を
簡素化
して行くと共に、
事務
もできる限り
簡素化
して参りたいと思います。更に又その
能率
的な
運営方法
についても十分
研究
したしまして、それだけのものを縮少いたしましても遺憾なくや
つて
行けるようにできると
考え
ております。
堀眞琴
13
○
堀眞琴
君 先程の
お話
ですと、
行政事務
が非常に
複雜
にな
つて來
ておるということをお認めにな
つて
おるわけですが、前の
内容人口
と今の
内地人口
とを比べてみますと、一千六百万くらい増加しておると思います。それから
行政事務
についての
統制事務
も、
昭和
七年頃よりも最近は沢山加わ
つて來
ておる。それから戰爭のために破壊されたところの
復旧事務
であるとか、或いは
終戰
のために必要な
事務
というものが沢山加わ
つて來
ておりますが、そういう
事務
を三割
縮減
した
行政機構
で以て十分
簡素化
しながらおやりになるということになると、
行政事務
の
内容
について、例えば
統制事務
を或る
程度
なくなすとか、或いは
終戰終
の新たに加わ
つて來
た諸
事務
をなくすというようなことをやらんと、事実は三割
縮減
された
行政機構
で以て同じ
行政事務
を行な
つて
行くということになりますが、その点についての御考慮は如何なんですか。
本多市郎
14
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 全く
お話
の
通り
でありまして、できる限り
統制事務
を
簡素化
する。又更に
統制品目等
の
整理
をして、
事務
の量を少くするというようなことも同事に
考え
ておる次第でございます。この
統制
の
事務
につきましても、だんだん
統制
の面が縮少されつつある傾向に向いつつあることは御
承知
の
通り
であります。更にこの
統制事務
が少くなりますと、更に
整理
も今後引続いて徹底して行くのではなかろうかと、こう
考え
ております。
堀眞琴
15
○
堀眞琴
君
行政事務
の
簡素化
、
行政
の
能率
の向上ということは私たちも
賛成
なんですが、併し
行政事務そのもの
の性質も私は近く変
つて
行くと思いますけれども、その上單に
部局
の三割
程度
の機械的な
縮減
では、到底私はこの
複雜
な
行政事務
を担当することは困難と思いますが、それはともかくとして、
行政機構
の
刷新
の場合に、
社会生活
が
複雜
になければ当然
複雜
な
行政事務
も生まれて來、
從つて行政官廳
も
複雜
化して行く、
從つて行政官廳
の
合理化
ということも起ると思いますが、それと
行政事務
の
能率
ということから、
行政官廳
の
統合
というような
要請
が出て参ると思います。この
分科
と
統合
という
二つ
のものを、どのように合理的に科学的に按配するかというようなことが、
行政機構刷新
の一番大きな眼目になると思いますが、その点について
政府側
はどういうお
考え
を持
つて
おりますか。
本多市郎
16
○
國務大臣
(
本多市郎
君)
最前
の
事務量
の点につきましては、
お話
申上げました
通り
、
簡素化
、
合理化等
を
考え
、更に
敗戰後特
に
混乱時代
でありましたために、やや濫設された傾があり、更に又
統制事務
その他につきましても、実に困難な
仕事
をやりましたために、多少混乱的な
時代
もあ
つたの
でありますが、それがやや安定いたしましたために、相当
事務
にも熟練して來ておる。そういう面からも
能率
を上げ得ることができるのではなかろうかとも
考え
ております。更に又
分科
と
統合
という
お話
でありますが、全くその本來ならば
事務
の
責任
と
分量
を限定して、そうしてその細かく
分科
した方式によ
つて
、
事務
をやらせることが
能率
を上げることにもなるという
考え
方は、私も全くそう思
つて
おるのでございます。
從つて
今回は取敢ず決めました
目標程度
の
整理
をやりますが、後に更に引続いてそうした
能率的機構
を完成するためには、
行政審議会等
に有識者を集めて、
研究
を続けて行きたいと
考え
ております。
堀眞琴
17
○
堀眞琴
君 私のお尋ねしたのは、
分科
と
統合
の
二つ
の
原理
の上にどのように
行政機構
を
刷新
されようとするのかという、その根本的な
原理
ですが、それをお尋ねしたのです。
本多市郎
18
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 現在採入れ得る
範囲
内におきましては、そうした面も
考え
てや
つて
おります。
堀眞琴
19
○
堀眞琴
君 そうした
方面
をお
考え
にな
つて
いるということなんですが、
行政職分
の科学的な分析の上に立
つて
、そうして
分科
と
統合
の
二つ
の
要請
を按配するということが、最近の
行政機構
上の
原理
にな
つて
いるわけですが、その場合
政府
としてはこの
分科
の
原理
と
統合
の
原理
というものを、どういう
工合
に按配するかということをお尋ねしたい。
本多市郎
20
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは
各省
間における
共管事項
などというようなものを十分
研究
いたしまして、そうして同一種類の性格の
仕事
は
一つ
ところに
統合
するというようなのが
統合
の
精神
だろうと思います。更に又今日
局課
においてあれもこれもと、いろいろ取り込んで
仕事
をしているようなのをはつきり区分いたしまして、
責任
と
分量
を明らかにして、それに相應する
人員
を配置してやらせるというのが
分科
ということではないかと思いますが、そういう点については全く同感であります。但しそれを徹底的に調査してそうして完備するというまでには相当の
日時
を要しますので、これは更に今後の
機構刷新
の課題として進みたいと
考え
ておりますが、当面の
整理
は
最前
申上げましたような
方針
で、而も取敢ず省内においてもそういう
事務
もありますから、
統合
のできるものは
統合
する。更に又どうしても分けなければならんものは分けるというふうにして進んでおります。
堀眞琴
21
○
堀眞琴
君
行政機構
の
部局
三割減の
根拠
というのは、要するに
大臣
が今まで
お話
になりましたところでは、私共大体まあ三割
程度
縮減
すれば今日の
行政事務
を一應行い得るのだという見透しの下に立たれていると思うのですが、私共は先に申しましたように、
行政機構
の根本的な
刷新
をしないで、現在の
機構
を單に三割
縮減
するというだけで、今までの
行政事務
を
支障
なく行い得るかという
工合
に私は
考え
るわけですが、そういう点につきまして
大臣
のお答えどうも納得しかねるのですが、この場合
政府
としては、勿論
行政機構
の根本的な
刷新
には相当の
日時
を要することはいうまでもないのですから、今直ぐ根本的な改革をやれということは無理かとも思いますが、併し
各省設置法
その他で以て
行政機構
がこの第五
國会
に提出されて、それが決まるということになりますと、決まつた
行政機構
を更に又修正するということはなかなか困難な問題なんで、私としてはできるだけ根本的に
沿革
の線に副うように、
行政機構
の
刷新
をお
考え
になり、
從つて
又具体的には
各省設置法
をお
出し
にな
つて
はどうか、つまり総理府から始ま
つて各省
の
設置法
を全部やるとして、むしろできた分から、而もそれが根本的な
沿革
の線に副うような案からお
出し
になるというお
考え
はないのでございますか。
本多市郎
22
○
國務大臣
(
本多市郎
君) できます限り御趣旨に副うような
方針
で、現在努力しているのでございますが、議会に提案するにつきましても、できたのから御
審議
をお願いすることにしたいと思
つて
進んでおります。
堀眞琴
23
○
堀眞琴
君 それから
一般会計
三割、
特別会計
二割の
人員縮減
、これは
目標
だとおつしや
つて
、
一般会計
の或る
箇所
では必ずしも三割に行かん、或る
箇所
では三割以上になるかも知らんというような
お話
を承
つたの
ですが、この
一般会計
三割、
特別会計
二割
整理
の
根拠
というのはどういうところにありますか。
ちよ
つと伺いたい。
本多市郎
24
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは
最前機構
について御
説明
申上げたと同じ
精神
に基くものでありますが、ただ
一般会計
を三割、
特別会計
を二割というふうに
段階
を設けましたのは、
一般事務
の
方面
については、
現業関係
は
特別会計
のものよりも率を異にしていいのじやないか、
一般事務系統
に対して
特別会計
の方の
人員整理
を同率で行うということは、
現業
に
支障
を來たすような場合がありはしないかということを
考え
まして、
段階
を設けたのでありますが、これも
最前
申上げました
通り
に
一つ
の
目標
でありまして、
部局職種等
に
從つて
区分して、
人員
も実情に副うように今努力中でございます。
堀眞琴
25
○
堀眞琴
君 まだお聞きしたいことはあるのですが、もう
一つ大臣
にお尋ねしたいのは、昨日の
閣議
で
行政整理
の問題は大体見透しがおつきにな
つたの
でございましようか。そのことをひとつできるだけ詳しくお願いしたいと思います。
本多市郎
26
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 昨日の
閣議
で別に具体的な
進行
をしたわけでもありませんでしたが、
行政整理
の一環として
地方出先機関
を
原則
としてこれを廃止して、その
事務
を
地方公共團体
に
委讓
をするということが先に
閣議
に
決定
にな
つて
おりました。これに基いて檢討を進めて來たのでございますが、今日
経済統制
のある限り、その
事務
が非常に
政府
として
責任
のある
事務
であるが、如何なる
方法
で
地方
にこれを
委讓
することができるかということにつきまして、これはどこまでも
政府
が
政府
の
方針通り
に実施できるという
責任
を持たなければならんので、
地方公共團体
に対するこの
事務
に関する限り強い
指導監督権
を持つ、この強い
指導監督権
の
内容
には、不当な
処分等
をした場合には、
処分
の変更を命ずることができるというような
程度
まで
政府
が権限を持
つて
おるならば、
地方公共團体
にこの
仕事
を
委讓
しても
支障
あるまいというところまで昨日の
閣議
で話が一致したわけであります。但しそれでは今までの
地方出先機関
のや
つて
いた
仕事
を全部そのまま
委讓
するかと申しますと、更に檢討した結果、どうしても
政府
で以て保留して置かなければならんというものがあるならば、そういうものをひとつ保留するかどうかについて、
各省
においても
研究
して見ようということにな
つたの
でありまして、ただ
原則
は
委讓
するということに昨日の
閣議
で
決定
したのでございます。
各省設置法案
の
進行状況
は中央の
機構
が大体話合いがつきまして、
各省
において
各省設置法案
を今
準備
中であります。更にすでに出て來ておるのもございます。これは又
閣議方面
との折衝もありますので、それを早く済まして提案いたしたいと思
つて
おります。それから
人員
につきましても、これ亦
最前
申上げましたような
方針
で、非常に細かい作業になりますので、非常に苦心をしておりますが、できる限り早く纏めて御
審議
を煩わしたいと
考え
ております。
堀眞琴
27
○
堀眞琴
君 もう
二つ
ばかり……。
行政整理
の
理由
の第二として
経費
の
節減
ということが挙げられているのですが、
部局
の三割
節減
、
人員
の
整理
によ
つて
どれだけ
財政
上の
負担
が浮いて來るものでしようか。その点を……。
本多市郎
28
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 実はこれには
整理人員
の数が確定いたしませんことと、更に
整理
の場合の
退職手当
などの
金額
がまだ決まりませんものですから、はつきりした
数字
を持
つて
おらないのですけれども、
政府
の意図しておりますところは、何とかしてこの
整理
される
人達
が、本
年度
中に受けべき
金額
の
範囲
内において、すべてを賄うような結果になるようにと、而も幾分でも本
年度
においても、この
経費
の
節減
になるようにと、こういう
範囲
内を限度として
考え
ております。これには
最前
申上げましたような
人員
と
退職手当等
の問題が決まらないものですから、まだはつきりした
数字
を持
つて
おりません。
堀眞琴
29
○
堀眞琴
君
人件費
は大体
日本
の
一般会計
では、最近では一割前後にな
つて
おり、
特別会計
では一割以下にな
つて
おる。その
特別会計
の場合、
國家企業
の
國鉄
や全逓みたいな
國家企業
の面と、それからそうでない面とは別個にして
考え
なければなりませんからまあ
一般会計
について伺いたいのですが、これを節約なさる場合、今の
お話
では、
退職金
とか、何というものもあり、而もその上に
財政
上の
負担
を軽減するという
お話
なんですが、
人件費
はどのくらいまでに抑えて、大体三割くらい抑えて計上されているのか、そうではなくて一應
整理
は
整理
として
考え
るのか、
人件費
は
人件費
として
考え
るという
工合
に抑えているのか、その点を
ちよ
つと……。
本多市郎
30
○
國務大臣
(
本多市郎
君)
只今後段
に
お話
になりましたように、必要なる
整理
は
整理
として進めまして、その結果
予算
に過
不足等
を生じました場合は、これは
予算
の方を直して行く、こういう
方針
で進んでおります。
堀眞琴
31
○
堀眞琴
君 そうしますと、
只今
の組んでおる
予算
の中にある
人件費
というのは、
整理
すべき
人員
の給料も含まれて計上されているのですか。
本多市郎
32
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは
大藏省
で
予算査定
の際に、
整理
を見込んで落してある面もある。併しその落した事柄が、
必らずし
も私の方の今度やろうとしている
整理
と一致はしていないのです。ですからそこの違いは結果において直して貰わなければならんと思います。
堀眞琴
33
○
堀眞琴
君 それからもう
一つ
お尋ねしたいのは
失業対策
なんでありますが、いつか、
閣議
の
決定
として
新聞
に最低四ヶ月という
退職金
の
記事
が出てお
つたの
でありますが、その後
失業対策
として
政府
で決められておるものが、どういうものがあるか、
ちよ
つと
お話
を願いたいと思います。
本多市郎
34
○
國務大臣
(
本多市郎
君)
失業対策
については、やはりこの
行政整理
の結果、何人くらい退職する者ができて、その中何人くらいが就職を希望しつつ
失業状態
に入るであろうという見透しも、
主管大臣
において
研究
をしている、
いろいろ策
を縛
つて
おられるようでありますが、御
承知
の
通り予算面
における
失業対策
の費用というものが、津に窮屈でありますから、余程現実の
失業状態
を見て、その
人達
が最も就職し易い
仕事
に重点を置いてや
つて
行かなければならんと、こう
考え
ておりますが、これは
失業対策
の
内容
については、
一つ主管大臣
から又の機会に
説明
させることにいたします。
堀眞琴
35
○
堀眞琴
君
官公吏
の
失業者
というのは大体どのくらいの数を予定されておるのでございましようか。
本多市郎
36
○
國務大臣
(
本多市郎
君) これは
整理人員
が決りませんと、そのうちの幾らが
失業者
になるというやはり見透しも付かんだろうと思います。
労働者
では
整理人員
をいろいろに想定してや
つて
おられますが、私の方で確かなものがまだ決らないのでありますから、まだ
準備
の域を脱していないのであります。
堀眞琴
37
○
堀眞琴
君 そうしますと
失業者
の
対策
というのは
労働者
で主として当られて、
本多國務大臣
はその方の
主管大臣
ではないのでありますね、
本多國務大臣
は
行政整理
の面だけであとの
整理
されたものは
労働者
に行く、こうなるのでありますね。
失業者
の方はお聞きして分るわけですが、併し今の
お話
でありますというと、大体まだ見当はついておらんという
お話
ですが、
一般会計
に三割、
特別会計
に二割ということになると大体の予想はつくのじやないかと思うのであります。大体付いたその上に
対策
をお立てになるのが
主体大臣
の任務じやないかと私はその点どういうふうにお
考え
ですか。
本多市郎
38
○
國務大臣
(
本多市郎
君) 労働問題の
主管大臣
においてはいろいろな場合も想定して
研究
をしておるようでありますが、私の方の
人員想定
もそれぞれ実状を
考え
てや
つて
見ますと、
内容
が
複雜
でありまして数を余り無
責任
に私から見込で申上げるというわけに行かないと思います。
中川幸平
39
○
中川幸平
君 曾て
片山内閣
当時に
行政機構
の担任の
齊藤國務大臣
によ
つて
現在の
國力
から見て
行政整理
をせねばならんというお
考え
はないかというお尋ねをいたした際に、
齊藤国務大臣
は現在の
財政状態
並びに
國力
から見て半分、或いは三分の二の
整理
をせんならんと自分としては
考え
る、併しながらこのことたるや非常に困難な問題であるから、幸くその筋とも相談して断行したいという
考え
を持
つて
おるという
お話
であ
つたの
であります。それにも拘わらず、
終戰処理
や、
統制事務
の
関係
もありましようが、段々
行政機構
が
厖大
になりまして、この表にもありまする
通り
に、ここ一、二年まで非常な数に
上つて参つたの
であります。これがいずれの
内閣
にいたしましても、どうしても
行政整理
をせなければならんという
考え
から
行政管理廳
の
設置法案
が出た際、我々は
行政機構
の殖えることは非常に欲しないけれども、この
行政管理廳
の
設置法案
には非常な
期待
を持
つて
賛成
をいたしたのであります。 次に第二次の
吉田内閣
に、
岩本國務大臣
が
長官
に当られて誠に
適任者
を得たという
考え
を持
つて
おりましたところ、今回第三次
吉田内閣
で
本田國務大臣
がその長に当られました私共は誠に大きな
期待
をかけておる次第であります。ところが昨今
各省
が
挙つて各々省
の特性を説いて
行政管理廳
に
緩和方
を運動しておるという
新聞記事
が出ておるのでありまして、
本田國務大臣
の御苦労も察せられるのでありまするが、申上げるまでもなく必要があ
つて
各
部局
がずんずんできたのであります。又
出先機関
にいたしましても必要があ
つて
できたには間違いはありませんが、さようなことを
言つて
お
つたの
では絶対にこの
仕事
はできんのでありまして、即定の
方針
によ
つて
どんどんと進まして行
つて
頂きたい。それは敢えて
堀委員
と討論するわけでありませんが、その確乎たる
方針
でどんどん進んで頂きたい。弊害のある点はそれを除くべく
考え
て頂くということでなくてはこの
仕事
はできんことと
考え
るのであります。それにつきまして一、二お尋ねいたしたい点は、近く
國家行政組織法
の一部
改正法案
が出るということを承
つて
おりますが、
一般職
の
次官
、又
総務長官
というような点は、どのようにお
考え
にな
つて
おりまするか、それをお伺いいたしたいと思うのであります。申すまでもなく、
一般職
の
事務
次官
は廃止して、それに代
つて総務長官
を置くということも決めたのでありまするが、それも面白くない、いわゆる立法府から出て、
首脳部
は
大臣
、
政務次官
としては、後は
一般職
の局、課長という
方法
が
官僚制度打破
のためのにはよかろうということで、参議院が修正いたしまして今日に至
つて
いるのであります。その点のお
考え
を承わりたいと思うのであります。又
出先機関
の問題は今までも
お話
がありましたが、何か今
お話
の
通り
に、これだけは残さなければならん、あれだけは残さなければならないというやり方で……。お
考え
でありますが、
原則
的として全部が全部止めて、そうして何かそれに適当な
方法
を講じられるお
考え
でありますか。その二点をお伺いいたしたいと思います。
本多市郎
40
○
國務大臣
(
本多市郎
君)
行政整理
の施行に当りましては、いろいろな困難が伴うことは、これはもう当然であろうと思いますが、
是非所期
の目的を達したいと
考え
ております。今回この
行政整理
にも関連ありまして、
行政組織法
の一部の
改正案
を提案する
考え
でありますが、そのうちの、
只今
御指摘になりました
次官
に関する点につきましては、
行政組織法
において、
次官
は
特別職
にするという規定に現在はな
つて
いるのであります。ところが、その後
国家公務員法
の
改正
の際に
特別職
が限定されまして、
次官
は
一般職
ということに
國会
の決議が
改つたの
でございます。そうなりますと、
國家公務員法
という
法律
は、外の
法律
に優先してこれは効力を持つということにもな
つて
おりますので、後から
國会
で
意思表示
をされました
國家公務員法
を尊重して、やはり
次官
は
一般職
ということに修正して行く外はない
立場
に今日はな
つて
いるのであります。ただその間に
特別職
にな
つて
いた
次官
を
一般職
にするということになりますと、
國会
と
政府
との
方面
の連絡につきまして、如何かという点もありますので、從來の
政務次官
の
制度
を、これを恒久的なものにしまして残しては如何かということも
研究
中であります。今の私の方の
立場
といたしましては、
國会
の最も最近の
意思表示
である
次官
は
一般職
という
方針
で御
審議
をお願いする外はないと
考え
ております。 それから
出先機関
の問題につきましては、
府縣單位
以下の
管轄区域
を管轄する
出先機関
を
原則
としてこれを廃止して、その
事務
を
地方
に
委讓
するという
方針
を
政府
は
決定
いたしまして、これに基いて
仕事
を進めておるのでありますが、
一般出先機関
と申しましても、廃止のしがたい特に必要な
工事現場
とか、或いはそこに事業があるとかいうものはできないものもどうしてもあるのでございます。そうでなくここに最も対象になるものは、物資割当配給の
事務
を扱
つて
おる
出先機関
、こういうふうなものは同じような性格のものでありますから、一まとめに対象として
研究
いたしております。これにつきまして
最前
御
説明
申上げました
通り
に、
原則
として廃止する。そうして
事務
は
地方公共團体
に
委讓
するということに大体
政府
の意見が、話がまとまつたところであります。折角今努力中でございますので、できる限り御趣旨に副うようにいたしたいと
考え
ております。
中川幸平
41
○
中川幸平
君 先程申上げました
通り
に最も必要があ
つて
できた官廳を縮小しようということはなかなか困難なことでありますけれども、例えば商工省の
地方
商工局、これなども特定の地域にありまするが、これなどはその近い所の連中が非常に利便である。その管轄の遠い所の者は非常に不便であり、又不利益を蒙
つて
おるという話が非常に多いのであります。この中間の役所は誠に弊害のある存在であるということを申上げても差支ないと思うのであります。その当該の省から言わせますると、これはどうしても置かんければならんということは申すでありましようが、昔なかつたんだから、本省直接に、各
地方
の公共團体が本省直接にや
つて
やり得ないことはないという私も
考え
を持
つて
おるのであります。若し中間の機関がどうしても必要であるというなれば、三府縣が二府縣に一
箇所
ずつ中間機関を設くべきが本当であろうという
考え
を持つのであります。これらの点についてどうか管理廳として各段のお
考え
をめぐらして頂きたいという希望を持つのであります。これに対する
國務大臣
のお
考え
を承わりたいと思います。
本多市郎
42
○
國務大臣
(
本多市郎
君)
只今
の
段階
におきましては、
最前
申上げました
通り
に、政縣單位以下の区域を
管轄区域
とする
出先機関
、これを廃止するという
方針
で進んでおるのでありまして、それよりも廣域な地域を管轄しておりまする、例えば商工局というようなものについては、
人員
、
機構
を
簡素化
して、これは存置するという意見で進んでおるのでございますが、
只今
の御意見につきましては、更に十分
研究
をいたしたいと存じます。
河井彌八
43
○
委員長
(河井彌八君)
ちよ
つと申上げますが、
大臣
は総司令部にお出かけになる必要があるそうですが、大体二時十五分くらいで
大臣
はこの席をお去りになりますから、そのおつもりで御
質問
を願います。
中川幸平
44
○
中川幸平
君 今申しました
通り
に廣い区域の中間機関は、その近い所の
人達
は利便ですけれども、その管轄である而も相当の距離の府縣は非常に難儀をしておる、その点を十分当該者と折衝して下さ
つて
、若し中間機関が是非必要であるというならば、小さい機関にして二府縣が三府縣かに
一つ
ずつというようにお考をめぐらして貰いたい。それを
一つ
お考をお願いします。
本多市郎
45
○
國務大臣
(
本多市郎
君) よく
研究
いたします。
河井彌八
46
○
委員長
(河井彌八君) この際
政府
委員に何か御
質問
ありますか。実は総理
大臣
が今日出席をせられるように要求してありましたのですが、何か衆議院の緊急
質問
ですか何か相当沢山たま
つて
おるので、今ここへ眞ぐ見えるという見込みはないのであります。それだけ申上げて置きます。
堀眞琴
47
○
堀眞琴
君 管理廳の大野木さんに、昨日お尋ねしたこの項ですね、これの
特別職
として一級官、二級官が
昭和
二十一年から非常に少くな
つて
いる。これお調べに
なつ
たですか。
大野木克彦
48
○
政府
委員(大野木克彦君) あれは学校の
特別会計
が
一般会計
の方へ移りましたので、教職員が全部
特別会計
から
一般会計
に移
つたの
だそうでございます。
中川幸平
49
○
中川幸平
君 これで法案が出ますまで二三日お休に
なつ
たらどうでございますか。
河井彌八
50
○
委員長
(河井彌八君) 如何でしようか、法案がいつ出るか分りませんが、出るまでということでなしに二三日は休んでいいと思います。その見計いは
委員長
にお任せ願いまして如何でしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
51
○
委員長
(河井彌八君) じや、今日はこの
程度
で散会いたします。 午後二時十三分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
河井 彌八君 理事 カニエ邦彦君 中川 幸平君 委員 荒井 八郎君 城 義臣君 下條 康麿君 町村 敬貴君 堀 眞琴君
國務大臣
國 務 大 臣 本多 市郎君
政府
委員 総理廳
事務
官 (
行政管理廳
次 長) 大野木克彦君